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おぉ…涼しいです。
綾さん、和服は私も好きです。
和服は良いです。自分が着れば、涼しいですし。
晴香ちゃんに着せれば、良いネタですし。
脱がせやすいし、いろいろ便利ですし。
着物ネタも良いですが、甚平ネタも良いかな〜
こっちの方が胸元とかスカスカしてて、脱がせやすい。
ついでに言うと、八雲も発情しやすいんじゃないかと(コラ
逆でも良いですよね。八雲の胸元見たいです。
晴香がムンムンとしてきて、襲っちゃうと良いんだな。
それ狙って、晴香が買ってきたとか。
そういえば、ずいぶん前から気になってたんですが…
綾香お姉ちゃんは成仏…したの?
お話に入れたいなぁ…とか思うんですが…
あ、そうだそうだ。
神永先生のメルマガ届いたよーっ!
サントラのプレゼント…即応募してきました!
そろそろ甲子園の季節ですね〜
今回は無理だろうなぁ…兄の学校。
野球は弱いですが、応援歌は強いです。
兄もその中の一人です!
ゲド戦記見てます〜
始めはテルーの声に違和感が合ったのですが、馴れてきた!
声はすっごく綺麗だよなぁ…
でも声として一番しっくりくるのはハイタカです。
そして終わりましたが…
な、なんだかわかりませんでした。
途中でパソ子初めちゃったせいもありますが…ね。
来週はトトロだーっ!
トトロはね、ジブリで一番好きなんだ!
小さい頃、暇あれば見ていました…
トトロで育った!…とは言えませんがね。
そして、トトロの次はルパンだー!
ルパンも好きです〜
魔理沙は大変なもn(ry
あぁ…ブレイブストーリー見たいなぁ。
原作読んだ時、映画との差がありすぎてビックリしました。
でも両方とも好きだな。
樂さん宅でぼやいていた、コレクタ―ユイ。
懐かしいですね〜。
こないだ、久しぶりに見たくなって、春休みに全部見ましたよ。
シンユイがね、すっごい好きだった。お菓子の家の話とか、遭難とか。
十年前なんですね…
何回か再放送してたけど…最近しないなぁ。
あの頃のアニメは好きでした。
天テレも、アニメ目当てに見ていましたから。
ん?コレクタ―ユイって天テレじゃなかったか。
天テレ内だと、アリスSOSとか好きだった。アリス探偵団の方も。
かげマンだったっけ?あと姉弟のお話。
それとへろへろ君だ!
なんで最近、アニメないのかなぁ…
ラタトスクですが…
テイルズ(多分)初の一線を越えてしまったね☆
あ、健全な意味でですよ?
キスしちまったんだZE☆
エミマルがさぁ…もう好きすぎるんだ。
早くPS2かPSPに。
そしてデスクはまだか。
ラタが出てこなくなってしまった。
戦闘時と戦闘後のセリフが…
こっちも意外といいな。うん。
ロイコレもヤバス。
なんだよぅ。新婚気分なのかよぅ。
ちなみにラスダン前のみんなに会話するみたいなシーン。
だからテイルズは好きなんだよぅ。ノマカプ大好きなんだよぅ。
ってラスダン!?
…もう少しで終わっちゃうのか。
しかもなんだかバッドエンドの予感が…
追伸。
最近の目標『ブログを長く書く』
それにしても、今日のブログ長っ!
コメント御返事。
アイさんへ。
喜んでもらえて良かったです!
なかなか可愛い晴香ちゃんが書けなくって苦戦しました…
猫晴香好きなんですよ〜
獣が好きな事もありますが、猫晴香ちゃんは大好きなんです!
萌えポイントを上げるとすると(こら
萌え袖!あのダボダボな袖が…
というか、あのダボダボな八雲のようなシャツがね!好きなんです!
しかも耳としっぽはフワフワフサフサ!
もう撫で撫でしたくなってしまいます。八雲が許さない気がしますからね…
そして、あまり確認出来てないんでわかりませんが…
はだワイですか?
一枚、昔のTOP絵で微妙に確認出来てるんですが…あってますかね?
にゃんこの飼い方本をちゃんと読んでる八雲にもね、萌えちゃいます。
あぁ…私の膝の上に乗ってきませんかねぇ。
でも、八雲の膝の上が晴香の特等席ですからね!
私は遠くからハァハァ言いながら見つめていますよ。(こら
私のために描いて下さるんですか!?
もう…いつまでも待ってますっ!
綾さんへ。
メール届いていて安心です。
どうぞどうぞ、こちらの方でもウェルカムです!
…っと、こちらで御返事するより、メールでした方が良いですよ…ね?
後ほどメール、送らせてもらいますね。
ふふふ…今回も楽しみにしてますっ!
コメントありがとうございます!
さていつぞやの、アルバイト八雲シリーズ第二弾。
今回はコンビニバイト、深夜編です。
アルバイト八雲シリーズ。
綾さん、和服は私も好きです。
和服は良いです。自分が着れば、涼しいですし。
晴香ちゃんに着せれば、良いネタですし。
脱がせやすいし、いろいろ便利ですし。
着物ネタも良いですが、甚平ネタも良いかな〜
こっちの方が胸元とかスカスカしてて、脱がせやすい。
ついでに言うと、八雲も発情しやすいんじゃないかと(コラ
逆でも良いですよね。八雲の胸元見たいです。
晴香がムンムンとしてきて、襲っちゃうと良いんだな。
それ狙って、晴香が買ってきたとか。
そういえば、ずいぶん前から気になってたんですが…
綾香お姉ちゃんは成仏…したの?
お話に入れたいなぁ…とか思うんですが…
あ、そうだそうだ。
神永先生のメルマガ届いたよーっ!
サントラのプレゼント…即応募してきました!
そろそろ甲子園の季節ですね〜
今回は無理だろうなぁ…兄の学校。
野球は弱いですが、応援歌は強いです。
兄もその中の一人です!
ゲド戦記見てます〜
始めはテルーの声に違和感が合ったのですが、馴れてきた!
声はすっごく綺麗だよなぁ…
でも声として一番しっくりくるのはハイタカです。
そして終わりましたが…
な、なんだかわかりませんでした。
途中でパソ子初めちゃったせいもありますが…ね。
来週はトトロだーっ!
トトロはね、ジブリで一番好きなんだ!
小さい頃、暇あれば見ていました…
トトロで育った!…とは言えませんがね。
そして、トトロの次はルパンだー!
ルパンも好きです〜
魔理沙は大変なもn(ry
あぁ…ブレイブストーリー見たいなぁ。
原作読んだ時、映画との差がありすぎてビックリしました。
でも両方とも好きだな。
樂さん宅でぼやいていた、コレクタ―ユイ。
懐かしいですね〜。
こないだ、久しぶりに見たくなって、春休みに全部見ましたよ。
シンユイがね、すっごい好きだった。お菓子の家の話とか、遭難とか。
十年前なんですね…
何回か再放送してたけど…最近しないなぁ。
あの頃のアニメは好きでした。
天テレも、アニメ目当てに見ていましたから。
ん?コレクタ―ユイって天テレじゃなかったか。
天テレ内だと、アリスSOSとか好きだった。アリス探偵団の方も。
かげマンだったっけ?あと姉弟のお話。
それとへろへろ君だ!
なんで最近、アニメないのかなぁ…
ラタトスクですが…
テイルズ(多分)初の一線を越えてしまったね☆
あ、健全な意味でですよ?
キスしちまったんだZE☆
エミマルがさぁ…もう好きすぎるんだ。
早くPS2かPSPに。
そしてデスクはまだか。
ラタが出てこなくなってしまった。
戦闘時と戦闘後のセリフが…
こっちも意外といいな。うん。
ロイコレもヤバス。
なんだよぅ。新婚気分なのかよぅ。
ちなみにラスダン前のみんなに会話するみたいなシーン。
だからテイルズは好きなんだよぅ。ノマカプ大好きなんだよぅ。
ってラスダン!?
…もう少しで終わっちゃうのか。
しかもなんだかバッドエンドの予感が…
追伸。
最近の目標『ブログを長く書く』
それにしても、今日のブログ長っ!
コメント御返事。
アイさんへ。
喜んでもらえて良かったです!
なかなか可愛い晴香ちゃんが書けなくって苦戦しました…
猫晴香好きなんですよ〜
獣が好きな事もありますが、猫晴香ちゃんは大好きなんです!
萌えポイントを上げるとすると(こら
萌え袖!あのダボダボな袖が…
というか、あのダボダボな八雲のようなシャツがね!好きなんです!
しかも耳としっぽはフワフワフサフサ!
もう撫で撫でしたくなってしまいます。八雲が許さない気がしますからね…
そして、あまり確認出来てないんでわかりませんが…
はだワイですか?
一枚、昔のTOP絵で微妙に確認出来てるんですが…あってますかね?
にゃんこの飼い方本をちゃんと読んでる八雲にもね、萌えちゃいます。
あぁ…私の膝の上に乗ってきませんかねぇ。
でも、八雲の膝の上が晴香の特等席ですからね!
私は遠くからハァハァ言いながら見つめていますよ。(こら
私のために描いて下さるんですか!?
もう…いつまでも待ってますっ!
綾さんへ。
メール届いていて安心です。
どうぞどうぞ、こちらの方でもウェルカムです!
…っと、こちらで御返事するより、メールでした方が良いですよ…ね?
後ほどメール、送らせてもらいますね。
ふふふ…今回も楽しみにしてますっ!
コメントありがとうございます!
さていつぞやの、アルバイト八雲シリーズ第二弾。
今回はコンビニバイト、深夜編です。
アルバイト八雲シリーズ。
時刻は、午後十一時を過ぎようとしている。
壁にかけてある時計を確認した晴香は、風呂上がりでパジャマ姿。
夏に入ってきて、こないだ買ったばかりのおニューだ。
可愛らしい桃色を中心とした半袖の上と、それに合った八分丈の下。
「ふんふふ〜ん」
上機嫌に鼻歌を口ずさみながら、化粧台に座る。
そして肩に掛けたタオルで髪を軽く拭くと、ドライアーのスイッチを入れた。
途端に鼻をくすぐる、シャンプーの香り。
八雲いわく、この匂いが好きとのことだが、ただの市販のシャンプーだ。
試しに八雲にあげたが翌日、違うと怒られてしまった。
「違くないのになぁ…」
夏ということに甘え、髪が半濡れなのにドライアーを止める。
前髪を指で弄ると、スルリと栗色の髪が指から逃げていった。
それから肌の手入れをし、少し早いがベッドに入る。
枕元にあったリモコンで、晴香は部屋の電気を消した。
「小さいの小さいの…」
晴香はもう一度リモコンをいじり、小さな電球に変えようとする。
だが、部屋の電気はオンとオフを繰り返すだけ。
「あ…あれ?」
晴香はベッドの上に起き上がると、何度もボタンを押すのだが、結果は変わらなかった。
晴香は一旦、部屋の明かりを付けると立ち上がる。
そして壁の電源を切るのだが、やはり小さい電球はつかない。
「切れちゃったかぁ…」
見上げるように電気を見つめ、深く溜め息を吐く。
「…真っ暗なままで寝るしかないのか…」
晴香は暗いなかでは、なかなか眠れない人だった。
緊急事態に備えてでもあるが、本心は怖いのが理由なのだ。
肩を落とすと、とぼとぼとベッドに潜り込む。
「………」
晴香は部屋の電気を消すと、大きく深呼吸を繰り返した。
「大丈夫、寝れる寝れる…」
何度も唱えると、布団の中に潜り込んだ。
大丈夫。
ただ、暗いだけだもん。
明日は電球買ってきて…
あ、電池もなくなっちゃったんだっけ…
大丈夫。明日はこんな思い、しなくていいんだから。
「………」
晴香は寒空の中、走っていた。
夏が近付いてきたと、よく聞くが、夜はまだまだ寒い。
「コンビニ、確か二十四時間営業だったよね…」
そう、晴香は電気を消して数分もたたないうちに、我慢できなくなってしまったのだ。
「怖いのは怖いんだもん…」
自分に言い訳をするように繰り返す晴香。
実際、事実なのだが。
慌てて出てきたので、晴香はパジャマにジャージを羽織っただけ、とおかしな格好をしていた。
だがそこは知ってる人に会わなければいい…と結論をだされてしまっている。
「あ、やってる!」
十二時間近なこともあり、あたりはとても暗かった。
その中で、コンビニだけは輝いて見えたのは店頭のネオンのせい。
自然と速くなる足取り。
晴香は駆け込むようにコンビニの中に入った。
瞬間、頬を冷たい風が撫でていく。
「いらっしゃいませ」
こんな夜遅くとあってか、やけに眠そうな声が…
「?」
晴香がゆっくりと首を動かし、レジの方に視線を向けた。
すると、そこには眠そうな目をした店員が…
って…
八雲君っ!?
思わず叫びそうになったが、レジにもう一人店員がいることに気付き、どうにか堪える。
いまさらだが八雲も気が付いたのか、晴香を見た刹那、表情を歪めた。
八雲はコンビニの青を中心にした制服を着ている。
やけにそれが似合って見えて、晴香は思わず視線をそらす。
わ、私はお客さんよ。お客さん。
八雲君は店員さん。決して八雲君じゃない…
晴香は何度も胸に言い聞かせながらカゴを持った。
他の客がいなくて、良かった…
「えっと…電球は…」
家で書いてきたメモと、電球の入った箱を比べる。
「あ、これだ」
やっと真っ暗な世界から救われる…そう思い、晴香の表情が明るくなった。
電球をカゴに入れると、近くの電池売り場に移動する。
電球のときほど迷わず、晴香は単三の電池をカゴに入れた。
ついでなので、八雲の隠れ家に持っていくお菓子も買っておこう。
さて、問題はこれからだ。
晴香は横目でレジの様子を伺う。
八雲の他には、少しチャラついた青年が一人。
そちらに狙いを定めて、晴香はレジに向かった。
「っ!?」
とつぜん流れる、リズミカルな音楽。
それがもう一人の店員のものだとわかるのに数秒。
「おっと、愛しのハニーから電話だ。斉藤、ちょっくら頼むわ」
「仕事中です。電話の電源は切っておいて下さい」
八雲は男にそう注意をしたが、聞く耳を持たないのか、電話機と喋りながら奥に消えてった。
「………」
二人の間に、一瞬気まずい空気が流れる。
晴香は立ち尽くすのも変かと思い、客として八雲のもとに向かった。
「…いらっしゃいませ」
とりあえず八雲も、晴香を客として扱うことにしたのか、そう声を掛けてきた。
そして無言でレジ打ちを始める。
買う物が少ないこともあり、それはすぐに終わったが…
「…1250円です」
「は、はい」
晴香は八雲の手のひらにお札と小銭を乗せた。
乗せてから気付くが、普通は店員の手に、お金など乗せない。
だが八雲は無言で受け取り、お釣りを晴香に渡す。
「…ありがとうございました」
八雲は深々と頭を下げた。
だが、それが店員と客のスイッチが切れる合図になったらしい。
「…こんな時間にそんな格好で買い物とはな…」
顔を上げた八雲は、誰がやねん見たって不機嫌だった。
そして八雲に言われて、再び気付く。
自分の姿を見下ろし、改めて恥ずかしさから顔が火照る。
「あ、慌てて買いに来たから…」
「電球と電池と…お菓子を?」
怒っているのだと、晴香にはわかる。
「は…はい」
晴香がおとなしく答えると、何故かニヤリと歪む、八雲の口元。
八雲はカウンターに手を突くと、晴香に顔を寄せた。
「こんな時間に電池を、しかも慌てて買いに来たんだ?」
「え、えっと…」
電球なんだけどな、なんて晴香が言える隙間はなかった。
逃げるように後ろに身を引くが、八雲がさせまいと腰に腕を回す。
「───…に使うの?」
「っ!?」
八雲の言葉に、収まりかけていた頬の赤らみが再熱しだす。
みるみるうちに真っ赤に染まっていく晴香。
耳だけでなく、首まで赤くなっていく。
「そ、そそそんなの持ってませんっ!それにっ、電池はついでなのっ!家の電球が切れて…それで」
慌てて弁解しようとするが、この慌てようだと逆に怪しい。
「ふーん…じゃ、今度買ってあげようか?」
「いりませんっ!」
「…好きなくせに」
「好きじゃないもんっ!」
「こないだ、あんなに鳴いてたのは誰だっけ?」
「っ!」
八雲の言葉に、晴香は言葉を詰まらせてしまう。
本当、他の客がいなくて良かった…
その時、タイミングを見計らったかのように十二時を知らせる時計の音。
「…バイト、すぐ終わるから表で待ってろ」
チラリと時計を横目で見つめてからそう言う。
「へ?」
「…電球、変えるんだろ?」
そして晴香の返事は聞かずに、奥に消えていった。
「………」
コンビニの中はとても涼しいというのに、晴香はとても熱く感じた。
どちらかというと、外の空気の方が暑い。
いや、温いといった方が適切かもしれない。
晴香は溜め息を吐くと、空に浮かんだ月を見上げた。
「待たせたな」
ついでに星でも探そうと思ったとき、八雲に声をかけられる。
振り返ると、制服を着た八雲がコンビニの入り口とは違うドアから出てくるところだった。
「遅いよ」
もちろん嘘だ。
八雲がコンビニの奥に消えてから、まだ数分もたっていない。
「すまない。これでも早くしたつもりだったんだが…」
なのに珍しく真に受ける八雲を、晴香はむず痒き見つめた。
「…で、本題だが…」
八雲が真剣な顔つきになったとき、コンビニの自動ドアが開いた。
「いや〜、良かった良かった。間に合った」
そこには、八雲と一緒にバイトをしていた男の姿。
「…まだ仕事中じゃないんですか?」
「そう堅苦しいことは言うなよ。ほら、差し入れだ」
ケラケラと笑いながら、コンビニのビニール袋を八雲に渡す。
首を傾げながら八雲が中を覗くと、瞬時に歪む顔。
「さっきも抜けて悪かったな。で、普段の感謝も込めて!」
ビニール袋の中を覗こうとする晴香だが、八雲が見せてくれない。
「そのかわいこちゃん、彼女だろ?…どうぞ、夜のお供にでも」
「?」
晴香は首を傾げたが、八雲は意味深そうに頷いた。
「…ありがとうございます」
ニコリと作り笑いの仮面を付けると、八雲はスタスタと晴香の家に向かった。
「え?え?どうしたの?」
「何でもない」
八雲はそう答えると、歩く速度を速めた。
コンビニに残された男は、見えなくなる背中につぶやいた。
「…子作りは計画的に」
END。
バイトの兄ちゃんは山猫風に…
壁にかけてある時計を確認した晴香は、風呂上がりでパジャマ姿。
夏に入ってきて、こないだ買ったばかりのおニューだ。
可愛らしい桃色を中心とした半袖の上と、それに合った八分丈の下。
「ふんふふ〜ん」
上機嫌に鼻歌を口ずさみながら、化粧台に座る。
そして肩に掛けたタオルで髪を軽く拭くと、ドライアーのスイッチを入れた。
途端に鼻をくすぐる、シャンプーの香り。
八雲いわく、この匂いが好きとのことだが、ただの市販のシャンプーだ。
試しに八雲にあげたが翌日、違うと怒られてしまった。
「違くないのになぁ…」
夏ということに甘え、髪が半濡れなのにドライアーを止める。
前髪を指で弄ると、スルリと栗色の髪が指から逃げていった。
それから肌の手入れをし、少し早いがベッドに入る。
枕元にあったリモコンで、晴香は部屋の電気を消した。
「小さいの小さいの…」
晴香はもう一度リモコンをいじり、小さな電球に変えようとする。
だが、部屋の電気はオンとオフを繰り返すだけ。
「あ…あれ?」
晴香はベッドの上に起き上がると、何度もボタンを押すのだが、結果は変わらなかった。
晴香は一旦、部屋の明かりを付けると立ち上がる。
そして壁の電源を切るのだが、やはり小さい電球はつかない。
「切れちゃったかぁ…」
見上げるように電気を見つめ、深く溜め息を吐く。
「…真っ暗なままで寝るしかないのか…」
晴香は暗いなかでは、なかなか眠れない人だった。
緊急事態に備えてでもあるが、本心は怖いのが理由なのだ。
肩を落とすと、とぼとぼとベッドに潜り込む。
「………」
晴香は部屋の電気を消すと、大きく深呼吸を繰り返した。
「大丈夫、寝れる寝れる…」
何度も唱えると、布団の中に潜り込んだ。
大丈夫。
ただ、暗いだけだもん。
明日は電球買ってきて…
あ、電池もなくなっちゃったんだっけ…
大丈夫。明日はこんな思い、しなくていいんだから。
「………」
晴香は寒空の中、走っていた。
夏が近付いてきたと、よく聞くが、夜はまだまだ寒い。
「コンビニ、確か二十四時間営業だったよね…」
そう、晴香は電気を消して数分もたたないうちに、我慢できなくなってしまったのだ。
「怖いのは怖いんだもん…」
自分に言い訳をするように繰り返す晴香。
実際、事実なのだが。
慌てて出てきたので、晴香はパジャマにジャージを羽織っただけ、とおかしな格好をしていた。
だがそこは知ってる人に会わなければいい…と結論をだされてしまっている。
「あ、やってる!」
十二時間近なこともあり、あたりはとても暗かった。
その中で、コンビニだけは輝いて見えたのは店頭のネオンのせい。
自然と速くなる足取り。
晴香は駆け込むようにコンビニの中に入った。
瞬間、頬を冷たい風が撫でていく。
「いらっしゃいませ」
こんな夜遅くとあってか、やけに眠そうな声が…
「?」
晴香がゆっくりと首を動かし、レジの方に視線を向けた。
すると、そこには眠そうな目をした店員が…
って…
八雲君っ!?
思わず叫びそうになったが、レジにもう一人店員がいることに気付き、どうにか堪える。
いまさらだが八雲も気が付いたのか、晴香を見た刹那、表情を歪めた。
八雲はコンビニの青を中心にした制服を着ている。
やけにそれが似合って見えて、晴香は思わず視線をそらす。
わ、私はお客さんよ。お客さん。
八雲君は店員さん。決して八雲君じゃない…
晴香は何度も胸に言い聞かせながらカゴを持った。
他の客がいなくて、良かった…
「えっと…電球は…」
家で書いてきたメモと、電球の入った箱を比べる。
「あ、これだ」
やっと真っ暗な世界から救われる…そう思い、晴香の表情が明るくなった。
電球をカゴに入れると、近くの電池売り場に移動する。
電球のときほど迷わず、晴香は単三の電池をカゴに入れた。
ついでなので、八雲の隠れ家に持っていくお菓子も買っておこう。
さて、問題はこれからだ。
晴香は横目でレジの様子を伺う。
八雲の他には、少しチャラついた青年が一人。
そちらに狙いを定めて、晴香はレジに向かった。
「っ!?」
とつぜん流れる、リズミカルな音楽。
それがもう一人の店員のものだとわかるのに数秒。
「おっと、愛しのハニーから電話だ。斉藤、ちょっくら頼むわ」
「仕事中です。電話の電源は切っておいて下さい」
八雲は男にそう注意をしたが、聞く耳を持たないのか、電話機と喋りながら奥に消えてった。
「………」
二人の間に、一瞬気まずい空気が流れる。
晴香は立ち尽くすのも変かと思い、客として八雲のもとに向かった。
「…いらっしゃいませ」
とりあえず八雲も、晴香を客として扱うことにしたのか、そう声を掛けてきた。
そして無言でレジ打ちを始める。
買う物が少ないこともあり、それはすぐに終わったが…
「…1250円です」
「は、はい」
晴香は八雲の手のひらにお札と小銭を乗せた。
乗せてから気付くが、普通は店員の手に、お金など乗せない。
だが八雲は無言で受け取り、お釣りを晴香に渡す。
「…ありがとうございました」
八雲は深々と頭を下げた。
だが、それが店員と客のスイッチが切れる合図になったらしい。
「…こんな時間にそんな格好で買い物とはな…」
顔を上げた八雲は、誰がやねん見たって不機嫌だった。
そして八雲に言われて、再び気付く。
自分の姿を見下ろし、改めて恥ずかしさから顔が火照る。
「あ、慌てて買いに来たから…」
「電球と電池と…お菓子を?」
怒っているのだと、晴香にはわかる。
「は…はい」
晴香がおとなしく答えると、何故かニヤリと歪む、八雲の口元。
八雲はカウンターに手を突くと、晴香に顔を寄せた。
「こんな時間に電池を、しかも慌てて買いに来たんだ?」
「え、えっと…」
電球なんだけどな、なんて晴香が言える隙間はなかった。
逃げるように後ろに身を引くが、八雲がさせまいと腰に腕を回す。
「───…に使うの?」
「っ!?」
八雲の言葉に、収まりかけていた頬の赤らみが再熱しだす。
みるみるうちに真っ赤に染まっていく晴香。
耳だけでなく、首まで赤くなっていく。
「そ、そそそんなの持ってませんっ!それにっ、電池はついでなのっ!家の電球が切れて…それで」
慌てて弁解しようとするが、この慌てようだと逆に怪しい。
「ふーん…じゃ、今度買ってあげようか?」
「いりませんっ!」
「…好きなくせに」
「好きじゃないもんっ!」
「こないだ、あんなに鳴いてたのは誰だっけ?」
「っ!」
八雲の言葉に、晴香は言葉を詰まらせてしまう。
本当、他の客がいなくて良かった…
その時、タイミングを見計らったかのように十二時を知らせる時計の音。
「…バイト、すぐ終わるから表で待ってろ」
チラリと時計を横目で見つめてからそう言う。
「へ?」
「…電球、変えるんだろ?」
そして晴香の返事は聞かずに、奥に消えていった。
「………」
コンビニの中はとても涼しいというのに、晴香はとても熱く感じた。
どちらかというと、外の空気の方が暑い。
いや、温いといった方が適切かもしれない。
晴香は溜め息を吐くと、空に浮かんだ月を見上げた。
「待たせたな」
ついでに星でも探そうと思ったとき、八雲に声をかけられる。
振り返ると、制服を着た八雲がコンビニの入り口とは違うドアから出てくるところだった。
「遅いよ」
もちろん嘘だ。
八雲がコンビニの奥に消えてから、まだ数分もたっていない。
「すまない。これでも早くしたつもりだったんだが…」
なのに珍しく真に受ける八雲を、晴香はむず痒き見つめた。
「…で、本題だが…」
八雲が真剣な顔つきになったとき、コンビニの自動ドアが開いた。
「いや〜、良かった良かった。間に合った」
そこには、八雲と一緒にバイトをしていた男の姿。
「…まだ仕事中じゃないんですか?」
「そう堅苦しいことは言うなよ。ほら、差し入れだ」
ケラケラと笑いながら、コンビニのビニール袋を八雲に渡す。
首を傾げながら八雲が中を覗くと、瞬時に歪む顔。
「さっきも抜けて悪かったな。で、普段の感謝も込めて!」
ビニール袋の中を覗こうとする晴香だが、八雲が見せてくれない。
「そのかわいこちゃん、彼女だろ?…どうぞ、夜のお供にでも」
「?」
晴香は首を傾げたが、八雲は意味深そうに頷いた。
「…ありがとうございます」
ニコリと作り笑いの仮面を付けると、八雲はスタスタと晴香の家に向かった。
「え?え?どうしたの?」
「何でもない」
八雲はそう答えると、歩く速度を速めた。
コンビニに残された男は、見えなくなる背中につぶやいた。
「…子作りは計画的に」
END。
バイトの兄ちゃんは山猫風に…
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