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今週から運動会の練習が本格的に始まりました。
足は遅いですが、運動会は大好きなんですよ!

特に痛いのは足と方と腕ですね。あと首も。
あとクラス旗という旗を作っているんですが…
クレパスの塗り過ぎで指が痛いです!

はとさんの息子さんはもう中間テストなんですね…
私のところはまだ先です。多分…先って信じたいです!
あぅ…嫌だ…

大変なんですよ…私の学年は。
先週は旅行で来週は運動会。来月がテスト。
今週は運動会の練習でびっしりですし…

高校生日記ネタもいっぱい集め中です。
いま気がつきましたが、高校生日記って一度も学校が出てきてn…
つ…次はちゃんと出します!(多分

追伸。
文庫八雲、6月25日発売らしいですね〜。
早く表紙出ないかにゃ〜。


さて、26日の服についてネタ。
途中で書きにくくなり大変でした…

恋人設定

のどかな昼下がり。
特に出る用事もない二人は家でのんびりと過ごしていた。



「じゃじゃーん!」
ガラリと勢いよく開けられる襖。
その先には上機嫌な晴香がニコニコしながら立っていた。
「ねぇねぇ。似合う?」
晴香はまるで歌でも歌うかのように訪ね、くるりとその場で回ってみせる。
そんな姿を見た八雲不満そうに眉間にシワを寄せてしまう。
「…却下だ」
「もう…なんでよ!」
ぷくー、とフグのように頬を膨らます晴香。
だが八雲も負けじと腕を組み直し、深くソファーに座る。
そんな姿を大人しく見ている晴香。
「いくら何でもその格好は早すぎる」

八雲の言うことは確かに正論である。


晴香がいま、身にまとっているのは、数日前にデパートで買ったワンピース。

それは袖が肩のところで切れ、白く長い腕が露わになっている。

しかも肩の部分は紐のように細く、これまた白い鎖骨が覗いていた。

夏物ということもあり、生地はとても薄く、動く度にスカートが揺れる。

丈は晴香にしては短く、膝上三センチの高さで風になびいていた。


八雲がそんなところを眺めていると、晴香がたたた…と駆け寄ってきた。
ちょこん、と八雲の横に腰を下ろす晴香。
「じゃあもう少し暑くなったら着てもいいの?」
ワザとなのか、可愛らしく晴香が首を傾げる。
もちろんワザとなわけはない。
だが八雲にはそれがワザとだと感じてしまうほど可愛かった。
「…それも駄目だ」
「八雲君のケチ!じゃあどんなのだったら良いの?」
少し拗ねたように口を尖らせ、頬を膨らませる晴香。
そんな言葉に思わず八雲は頭を抱えてしまう。


…僕が言っているのはそういう意味じゃない。

まだ寒いから駄目とかそんな事を言いたいんじゃない!

…僕がいいたいのは…


チラリと横目で晴香を…晴香の服装を伺う八雲。
その視線に気が付き、晴香は怪訝そうに首を傾げた。
「やっぱりいい…」
「…着ても良いって事!」
ワクワクと胸を高鳴らせた晴香。
ぐいーっと八雲に顔を近付ける。
「そ…それは違う!」
「…じゃあなんなのよ!」
イラつきを隠せない様子の晴香が今度はにじりよってくる。
思わず後ろに下がり掛けてしまうが、どうにか引き返す。
「ようするに…着ちゃ駄目だ!」
八雲はそう断言すると晴香の肩を掴み、体を遠ざける。

だがそんな言葉に納得できるような晴香ではない。
ますます眉間にシワを寄せると晴香は立ち上がってしまった。
「もういい!私はこのままの格好でいるからっ!」
フンッと晴香はそっぽを向くと、そのまま玄関に歩いていってしまう。
慌てて晴香の背中を追うように八雲は立ち上がり、駆け寄る。

八雲が玄関につくと、そこでは晴香が靴を履こうとしているところだった。
「どこに行くんだ?」
晴香の手首を掴んだ八雲は、内心慌てていた。
「どこだっていいでしょ!」
八雲の目にはそれが反抗期の娘に見えてしまった。
奈緒もいつかこうなってしまうのだろうか、と心の片隅で肩を落とす八雲。
「よくない。その格好ではどこにも行くな」
「なんでよ!」
「それは…」
言いにくそうに頬を歪ませ、八雲は目をそらしてしまう。
「はっきり言いなさいよ!」
一瞬の隙をつき、晴香は八雲の手からスルリと逃げていく。


少しでも触れていないと、逃げるようにどこかに行ってしまいそうだった。


八雲は慌ててその手を掴もうとしたが、追いつかない。


気が付くと君を閉じこめていた。


「君のそんな姿を他の奴に見せたくないんだ!」

身なり構わず、叫んだ。
静寂があたりを包む。

背中はピッタリと玄関のドアにくっついている晴香。
八雲の白い手が檻のように顔の両側にあった。
晴香の体は蛍光灯の光に反応し、八雲の影がかかっている。

しばらくして気恥ずかしくなりカー、と頬を染める八雲。

「…え?」

そんな八雲を見て晴香はやっと声を出した。
だが意味がわからないというように首を傾げるだけ。
そしてそれを伝えるようにと目の前の八雲にアイコンタクトする。
通じたのか通じていないのかはわからないが、プイッと目をそらす八雲。
「…八雲君?」
「………」
晴香に呼ばれチラリと視線を戻すが、再びそらしてしまう。
そんな八雲が何やら可愛く見えてきた晴香。
きゅ…と八雲の頬を両手で包み、真正面からその顔を覗く。
「全部喋りなさい」
眉端をきっ…と上げ、叱るようにそう口にした。
そんな晴香にしばらく迷うように目を浮遊させるが、諦めたように溜め息を吐く。
「…そのまんまだ」
「そのまんまって…君のそんな姿を」
「言うな!」
慌てて手で口を塞ぐと、八雲は大人しく首を縦に振る。
「暑いからって…そんな格好すると、他の奴が変な目で見てくる…」
クス…と思わず晴香は笑ってしまう。
そんな晴香を見て八雲は不機嫌そうに眉間にシワを寄せた。
「ごめん、ごめん」
「まだ笑ってる」
結局、晴香はしばらくの間クスクスと笑っていた。



それから数分後。
仲直りをした八雲と晴香はソファーに並んで腰を落としていた。
「でも、八雲君」
「ん?」
「せっかく買ったのに…着ないのはもったいないよ」
晴香は自らの姿を見下ろしてみる。
そして少し恥ずかしそうに短い裾を引っ張った。
「………」
そんな晴香をチラリと盗み見し、唸るように八雲は腕を組んだ。
あっ、と何かを考えたのか、八雲が手を叩く。
「その下にズボン履いて…上は半袖のパーカー羽織ればいいんじゃないのか?」
「あ、そっか」
頭良いね、とニコリと笑いかけ、晴香は洋服箪笥がある和室に駆け込んだ。


隙だな…


ボーッと天井を眺めていた八雲は、する事もなくコーヒーでも湧かそうと立ち上がる。
「じゃじゃーん!」
数十分前にタイムスリップしたかのように同じ光景が広がる。
だがひとつ違うと言えば、襖の向こうの晴香だった。
「どうかな?」
晴香はワンピースの下に八分丈のジーンズを履いていた。
上はというと、名前は知らないが丈が短めの半袖パーカーを羽織っている。


ぎゅっ。


自然と動いた体。

八雲は晴香を正面から抱きしめた。

「や…八雲君?」

「…なんでもない」

そういう八雲の顔は火照ったように赤く染まっていた。


END。



洋服編。
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紐のワンピースいいですね!
はじめまして。
朔羅です。今回も八雲かわいいですね。
八雲の1~7巻+外伝+文庫の1巻と全部買ってます。次は文庫2巻に、1巻の新装版も買おうと思ってます。

朔羅 2008/05/29(Thu)15:32:34 編集
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