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只今、ビデオに撮った絶望先生見てます。
毎回カオスだな…
漫画の方は十巻で止まってます…買おうかな?

古谷綾様、樂紫苑様、ウメコ様。リンク許可ありがとうございます!
踊ります!

…相互御礼制作中。
でもこれってどうやって送れば良いんだ?
メルフォとかにそのまま書いちゃってもいいのかな…
URLとかの付け方分からない…

追伸。そういえば、深夜に音楽番組見てたらランティス組曲入っててぽかーんした。
追伸2。組曲再生3333333おめでとう。


今日のは前から言ってたパロディ。
制作裏話は続き書けたらその時にでも…

いちよ注意書き。
・八雲たちは高校生。
・原作とはまったく関係ないんで、梓さんと明美先生生存中。(一心さん家にはいないけど)
・まぁ、そこらへんは制作裏話の方で。
・晴香に変態呼ばわりされる八雲。
・もう思いっきりパロディ。
・パロなんか見てられるか、このやろーって方はまわれ右。

パロディ・微甘

高校生日記。


「……ただいま」
八雲は小さな声でそう言うと靴を脱いだ。廊下を歩きながら肩にかけた学生カバンを落とすように下ろす。

廊下を歩いていると居間から楽しそうな笑い声が聞こえる。
誰かきてるのか…?
居間の襖を少し開けて、中を覗いく八雲。
一心が縁側を背に…こちらの方を向いて誰かと楽しそうに話している。
その前…八雲の近くにも誰かいた。
栗色のショートカット、セーラー服…八雲の知らない人である。
「……客、か」
八雲は呟くと邪魔にならないように襖をしめようとした。
「あ、おかえり。八雲」
その前に一心に見つかる。見つかったからには、一様あいさつはしておかないと…な。
しぶしぶといった感じで八雲は閉めかけていた襖を開けた。
八雲に気がつくと振り返る来客。
その柔らかい髪がふわりと舞う。一瞬みとれてしまった、とはいえるわけない。
そこには、幼い顔つきの少女がいた。
「彼女は小沢晴香ちゃんだよ」
一心がそう教えると晴香と呼ばれた少女はにこりと愛らしい笑顔を浮かべている。
「小沢晴香です」
晴香はそういうと八雲を透き通った大きな瞳で見つめた。
そんな彼女にドキッとしてしまいその感情を捨てようと、目をそらして口を開く。
「それはさっき聞いた。」
そう言ってやると彼女はムッと頬を膨らました。…面白い顔。
「ごめんね晴香ちゃん。八雲は素直じゃないんだよ。だから言ってる事は全部逆だとおもってね」
「逆じゃねぇ!」
八雲はつい昔の口調で怒声を上げる。
八雲は高校に上がってから、口調と態度だけは見直そうとしていた。だが時々、素に戻ってしまうのが現実だ。
八雲の怒声のせいで、沈黙があたりを包む。
一心はおや?と、昔の口調を懐かしんでいるようだった。
晴香はというと、驚いたのか目を丸くして八雲を見つめている。
八雲は助けを求めるように一心を睨んだ。素直になれない八雲は睨むことでしか、見つめることができなかった。
それを見た一心は少し迷いながらも頷く。
「晴香ちゃん。この子が八雲だ」
一心を見ると納得したのか…あぁ、といいながら八雲を見るとまた笑う晴香。
「よろしくね。八雲君!」
いきなり名前で呼ぶのかよ…
そんな事を思いながらも座る八雲。
あいている席だから…一心と晴香の間に八雲は座った。
「で?こいつは客か?」
八雲は机の真ん中に置かれていた饅頭をビニールから出す。
「いや、今日から預かることになった」
八雲は食べかけていた饅頭を喉につまらせるところだった。
饅頭が喉につまって死んでたまるか…
八雲はむせながらそんな事を思うと一心を睨みつける。
「晴香ちゃんの両親が仕事で忙しいそうでな。預かることにした」
「は!?そんなこと、聞いてねぇよ!」
八雲は机を叩くと一心と晴香を強く睨んだ。晴香は怯んだが、一心はニコニコと一言。
「そりゃそうだ。言ってなかったからな」
「なんでそんな知らない奴を泊めんだ!」
八雲がそう怒鳴ると、一心は珍しく悲しげな表情を見せた。
「八雲…晴香ちゃんは、梓…お前の母さんの、命の恩人でもある友人の娘なんだよ」
「母さん…の…」
八雲は一瞬泣きそうな表情をしたが、それに気付いたのは誰もいなかったのであるが。
何となくここに居座りにくくなり、八雲は立ち上がると襖を開けて出て行った。
「あ、待って…」
慌ててその後を追いかける晴香。

「ま、待ってったら。やく
もくん…と続くであろう言葉はそこで途切れた。
晴香は廊下に転がっていた八雲のカバンにつまづいた。
そして手をつこうと上げた腕が八雲の頭に直撃し、八雲はその場で前のりに倒れこむ。その上に晴香は乗っかるように転んだ。
「いったた…」
晴香は床に手をつこうとした。だが手は床に触れることができない。
「いい加減に…しやがれ」
そんな低い声が聞こえた。
「?」
そこで晴香はやっと八雲の上にいることを知り、慌てて後ろに飛ぶと尻餅をつく。
その痛みや恥ずかしさやらに晴香は目を潤ませ、俯いてしまった。
「……大丈夫か?」
何となく罪悪感を感じ、体をそちらに向けるとあぐらをかいて訪ねてくる八雲。
「あ、うん。大丈夫」
晴香は顔を上げると、微笑んだ。だがその瞳にはまだ涙が浮かんでいたが。
「………」
八雲は学ランのポケットからハンカチを取り出すと、晴香の肩を掴み荒々しく涙を拭う。
「あ、ありがとう」
晴香はポカーンと信じられないというかのように、礼を言った。
だがすぐに晴香の表情は変わる。
その時、八雲が左目のカラーコンタクトがはずれている事に気がつき、顔を歪めた。

だが、晴香の表情は何か美しい景色でも見たかのような表情…

八雲の左目は真っ赤に染まっていた。
その赤は夕日のような…ステンドガラスのような…
今までみた赤の中で一番…
「綺麗…」
つぶやくと八雲の肩を掴み、顔を近付ける晴香。
「!?」
八雲は綺麗といった事と、この体勢に驚いたのか目を見開き、微かに頬を染めた。
どんどん縮まる距離に八雲はますます顔を赤く染め、息を飲んだ。
「あ」
晴香はやっと自分のしていることに気がつき、慌てて離れる。また尻餅をついた。
「ご、ごめん…」
目をそらすと、八雲以上に顔を真っ赤に染める晴香。

そして沈黙…

八雲は先ほどから気付かないふりをしていたものをチラリと見た。
指摘…した方がいいのか?
八雲は晴香の顔を見ると真っ赤な顔を隠すかのように俯いている。そんな事をしても耳が真っ赤だから無駄な事だ。
八雲は晴香の横に両手をつくと、耳元に顔を近付けた。
晴香は驚いたように、ピクッとしたかと思うと、何故か目をつぶる。
「……下着…見えてる」
八雲がボソッとそう言ってやると、晴香は下を向く。そして気付く…
晴香はセーラー服で体育座りをしており、しかも軽く足を開いていた。近付いている今は見えないが、先ほどの位置からは丸見えだ…ということだ。
「───っ!」
晴香は足を閉じると八雲を睨みつけた。その瞳はいまだに潤んでいて、歯を食いしばっている。
「この変態っー!」
晴香は泣き叫びながら、拳を握りしめると、八雲の右頬に強烈なパンチをくらいつけた。八雲は避ける時間も防御する時間もなく、モロにうけると後ろに倒れる。

その時、パリンと何か割れるような音がした…ような気がした。
八雲は腰を上げると目を見開き、信じられないというように頬をさすっている。その目からは痛みのせいでか、涙がおちた。
だが少しすると慌てたように立ち上がったかと思うとしゃがみこみ、自分が座っていた所を見て突然肩をおとす八雲。
そんなに…痛かったのかな…
「ど、どうしたの?」
晴香がおそるおそるといった感じで八雲に近寄る。今度は正座を崩したような座りかたで、だ。
八雲は晴香を睨むと何かを床から拾い上げると晴香に見せた。
「コンタクト?」
「あぁ。そうだ。ちなみにカラーコンタクトだ。君に殴られたせいで割れた」
不機嫌そうに晴香に言う八雲。
「コンタクトなんてして…目が悪いの?それともただのかっこつけ?」
晴香が首を傾げると八雲は馬鹿にしたように鼻で笑うと自信の左目を指した。
「君はこの目を見なかったのか?」
「見たよ」
「……隠してるんだ」
「なんで」
「………」
そのうち八雲は少し伸びた髪をグシャグシャとかき回す。
「もう…いい」
八雲はそういうと、立ち上がり居間の方へと足を向けた。
すると、丁度良いタイミングで一心が居間の襖から顔を覗かせる。
「おぉ、ちょうどいい。八雲、バックはちゃんと部屋に起きなさい」
一心にそう言われた八雲は足を止め数秒立ち止まると振り返り、晴香のそばに転がっていたバックを持ち上げた。
その際、いまだにしゃがみこんでいる晴香を睨んだ。
「な、なに?」
晴香は首を傾げる。八雲は開いた手で髪をかき回した。
その間に晴香は立ち上がると八雲の横に並んだ。
「……別になんでも」
八雲はそういうとスタスタと居間に入っていく。その後を晴香は駆け足で追いかけた。

「と、いうわけで晴香ちゃんは八雲の部屋で暮らすから」
「てへへ…よろしくお願いしまーす」
「ちょっと待て!」
一心がニコニコしながらお茶をのんびりとすする。
照れながら頬をかきながら、頭を下げる晴香。
八雲は机の上を思いっきり叩きつけた。

なんなんだ、この二人は!
「勝手に決めんな!なんでコイツが俺の部屋に住むんだ!?」
「いいじゃないか。男の部屋に女が住むなんて、漫画のような世界じゃないか」
「嫌だっていってんだろうが!」
落ち着いている一心と、対照的に八雲は慌てているのを横にそっと手を上げる晴香。
「あの、無理ならいいですよ。廊下でも寝れますし…」
晴香は苦笑を浮かべながら八雲を見つめる。
「それに…」
「それになんだ?」
八雲は嫌な予感を感じ、不機嫌丸出しの顔を睨みつけた。
「襲われたら大変ですし」
「襲うかっ!」
八雲は怒声を上げると立ち上がり、居間から出ていこうとする。
「八雲、どこに行くんだ?」
「昼寝だ」
イライラとそう言うと居間から出ていくと、荒々しく障子をしめる八雲。
一心はお茶を置くと、饅頭に手を伸ばした。
それ以上聞くことはないようで、饅頭を一口食べるとうまい、と一言つぶやく。
障子と一心を交互にキョロキョロと見合わせている晴香。
「晴香ちゃん。行ってきなさい」
一心は饅頭を食べ終わり、お茶を再び飲んでいた。
晴香は一心に返事もせずに障子をしめるのも忘れて、居間を飛び出す。

「八雲君!」
「転ぶなよ」
歩いたまま冷たく言い放つと急ブレーキをかけながら歩き、八雲を見つめる晴香。
八雲はその熱心な視線に気がつくと、八雲は足を止めた。それに合わせて晴香も足を止める。
「あの、ね…」
晴香はモジモジと後ろに手を回して、少しだけ背の高い八雲を上目遣いで見つめ一言。
「左目…見せて?」
驚いたように目を見開いたかと思うと、すぐに目を細める八雲。
八雲は壁に晴香の肩を左手で押しつけると、右手で晴香の顔の横に手をついた。
一瞬の出来事に目をパチクリとさせた。そして現状を理解したのか、一気に顔を真っ赤に染めた晴香。
「やややや八雲君!?」
晴香は目を白黒させながら、壁に背中をピッタリとつけた。
「なんで…」
「?」
「なんで、怖がらないんだ!」
八雲は壁に両肘をつくと晴香との距離をより一層、縮めると正面から黒と赤の瞳でじっと見つめる。
晴香は真っ赤な顔ではあったが、落ちつきは取り戻していた。
「怖くないよ?……だって、綺麗じゃない」
晴香はそう言うと赤い顔をしながらもニコリと微笑んだ。
「……この目は、死んだ人間の魂をうつすんだぞ!」
「……今、八雲君の目には私が映ってるよ」
晴香はそれがどうした、といいたそうに平然とそう答えた。
今、八雲君の左目には確かに私が映っている。赤い中にいる私が。
晴香はただジッと八雲の目だけを見つめている。
八雲は信じられないというような表情をして、口を開きかけたが結局何も言わず、金魚のようにパクパクとしていた。
「あーっ…もう寝る!」
八雲はそう言うと、数メートル先の自分の部屋に駆け込んだ。


晴香は壁に寄りかかったまま、ズルズルと下に下がるとペタンと座った。

八雲は部屋の隅に畳まれた布団を荒々しく敷くと、その中に潜り込んだ。

二人の顔に共通した事は、顔が赤い…という事であった…
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