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八雲リンク 様に登録しただけで観覧数が伸び続けている…
こ、壊れてないよね…カウンター君。

昨日つぶやいたパロ、結構楽しくなってきた。
もう少しまとまったらUPしようと思う。
毎回八雲が変態呼ばわりされてまふ(殴


本日のはハチミツ口内炎ネタ。
テレビで傷薬になるといってたので、ハチミツプレイでもさせようかと思(殴
断念して口内炎にしました。

甘・恋人設定

「痛っ……」

そんな声が目の前から聞こえた。
見ると、晴香が頬を押さえながら顔を歪めていた。


只今、八雲は晴香の家にお邪魔させてもらっている。

後藤が押し付けてきた捜査に八雲と晴香は付き合っていた。
現場についた途端、八雲は「これは僕の仕事じゃない」と断り帰ろうとしていたのだ…
だが現場は山の中…後藤の車で来た八雲と晴香は捜査が終わるまで近くの山小屋で休んでいた。
そんなこんなで八雲たちが大学についたのは陽が完全に沈み、まん丸な月が空に浮かんでいる頃である。
後藤は「じゃあ、家で奈緒たちが待ってるから」とやけに幸せそうな表情で一言そういうと、すぐに車を走らせた。
晴香も「帰るね」と八雲に手を振る。だが八雲は晴香の手を掴むと、目をそらしながら一言。

「……送ってく」



家についてから八雲は晴香の手を離そうとしたが晴香は離さず、そのまま八雲を家まで引っ張る。
八雲は帰ろうとしていたが晴香が「お礼に夕食作ってあげる」とニコニコ笑うと夕食を作り出したので帰るに帰れなくなった。

そして今にあたる。


「なんだ、虫歯か?」
八雲は晴香とテーブルを挟んだ向かいに座り、晴香が作ったカレーを一口食べる。

うまい。

「ううん、口内炎…」
晴香は八雲を見上げてみると、その瞳は痛みからか…涙目になっていた。

かわいい…それにしても…

「馬鹿だな。口内炎のくせにカレーなんて…」
八雲は呆れて顔で深く溜め息をついた。
カレーなんて食べたら、口内炎にしみるだろう。
「うぅ……だって、すぐに作れるのなんてカレーしかなかったし…」
「別に急がなくてもいいだろ。それより、薬あるのか?」
八雲はそういうとまたカレーを一口食べた。
「多分…ない」
晴香はしょぼんと顔を俯かせてしまう。

それからしばらく沈黙が続いたかと思うと、溜め息をつく音が聞こえ、晴香は身を縮めた。

…やっぱり、呆れてるのかな、八雲君。

しばらくすると椅子から立ち上がり、どこかへ歩く音が聞こえた。
かと思うと何かをあさる音。
「…?」
晴香は不思議に思い、顔をあげると横には八雲が立っていた。
晴香は自然と見上げながら目をパチクリさせた。その手には何かを持って…

「ハチ…ミツ?」

「あぁ。ハチミツだ」
八雲の手には晴香の家にある、チューブ型のハチミツが握られている。
「なんでハチミツなの?」
晴香がそう訪ねるとそんな事も知らないのか、と言いたげな八雲の表情を浮かべ、ハチミツを見つめた。
「…ハチミツは口内炎に効くと言われてるのを知らないのか?」
そして同意を求めるような視線。

たしか…どこかで聞いたことがあるような…

そんな事を思っていると八雲は再びハチミツを見つめた。
「……口内炎は栄養バランス…ビタミンが足りない時などにできる事が多いんだ。…で、ハチミツにはビタミンBや他のビタミン多く含まれていて、それでいて殺菌作用もある。だから市販の薬よりも早く治るといわれているが」
「わ、わかった。わかった」
晴香はまるで講義のような八雲のハチミツと口内炎についての話を中断させた。
「要するに…ハチミツを塗ればいいんでしょ?」
晴香は八雲が持っているハチミツに手を伸ばす。
だが晴香が掴む前に八雲はハチミツを持っている手をあげた。
「あげてもいいが…」
「いいが、なによ」
それよりそれは私の家のハチミツだ。
あげるも何もないだろう。
晴香は軽く八雲を睨みつけたが、八雲は意地悪くニヤリと笑った。
「そのまま塗ると、痛いらしいぞ?」
自然と晴香はカレーを食べた時の痛みを思い出す。
痺れるような、あの痛み……
「じ、じゃあどうするのよ」
晴香は困ったような顔で八雲を見上げた。
だが八雲は楽しそうに笑うとハチミツの蓋をクルクル回した。
簡単に外れる蓋。
「少し痛いが、我慢しろよ」
八雲はそう言うと何を思ったのか、上を向きハチミツを自らの口の中に垂らしたのだ。
「何してるの?」
晴香が首を傾げると、八雲はハチミツを垂らすのを止めた。

八雲君も口内炎…って訳じゃないよね。
カレー食べてたし…

晴香は横目で八雲が食べかけていたカレーを見てみる。
いつの間にか半分以上なくなっていた。
晴香がカレーに目を向かせていると、突然顎上げさせられた。

「な…なに」

してるの…という声はかき消された。

八雲の口で…

晴香は慌てて手を突き立てようとしたが、いつの間にか両手を八雲の左手が捕まえ晴香の膝に押しつけられていたのだ。
しかもしゃべりかけていた晴香の口は半開きで、その間に八雲の舌が入ってきて無理矢理口を開けさせられる。
そして口の中に感じる甘味…

……ハチミツだ…

ハチミツが八雲の唾液と混じり合って晴香の口内炎を濡らす。

少し、痛い…

晴香は眉をひそめ、痛みをこらえる。
顎を掴んでいた手は、頭に回されてしっかりと支えられている。
八雲の舌が口内炎をつつくと、晴香はピクンと跳ねた。
八雲の舌はハチミツを塗り込むように、何度も何度も口内炎を優しく撫でた。

どれだけそうしていたのだろうか…晴香はとうとう息が持たず、目の前がぼやけだした頃…八雲はやっと口を離したのだ。
八雲と晴香の間にはハチミツが混じり…粘りを増した二人の唾液が橋を作っていたが、それも虚しく切れてしまった。
晴香は口の中に溜まっているものを出すわけにはいかず、全て飲み込んだ。
そんな晴香を見ると、八雲は顔を近付けて口の端から垂れているものと、顎についているものを綺麗に舐めとっていった。


「これで、すぐに治る」

晴香から離れると八雲は自身にもついているものを右の人差し指で拭い集めながら、再び意地悪い表情に戻りとニヤリと笑った。
「……馬鹿」
酸欠状態の晴香は耳まで真っ赤に染めながら、八雲を睨みつける。
八雲はしばらく拭い取ったものを見つめていた。
だが何を思ったのかそれが着いていない左の手を晴香の顎に手をかけると親指を口に入れた。
「っ!?」
すると右の人差し指を晴香の口の中に入れたのだ。そして口内炎を見つけると、そこに塗り始めた。
「んっ…」
晴香は再び痛みを感じ、眉を寄せ目をぎゅっと閉じた。
目を閉じた衝動でポタリと涙が落ちてしまう。
しばらく八雲は口内炎を撫でていたが、晴香が涙を落としたのを見て引き抜いた。
八雲は目線を合わせるようにかがむと晴香の顔を覗きこむ。
真っ赤な顔で目が潤んでいる…
「……痛かったか?」
八雲ができるだけ優しい声で聞くと、晴香はコクリとうなづいた。
「痛かった…」
グスリと晴香は鼻をすする。
そんな晴香を見て八雲は優しく抱きしめた。
「でも、これで夕食が食べれるだろう?」
晴香の返事はなく、そのかわりに肩に顔を押し付ける。
八雲は少し罪悪感を感じながらも、その頭を優しく撫でてあげた。
「ごめん…」
八雲が謝ると晴香は、顔をあげた。顔の赤みが少しだけ収まっている。
だが迷っているのか、目を合わせたり…そらしたりを繰り返していた。
「でも…」
晴香はそういうと今度は八雲の胸に飛びつく。
「凄く…甘かった!」
晴香はそういうとぎゅっ〜、と抱きつくと再び耳まで真っ赤に染めたのだ。
「…そうか」
少し赤くなった八雲は優しく笑うと、晴香を抱きしめた。

カレーが冷めるのも忘れて、しばらく二人はそうしていた。


「その…」
八雲は目をそらしながら、おそるおそる口を開いた。
何?といいたげに首を傾げた晴香は八雲を見上げる。
「……ハチミツをお湯に溶かしてうがいをするのでも、効くんだ。…だから僕がいない時は…」
八雲がそこまで言うと、晴香は顔を赤めた。恥ずかさからではなく…

「じゃあ、なんであんな事したのよっ!」

晴香は怒鳴りつけると八雲を思い切り突き放した。
そして尻餅をつき、痛みで目に涙を浮かべた八雲を鬼のごとく睨んだ。
八雲は視線に気が付くと、涙も拭わずに後退りをする。
「そ、その…やっぱ直接塗った方が…」
「黙りなさいっ!」
晴香が怒鳴ると八雲は叱られた犬のようにビクッと縮まった。
「だいたいねぇっ、八雲君は────


八雲は正座のまま晴香に説教をされていた…

それは夜遅くまで続き、結局八雲は一晩泊まることになった。

ソファーの上で一人寂しく夜が明けるまで涙をこぼしていた。


END。



嫁強し。
八雲はそのまま一緒に寝たかったんです。

いや、ね。前、ラジオでハチミツは口内炎に聞くと言ってましてね。
今度、しみるか試してみようと思う。
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