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数日前言われました。後輩に…
こないだの運動会で少しは焼けたもん!(泣)

次の部紙は夏休み後に発行だとか…
しかも今回は一人十枚までだそう…(前回は六枚)
よっしゃー!描きまくってやるぜよー!
そしてまたPN変えてやるー!

最近、擬人化に再びハマってます。
お菓子シリーズや電化製品が楽しすぐる!
ラムネちゃんがお気に入りです!味もですがキャラも!
あとはコンセント兄さん。

ソウルイーター、十巻まで読みましたが…
ミフネが好きだー!(告白
あの子供好きなとこ、好きすぎる!
なんですか、あの八巻!
やっぱり原作、買おうかなぁ…

そしてアニメの方ですが…
戦闘シーン凄っ!さすがBONES!
やけに今週は絵が綺麗でした…
椿と妖刀の決着…が。

昨日の続きです。何かやっぱり暗くなった…
いいもん、次からは明るくなるから!

幼稚園

「はるかせんせー、だいじょうぶ?」

そんな声で晴香は現実に引き戻される。



そこには折り紙をしていた女の子たち。
手には折り紙で作った、お花や紙飛行機が持たれている。
「大丈夫だよ。ありがとう、心配してくれて」
晴香は安心させようとニコリと微笑んだ。

「それにしても、やくもくんってへんなこだよねー」

「ねー」

突然そんな話をし始め、晴香は思わず眉を寄せる。


「いっつもひとりだし」

「くらいよねー」

「ちがづくの、やだなー」

「それになんかこわいよね」

「こっちのめ、あかいんだって」

「いつもうつむいてるからみたことないなー」


次々と発せられる言葉に、晴香はいつの間にか拳を握りしめていた。

信じられないというのが半分。

そして今まで知らなかった自分への怒りが半分。


「でも、みないほうがいいよ」


その中の一人の二つ結びの女の子がそう言う。


「やくもくんとめをあわせると、しんじゃうんだって」


ちょうど良く、自由時間終了のチャイムが鳴った。


「誰がそんなこと言ったのっ!」

晴香はチャイムに負けじとした声で怒鳴ると、いつの間にかその子の肩を握りしめていた。
そんな晴香に怯えたような視線を送る女の子を見て、慌てて肩を離す。
そして出来る限り笑顔を浮かべた。…嘘の笑顔を。

「み…みんないってるよ」

「…八雲君の前でそんなこと言っちゃ駄目だよ?」

「………」

晴香の言葉に、女の子たちは眉を下げながらお互い顔を合わせる。


…この反応、まさか…


「もうみんないってるよ」

まさかとは思い、心の準備をしていたが、その準備は不十分だった。

「…ありがとう」

晴香はそう言うと、立ち上がった。

外で遊んできた園児たちが次々と教室に戻ってくる。
その中から八雲を探すが、どこにも見当たらない。
園児たちの数を数え、八雲以外がいることを確認する。

晴香は唇を噛みしめると教室を飛び出した。
数人の園児に何かを話しかけられたが、晴香はそれを全て無視する。



「晴香先生」

廊下に出ると一番にそう声を掛けられる。
背の声に晴香は思わず足を止めた。
振り返るとそこには一心の姿。
「さくらぐみは私に任せて、早く探してきなさい」
「ありがとうございますっ」
晴香は慌てていることもあり、頭を下げることも忘れて駆け出した。



居そうな場所は全て探した。

ホール、アスレチックス、トイレ、空き教室…
普通の教室はもうチャイムも鳴っているからいないとして…

晴香は園庭をくまなく探しだした。

だが、やはりどこにもいない。

家に帰ったとか?
ありえない、いくら低い柵だとしても子供が上れないような仕組みになっている。

教室に戻ってる?
だったら放送でもなんでもしてくれるはずだ。

「そうだ!放送で呼び出したら…」
もしもそれが原因で、ますます八雲が傷つくようなことが起きるかもしれない…


晴香は自問自答を繰り返すうちに、自然と園舎の裏側に足が向く。

何故かはわからない。

何かが引っ張っているようだ。


裏側に入ってすぐ、大きな木の陰に白い陰。
微かだが、それは小さく震えていた。
「八雲君っ!」
晴香は叫ぶように呼ぶと同時にその背中に駆け寄った。
八雲がそれに気付き、逃げようとする前にその背中を抱きしめる。
ビクリと体が揺れたのを感じた。
「よかった…」
晴香は力が抜けたように、地面に座る。
だが腕の力は弱らなかった。ますます強くなる一方だ。
「心配したんだよっ」
晴香はその小さな体をこちらに向けようとする。
抵抗するように身をよじるが、意外とすんなりこちらを向く体。

八雲の瞳には涙のあとがしっかりて残っていた。ついさっきまで泣いていたかのような…
晴香がその瞳を覗こうとすると、八雲は慌てたように目をそらした。
「…別に、あなたの瞳を見ても誰も死なないから…だから…」
見せて…?と晴香は小さな頬を両手で包み込んだ。
チラリと晴香に視線が向くのを感じた。
そしてゆっくりと、八雲は顔を上げる。

左目は涙で潤んでいるせいではなく、澄んだ赤色をしていた。

「綺麗だよ?」
「…せんせいは、しんじゃうのか?」
心配そうに晴香を見上げ、八雲は小首を傾げる。
そんな八雲を見て晴香はクスリと微笑むと、人差し指で優しく額をつつく。

「お馬鹿さんっ。さっきも言ったでしょ?あなたの瞳を見ても、誰も死なないの」
晴香の言葉を聞くと、まるでそれが引き金だったかのように、八雲の瞳からボロボロと涙がこぼれ落ちる。
「ぼ、くはっ…っな…にも、してっな…」
「うん。八雲君は悪いこと何にもしてないよ?」
晴香はそう言うと、八雲の体を引き寄せた。
ぎゅっ…と抱きしめ、小さく震える背中を優しく撫でる。
「んっ…」
八雲は息を呑むようにそう返事を返すと、壊れたおもちゃのようにわんわんと泣き出した。

晴香は八雲が泣き止むまで、優しくその背中を撫で続けた。


END。



やっぱシリアスになっちゃった…
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