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たにしが水槽の中に…
かわいいのぉ…

たにしは好きですよ。
ですが、私にはたにしに嫌な思い出があるんですよ…
あれは…何年前の話になるんでしょうかね?

水槽の中に突然たにしが現れたんですよ。
かわいいな〜、と大切に育ててたんです。
さて、たにしを飼った事がある人には結末がわかったでしょう。

増えるや増える。
たにしの生命力と繁殖力をなめちゃいけません!
もう魚よりもたにしの方が多いんですよ!水槽内の割合が!
100均で金魚鉢を飼ってきてたにし用にしたんです。

それからしばらくの月日が流れました。
えぇ、増えるや増える。
減る事を知らないたにしちゃんなのでした。

まぁ、かわいいからいいか…と思ってたらおかんに捨ててきなさい言われました…
もう拾ってきた子犬を捨てにいく気分でしたよ…
自転車のかごに金魚鉢を入れて泣きながら河原に走りました。

涙で目の前が見えなかったです。
…すみません、見えました。

河原に行ってすべて水に流しました。
涙とともに…

これが私のたにし物語…完!

たのむから増えないでくれ…
増えるとしても数えられる数にして下さい…
でもコケとか食べ残しとか食べてくれる掃除屋だから良い子達です!


さて、昨日の続き。
アルバイト八雲第一弾の二。

恋人設定

斉藤…そう書かれた表札の前。

晴香は額に浮かんだ汗をひと拭きする。

「こんにちはー」



開けっ放しになっている玄関の扉を開ける。
中からは冷房なのか、涼しい風が吹いてきた。
ほぅ…とそれだけなのに安堵の息を口にする。

「いらっしゃい、晴香ちゃん」
そんなのんきな声がし、居間からひょこりと顔を覗かせる一心。
おいで、おいでと手招きされ、晴香は靴を脱ぎ、廊下に上がる。
ひんやりとした廊下が足の裏に触れ、とても気持ちいい。

「こんにちは」

居間に入ると、一心と奈緒がちゃぶ台の前に座っていた。
「すまないねぇ、特に用事がないのに呼んだりして…」
一心が申し訳なさそうに刈り上がった髪を掻く。
「いえいえ。どうせ暇ですし、こっちにいるの方が涼しいですし」
晴香が両手を振り、ニコリと笑う。


それは確かであった。

コンクリートに囲まれた家にいるよらも一心の家にいる方が涼しい。
しかも近くに道路がないせいもあり、静けさがあたりを包んでいる。

なので晴香にとって、一心の家は快適そのものであった。


「暑かっただろう?麦茶でも入れてあげよう」
よっこらしょ…と一心は立ち上がり台所に向かう。
奈緒がとてとてと晴香に駆け寄ってきた。
「あのね、今日はお兄ちゃんも来るんだよ」
「八雲君も?」
「うん」
晴香の脳裏に汗水流している姿が思い浮かび、小さく笑う。
そんな晴香を見て小首を傾げる奈緒。

「おまたせー」
そう言いながらお盆を持った一心が居間に入ってくる。
すっ…と静かに座り、ガラスで作られた空のコップを三つ並べていく。
最後に麦茶が満タンに詰められたポットをちゃぶ台の上に載せた。
麦茶の入ったポットの周りには水滴が垂れ、冷蔵庫で冷やしたて…と名乗っている。
「朝に麦茶を冷やしといて正解だったな〜」
一心はそう言うと、鼻歌を口ずさみながら麦茶を注いでいく。
麦茶が注がれたコップを楽しそうに並べていく奈緒。
「ありがとう、奈緒ちゃん」
晴香のその一言に奈緒が嬉しそうに笑った。
冷たい麦茶が注がれたコップにも水滴が浮かび上がってくる。
ぎゅっ…と握ってみると、手のひらを通して冷たさが伝わってきた。
「いただきます」
晴香は一言そう言ってから麦茶を口にした。
麦茶の冷たさが体の内側から熱せられた体を冷ましていく。
「そうだ、いま茶菓子も用意しよう」
一心はそう言うと立ち上がる。
晴香は慌てて止めるように立ち上がった。
「いえ、お気遣いなく…」
「遠慮はいいんだよ。いつも八雲がお世話になってるしね」
それだけ言うと一心は台所に足を向けた。



それから数時間後。

晴香は暑い中、奈緒と庭で遊んでいる。
だが、途中でバテてきた二人は逃げるように部屋に戻った。

「ふー。一汗かいた…」
空になったコップに麦茶を注ぎ、それを奈緒に渡す。
それを受け取ると奈緒は一気にゴクゴクとそれを飲み干した。
「でも楽しかったね」
「もう少し涼しくなったら、また遊ぼうね」
晴香はそう言いながらお茶を自らのコップに注いだ。
「そろそろ帽子も出さなくちゃな…」
一心がそう言いながら居間に入ってくると奈緒の隣に腰を下ろす。


「ただいま…」

その時、ガラリ…という音と共に玄関から聞こえたそんな声。
それは当然だが、八雲のものだ。
廊下を歩く音が聞こえ、襖が開いた。
「…疲れた」
そこには肩にタオルを掛け、普段のシャツを着た八雲がいた。
…口には何故か棒アイス。

そして部屋にいるメンバーを見て、不快そうに眉を寄せた。
「お…お邪魔してまーす」
「何で君がいる…」
八雲は口にアイスを加えたままそう返す。
「私が誘ったんだよ」
晴香の変わりと言わんばかりに一心がそう言う。
「………」
一心にそう言われては返すになかなか返せない八雲。
納得いかなそうに髪を掻き回しながらも、八雲は大人しく晴香の隣に座った。
そして無言で、片手に持ったビニール袋をちゃぶ台の上に置く。
「…?」
頭にクエッションマークを浮かべる晴香をよそに、奈緒がビニール袋をひっくり返す。
中からは三種類のアイスが出てきた。

八雲が加えていた棒アイス。
カップに入ったアイス。
二つ付いた吸うタイプのアイス。

「…三人だと思って三つしか買ってこなかったんだが…」
八雲はそう言うとじっ…と横目で晴香を睨む。
晴香は申し訳なさそうに肩を縮めた。
「まぁまぁ、その二つに割れるやつを半分こにすればいいだろ?」
一心が宥めるようにそう言うと、自分はカップのアイスを手に取る。
気付くと奈緒もアイスを手にしていた。…棒アイスを。
「ってことは…僕がコイツと半分こ…ってわけか?」
コクリと一心が頷く。
「さっきも食べてたんだからいいだろう?それにそんなに食べたら腹壊すだろ」
一心はそう言いながらカップのアイスの蓋を取る。
そしてビニール袋に入っていた小さなスプーンでアイスを摘んだ。
「…まったく」
八雲は溜め息を吐くと余ったアイスを取り、半分に割った。
その半分を晴香に無言で渡し、自分の分を開ける。
「ありがと…」
晴香は小さくそう言うとアイスの口を開けた。



「そういえば…。八雲君ってバイトしてるの?」
アイスを食べ終わった頃、先ほどからずっと気になっていた事を訪ねる。
晴香の言葉に八雲は気まずそうに顔をそらした。
一心はその事を知っているのか、のんきにアイスのゴミを片付ける。
「…なんで知ってる?」
「えっと…、見た…から?」
何故疑問系なんだ、とつぶやいた八雲は諦めたように溜め息を吐く。
そして苛立ち気にガリガリと髪を掻き回した。
それは晴香の質問を認めた…という事である。
「あのね、あの家のお婆さんがね…」
「一体君はどこまで知ってるんだ?」
八雲が若干引きぎめな表情を浮かべる。
だが晴香はテヘヘ、と笑いそのあたりは濁してしまう。
「それでね、お婆さんが八雲君にありがとう…って」
「………」
八雲はその言葉に驚いたかのように目を見開く。
そして照れ隠しのごとく髪を掻き回し、そっぽを向いてしまう。
「…そうか」
最後に小さな声でそう付け加えた。



「なんだい八雲?老婆にまで手を出すとは…二股なんて駄目だぞ?」
「っ!…僕は二股なんてしてません!いつだって晴香ひとす…」
八雲はそこまで言うと、気付いたように慌てて口をふさぐ。
みるみるうちに八雲の頬が赤く染まっていく。

だが、時すでに遅そし。

バッチリとこの場にいる三人に伝わっていた。
「なるほどね〜」
一心はなにやら楽しそうにニヤニヤと口元を歪ませていた。
「…?」
言葉の意味までわからない奈緒は小首を傾げ、一心を見上げている。
そんな二人の横目で晴香はぎゅっ…と拳を握っていた。
「八雲君…」
そして勢い良く八雲にタックルし、そのまま抱きついた。
「っ…やめろ!」
八雲は慌てて引き離そうとするが、晴香はなかなか離れない。
むしろ力が強まってきた。
「私も八雲君一筋だからねっ!」
ニコニコと頬を緩ませながら猫のように体を擦り寄せてくる。


八雲が晴香から解放されたのは、しばらくしてからだった。


END。



は…半端な終わり方?
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