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です。
が、風邪引いちまって学校に行けなかった…。
この野郎…バレンタインデーに義理チョコ(友チョコともいう)6人にあげたのに…
まぁ、その2人からはお返し帰ってきたが…残り4人!待ってるぜ!

と、いうわけで。本日は一日中ニコ動と八雲サイト様巡ってました。(ネットサーフィンともいう)
あ、絵も描いたし寝たし…ね。
…引きこもりっていわないでくださいよ。

そして!あのめっさかわいい八雲達がいるサイトの管理人!
はとさんからメール来ました!
もう、踊っていいですか?踊りますよ!
あとでお返事送ります!


さて、本日のは予告通りホワイトデー小説。
拍手御礼続き。(別に読まなくても平気です)

甘・友達以上恋人未満設定

本日、ホワイトデー日和。

ホワイトデー本番。

八雲は映画研究同好会の部室の中。
いつもの席で、いつもの体勢で、いつものように読書をしていた。
だが、いつもと違うところは、膝の上に可愛らしくリボンでラッピングされた袋がある事だけ。
それを隠すために、本を読んでいるのでもある。

晴香は映画研究同好会の外。
いつもの髪型で、いつもの服装で、いつものように立っていた。
だが、いつもと違うのは表情が凍ったように固くなっている事…
それを隠すためにここにくるまでの間、笑顔の練習をしていたのだ。

そして何分そうしていたのだろう…晴香は意を決して、映画研究同好会の扉を開けた。


いつも通り…いつも通り…


……来た


「やぁ」
「君も暇人だな」
言葉が重なってしまい、
少しの沈黙…

「で…今日は何をしにきた?」
八雲はいつものように呆れた顔をする。
少し引きつりながら。
「べ、別に…暇だから遊びに来たんだー」
晴香は目をそらしながら、八雲の正面に座った。

また沈黙…


八雲君…やっぱり忘れてるのかな…

お返しなんてどこにも見当たらないし…

晴香は机の上を見回した。
携帯と…シャーペンが一本、転がっているだけ。


君は…どうなんだ?

あのチョコは…本命なのか?

八雲は晴香を見つめた。


そこで、ふと視線が交じる。

そして二人して視線をすぐに外す…


やっぱり…忘れてる?

聞いてみるか…

「あの」
「あの」

二人の声が重なる。

「八雲君からでいいよ」
晴香は少しホッとした表情を浮かべながら八雲を見た。
「君からでいい…」
八雲は視線を外すと不器用にそう言い放つ。
「え…でも…」
「君からだ」
八雲にそこまで言われてしまえばしょうがない…
晴香は深呼吸をすると、真正面から八雲を見つめた。
「今日、何の日か知ってる?」
八雲は携帯を開くと、待ち受けのカレンダーを確認する。
本当は確認しなくたってわかってる…
「3月14日…」

やっぱり忘れてるのかな…

君が悲しそうな顔をして俯いた…そんな、顔させたくない

「ホワイトデー…だろ?」
八雲がそういうと晴香の顔が上がり、パァッと明るくなった。

覚えててくれた!
…でも、それだけ?

この先を言うには…まず、あれが本命かどうか調べなくては…

気付くと晴香の顔は再び悲しそうな表情になっている。

「僕からもいいか?」
「?…うん」
晴香は質問される事など思いつかず、少し不思議そうな表情になった。
思い当たる質問があるとすれば…あれしかない…
八雲は苦虫を噛み潰したような表情になる。
「1ヶ月前の今日は何の日だ?」
それは…
「バレンタインデー…」
晴香は少し不安そうな表情を浮かべる。
「そうだ……で、あれは…」
本命なのか…
聞くことは片手でも数えられる文字数…
だが、なかなかその単語が口から出ない。

「あれは?なに、八雲君」
「あれは…」
八雲は息を吸い込む。


「あれは本命かっ!」

八雲は思い切り吸い込んだ息を吐き出し、それにまかせて叫んだ。

晴香が驚いたように目をまん丸くさせていた。
八雲の頬は微かに赤くなっている。

八雲はじっと晴香を見つめた。…顔が赤くなるのは止められない。
見つめられている晴香は目をパチパチとさせていたが、突然真っ赤になった。

「え、えっと…あれは…」
恥ずかしそうにうつむいて、右と左の指を絡ませながらチラチラと八雲を盗み見る晴香。
「あれは?」
八雲は手を膝の上で握りしめ、じっとそんな晴香を見つめ続けた。
「あれは…」
「あれは?」
「あれ、は…ね」
「あれは?」
八雲と晴香はオウム返しのように何度も言い合っていたのだ。
だが八雲はそのまま先を聞きたくないとも思っていた。

…もしも義理だったら、と思うと

晴香は意を決し、思い切り息を吸い込んだ。


「本命っ!…で……す…」
晴香は初めは怒鳴るように叫んだが、あとの方になるにつれてゴニョゴニョと小さくなりうつむいていた。

そんな晴香の声に驚き、目を見開いていた八雲は思考が運ぶ前に一言。
「そう…か」
そして脳にその意味が伝わると…

……ガタンッ!

その音に驚き真っ赤な顔を上げる晴香。
そこには…八雲が居ず、視線を下げた先に八雲がいた。

八雲は椅子から滑り落ち、真っ赤な顔で晴香を見つめている。
「ほ…本当か?」
「本当に…本命、だよ?」
晴香は椅子から降り、しゃがみこむと、床に手をついた。
八雲との一気に距離が縮まり、晴香はうつむく。

「私…八雲君の事が…」
顔を上げると、八雲が晴香の口を押さえた。
「こ、こういうのは…男から言うもんだ…」
八雲は晴香から手を離すと、何故か胡座をかき直す。
それにつられて、晴香も正座になる。
晴香は赤い顔で、じっと八雲の赤い顔を見つめた。
「き…君が」
八雲はますます赤くなりながらも晴香を見つめ続ける。


「君が…好き、だ!」
八雲はそういうと同時に力任せに晴香を抱きしめた。

真っ赤な顔を隠すように…

「うん…私も」
晴香も八雲を抱きしめ返した。

こちらも真っ赤な顔を隠すように…



「その、君に…ホワイトデーのお返しを…」
八雲はそう言うと、ちょうど落ちた本の影にあった…可愛らしいラッピングの袋を渡す。
「ありがとうっ!……開けていい?」
晴香は受け取ると八雲の顔を見た。
まだ赤い…
「勝手にしろ…」
八雲にそういわれ、晴香はラッピングに結ばれたリボンをほどき、中からプレゼントを取り出す。

何時間もなやんだ結果の塊だ…

「かわいい…」
晴香はポツリとつぶやくと、柔らかい表情になる。
晴香の手の中には、白い毛で青い目をした猫のぬいぐるみが収まっていた。猫の首には青いリボンが巻かれ、ちょうど真ん中の袋に赤いキャンディが入っているのが見える。

結局、悩んだ結果がこれだ。
ホワイトデーコーナーの片隅に作られた、ぬいぐるみコーナー…その一番奥に、コイツがいたのだ。
青い瞳がどこかアイツに似ていて、気付いたらレジを済ませていた。

「それで…良かったか?」
八雲は少し顔を近づけ、おそるおそる晴香に聞いてみる。
「うんっ!」
晴香は顔を上げると満面の笑みを八雲に返した。
「そうか…」
そんな晴香に八雲は変な感情がうかんだ。

なんだこれは…

猫の首についた袋をあけるとその中の飴を口の中に入れると笑顔になる晴香。
「いちご、味だ…おいしい」

体を好きなように動かした。



気付いたら、君にキスをしていた。



「ファーストキスは…いちご味だったね」
頬を染めながら、そんな事を言った晴香。
「……味なんて、覚えてられるかっ!」
八雲は顔を真っ赤に染めながら、片膝をついた。
「じゃあ、もう一度確かめる?」
「っんぐ」
晴香はそういうと、八雲の唇を塞いだ。
そして、飴を八雲の口に押し込んだ。



「コレは君のだろ…」
耳まで真っ赤に染めた八雲。
「いいのっ!」
嬉しそうに…こちらも耳まで真っ赤に染めている晴香。
数分の間に、こんなにも発展した事の驚きと気恥ずかしさもあるが…何より、君の口移しが原因のようだ…
「…これは返さないとな…」
八雲はそういうと意地悪くニヤリと笑った。

そして次の瞬間には…



君を押し倒して、あめ玉を返してやった。

だが、結局いちご味がしたのは二回目だけ…

三回目はもっと甘い味が強かった。

四回目以降は……君の味しかしなかった……


END。



この後はもっと甘い時間…

ホワイトデー翌日はホワイトデー翌日に。
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