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とつぜん、真っ暗なアニーの部屋から聴こえてきてビックリしたよ。
アニーは風呂入ってるんで、真っ暗なんですよ…
どうやらPCを付けっぱなしだったみたいで…
ミクの声。久しぶりに聴いた気がします。
最近、ボーカロイド動画見てないなぁ…
キリンレモンのCMも好きです。
…何だかここ最近、CMばっか語ってる気がする…
巨人の星とか、ああいう昔のアニメが新しく見れるのが良いよね。
昔のまんまの画質も素敵だけどね。
うん…テレビの成長と言うものを感じるね。
スケットダンス…面白いです。
ナツヲさんが椿大好きとのことで、読み返してみたんですが…
ハマるやハマる!
生徒会も好きですが、私はロマンちゃんが好きだと言う事に気がついた。
スケットでCPってなかなか思いつかないんですよね…
嫌…逆にこれがいいんだ!
このCPが無い所が私にとって新鮮で大好きなんだ!
えぇ…もう、大好きだ!
神永先生、新作決定しましたね!
コンダクター…すみません。はたらくくるまなイメージが…
指揮者とか示す人…の意味なんですね。
うーん。楽しみです!
そして八雲の新刊はまだなのかな?
前は半年に一度、発売だったんですがねぇ…
最近は年に一度っ!
放置プレイですか…神永先生っ!
そういえば、ぼくらシリーズ…新刊出てたんですね。
こないだ新聞に載ってたんで、探したんですが…
なかなか売っていない!&アマゾンでも出てこない!
こないだ探したら出てきたんで、買おうかな。
ぼくらシリーズの新装版はですね…八雲の絵を描いているアカツキ先生なんです!
八雲とは違って、ポップなイラストなんです!
微妙に八雲(中学生)に似てる子と、晴ちゃんに似てる子が居るんです〜
見かけたら、是非見てみて下さいね。
お話もおもしろいですから!
しょうみさん…ゆっくりで良いので、頑張って下さいね。
応援しています!
こんな片隅ブログですが…
ゆっくり待ってますね。
樂さんもれもさんも元気になってきたようで、安心しました。
こんな私が心配して、逆に悪化しなければ良いのですが…
本当…無事で安心しました!
空麗欄さんがはだジャー役も描いてくれました!
ふふふ…いいよね。ジャージって。
いつか自分でも書いて(描いて)みたいね。
はとさん宅とmoggyさん宅で長編が始まりましたね!
お母様コンビ!さ…最強です…
お二方の長編は大好きなんです!
はぁ〜…楽しみだっ!
尊敬するんですよね。長編が書ける(描ける)人。
私が書こうとすると、どうも短くなってしまうんですよ。
お祭りは珍しく長く書けてるんですがね…
今日は色々な衝撃があったな…
うん…私は宿題が終わらずに困っているだけなんだけどね。
特に皆さんを喜ばせるようなもの書いてる訳でもないんだけどね。
すっごく平凡だ…
コメント御返事。
ねこまんまさんへ。
昨日のはねこまんまさんでしたか…
堪えるしか無いでしょう…あの状態では何にも出来ませんからね。
まぁ…あるといえば、あるんです…が、ね。
それは聴かない約束ですよ^^
戻る手段ですか?考えていません^^
私は全てを考えずに始める人間なのでしてね。
ただ単に「あぁ…久しぶりに南君の恋人見てぇ」と思ったのが始まりでしたもん。
あれって確か、結局戻らずに終わった記憶が…
ごめんね、晴香ちゃん。戻んないかもしれない。
お風呂ネタは書きますよ!
本家様の方でもありましたからね。(一緒じゃなかったけど
誕生日祭ですが…まぁ、どうなるかはここ数日間を見て行って下さいね!
綾さんへ。
いえいえ!私だって毎日が惰眠ですから!
ビバ!惰眠生活!
この世界、惰眠人類になればいいのに!
…すみません、真面目に宿題やります。
また詳しい事はメールで送らせてもらいますね♪
コメントありがとうざいます!
さてさて、八雲誕生日祭第一話。
今回は恋人未満…から始めていきます!
恋人未満
アニーは風呂入ってるんで、真っ暗なんですよ…
どうやらPCを付けっぱなしだったみたいで…
ミクの声。久しぶりに聴いた気がします。
最近、ボーカロイド動画見てないなぁ…
キリンレモンのCMも好きです。
…何だかここ最近、CMばっか語ってる気がする…
巨人の星とか、ああいう昔のアニメが新しく見れるのが良いよね。
昔のまんまの画質も素敵だけどね。
うん…テレビの成長と言うものを感じるね。
スケットダンス…面白いです。
ナツヲさんが椿大好きとのことで、読み返してみたんですが…
ハマるやハマる!
生徒会も好きですが、私はロマンちゃんが好きだと言う事に気がついた。
スケットでCPってなかなか思いつかないんですよね…
嫌…逆にこれがいいんだ!
このCPが無い所が私にとって新鮮で大好きなんだ!
えぇ…もう、大好きだ!
神永先生、新作決定しましたね!
コンダクター…すみません。はたらくくるまなイメージが…
指揮者とか示す人…の意味なんですね。
うーん。楽しみです!
そして八雲の新刊はまだなのかな?
前は半年に一度、発売だったんですがねぇ…
最近は年に一度っ!
放置プレイですか…神永先生っ!
そういえば、ぼくらシリーズ…新刊出てたんですね。
こないだ新聞に載ってたんで、探したんですが…
なかなか売っていない!&アマゾンでも出てこない!
こないだ探したら出てきたんで、買おうかな。
ぼくらシリーズの新装版はですね…八雲の絵を描いているアカツキ先生なんです!
八雲とは違って、ポップなイラストなんです!
微妙に八雲(中学生)に似てる子と、晴ちゃんに似てる子が居るんです〜
見かけたら、是非見てみて下さいね。
お話もおもしろいですから!
しょうみさん…ゆっくりで良いので、頑張って下さいね。
応援しています!
こんな片隅ブログですが…
ゆっくり待ってますね。
樂さんもれもさんも元気になってきたようで、安心しました。
こんな私が心配して、逆に悪化しなければ良いのですが…
本当…無事で安心しました!
空麗欄さんがはだジャー役も描いてくれました!
ふふふ…いいよね。ジャージって。
いつか自分でも書いて(描いて)みたいね。
はとさん宅とmoggyさん宅で長編が始まりましたね!
お母様コンビ!さ…最強です…
お二方の長編は大好きなんです!
はぁ〜…楽しみだっ!
尊敬するんですよね。長編が書ける(描ける)人。
私が書こうとすると、どうも短くなってしまうんですよ。
お祭りは珍しく長く書けてるんですがね…
今日は色々な衝撃があったな…
うん…私は宿題が終わらずに困っているだけなんだけどね。
特に皆さんを喜ばせるようなもの書いてる訳でもないんだけどね。
すっごく平凡だ…
コメント御返事。
ねこまんまさんへ。
昨日のはねこまんまさんでしたか…
堪えるしか無いでしょう…あの状態では何にも出来ませんからね。
まぁ…あるといえば、あるんです…が、ね。
それは聴かない約束ですよ^^
戻る手段ですか?考えていません^^
私は全てを考えずに始める人間なのでしてね。
ただ単に「あぁ…久しぶりに南君の恋人見てぇ」と思ったのが始まりでしたもん。
あれって確か、結局戻らずに終わった記憶が…
ごめんね、晴香ちゃん。戻んないかもしれない。
お風呂ネタは書きますよ!
本家様の方でもありましたからね。(一緒じゃなかったけど
誕生日祭ですが…まぁ、どうなるかはここ数日間を見て行って下さいね!
綾さんへ。
いえいえ!私だって毎日が惰眠ですから!
ビバ!惰眠生活!
この世界、惰眠人類になればいいのに!
…すみません、真面目に宿題やります。
また詳しい事はメールで送らせてもらいますね♪
コメントありがとうざいます!
さてさて、八雲誕生日祭第一話。
今回は恋人未満…から始めていきます!
恋人未満
長期休暇中だというのに、晴香は映画研究同好会に来ていた。
トラブルを拾ってきたのではなく、聞きたいことがあるのだ。
「ねっ。八雲君が欲しいものってなに?」
明日は八雲の誕生日…
他愛のない会話が途切れたとき、晴香はそんなことを訪ねてみた。
…というより、初めからこれを聴くためにここまで来たのだ。
プレゼントを買うには少し遅すぎる気もしたが、数日前から聴こうとしてたのである。
だが、なかなか言い出せなくて、とうとう誕生日前日になってしまったのだ。
「欲しいもの…ね」
扇子を器用に畳み、首を一定のリズムで叩く。
晴香はドキドキと胸を高鳴らせ、その姿を見ていた。
八雲の欲しいものなんて、聞いたことがない。
…あるとすれば、扇風機。
考えているのか、焦らしているのか…
もしくは初めから考え気がないのか。
八雲はポカンと宙を見上げていた。
そして落語家のように、扇子を手を使わずに一発で開く。
焦らされきった晴香は、ゴクリと溜まった唾を飲み込む。
「…君が来ない部屋」
八雲の口から発せられたのは、あっさりとし過ぎたもの。
「焦らした結果がこれっ!?酷すぎるよ!」
思わず立ち上がり、机をバシバシと叩く。
「誰も焦らしてなんかない。被害妄想が過ぎるぞ」
そんな晴香を物ともせず、うるさいというように耳を塞ぐ。
「………」
自分が馬鹿みたいに見え、晴香は大人しく座った。
こんなことを言ったら「馬鹿じゃなかったのか?」とか言われるに違いない。
塞いだ手を退け、扇子で髪を扇ぐ。
ひらひらと寝癖だらけの髪が揺れる。
「…じゃ、トラブルメーカーが来ない部屋」
人差し指を立て、良い考えだ…と一人納得している八雲。
「って…同じじゃない!」
思わず考えかけてしまい、晴香は慌てて突っ込みを入れた。
「トラブルメーカーだ、って認めてるんだな」
しまった…と思った時は遅く、八雲はニヤリと笑ってから首もとを扇ぎ出す。
汗がうっすらと浮かんだそこは、何故か色気を感じた。
「………」
晴香はそこに目を奪われ、ついつい見取れてしまう。
「で…欲しいものは?」
慌てて首を左右に振ると、八雲をじっ…と見つめた。
すると観念したのか、大きな溜め息の後、口を開く。
「バストイレ付きの部屋」
「高すぎるわよ!」
ナイス突っ込み!と言わんばかりに、八雲が親指を立てた。
こっちはお笑いをしてるんじゃない。
真面目に話してるんだ。
「安心しろ。床暖房付きで良いから」
「もっと高いじゃない!」
思わず怒鳴り声を上げてしまう。
八雲は不機嫌そうに眉を寄せ、晴香を睨みつけた。
「…じゃ、3LDKのマンション」
「住宅関連から離れて!」
怒鳴りつかれた晴香は、うなだれるように机にへたれる。
だが、視線はやはり、八雲の首元。
「そんなのじゃなくって…」
晴香は慌てて目をそらし、八雲の顔を睨みつける。
「じゃ、どんなのなんだ?」
扇子を軽やかに畳み、ビシッと晴香に突きつけた。
「う…。えっと…もっとこう…アクセサリーとか、洋服とか…」
晴香が口にしたものは、きっと八雲が喜ばないであろうもの。
それは言った本人だって分かっている。
だが、この例えが一番普通であることは確かだった。
考えを捻らすように、再び扇子で扇ぎ出す。
「…要するに、お手頃価格なものってことか?」
「まぁ…そうね」
家なんかと比べたらお手頃にも程がある。
「…扇風」
「扇風機以外で」
晴香は声を上げ、八雲の言葉を切り裂く。
ふてくされたように横を向くが、晴香だって負けてはいられない。
立ち向かうように八雲を睨みつけた。
晴香の言葉に、八雲は表情を歪めた。
そして探るような視線を晴香に向ける。
「…なんで突然、僕が欲しいものなんて言わないといけないんだ?」
どれだけ暑いのか。
シャツのボタンを外しながらそう口にする。
「え…」
まさか…気付いてない?
普通、自分の誕生日なんて忘れる?
…八雲君ならありえるかも。
「で、なんで僕の欲しいものなんて言わないといけないんだ?」
ボタンを外す手が止まる。
…というか、全部外し終えていた。
「え…えっと…アンケート?」
何となく目が開わせ辛く、晴香は目をそらす。
八雲の格好にもだが、嘘をついている…ということに対しても。
「…何故、疑問形なんだ」
「あ、アンケートです!」
ははは…と笑い、手帳を出してアンケートの雰囲気を出そうと頑張る。
「………」
八雲はそれを冷めた目で眺めていた。
「…で、欲しいものはなんですか?」
「そうだな…」
真面目に考える気になったのか、腕を組んで唸る。
だが、ふとした時、八雲がこちらをじっ…と見つめてきた。
「…?」
少し恥ずかしく、思わず目をそらそうとするが出来ない。
頬に手が添えられ、強制的に八雲を見る形になる。
「や…八雲君?」
頬が火照るのを感じる。
八雲の赤い瞳に、吸い込まれそうになる感覚を覚えた。
その行為を止めさせようと、八雲の手に手を添えた時。
「君が欲しい…」
聴いたことのない甘い声が、晴香を襲う。
「っ!?」
意味を理解した途端、晴香は目を見開き、耳まで赤く染まった。
「な…なななななっ…」
みるみるうちに近付いてくる八雲の顔。
晴香は反射的に目を瞑る。
頬に熱い吐息が掠れ、耳に吐息を吹きかけられた。
一瞬、変な声が出そうになるのをどうにか堪える。
そして耳に囁かれた言葉は…
「嘘だ」
それだけ言うと、八雲は離れていった。
用はそれを伝えたかっただけ。
「う…嘘?」
パチリと瞳を開くと、楽しそうにへらへらと笑った八雲が一人。
「嘘に決まってるだろ」
八雲はそういうと、つまらなそうに大あくび。
「なっ…」
真っ赤に染まった顔が、別の意味で真っ赤に染まる。
ときめきから怒りへ…
「乙女心を弄ばないでっ!」
ドキドキしてたのが馬鹿みたいじゃない!
思わず言いそうになるが、どうにか飲み込んだ。
言ったらきっと馬鹿にされる。
晴香はなんだか恥ずかしくなり、別れの挨拶もなしに映画研究同好会を飛び出した。
その背中を追う者は、誰もいない…
END。
晴香で遊んでますね。
トラブルを拾ってきたのではなく、聞きたいことがあるのだ。
「ねっ。八雲君が欲しいものってなに?」
明日は八雲の誕生日…
他愛のない会話が途切れたとき、晴香はそんなことを訪ねてみた。
…というより、初めからこれを聴くためにここまで来たのだ。
プレゼントを買うには少し遅すぎる気もしたが、数日前から聴こうとしてたのである。
だが、なかなか言い出せなくて、とうとう誕生日前日になってしまったのだ。
「欲しいもの…ね」
扇子を器用に畳み、首を一定のリズムで叩く。
晴香はドキドキと胸を高鳴らせ、その姿を見ていた。
八雲の欲しいものなんて、聞いたことがない。
…あるとすれば、扇風機。
考えているのか、焦らしているのか…
もしくは初めから考え気がないのか。
八雲はポカンと宙を見上げていた。
そして落語家のように、扇子を手を使わずに一発で開く。
焦らされきった晴香は、ゴクリと溜まった唾を飲み込む。
「…君が来ない部屋」
八雲の口から発せられたのは、あっさりとし過ぎたもの。
「焦らした結果がこれっ!?酷すぎるよ!」
思わず立ち上がり、机をバシバシと叩く。
「誰も焦らしてなんかない。被害妄想が過ぎるぞ」
そんな晴香を物ともせず、うるさいというように耳を塞ぐ。
「………」
自分が馬鹿みたいに見え、晴香は大人しく座った。
こんなことを言ったら「馬鹿じゃなかったのか?」とか言われるに違いない。
塞いだ手を退け、扇子で髪を扇ぐ。
ひらひらと寝癖だらけの髪が揺れる。
「…じゃ、トラブルメーカーが来ない部屋」
人差し指を立て、良い考えだ…と一人納得している八雲。
「って…同じじゃない!」
思わず考えかけてしまい、晴香は慌てて突っ込みを入れた。
「トラブルメーカーだ、って認めてるんだな」
しまった…と思った時は遅く、八雲はニヤリと笑ってから首もとを扇ぎ出す。
汗がうっすらと浮かんだそこは、何故か色気を感じた。
「………」
晴香はそこに目を奪われ、ついつい見取れてしまう。
「で…欲しいものは?」
慌てて首を左右に振ると、八雲をじっ…と見つめた。
すると観念したのか、大きな溜め息の後、口を開く。
「バストイレ付きの部屋」
「高すぎるわよ!」
ナイス突っ込み!と言わんばかりに、八雲が親指を立てた。
こっちはお笑いをしてるんじゃない。
真面目に話してるんだ。
「安心しろ。床暖房付きで良いから」
「もっと高いじゃない!」
思わず怒鳴り声を上げてしまう。
八雲は不機嫌そうに眉を寄せ、晴香を睨みつけた。
「…じゃ、3LDKのマンション」
「住宅関連から離れて!」
怒鳴りつかれた晴香は、うなだれるように机にへたれる。
だが、視線はやはり、八雲の首元。
「そんなのじゃなくって…」
晴香は慌てて目をそらし、八雲の顔を睨みつける。
「じゃ、どんなのなんだ?」
扇子を軽やかに畳み、ビシッと晴香に突きつけた。
「う…。えっと…もっとこう…アクセサリーとか、洋服とか…」
晴香が口にしたものは、きっと八雲が喜ばないであろうもの。
それは言った本人だって分かっている。
だが、この例えが一番普通であることは確かだった。
考えを捻らすように、再び扇子で扇ぎ出す。
「…要するに、お手頃価格なものってことか?」
「まぁ…そうね」
家なんかと比べたらお手頃にも程がある。
「…扇風」
「扇風機以外で」
晴香は声を上げ、八雲の言葉を切り裂く。
ふてくされたように横を向くが、晴香だって負けてはいられない。
立ち向かうように八雲を睨みつけた。
晴香の言葉に、八雲は表情を歪めた。
そして探るような視線を晴香に向ける。
「…なんで突然、僕が欲しいものなんて言わないといけないんだ?」
どれだけ暑いのか。
シャツのボタンを外しながらそう口にする。
「え…」
まさか…気付いてない?
普通、自分の誕生日なんて忘れる?
…八雲君ならありえるかも。
「で、なんで僕の欲しいものなんて言わないといけないんだ?」
ボタンを外す手が止まる。
…というか、全部外し終えていた。
「え…えっと…アンケート?」
何となく目が開わせ辛く、晴香は目をそらす。
八雲の格好にもだが、嘘をついている…ということに対しても。
「…何故、疑問形なんだ」
「あ、アンケートです!」
ははは…と笑い、手帳を出してアンケートの雰囲気を出そうと頑張る。
「………」
八雲はそれを冷めた目で眺めていた。
「…で、欲しいものはなんですか?」
「そうだな…」
真面目に考える気になったのか、腕を組んで唸る。
だが、ふとした時、八雲がこちらをじっ…と見つめてきた。
「…?」
少し恥ずかしく、思わず目をそらそうとするが出来ない。
頬に手が添えられ、強制的に八雲を見る形になる。
「や…八雲君?」
頬が火照るのを感じる。
八雲の赤い瞳に、吸い込まれそうになる感覚を覚えた。
その行為を止めさせようと、八雲の手に手を添えた時。
「君が欲しい…」
聴いたことのない甘い声が、晴香を襲う。
「っ!?」
意味を理解した途端、晴香は目を見開き、耳まで赤く染まった。
「な…なななななっ…」
みるみるうちに近付いてくる八雲の顔。
晴香は反射的に目を瞑る。
頬に熱い吐息が掠れ、耳に吐息を吹きかけられた。
一瞬、変な声が出そうになるのをどうにか堪える。
そして耳に囁かれた言葉は…
「嘘だ」
それだけ言うと、八雲は離れていった。
用はそれを伝えたかっただけ。
「う…嘘?」
パチリと瞳を開くと、楽しそうにへらへらと笑った八雲が一人。
「嘘に決まってるだろ」
八雲はそういうと、つまらなそうに大あくび。
「なっ…」
真っ赤に染まった顔が、別の意味で真っ赤に染まる。
ときめきから怒りへ…
「乙女心を弄ばないでっ!」
ドキドキしてたのが馬鹿みたいじゃない!
思わず言いそうになるが、どうにか飲み込んだ。
言ったらきっと馬鹿にされる。
晴香はなんだか恥ずかしくなり、別れの挨拶もなしに映画研究同好会を飛び出した。
その背中を追う者は、誰もいない…
END。
晴香で遊んでますね。
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