忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

または香辛料無しに食べるか…
両方混ぜてみましたが…後悔しました。

さーて、話すネタがありませぬ…
昨日、私が毎日聴く某ラジオではるかタン連呼してました。
綾瀬はるかさんが来ていたようです。
ずいぶん前は最東端を斉藤たん言ってました…

ブログのテンプを変えようか迷い中。
基本的に暖色系の方が好きなんですよ。
それにそっちの方が文章の幅(?)が広いし…

本日の小説はアルバイト八雲です。
晴香ちゃんはアルバイトしてそうですが…八雲ってどうなんでしょうね?
いくらタダ暮らしだとしても食料とか服とかにお金かかりますし…
だからといって一心さんに頼りっぱなしなわけもなさそうですし…

それに六巻以降はどうなってるんでしょう?
後藤さん…が払ってる訳じゃなさそうですし…
あれですかね、後藤さんから家賃もらってる…んでしょうか。
そこらへんが未だに謎です。

コメント御返事。
朔羅さんへ。
はじめまして!ようこそいらっしゃいました!
八雲は可愛いです。えぇ、断言しますとも。
紐ワンピース良いですよね〜。
あの妙な色っぽさがまた…(コラ
晴香ちゃんはやっぱり女の子っぽい服が似合いそうです。
でもボーイッシュも似合いますし…
八雲と付き合ったら女の子らしい服を着てそうです!
新装版の八雲はかっこいいですよ〜。
表紙もですが、裏表紙もです!
是非揃えてみて下さい!
一巻がやけに多くなりますが、八雲ファンなら是非!
私もそうですから!

コメントありがとうございます!


さて、アルバイト八雲シリーズ第一弾。(?)
引っ越し屋さんのバイトです。

恋人設定

ある晴れた午前十時。

暦の上では梅雨時が近くなっていたが、それでも街は暑かった。



「あつ…」
晴香はコンクリートの地面をサンダルで歩いていた。


本日の講義は休講。

どうやら講師が出張とのことで、半分の先生が大学にいない事が原因らしい。

通知が来た日。
タイミングを見計らったように一心に遊びにこないかい?と誘われたのだ。
断る理由もなく、どうせ家でゴロゴロしてるなら…と晴香は誘いにのった。


だから今、一心の家に向かう途中なのだ。
「早く行かなくちゃ…暑くなっちゃう」
そんな事をぼやくき、時計を確認してから速度を速める。
だが走れば余計に汗をかくと思い、すぐに速度を緩めた。

そんなとき、ふと視線が一軒の家に向く。
「あ、この家…住む人決まったんだ…」

そう言う晴香の目の前には一軒の古ぼけた家と一台の引っ越し用の大型トラック。

家の周りを囲む懐かしい灰色コンクリート。

ずいぶん前にその隙間から中を覗いてみたら、縁側と畳…
見事なまでに日本を代表するような家だった。

だがこの古さだ。
妙な物好き以外は買わないだろうと晴香は思っていたのだ。
年を老いた人でも、きっとこの家には住まないだろう…そんな気がしていた。

そんな事を確認できたのも、この家が空き家だったからこそである。

だからこそこの家が売れ、どんな人が買ったのだろうかという興味心が湧いたのだ。

晴香は足を忍ばせるように表札が貼り付けてあるコンクリートの場所を探す。
だが新しく引っ越してきたのだ。まだ表札は付けられてはいなかった。
そうだよね…と晴香は肩を落とし、帰ろうと体の向きを変えた。

その時だ。
視界の隅に引っ越し屋のアルバイトらしき青年二人と社員らしき中年が目に入る。
青年二人がトラックから一生懸命に箪笥を引き出しているのが見えた。

普通の引っ越し屋ならばそのまま通り越していただろう。

だがその顔に見覚えがあり、晴香は目を擦り、もう一度じっ…と見つめる。

一人は金とクリーム色の狭間のような色の髪をした青年。
外見を見るだけでチャラけているイメージだ、

もう一人の青年は、その青年よりも少し背が小さい。
こちらは帽子を被っているので髪型まではよく見えない。
だが帽子から覗く髪は黒く、ひょこりとところどころ寝癖のように跳ねていた。


まさか…ね。


晴香はゴクリと唾を飲む。
青年二人が箪笥を家の中に仕舞おうと、こちらに来るのを見て慌てて曲がり角に隠れる。
そーっとコンクリートの角から二人の様子を伺う。

…特に黒髪の青年を。

「斉藤、それ終わったら次はこっち手伝え!」
低く、昭和の父親を連想するような中年の声。
それよりも晴香は「斉藤」という名字にやけに反応する。
「はーい」
そんなめんどくさそうな、眠たそうな声がし、振り返る黒髪の青年。

その青年は晴香の予想通り、斉藤八雲だった。
思わず笑いそうになるのを慌てて手で抑え、その姿を見つめる。

八雲は普段のワイシャツ、ジーパンの服装を捨て、ちゃんとした制服を身にまとっていた。
引っ越し屋のイメージカラーなのか、青を中心にしたそれは晴香にとっては新鮮すぎる。

晴香は興奮し、思わずコンクリートを殴ってしまう。
「痛っ!」
ぎゅっ…と赤くなった場所をさする。
「大丈夫かい?」
そんな晴香に掛かる、のんびりとした声。
涙目になりながらも晴香が振り返ると、そこには一人の老婆がいた。
「あ、大丈夫です」
慌てて両手を振り、平気だということをアピールする。
それに安心したように老婆が胸を撫で下ろした。
「それは良かった…。それにしても、この街は良い街ですね…」
老婆はそう言うと、コンクリートに囲まれた古い家を見上げる。
「あの…もしかして、ここに引っ越してきた方ですか?」
晴香がそう訪ねると老婆はゆっくりと頷いた。
「えぇ。子供の頃住んでた家にそっくりでしてね…」
懐かしむようにそう言う。
そんな時、引っ越し屋の中年が老婆に駆け寄ってきた。
「お婆ちゃん、暑いでしょう?先に家の中に入ってても良いですよ。」
引っ越し屋のその言葉に老婆はクスクスと小さく笑った。
「さっきも斉藤さんという人に同じ事を言われましたよ」
老婆の言葉を聞き、呆気にとられる引っ越し屋。
だがそれは晴香も同じだった。
「どうせなら全ての家具が揃ってからの方が良くてね」
すまないねぇ、と老婆は付け足すと引っ越し屋は大人しく作業に戻った。
残された晴香が何かを言いたそうに老婆を見つめる。
「ふふふ、揃ってた方が家に帰ってきたって感じがするでしょう?」
小さく笑う老婆が若々しい女性に見えたのは気のせいだろうか。
「それに…きっと最後の引っ越しだしね…」
え…と晴香が振り返ると老婆は悲しそうな表情をしていた。
だがすぐにその顔も先ほどのニコニコ顔に戻る。
「あの…斉藤って人、どうですか?」
おそるおそる訪ねる晴香。
そんな晴香に老婆は少し考えると口を開いた。
「優しい人だね…あの子は」
そう言うと老婆はトラックから荷物を運ぶ八雲を見つめた。

「ほらっ!早く運べ!お婆ちゃんが待ってるだろ!」

「すみません!」

八雲は珍しく頭を下げ、一生懸命に働いている。
額には大粒の汗をかき、それを服の袖で拭っていた。

「お嬢ちゃんはあの人と知り合いなのかい?」
「え…ま、まぁ」
突然話しかけられ、晴香は慌てて返事を返す。
「お友達かい?」
「えっと…。友達じゃなくって…」
恋人…と言おうとするが、気恥ずかしさが先立ってしまいなかなか言葉が繋がらない。
「…彼氏なのかい?」
そんな晴香を見て老婆はニヤニヤしながら聞く。
頬を染めながらも晴香はコクリと頷いた。
「そうかいそうかい。なるほどねぇ…」
老婆はそう言うと何度も何度も頷く。
晴香は恥ずかしさが溢れ、俯いてしまった。
「じゃあ、ありがとう…って伝えておいてくれ」
老婆はそれだけ言うと、引っ越し屋の中年のところにゆっくりと歩いていく。


晴香はそんな光景を眺めながら、この場を後にした。


END。



もう一つくらい続くかな?
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[113]  [112]  [111]  [110]  [109]  [108]  [107]  [106]  [105]  [104]  [102
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
朝田よる
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
[05/23 ひなき]
[09/13 murasame]
[07/19 delia]
[06/27 delia]
[05/20 delia]
忍者ブログ [PR]