×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
頭の中でぐーるぐる。
頼むから食事中に回るなぁっ!
八雲によろしく仮面の格好を…
すみません。ふざけすぎました。
八雲はブリーフじゃないもんね☆
いつかパンツ談したいです。(こら
さて、まずナツヲさん!お誕生日おめでとうございます!
最近は暇なので、なんなりとリクして下さい!
moggyさんが言うように、夏生まれの方って多いですね。
昨日の宣言はどこへやら…
本日は一日中ゴロゴロしておりました。
ごーろごろぐぉっろっ(?
していたとすれば、ハムさんのお掃除。
巣材が舞うは舞う…
くしゃみをしたら余計に舞うは舞う。
ついでに鳥の掃除もしました。
この時期、夏毛に生え変わるのでこちらも抜けるは抜ける…
羽ばたくたびに抜けますよ。
その中でも一羽だけ、やけに抜ける子がいるんですよ。
頭撫でるとすっごいごわごわなんです。
痛いくらいに。
こないだでしたっけなー。
その子が毛繕いしてたら羽が抜けて。
自分の羽が抜けた事に驚いて飛びましたよ。
今日は顔面衝突してきました。赤目の子が。
赤目…もしやお前さん!死んだ人間の魂しか見えないとか!?
良かった…私は生きているのね…
さて、アンケート変えました。
前回のは八晴の方が多かったです。
えぇ。当たり前だって思いましたよーだっ!
一日遅れましたが予告通り、拍手変えました。
今回は八雲とラタトスクと図書館です。
意外と楽しかったです。
次回は何にしようかなぁ…オリジは良い季節になってから。
特に書く事ないんで、他ジャンルについて語りますね。
一度やったものは、もうやらないかと…
なので「またこれ書いて下さい」とかは叶えられませんかと…
何故今回、他ジャンルに手を伸ばしたかというと…
ほら、同じものをずっと食べていると、大好きなものでも飽きてしまいますよね?
多分そんなんだと思います。
だからといって八雲に飽きた訳じゃなくって…
要するに挑戦ですね。
少しでも色んなものを書きたい欲望です。
ラタトスクが書いてて楽しかったです。
アリスちゃんやデスクが書けてよかった…
二重人格とか遊びすぎました。
簡単に感想書かせてもらいますね。
八雲は…真面目になりかけて馬鹿になる(?)ってのを書きたかったんです。
というか、八雲に我慢させたかった…
ラタトスクはギャグ目指して頑張った!
アリスとデスクを仲間にしたかったんだ。
好きなんだ。この二人。
図書館は…すみません。うろ覚えです。
でもラブラブイチャイチャにはまだ馴れず、革命前…でしょうかね?
ホース水浸しネタ…高校生日記の方でもやっただろ。
とか思ってる方!私はこのネタ好きなんです!
さて、本日は団扇ネタ。
八雲と扇子って良いよね。
恋人未満
頼むから食事中に回るなぁっ!
八雲によろしく仮面の格好を…
すみません。ふざけすぎました。
八雲はブリーフじゃないもんね☆
いつかパンツ談したいです。(こら
さて、まずナツヲさん!お誕生日おめでとうございます!
最近は暇なので、なんなりとリクして下さい!
moggyさんが言うように、夏生まれの方って多いですね。
昨日の宣言はどこへやら…
本日は一日中ゴロゴロしておりました。
ごーろごろぐぉっろっ(?
していたとすれば、ハムさんのお掃除。
巣材が舞うは舞う…
くしゃみをしたら余計に舞うは舞う。
ついでに鳥の掃除もしました。
この時期、夏毛に生え変わるのでこちらも抜けるは抜ける…
羽ばたくたびに抜けますよ。
その中でも一羽だけ、やけに抜ける子がいるんですよ。
頭撫でるとすっごいごわごわなんです。
痛いくらいに。
こないだでしたっけなー。
その子が毛繕いしてたら羽が抜けて。
自分の羽が抜けた事に驚いて飛びましたよ。
今日は顔面衝突してきました。赤目の子が。
赤目…もしやお前さん!死んだ人間の魂しか見えないとか!?
良かった…私は生きているのね…
さて、アンケート変えました。
前回のは八晴の方が多かったです。
えぇ。当たり前だって思いましたよーだっ!
一日遅れましたが予告通り、拍手変えました。
今回は八雲とラタトスクと図書館です。
意外と楽しかったです。
次回は何にしようかなぁ…オリジは良い季節になってから。
特に書く事ないんで、他ジャンルについて語りますね。
一度やったものは、もうやらないかと…
なので「またこれ書いて下さい」とかは叶えられませんかと…
何故今回、他ジャンルに手を伸ばしたかというと…
ほら、同じものをずっと食べていると、大好きなものでも飽きてしまいますよね?
多分そんなんだと思います。
だからといって八雲に飽きた訳じゃなくって…
要するに挑戦ですね。
少しでも色んなものを書きたい欲望です。
ラタトスクが書いてて楽しかったです。
アリスちゃんやデスクが書けてよかった…
二重人格とか遊びすぎました。
簡単に感想書かせてもらいますね。
八雲は…真面目になりかけて馬鹿になる(?)ってのを書きたかったんです。
というか、八雲に我慢させたかった…
ラタトスクはギャグ目指して頑張った!
アリスとデスクを仲間にしたかったんだ。
好きなんだ。この二人。
図書館は…すみません。うろ覚えです。
でもラブラブイチャイチャにはまだ馴れず、革命前…でしょうかね?
ホース水浸しネタ…高校生日記の方でもやっただろ。
とか思ってる方!私はこのネタ好きなんです!
さて、本日は団扇ネタ。
八雲と扇子って良いよね。
恋人未満
「あつー…」
晴香は仰け反るようにして背もたれに寄りかかると、首もとを手で扇ぐ。
「言うな。余計に暑くなる」
そんな晴香の目の前で八雲は言うと、団扇で一扇ぎした。
開ききった胸元へ。
「あー…お茶なくなっちゃった…」
ペットボトルを飲みきり、空になったそれを見つめる。
「まだ残ってたかな?」
晴香は冷蔵庫の前まで歩くと、扉を開けた。
冷たい風が頬を撫でていく。
「あ〜。涼しい…」
「…また勝手にものを入れて…」
呆れたように溜め息を吐くと、冷蔵庫の前の晴香を見下ろした。
「そういえば何故君がいる?休みじゃないのか?」
「暇だから遊びに来たの」
冷蔵庫の中からペットボトルを一本引き出す。
だが晴香は冷蔵庫の扉を閉めようとしない。
「電気代がもったいないだろ」
「電気代なんて払ってないくせに」
皮肉めいた声で言うと、勝ったというように鼻で笑う。
だが八雲に口で勝てるわけがないのだ。
「払ってなかったとしても、環境に悪い。君は地球にも優しくないのか?」
「地球にもってなによ」
冷蔵庫を開けたまま八雲を睨みつける。
だが八雲は怯みもしない。
「事実だろ?」
最後には鼻で笑い、それが事実だと無理矢理認められそうになる。
何故だか悔しくて、冷蔵庫を開けっ放しにした。
「ほら、早く閉めろ」
だるそうに立ち上がると晴香の隣に座り、冷蔵庫の扉に手をかけた。
だがその手は、なかなか動かない。
「?」
不思議に思い、振り返ってみると、そこには幸せそうな顔をした八雲がいた。
顎を撫でられた猫の表情が一番近いであろうか…
とろーんと気持ちよさそうに目を細めていた。
「八雲君?」
「っ!?な、なんだ?」
晴香が声をかけた途端、肩を大きく揺らし見やる八雲。
「どうしたの?」
「どうもしてないっ」
平然を保ってそう言うが、その顔はそれを否定している。
惜しそうに冷蔵庫の扉を閉めると、八雲はスタスタと自分の席に戻っていく。
それを見て、楽しそうに笑ってから晴香も自分の席についた。
晴香は先ほどからムラムラとした感情に包まれていた。
いつからか、と訪ねられたらこの部屋に来てからずっと…が答え。
「…乙女の前でそんな格好して…」
絞るようにして口にしたのはそんな言葉。
晴香の目の前には、シャツのボタンを全て外した八雲が一人。
「君も脱げばいいだろ」
つまらなそうな顔でそういうと、大きな欠伸をする。
「八雲君、今のはセクハラって言うのよ?」
「誰も君の体を見て欲情なんてしない」
ガリガリと寝癖だらけの髪を掻き回す。
「よ、よくっ!?」
平然と言われ、意味を理解するのにしばらくの時間があった。
理解をするごとに、顔が熱くなるのを感じる。
「どうしたんだ?顔が真っ赤じゃないか」
ワザとらしく言うが、ニヤニヤと楽しんでいるあたりからしてやっぱり確信犯だ。
「よく平然とそんなことが言えますねぇ…」
こうなったらやってやろうじゃないの…
膝の上でガッツポーズをする。
「…なにがだ?」
「いいえ〜。八雲君の場合は、欲情じゃなくって発情だなーって」
どうだ!八雲の顔を伺うが、いつも通りの寝ぼけ顔。
「君なんかに発情する、物好きな動物なんてどこにもいないと思うが?」
肩をすくめてみせる八雲。
むっ…と思わず表情を歪めてしまうあたりが、八雲の手の中で踊らされていると感じた。
「動物じゃなくって野獣ならいそうだけどっ」
机に肘をつき、手に顎を乗せて八雲を見つめる。
「…なんでそこで僕を見るんだ」
「べっつにー」
ふいっ…とそっぽを向く。
だがしばらくもしないうちに、八雲の方に視線が戻ってくる。
「…扇いで?」
「は?」
「八雲君だけずーるーいーっ!私も扇いでよ」
指で団扇を弾くが、八雲は動じない。
「誰が扇ぐか。コレはこの部屋唯一の冷房器具なんだ」
パタパタと寝癖だらけの髪を扇ぐ。
ただでさえ寝癖だというのに、もっとぐしゃぐしゃになった。
「冷房器具って…団扇じゃない」
それを恨めしそうに見上げるが、団扇は一向にこちらを向こうとしない。
「団扇を馬鹿にするやつを扇ぐわけないだろ」
「…確信犯め」
ぷくーっと両頬を膨らまし、八雲を睨みつけた。
「なんとでも言うんだな」
八雲に鼻で笑われ、晴香は机をバシバシと叩きだす。
「サド。鬼畜。この年中発情期」
「おいまて。最後だけなんか違うだろ」
ピクリと片眉を動かし、晴香を睨みつける。
「なんとでも言えっていったのは八雲君ですぅ」
捨て台詞のごとく言うと、晴香は机に伏せてしまった。
「………」
八雲はそれを眺めると、再び胸元を扇ぎ始める。
「………」
「寝て…る?」
団扇を扇ぐ手を止め、軽く頭をつついてみる。
少しだけ身を捩っただけで、晴香は瞼を閉じたままだ。
「…寝てるな」
背もたれに寄りかかりながら腕を組むと、首もとを団扇で扇ぐ。
「………」
目の前では、無防備に眠る晴香の姿。
一定のリズムを保ちながら、上下に揺れている。
腕から覗く顔を見てみると、これまた幸せそうに笑っていた。
その笑顔を見ているうちに、八雲の心にムンムンとした感情が沸き起こる。
八雲は膝に手を突き、前のりになった。
そしてじっ…晴香の顔を見つめる。
「…無防備すぎるだろ」
呟くように言った八雲の顔は、微かだが赤く染まっていた。
「………」
晴香の顔を見つめていると、あることに気が付く。
額に指を這わせ、それを拭いとるとじっ…と見つめた。
「汗…か?」
誰も見ていないこと良いことに、八雲は指先についた汗をペロリと舐める。
微かにしょっぱいそれは、涙の味にも似ていた。
「汗だな…」
一人納得すると、しばらく迷うように団扇と睨め合う。
だが敗者は珍しく八雲だった。
小さく溜め息を吐くと、団扇を扇ぐ。
八雲が起こした風は、晴香の髪で遊びだす。
ふわりふわりとダンスを踊るかのように。
「っく…」
「?」
小さな笑らいを耐える声が聞こえ、八雲は思わず手を止めた。
「………」
この部屋には二人しかいない。
八雲は口を閉じていた。
…ということは。
「おい。この狸寝入り」
「………」
「起きろ」
バシバシと団扇で晴香の頭を叩く。
初めは耐えていたのだが、しばらくするとプルプルと小刻みに揺れる体。
「もう!いい加減にしてよねっ!」
「その言葉、そのまま君に返す」
「いーりーまーせーんっ!」
「ったく…」
騙されていた自分にか、八雲は苛立ち気に髪を掻き回す。
そしてペットボトルに手を伸ばし、中身を喉に流し込んだ。
「あ」
晴香が声を上げたことによって気付いた。
このペットボトルは彼女が持ってきて、飲んでいた。
「っ!」
八雲は慌てて口を拭い、晴香に視線を向ける。
すると晴香は、微かに火照りながらも楽しそうにニコニコと笑っていた。
「間接キス…だね」
「一生扇いでやらない…」
「えぇっ!そんなこと言わないで、もう一度っ!」
「嫌だ」
END。
狸寝入り晴香ちゃん。
晴香は仰け反るようにして背もたれに寄りかかると、首もとを手で扇ぐ。
「言うな。余計に暑くなる」
そんな晴香の目の前で八雲は言うと、団扇で一扇ぎした。
開ききった胸元へ。
「あー…お茶なくなっちゃった…」
ペットボトルを飲みきり、空になったそれを見つめる。
「まだ残ってたかな?」
晴香は冷蔵庫の前まで歩くと、扉を開けた。
冷たい風が頬を撫でていく。
「あ〜。涼しい…」
「…また勝手にものを入れて…」
呆れたように溜め息を吐くと、冷蔵庫の前の晴香を見下ろした。
「そういえば何故君がいる?休みじゃないのか?」
「暇だから遊びに来たの」
冷蔵庫の中からペットボトルを一本引き出す。
だが晴香は冷蔵庫の扉を閉めようとしない。
「電気代がもったいないだろ」
「電気代なんて払ってないくせに」
皮肉めいた声で言うと、勝ったというように鼻で笑う。
だが八雲に口で勝てるわけがないのだ。
「払ってなかったとしても、環境に悪い。君は地球にも優しくないのか?」
「地球にもってなによ」
冷蔵庫を開けたまま八雲を睨みつける。
だが八雲は怯みもしない。
「事実だろ?」
最後には鼻で笑い、それが事実だと無理矢理認められそうになる。
何故だか悔しくて、冷蔵庫を開けっ放しにした。
「ほら、早く閉めろ」
だるそうに立ち上がると晴香の隣に座り、冷蔵庫の扉に手をかけた。
だがその手は、なかなか動かない。
「?」
不思議に思い、振り返ってみると、そこには幸せそうな顔をした八雲がいた。
顎を撫でられた猫の表情が一番近いであろうか…
とろーんと気持ちよさそうに目を細めていた。
「八雲君?」
「っ!?な、なんだ?」
晴香が声をかけた途端、肩を大きく揺らし見やる八雲。
「どうしたの?」
「どうもしてないっ」
平然を保ってそう言うが、その顔はそれを否定している。
惜しそうに冷蔵庫の扉を閉めると、八雲はスタスタと自分の席に戻っていく。
それを見て、楽しそうに笑ってから晴香も自分の席についた。
晴香は先ほどからムラムラとした感情に包まれていた。
いつからか、と訪ねられたらこの部屋に来てからずっと…が答え。
「…乙女の前でそんな格好して…」
絞るようにして口にしたのはそんな言葉。
晴香の目の前には、シャツのボタンを全て外した八雲が一人。
「君も脱げばいいだろ」
つまらなそうな顔でそういうと、大きな欠伸をする。
「八雲君、今のはセクハラって言うのよ?」
「誰も君の体を見て欲情なんてしない」
ガリガリと寝癖だらけの髪を掻き回す。
「よ、よくっ!?」
平然と言われ、意味を理解するのにしばらくの時間があった。
理解をするごとに、顔が熱くなるのを感じる。
「どうしたんだ?顔が真っ赤じゃないか」
ワザとらしく言うが、ニヤニヤと楽しんでいるあたりからしてやっぱり確信犯だ。
「よく平然とそんなことが言えますねぇ…」
こうなったらやってやろうじゃないの…
膝の上でガッツポーズをする。
「…なにがだ?」
「いいえ〜。八雲君の場合は、欲情じゃなくって発情だなーって」
どうだ!八雲の顔を伺うが、いつも通りの寝ぼけ顔。
「君なんかに発情する、物好きな動物なんてどこにもいないと思うが?」
肩をすくめてみせる八雲。
むっ…と思わず表情を歪めてしまうあたりが、八雲の手の中で踊らされていると感じた。
「動物じゃなくって野獣ならいそうだけどっ」
机に肘をつき、手に顎を乗せて八雲を見つめる。
「…なんでそこで僕を見るんだ」
「べっつにー」
ふいっ…とそっぽを向く。
だがしばらくもしないうちに、八雲の方に視線が戻ってくる。
「…扇いで?」
「は?」
「八雲君だけずーるーいーっ!私も扇いでよ」
指で団扇を弾くが、八雲は動じない。
「誰が扇ぐか。コレはこの部屋唯一の冷房器具なんだ」
パタパタと寝癖だらけの髪を扇ぐ。
ただでさえ寝癖だというのに、もっとぐしゃぐしゃになった。
「冷房器具って…団扇じゃない」
それを恨めしそうに見上げるが、団扇は一向にこちらを向こうとしない。
「団扇を馬鹿にするやつを扇ぐわけないだろ」
「…確信犯め」
ぷくーっと両頬を膨らまし、八雲を睨みつけた。
「なんとでも言うんだな」
八雲に鼻で笑われ、晴香は机をバシバシと叩きだす。
「サド。鬼畜。この年中発情期」
「おいまて。最後だけなんか違うだろ」
ピクリと片眉を動かし、晴香を睨みつける。
「なんとでも言えっていったのは八雲君ですぅ」
捨て台詞のごとく言うと、晴香は机に伏せてしまった。
「………」
八雲はそれを眺めると、再び胸元を扇ぎ始める。
「………」
「寝て…る?」
団扇を扇ぐ手を止め、軽く頭をつついてみる。
少しだけ身を捩っただけで、晴香は瞼を閉じたままだ。
「…寝てるな」
背もたれに寄りかかりながら腕を組むと、首もとを団扇で扇ぐ。
「………」
目の前では、無防備に眠る晴香の姿。
一定のリズムを保ちながら、上下に揺れている。
腕から覗く顔を見てみると、これまた幸せそうに笑っていた。
その笑顔を見ているうちに、八雲の心にムンムンとした感情が沸き起こる。
八雲は膝に手を突き、前のりになった。
そしてじっ…晴香の顔を見つめる。
「…無防備すぎるだろ」
呟くように言った八雲の顔は、微かだが赤く染まっていた。
「………」
晴香の顔を見つめていると、あることに気が付く。
額に指を這わせ、それを拭いとるとじっ…と見つめた。
「汗…か?」
誰も見ていないこと良いことに、八雲は指先についた汗をペロリと舐める。
微かにしょっぱいそれは、涙の味にも似ていた。
「汗だな…」
一人納得すると、しばらく迷うように団扇と睨め合う。
だが敗者は珍しく八雲だった。
小さく溜め息を吐くと、団扇を扇ぐ。
八雲が起こした風は、晴香の髪で遊びだす。
ふわりふわりとダンスを踊るかのように。
「っく…」
「?」
小さな笑らいを耐える声が聞こえ、八雲は思わず手を止めた。
「………」
この部屋には二人しかいない。
八雲は口を閉じていた。
…ということは。
「おい。この狸寝入り」
「………」
「起きろ」
バシバシと団扇で晴香の頭を叩く。
初めは耐えていたのだが、しばらくするとプルプルと小刻みに揺れる体。
「もう!いい加減にしてよねっ!」
「その言葉、そのまま君に返す」
「いーりーまーせーんっ!」
「ったく…」
騙されていた自分にか、八雲は苛立ち気に髪を掻き回す。
そしてペットボトルに手を伸ばし、中身を喉に流し込んだ。
「あ」
晴香が声を上げたことによって気付いた。
このペットボトルは彼女が持ってきて、飲んでいた。
「っ!」
八雲は慌てて口を拭い、晴香に視線を向ける。
すると晴香は、微かに火照りながらも楽しそうにニコニコと笑っていた。
「間接キス…だね」
「一生扇いでやらない…」
「えぇっ!そんなこと言わないで、もう一度っ!」
「嫌だ」
END。
狸寝入り晴香ちゃん。
PR
この記事にコメントする