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だーかーらっ!エアコンの上に逃げるなって!
あ、鳥のお話です。
ケージに戻そうとすると、嫌な予感でも感じるのか逃げるんですよ。
それを私は棒を持って追いかけます。
高いところに逃げられると、おしまいなんです。
上から見下ろされてるんですよね〜
しかもエアコンの上だから、なにしてるかわからないし…
年に一度ぐらいしかエアコンの上を掃除しないですし…
どうなってるんだろうか。
エアコンの上から飛ぶとですね、次はカーテンに張り付くんだ。
カーテンの前に出窓があるんで、手を伸ばさないと届かないんです。
んで、また飛んで行くんですよ。
絶対に馬鹿にされてる気がする。
でも最後は捕まえてしまうんですがね。
トンボを捕まえる時みたいに指を回すんです。
で、見とれている時に捕まえる。
我ながらナイスアイデア。
ですが、半分以上の確率で捕まりません^^
これだけで汗かきます。
のだめとジャンプ買ったよー!
まずはジャンプの方から書こうかな?
うん、そうしよう。
表紙のネウロが怖かった。
うん…なんか怖かったよ。
あの髪型であの帽子かぶられると…
というか、この人はネウロだよね?
本当にいまさらなんですが、アレンの髪型…変わりましたか?
もう少し、髪が長かったような…
うーん…気のせいかな?
意外にも表紙の不良くんに萌えました。
いや…自分でもなんでか知らんが…
こういう不良、好きなんですよね。
不良のくせになにか手伝ってたり。
デスノートの人たちの新作始まりましたね〜
絵柄…変わったかな?
ウロタロス(でしたっけ?)のあたりから変わったのかな?
あ、デスノートで思い出しましたが、やっとアニメの再放送見ましたよー!
やっているのは知っていましたが甲子園と重なり、なかなか見れなかったんです。
ちなみに初見です。
ディレクターズなんとかは見たんですがね、こっちの方は初見なんです。
ミサミサ出てきたよ。
L様は出てきませんでした…
で、のだめ感想。
…この二人ってどこまで進んでるんですか?
ん?ちう止まりじゃなかったのか?
そしたらね…よくやった!千秋っ!
そしてパリ編アニメ化ですか!
こ…これはノイタミナ内でかな?
そしたら毎週のだめに会えるじょーっ!
わーいわーい。
今日はかげみちに我が家の動物たちを上げてました。
魚類がね…写真、撮りにくいんだ。
無理だ…ってことで、魚類以外全員あげました。
あぁ…かわいいよ。
我が子同然にかわいいよ。
写真撮ってると「なーに?」って感じで見てくるんです!
えぇ。親ばかですとも!
一つ前にバトン上げました。
相互様バトン〜
よかったら見て下さいな。
コメント御返事。
空麗欄さんへ。
まず、二周年おめでとうございます!
なゆたんというあだ名には、そんな深い意味が込められていたのですねっ!
那由たんですか〜…那由多んかと思ってました。
『きゅんvv+うはー!!vvvv』ですか!
そ…それは晴香が八雲を『きゅんvv+うh(ry』でいいんですよね!
もしくは空麗欄さんを『きゅn(ry』ですかね?
あ!ダブルですか!
どちらにしてもバッチ恋です!
あ、間違えた。ばっちこいです!
ふふふ…書くのが楽しみになって参りました!
コメントありがとうございます!
さて、上げるかどうか迷った、お祭りシリーズ番外編。
その後のお話…ですね。
恋人設定
あ、鳥のお話です。
ケージに戻そうとすると、嫌な予感でも感じるのか逃げるんですよ。
それを私は棒を持って追いかけます。
高いところに逃げられると、おしまいなんです。
上から見下ろされてるんですよね〜
しかもエアコンの上だから、なにしてるかわからないし…
年に一度ぐらいしかエアコンの上を掃除しないですし…
どうなってるんだろうか。
エアコンの上から飛ぶとですね、次はカーテンに張り付くんだ。
カーテンの前に出窓があるんで、手を伸ばさないと届かないんです。
んで、また飛んで行くんですよ。
絶対に馬鹿にされてる気がする。
でも最後は捕まえてしまうんですがね。
トンボを捕まえる時みたいに指を回すんです。
で、見とれている時に捕まえる。
我ながらナイスアイデア。
ですが、半分以上の確率で捕まりません^^
これだけで汗かきます。
のだめとジャンプ買ったよー!
まずはジャンプの方から書こうかな?
うん、そうしよう。
表紙のネウロが怖かった。
うん…なんか怖かったよ。
あの髪型であの帽子かぶられると…
というか、この人はネウロだよね?
本当にいまさらなんですが、アレンの髪型…変わりましたか?
もう少し、髪が長かったような…
うーん…気のせいかな?
意外にも表紙の不良くんに萌えました。
いや…自分でもなんでか知らんが…
こういう不良、好きなんですよね。
不良のくせになにか手伝ってたり。
デスノートの人たちの新作始まりましたね〜
絵柄…変わったかな?
ウロタロス(でしたっけ?)のあたりから変わったのかな?
あ、デスノートで思い出しましたが、やっとアニメの再放送見ましたよー!
やっているのは知っていましたが甲子園と重なり、なかなか見れなかったんです。
ちなみに初見です。
ディレクターズなんとかは見たんですがね、こっちの方は初見なんです。
ミサミサ出てきたよ。
L様は出てきませんでした…
で、のだめ感想。
…この二人ってどこまで進んでるんですか?
ん?ちう止まりじゃなかったのか?
そしたらね…よくやった!千秋っ!
そしてパリ編アニメ化ですか!
こ…これはノイタミナ内でかな?
そしたら毎週のだめに会えるじょーっ!
わーいわーい。
今日はかげみちに我が家の動物たちを上げてました。
魚類がね…写真、撮りにくいんだ。
無理だ…ってことで、魚類以外全員あげました。
あぁ…かわいいよ。
我が子同然にかわいいよ。
写真撮ってると「なーに?」って感じで見てくるんです!
えぇ。親ばかですとも!
一つ前にバトン上げました。
相互様バトン〜
よかったら見て下さいな。
コメント御返事。
空麗欄さんへ。
まず、二周年おめでとうございます!
なゆたんというあだ名には、そんな深い意味が込められていたのですねっ!
那由たんですか〜…那由多んかと思ってました。
『きゅんvv+うはー!!vvvv』ですか!
そ…それは晴香が八雲を『きゅんvv+うh(ry』でいいんですよね!
もしくは空麗欄さんを『きゅn(ry』ですかね?
あ!ダブルですか!
どちらにしてもバッチ恋です!
あ、間違えた。ばっちこいです!
ふふふ…書くのが楽しみになって参りました!
コメントありがとうございます!
さて、上げるかどうか迷った、お祭りシリーズ番外編。
その後のお話…ですね。
恋人設定
時刻は九時と十時の狭間。
夏の蒸し暑い風が、頬を撫でていく。
夜だから、もう少し涼しいのではないか、という予想は大はずれだ。
ついでにいうと、夜まで晴れるという天気予報もはずれ。
空には雲がかかり、星一つ見えない夏空だ。
つまらなそうに小石を蹴ると、晴香は八雲の腕にしがみついた。
八雲と晴香は、二人並んで帰路を歩いている。
晴香の荷物が後藤の家に置いてあるので、取り合えずば後藤の家に向かっていた。
「…どうした?」
突然しがみつかれて、こんな反応を起こすのはおかしくない。
「天気予報のばかっ」
ぷくーっと頬を膨らまし、右手の水風船を手のひらで弾く。
水が揺れる音が聴こえた。
「…今日の君は、馬鹿って言ってばかりだな」
八雲の右手に小さなビニール袋。
赤い紐が通され、中には赤と黒の金魚が窮屈そうに泳いでいた。
「だってっ!…星空が見れると思ってたのに…」
しょぼんと肩を落とし、晴香は空を見上げる。
釣られるように八雲も見上げたが、そこには雲が広がっていた。
「…見たかったのか?」
「ん…八雲君と天体観測したかったの」
八雲君と…の言葉に、八雲本人は照れくさそうに髪を掻く。
金魚を持っていない左手で…
晴香が掴まっている左手で…
八雲の腕が突然上がり、晴香は万歳をするように釣られた。
「………」
手を挙げたままの八雲は、面白そうにそれを眺めていた。
一方、晴香はというと、八雲の腕を離すものか!と背伸びをしてまでついてくる。
「…なによ」
面白がっている八雲に気付き、晴香はますます頬を膨らます。
「ほんっとーに…君はかわいいっ…」
そう言われたかと思うと、道のど真ん中で抱きつかれた。
理解できていない晴香は、目を白黒させている。
だが意味を理解した刹那、みるみるうちに顔が赤くなっていった。
「なっ!こんなとこで、やめっ…」
腕の中でもがくが、なかなか脱出できない。
「じゃ…帰ったらいいか?」
力が緩められたかと思うと、コンクリートの壁に背を押し付けられる。
顔の横には八雲の腕があり、このまま行くと唇を合わせる…という事になりかねない。
「わ、わかりましたっ!」
晴香の言葉を聴くと、八雲は満足げに離れていった。
安堵の息を吐いている晴香に伸ばされる腕。
「ほら、帰るぞ…」
それは八雲の優しい手。
「うんっ」
晴香はその手のひらを握ると、機嫌良く歩いていった。
「今夜は泊まってけよ?」
まるで、そこが自分の家だと言わんばかりにドアに手をかける八雲。
ガラガラ…とどこか懐かしい音を奏でながら開くドア。
「…ただいま帰りました」
奈緒が寝ていると予測した八雲は、出来るだけ小さな声で帰宅を告げた。
「お邪魔します…」
それを習うように晴香も声を小さくする。
返事の変わりに、パタパタという足音。
「あら、帰ってきたのねぇ」
ひょこりと現れたのは、寝着のようなラフな姿の敦子。
「か、帰ってきますよ!」
思わず敦子の言葉に、晴香は頬を染めた。
「…外の物置に水槽ってありましたっけ」
八雲はというと、気にした様子なく、話を進めていく。
そんな八雲に、敦子は小首を傾げたが、手元の金魚を見て頷いた。
「確かあったような…でも埃が被ってて洗わないといけないわよ」
「…わかりました」
そう言うと下駄を脱ぎ、廊下に上がる。
晴香は慌てて脱いだせいで、転びそうになった。
「少しは落ち着け…」
溜め息混じりに言うが、その表情はとても落ち着いたもの。
「う、うん」
大丈夫だよ、と言うようにニコリと微笑んだ。
その微笑みを見て、八雲も安心したように表情を緩める。
「そういえば、あなた達は泊まるの?」
その空気を楽しそうに眺めていた敦子がそう訪ねた。
「部屋は準備しなくても、僕の部屋で良いんで」
敦子の方を向くが、視線は晴香に釘付けだ。
「あら?布団は一枚で足りそうね」
その言葉に、八雲はやっと敦子を振り返る。
その眼差しは冷めていた。
ニコニコと笑顔を浮かべたが、二人にはどうしてもニヤニヤに見えて仕方ない。
「じゃ、私たちはもう寝るから、あとは若いお二人にまかせるわね」
そう告げると、敦子は寝室に歩いていってしまった。
「…じゃ、まずは金魚だな」
「うん」
夜風が頬を撫でていく。
数十分前のような温かいものではない、冷たい夜風。
「涼しい…」
沿岸に座った晴香は、青いバケツの中を覗く。
仮住居の中で泳ぐ、赤と黒。
先程までの狭い世界は、この子たちにとって牢屋だったのだろう。
「これからもっと良い場所に引っ越せるよ〜」
ふふっ…と二匹の金魚に話しかける。
「なんか言ったか?」
ホースの水を止め、こちらを振り返るのは八雲。
浴衣の袖と裾を捲り、水槽洗いをしている。
「んーんっ!金魚に話してたの」
「………」
楽しそうな晴香の姿に、抱きつこうとした腕を押さえた。
今は我慢だ…
自分にそう言い聞かせると、水槽に水を貯めていく。
「もう少しで引っ越せる…とでも言っとけ」
普段口にしないようなことを話し、晴香は目を丸くする。
「…なんだよ」
八雲も照れくさいらしく、頬を染めながら髪を掻き回した。
「八雲君がそんなこと言うの…珍しいなーって」
「…言っちゃ悪いかよ」
むすっ…と口を結い、照れくさそうにそっぽを向く。
八雲の言葉に、晴香は笑いながらも首を横に振った。
ちゃぽん…
そんな音をたて、水の中に落ちる二つの姿。
「かわいい〜」
縁側に寝転がりながら、晴香は二匹の後を目で追う。
「ポンプは明日…買ってくるか」
手を拭きながら、縁側に腰を下ろしたのは八雲。
水槽の中にはこれといって特別なものはなく、二匹の金魚が泳ぐだけ。
広い世界を楽しんでいるのか、それとも広過ぎて落ち着かないのか…
二人には見当もつかない。
「…私も連れてってよ?」
拗ねたように頬を膨らませ、晴香は上目遣いで見上げてくる。
「当たり前だ…」
晴香の頭に手を置き、犬に触れるように優しく撫でた。
すると猫のようにその手に擦りよってくる。
「………」
慣れない感情が体中を巡るのを感じた。
だがその感情に蓋を閉め、今は堪える。
こんなとこで、それに身を任せたら、全てを台無しにしてしまいそうだったから。
「…風呂にでも入ってこい。服は前置いていったのがあるはずだ」
疼く感情を振り払うように立ち上がると、八雲は逃げるように部屋に向かった。
「あ!待ってよ!」
晴香も慌ててその背中を追う。
風が通る、縁側には。
二匹の金魚と、
黒猫のキーホルダーと、
夜風だけが残された。
END。
終わりです。
夏の蒸し暑い風が、頬を撫でていく。
夜だから、もう少し涼しいのではないか、という予想は大はずれだ。
ついでにいうと、夜まで晴れるという天気予報もはずれ。
空には雲がかかり、星一つ見えない夏空だ。
つまらなそうに小石を蹴ると、晴香は八雲の腕にしがみついた。
八雲と晴香は、二人並んで帰路を歩いている。
晴香の荷物が後藤の家に置いてあるので、取り合えずば後藤の家に向かっていた。
「…どうした?」
突然しがみつかれて、こんな反応を起こすのはおかしくない。
「天気予報のばかっ」
ぷくーっと頬を膨らまし、右手の水風船を手のひらで弾く。
水が揺れる音が聴こえた。
「…今日の君は、馬鹿って言ってばかりだな」
八雲の右手に小さなビニール袋。
赤い紐が通され、中には赤と黒の金魚が窮屈そうに泳いでいた。
「だってっ!…星空が見れると思ってたのに…」
しょぼんと肩を落とし、晴香は空を見上げる。
釣られるように八雲も見上げたが、そこには雲が広がっていた。
「…見たかったのか?」
「ん…八雲君と天体観測したかったの」
八雲君と…の言葉に、八雲本人は照れくさそうに髪を掻く。
金魚を持っていない左手で…
晴香が掴まっている左手で…
八雲の腕が突然上がり、晴香は万歳をするように釣られた。
「………」
手を挙げたままの八雲は、面白そうにそれを眺めていた。
一方、晴香はというと、八雲の腕を離すものか!と背伸びをしてまでついてくる。
「…なによ」
面白がっている八雲に気付き、晴香はますます頬を膨らます。
「ほんっとーに…君はかわいいっ…」
そう言われたかと思うと、道のど真ん中で抱きつかれた。
理解できていない晴香は、目を白黒させている。
だが意味を理解した刹那、みるみるうちに顔が赤くなっていった。
「なっ!こんなとこで、やめっ…」
腕の中でもがくが、なかなか脱出できない。
「じゃ…帰ったらいいか?」
力が緩められたかと思うと、コンクリートの壁に背を押し付けられる。
顔の横には八雲の腕があり、このまま行くと唇を合わせる…という事になりかねない。
「わ、わかりましたっ!」
晴香の言葉を聴くと、八雲は満足げに離れていった。
安堵の息を吐いている晴香に伸ばされる腕。
「ほら、帰るぞ…」
それは八雲の優しい手。
「うんっ」
晴香はその手のひらを握ると、機嫌良く歩いていった。
「今夜は泊まってけよ?」
まるで、そこが自分の家だと言わんばかりにドアに手をかける八雲。
ガラガラ…とどこか懐かしい音を奏でながら開くドア。
「…ただいま帰りました」
奈緒が寝ていると予測した八雲は、出来るだけ小さな声で帰宅を告げた。
「お邪魔します…」
それを習うように晴香も声を小さくする。
返事の変わりに、パタパタという足音。
「あら、帰ってきたのねぇ」
ひょこりと現れたのは、寝着のようなラフな姿の敦子。
「か、帰ってきますよ!」
思わず敦子の言葉に、晴香は頬を染めた。
「…外の物置に水槽ってありましたっけ」
八雲はというと、気にした様子なく、話を進めていく。
そんな八雲に、敦子は小首を傾げたが、手元の金魚を見て頷いた。
「確かあったような…でも埃が被ってて洗わないといけないわよ」
「…わかりました」
そう言うと下駄を脱ぎ、廊下に上がる。
晴香は慌てて脱いだせいで、転びそうになった。
「少しは落ち着け…」
溜め息混じりに言うが、その表情はとても落ち着いたもの。
「う、うん」
大丈夫だよ、と言うようにニコリと微笑んだ。
その微笑みを見て、八雲も安心したように表情を緩める。
「そういえば、あなた達は泊まるの?」
その空気を楽しそうに眺めていた敦子がそう訪ねた。
「部屋は準備しなくても、僕の部屋で良いんで」
敦子の方を向くが、視線は晴香に釘付けだ。
「あら?布団は一枚で足りそうね」
その言葉に、八雲はやっと敦子を振り返る。
その眼差しは冷めていた。
ニコニコと笑顔を浮かべたが、二人にはどうしてもニヤニヤに見えて仕方ない。
「じゃ、私たちはもう寝るから、あとは若いお二人にまかせるわね」
そう告げると、敦子は寝室に歩いていってしまった。
「…じゃ、まずは金魚だな」
「うん」
夜風が頬を撫でていく。
数十分前のような温かいものではない、冷たい夜風。
「涼しい…」
沿岸に座った晴香は、青いバケツの中を覗く。
仮住居の中で泳ぐ、赤と黒。
先程までの狭い世界は、この子たちにとって牢屋だったのだろう。
「これからもっと良い場所に引っ越せるよ〜」
ふふっ…と二匹の金魚に話しかける。
「なんか言ったか?」
ホースの水を止め、こちらを振り返るのは八雲。
浴衣の袖と裾を捲り、水槽洗いをしている。
「んーんっ!金魚に話してたの」
「………」
楽しそうな晴香の姿に、抱きつこうとした腕を押さえた。
今は我慢だ…
自分にそう言い聞かせると、水槽に水を貯めていく。
「もう少しで引っ越せる…とでも言っとけ」
普段口にしないようなことを話し、晴香は目を丸くする。
「…なんだよ」
八雲も照れくさいらしく、頬を染めながら髪を掻き回した。
「八雲君がそんなこと言うの…珍しいなーって」
「…言っちゃ悪いかよ」
むすっ…と口を結い、照れくさそうにそっぽを向く。
八雲の言葉に、晴香は笑いながらも首を横に振った。
ちゃぽん…
そんな音をたて、水の中に落ちる二つの姿。
「かわいい〜」
縁側に寝転がりながら、晴香は二匹の後を目で追う。
「ポンプは明日…買ってくるか」
手を拭きながら、縁側に腰を下ろしたのは八雲。
水槽の中にはこれといって特別なものはなく、二匹の金魚が泳ぐだけ。
広い世界を楽しんでいるのか、それとも広過ぎて落ち着かないのか…
二人には見当もつかない。
「…私も連れてってよ?」
拗ねたように頬を膨らませ、晴香は上目遣いで見上げてくる。
「当たり前だ…」
晴香の頭に手を置き、犬に触れるように優しく撫でた。
すると猫のようにその手に擦りよってくる。
「………」
慣れない感情が体中を巡るのを感じた。
だがその感情に蓋を閉め、今は堪える。
こんなとこで、それに身を任せたら、全てを台無しにしてしまいそうだったから。
「…風呂にでも入ってこい。服は前置いていったのがあるはずだ」
疼く感情を振り払うように立ち上がると、八雲は逃げるように部屋に向かった。
「あ!待ってよ!」
晴香も慌ててその背中を追う。
風が通る、縁側には。
二匹の金魚と、
黒猫のキーホルダーと、
夜風だけが残された。
END。
終わりです。
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