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富士山の方に行ってきましたよ〜
あ、こっから先は旅行記です!
一日目。
特に早起きをするでもなく、お出掛けしました。
心配事と言えば、動物達…
特にキンクマさんと鳥達。
最近、両方とも喧嘩をするのですよ。たま〜にね。
そんな心配をよそに、車の中で遊んでました。
今回はアニーが合宿でいないんで、三人旅行となりましてね…
少し寂しかったです。
車の中でなにをしていたかと言いますとね…
かげみちを見た方は分かるでしょうが、くらげ三兄弟で遊んでました^^
裏っかわにですね、吸盤があるんですよ。
窓ガラスやらに引っ付けて遊んでました。
まず始めに、富士山に登りました。
登山ではなく、五合目までは車で行けるんですよね。
それで、駐車場から歩き…ってな感じです。
けっこう涼しかったです。
いまの季節にはちょうどいいかな?
なにより空気がうまい!
五合目は別に空気が薄い訳ではなく、快適でした。
近くで見る富士山でしたが…
うん。遠くから見るのがいいですね^^
近くから見るとですね、なんだかわかりません。
あ!でもね!
間近を雲が流れて行くんですよ!
下とか見たら、もう雲なんです!
しかも快晴でしたんで、とても綺麗でした…
富士山メロンパンがおいしかったです!
うまま。うまうまです。
こりゃ、うめえ。
はがきも出しましたよ。
家に向かって^^
さ…寂しい人とか言わないで下さい!
その日はそこだけ行って、宿泊するキャンプ場に行きました。
その前にスーパーに立ち寄ってからね。
随分前はよくキャンプしててですね、毎度ここに来てたんですよ。
久しぶりでした。
そして何故かオートロックでしてね。
もうお分かりでしょうが、家族みんなでお外に取り残されました^^
ちょうど荷物を運んでいる所で、鍵は部屋の中。
速攻でフロントまで向かいました。
ついでにランタン借りに行ったんですよ。
そしたら帰り道、母とともに迷子になりました。
もうあたりは真っ暗なんですよ!
怖かったです…
どうやら道を一本間違えたようで…
父に迎えにきてもらいました。
もう怖かった…
夕食は炭火焼でした。
火をね、起こすのがすっごい大変でした…
すぐに消えちゃうんだよ。炭につく前に。
私なんて、変な踊りを踊りながらうちわで扇いでました。
そのせいかもあってか、その後はうまくいきましたよ…
な…なんとも言いにくい。
炭火焼というのを久しぶりに食べましたが、こりゃうまい!
微かに感じる、炭の味がなんともいえません!
あぁ…忘れられないあの味です…
その後、鉄板でやきそば作りました。
これまたうまい!
やっぱりキャンプはいいですね!
そして風呂に入った後、疲れた私は爆睡☆
12時過ぎに起こされ、天体観測へ!
西湖のほとりにあるようなキャンプ場なんで、徒歩数分で目的の場所につきました!
12時を過ぎてしまったからか、あたりに誰もいませんでした…
そ…それはそれで怖かったです。
でもですね!そんな事も忘れてしまう程、星が綺麗でした!
月がすっごく眩しいんです!
そのせいで、星があまり見えなくて…
でも確かに輝いてるんです。
あまりの綺麗さに、携帯で写真を撮るのを忘れてしまいました…
しょぼん。
ま…まぁデジカメで撮ったもんね!…しょぼん。
宿泊施設に戻ってから、私は再び爆睡。
これ以上、星について語りたいですが、自分に強制終了。
うん。みなさんに引かれる前に!
あ、寝るときは寝袋でしたよ^^
緑と紺があったんですが、緑にしました。
八雲のコート色!
二日目。
寒っ!
それが私の寝起きの一言目。
えぇ…寒いんです。
妹子ジャージ(赤いジャージ)着て寝てたんですが、それでも寒い。
広げた寝袋の他に、タオルケットと毛布を掛けてたんですが寒い。
父よ…何故、平気な顔して外で鉄板の準備をしてる…
さすが本州の北国育ち。
布団の中でゴロゴロと、普段の生活をしかけながらも、頑張って起きたよ!
靴下嫌いなのに、靴下履いたよ!
妹子ジャージも脱がなかった!
朝ご飯のベーコン焼きながら、カルシファー思い出してました。
おいしかったよ。何もかも!
ご飯もですが、朝の新鮮な空気も!
その日はですね、水族館に行ってきました!
川魚しかいないような水族館なんですがね、楽しい!
もうワキャワキャしながら魚見てました。
そして傍の公園らしき場所で、ジャングルジムらしきものに登りました。
あの紐で作った三角形のやつです。
小さい子に混じりながら、てっぺんまで登りました。
男の子に
「おねーちゃんすごいねー!」
って言われました。
心がきゅんとなりました。
そして昨日買ったメロンパンを頬張ってたらですね。
そのメロンパン屑をありんこが一生懸命に運んでました。
もうきゅんきゅんです。
自分よりも大きいものをですよ!
巣穴目掛けて歩いてたんです。
そしてそれをしゃがみこんで見てました。
子供に不思議そうな眼で見つめられました。
そんな眼で見ないでっ!
帰り道に自衛隊の方々の練習を見てきゅんとなりました。
どこまできゅん好きなんだ!と叱って下さい。
きゅんきゅんするんだから仕方ないんです!
その後は河口湖に行きました。
もう良かったですね!
水は澄んでましたし、鴨がいましたし!(え
ちょっくらうろうろしてたらですね、廃墟見つけました。
そこにですね!かっこよくカラスとひゅーひょろろろろと鳴く鳥がいましてね!
すっごくかっこよかった!
そうそう。面白いことがありました!
アニーの部活の人々とおみやげ屋さんであいました^^
向こうは気付いてないようで、ソフトクリームおごってました。先生が。
我が家もソフトクリーム食べてました。
アニーの合宿が河口湖の宿泊施設でやってるんですよね。
だからいたそうです。
隠し撮りをして、アニーに送りつけました。
その日はその辺りをうろうろして帰りました。
あとおみやげを見て。
まりもかわいいよ。
夕食はカレーでした。
レトルトでしたがね、おいしかったですよ。
ボンカレー^^
そして途中で雨が降ってしまい、天体観測は中止に…
しょぼん。
まぁ…一日でも見れた事に感謝っ!
三日目。
この日は帰宅日です。
チェックアウトもあるので、早めに起きたよ。
こりゃまた寒い。
妹子ジャージを即着用。
でもまたベーコン焼いてました。
カルシファー思い出しまs(ry
うん!おいしい!
朝飯食べてる途中にですね、鳩が飛んできました。
くるっぽーくるっぽー鳴くんですよ。
うん!かわいい!
パン屑上げたら、おいしそうに食べてました。
そういえば、三毛猫もいましたよ。
すぐに逃げられましたが…
野良の中の野良っ!って顔してましたね。
山の中の猫はひと味違いますね!
落ちてたキャベツだけ食って帰って行きました。
その日は洞窟に行きました。
ついでに樹海も。
樹海は思っていたよりも綺麗でした…
でも、この中で迷子になったら、確かに大変だとも感じました。
洞窟はひんやりしててよかったんですがね…
狭い所がきつかった!
横にじゃないですよ!縦にです!
かがまないと通れず、腰がいたい…
とても神秘的でした。
洞窟ってなんだか不思議だよね。
そして再び河口湖〜
アヒルさんボートならぬ、スワンボートに乗りました。
えぇ…あの足漕ぎボートです。
モーターボートが通る度にびくびくですよ!
揺れるんです…すっごく。
でも楽しかったのは一体…
ついでに鴨と鯉のえさを買い、上げてました。
もうかわいいんだよこいつら。
鯉がとろ過ぎてえさが食べれないんです。
鴨にね、全部食われてしまうんだ。
両方にきゅんときました。
きゅん二倍!
…そんな感じの三日間。
とても楽しい思い出になりました。
行きも帰りも渋滞に巻き込まれず、良かったです。
自然に囲まれて、すっごい幸せでした。
静かな世界に包まれ、安心しました。
でもね、やっぱり家が一番落ち着くんだ。
家に帰って、改めてそう実感しました。
さて、お盆なお話三話。
あの人登場です…
恋人設定
あ、こっから先は旅行記です!
一日目。
特に早起きをするでもなく、お出掛けしました。
心配事と言えば、動物達…
特にキンクマさんと鳥達。
最近、両方とも喧嘩をするのですよ。たま〜にね。
そんな心配をよそに、車の中で遊んでました。
今回はアニーが合宿でいないんで、三人旅行となりましてね…
少し寂しかったです。
車の中でなにをしていたかと言いますとね…
かげみちを見た方は分かるでしょうが、くらげ三兄弟で遊んでました^^
裏っかわにですね、吸盤があるんですよ。
窓ガラスやらに引っ付けて遊んでました。
まず始めに、富士山に登りました。
登山ではなく、五合目までは車で行けるんですよね。
それで、駐車場から歩き…ってな感じです。
けっこう涼しかったです。
いまの季節にはちょうどいいかな?
なにより空気がうまい!
五合目は別に空気が薄い訳ではなく、快適でした。
近くで見る富士山でしたが…
うん。遠くから見るのがいいですね^^
近くから見るとですね、なんだかわかりません。
あ!でもね!
間近を雲が流れて行くんですよ!
下とか見たら、もう雲なんです!
しかも快晴でしたんで、とても綺麗でした…
富士山メロンパンがおいしかったです!
うまま。うまうまです。
こりゃ、うめえ。
はがきも出しましたよ。
家に向かって^^
さ…寂しい人とか言わないで下さい!
その日はそこだけ行って、宿泊するキャンプ場に行きました。
その前にスーパーに立ち寄ってからね。
随分前はよくキャンプしててですね、毎度ここに来てたんですよ。
久しぶりでした。
そして何故かオートロックでしてね。
もうお分かりでしょうが、家族みんなでお外に取り残されました^^
ちょうど荷物を運んでいる所で、鍵は部屋の中。
速攻でフロントまで向かいました。
ついでにランタン借りに行ったんですよ。
そしたら帰り道、母とともに迷子になりました。
もうあたりは真っ暗なんですよ!
怖かったです…
どうやら道を一本間違えたようで…
父に迎えにきてもらいました。
もう怖かった…
夕食は炭火焼でした。
火をね、起こすのがすっごい大変でした…
すぐに消えちゃうんだよ。炭につく前に。
私なんて、変な踊りを踊りながらうちわで扇いでました。
そのせいかもあってか、その後はうまくいきましたよ…
な…なんとも言いにくい。
炭火焼というのを久しぶりに食べましたが、こりゃうまい!
微かに感じる、炭の味がなんともいえません!
あぁ…忘れられないあの味です…
その後、鉄板でやきそば作りました。
これまたうまい!
やっぱりキャンプはいいですね!
そして風呂に入った後、疲れた私は爆睡☆
12時過ぎに起こされ、天体観測へ!
西湖のほとりにあるようなキャンプ場なんで、徒歩数分で目的の場所につきました!
12時を過ぎてしまったからか、あたりに誰もいませんでした…
そ…それはそれで怖かったです。
でもですね!そんな事も忘れてしまう程、星が綺麗でした!
月がすっごく眩しいんです!
そのせいで、星があまり見えなくて…
でも確かに輝いてるんです。
あまりの綺麗さに、携帯で写真を撮るのを忘れてしまいました…
しょぼん。
ま…まぁデジカメで撮ったもんね!…しょぼん。
宿泊施設に戻ってから、私は再び爆睡。
これ以上、星について語りたいですが、自分に強制終了。
うん。みなさんに引かれる前に!
あ、寝るときは寝袋でしたよ^^
緑と紺があったんですが、緑にしました。
八雲のコート色!
二日目。
寒っ!
それが私の寝起きの一言目。
えぇ…寒いんです。
妹子ジャージ(赤いジャージ)着て寝てたんですが、それでも寒い。
広げた寝袋の他に、タオルケットと毛布を掛けてたんですが寒い。
父よ…何故、平気な顔して外で鉄板の準備をしてる…
さすが本州の北国育ち。
布団の中でゴロゴロと、普段の生活をしかけながらも、頑張って起きたよ!
靴下嫌いなのに、靴下履いたよ!
妹子ジャージも脱がなかった!
朝ご飯のベーコン焼きながら、カルシファー思い出してました。
おいしかったよ。何もかも!
ご飯もですが、朝の新鮮な空気も!
その日はですね、水族館に行ってきました!
川魚しかいないような水族館なんですがね、楽しい!
もうワキャワキャしながら魚見てました。
そして傍の公園らしき場所で、ジャングルジムらしきものに登りました。
あの紐で作った三角形のやつです。
小さい子に混じりながら、てっぺんまで登りました。
男の子に
「おねーちゃんすごいねー!」
って言われました。
心がきゅんとなりました。
そして昨日買ったメロンパンを頬張ってたらですね。
そのメロンパン屑をありんこが一生懸命に運んでました。
もうきゅんきゅんです。
自分よりも大きいものをですよ!
巣穴目掛けて歩いてたんです。
そしてそれをしゃがみこんで見てました。
子供に不思議そうな眼で見つめられました。
そんな眼で見ないでっ!
帰り道に自衛隊の方々の練習を見てきゅんとなりました。
どこまできゅん好きなんだ!と叱って下さい。
きゅんきゅんするんだから仕方ないんです!
その後は河口湖に行きました。
もう良かったですね!
水は澄んでましたし、鴨がいましたし!(え
ちょっくらうろうろしてたらですね、廃墟見つけました。
そこにですね!かっこよくカラスとひゅーひょろろろろと鳴く鳥がいましてね!
すっごくかっこよかった!
そうそう。面白いことがありました!
アニーの部活の人々とおみやげ屋さんであいました^^
向こうは気付いてないようで、ソフトクリームおごってました。先生が。
我が家もソフトクリーム食べてました。
アニーの合宿が河口湖の宿泊施設でやってるんですよね。
だからいたそうです。
隠し撮りをして、アニーに送りつけました。
その日はその辺りをうろうろして帰りました。
あとおみやげを見て。
まりもかわいいよ。
夕食はカレーでした。
レトルトでしたがね、おいしかったですよ。
ボンカレー^^
そして途中で雨が降ってしまい、天体観測は中止に…
しょぼん。
まぁ…一日でも見れた事に感謝っ!
三日目。
この日は帰宅日です。
チェックアウトもあるので、早めに起きたよ。
こりゃまた寒い。
妹子ジャージを即着用。
でもまたベーコン焼いてました。
カルシファー思い出しまs(ry
うん!おいしい!
朝飯食べてる途中にですね、鳩が飛んできました。
くるっぽーくるっぽー鳴くんですよ。
うん!かわいい!
パン屑上げたら、おいしそうに食べてました。
そういえば、三毛猫もいましたよ。
すぐに逃げられましたが…
野良の中の野良っ!って顔してましたね。
山の中の猫はひと味違いますね!
落ちてたキャベツだけ食って帰って行きました。
その日は洞窟に行きました。
ついでに樹海も。
樹海は思っていたよりも綺麗でした…
でも、この中で迷子になったら、確かに大変だとも感じました。
洞窟はひんやりしててよかったんですがね…
狭い所がきつかった!
横にじゃないですよ!縦にです!
かがまないと通れず、腰がいたい…
とても神秘的でした。
洞窟ってなんだか不思議だよね。
そして再び河口湖〜
アヒルさんボートならぬ、スワンボートに乗りました。
えぇ…あの足漕ぎボートです。
モーターボートが通る度にびくびくですよ!
揺れるんです…すっごく。
でも楽しかったのは一体…
ついでに鴨と鯉のえさを買い、上げてました。
もうかわいいんだよこいつら。
鯉がとろ過ぎてえさが食べれないんです。
鴨にね、全部食われてしまうんだ。
両方にきゅんときました。
きゅん二倍!
…そんな感じの三日間。
とても楽しい思い出になりました。
行きも帰りも渋滞に巻き込まれず、良かったです。
自然に囲まれて、すっごい幸せでした。
静かな世界に包まれ、安心しました。
でもね、やっぱり家が一番落ち着くんだ。
家に帰って、改めてそう実感しました。
さて、お盆なお話三話。
あの人登場です…
恋人設定
「…で、なんで翌日になると一人増えてるんですか!?」
朝っぱらから、そんな八雲の怒鳴り声が響く。
ベランダで鳴いていた雀が、空高く飛び立った。
昨晩、二人きりで夜を過ごした八雲と晴香。
ちなみに八雲はおあずけのまま、夜を明かした。
その後も、晴香とやることは出来ずに…
いつものように、八雲が先に起き、晴香の寝顔を楽しんでいた。
そしていつものように、起きた晴香が拗ねた…というのは言うまでもない。
そんなのどかな朝が始まるかと思っていたのだが…
リビングの机には、八雲と晴香が並んで座っていた。
二人の目の前は、誰もいないというのに、椅子が並んで引かれてある。
机の上のコップの数も、四つ。
間違いなく、ここには二人以外にもいた。
「あ…あの、なにがあったの?」
八雲の隣で、ついていけずにオドオドとしている晴香。
パジャマのまま、机に座っている。
寝癖がたっているあたりからして、ついさっきまで寝ていたことを現していた。
『ほらほら。通訳になるんだろう?』
ニヤニヤと口を歪めながら、一心は目の前にいる八雲を冷やかす。
八雲はというと、面倒くさそうに頬杖をついた。
そして聞こえないフリをするようにそっぽを向く。
『そうよ、八雲君?ちゃんと説明しなくちゃ、晴香ちゃんがかわいそうでしょ?』
そう言ったのは、一心にピッタリとくっついた女性。
「………」
その人が一言、そう言っただけで、八雲は口を結んでしまう。
それほどまでに、この人は八雲にとって絶大な人であった。
『さすが明美ちゃん!』
パチパチと手を鳴らしながら、歓喜の声をあげたのは一心。
『そ…そんな褒めないでくださいよっ』
恥ずかしそうに頬を染めながらも、その顔は幸せに満ちていた。
「…先生がいる」
言いにくそうに、苦虫を噛み締めたような表情を浮かべる。
「先生って…明美先生?」小首を傾げた晴香は、チラチラと目の前の空席を窺う。
そんな晴香に、八雲は目をそらしながら頷いた。
その言葉を聞き、晴香は慌てたように頭を下げる。
「あ…えっと、小沢晴香ですっ。八雲君とは…その…」
膝の上で指先をいじり、言葉を濁す。
だが何かを決意したように大きく息を吸うと、口を開いた。
「付き合って…ます…」
ぼそりと言うも、自らもかなり照れているようで頬を真っ赤に染める。
それは隣に座っていた八雲にまで伝染していた。
だが八雲には、一言言っておかなければならないことがあったのだ。
「…そっちは先生じゃなくって、叔父さんだ」
『改まって婚姻発表されてしまったよ』
ははは、と軽快に笑いながら頭を掻くのは、晴香が頭を下げた先の一心。
「あ…あれっ?」
おかしいな、と言わんばかりに苦笑を浮かべ、もうひとつの空いた席を見つめた。
「…そっちが先生だ」
八雲の言葉を聞き、晴香は謝りながら深く頭を下げる。
『おてんばでかわいい子ね、八雲君の彼女は』
そんな二人の様子を見てか、明美は幸せそうに笑った。
我が子の幸せな姿を見ているかのように…
「…ね、二人ともなんだって?」
失敗に相当へこんでいるらしく、肩を縮めながら八雲を窺った。
「………」
『明美ちゃんも相当おてんばでかわいいと思うんだがね?』
自らの発言に照れているのか、微かに一心の頬は赤く染まっている。
『そ…そんなことないですよっ』
明美も恥ずかしいようだが、幸せムード全開の二人に怖いものなんてない。
ニヤニヤと口を歪めて、内心嬉しそうだ。
「…新婚のごとく、いちゃいちゃしてる」
溜め息混じりに髪を掻き回す八雲に、明美は自らの頬に手をあてがる。
『八雲君ったらっ、口がうまくなったわね』
嬉しそうにそう言うと、何故か一心も照れたように頬を染めた。
『我が甥ながら、照れるじゃないか』
ガリガリと剃りあげられた髪を掻き回し、苦笑を浮かべる。
その笑みは、幸せそうな笑みとも読めれた…
八雲には後者の笑みに読めたのは黙っておく。
「…なんで先生までここにいるんです?」
返ってくる答えはなんとなく分かっていたが、あえて聞いてみた。
別の答えが返ってくるのを期待していたのであろうか。
『お盆なんで帰ってきちゃった』
そんな八雲の考えは見事に崩れ落ちた。
語尾に星マークがついていた気がするのも黙っておこう。
「…新婚旅行でも行ってきたらどうです?」
呆れたように溜め息を吐き捨てる。
「新婚旅行?」
私たちの?と照れたように俯く晴香。
テヘヘ…と恥ずかしそうに笑い、どうしようだとか呟いている。
『ほらっ!八雲君、通訳通訳』
明美に煽てられ、八雲は勘違いをする晴香に、しぶしぶ口を開いた。
「君にじゃない。叔父さんたちに言ったんだ」
八雲の言葉を聞き、落ち込んだように肩を落とす。
その姿は、勘違いをしていた自分に恥むようにうつむいた。
『ほらほら、何か言ったらどうだい?』
『そうよ八雲君。いつまでも子供じゃないんだから』
ねー?と新婚らしく顔を合わせて、微笑み合う二人。
一応は新婚…っということになるのか…
そんな思いが胸をよぎり、何故かぎゅっと締め付けられた。
親孝行ではないが、ここは二人の言う事でも聞いてやろう。
それに、少しは僕だって励まそうと思っていたのだから。
そっと晴香に近寄ると、赤い耳に口元を近付ける。
「…僕らのも、いつか行こうな?」
それだけの言葉だが、まるで魔法にかかったかのように晴香の顔がほころんだ。
幸せそうにテヘヘ〜と笑い、八雲の寝着であるノースリーブを握りしめる。
八雲も嬉しそうにそれに返した。
『ヒューヒュー。お熱いねぇ』
口笛ではなく、声で煽る一心を八雲が睨みつける。
だが一心にその攻撃が効くわけ無い。
『私たちも負けては入られないわね』
ねー?と再び顔を合わせ、声を合わせる。
そのとき、ぎゅっと袖が引かれた。
振り返ると、そこには何かを求めるような晴香の姿。
「…冷やかされてる」
溜め息混じりにそういうと、再び目の前の二人に視線を戻す。
八雲はしばらく冷めた目で見ていたが、ある時諦めたように溜め息。
「…こんなことしてないで、奈緒のとこにでも行ったらどうです?」
二人の子供なんですから…
そう言った八雲の顔は、どこか寂しそうに見えた。
『八雲』
そんな八雲を呼ぶ、一心の声。
『お前だって、私たちの自慢の息子だぞ』
「………」
照れ隠しのように髪を掻き回すと、苛立ち気に立ち上がった。
「だったらなおさら早く、奈緒のとこに行ってやってください」
スタスタと逃げるように台所に駆け込む。
残された三人は、小さく微笑んだ。
『八雲君がそういうんなら、そうしようかな』
ゆっくりと立ち上がる二人。
そのまま気付かない晴香の横を通り、玄関に向かう。
『あとで八雲君たちも来てね?』
明美の問いかけに、八雲はなにも答えない。
それをイエスとみなし、二人は手を繋ぎながら廊下を進んだ。
「…行った」
ぼそりと呟くように言われ、晴香は聞き逃しそうになった。
「ど…どこに!?」
お別れのあいさつもしなかった、と残念そうに肩を落とす。
「安心しろ、奈緒のとこだ。…あとで僕らも行こう」
その言葉に晴香は胸をなで下ろし、大きき頷いた。
『そうそう』
ひょいと突然現れる一心。
八雲は肩を大きく揺らし、晴香は不思議そうに首を傾げる。
「な…なんで戻ってきたんですか!?」
『来年は孫、期待してるからな』
問いかけなんて無視をし、一心はニヤリと笑ってそう言った。
「なっ…」
それだけ言うと、一心はすっ…と消えていく。
「一心さんと明美先生、帰ってきたの?」
キラキラと目を輝かせ、八雲の腕をガシリと掴んだ。
「ねっ、なにいってたの?」
「…言いたくない」
「教えてよ〜」
「断じて言いたくないっ!」
END。
黒のノースリーブ八雲っていいよね。
朝っぱらから、そんな八雲の怒鳴り声が響く。
ベランダで鳴いていた雀が、空高く飛び立った。
昨晩、二人きりで夜を過ごした八雲と晴香。
ちなみに八雲はおあずけのまま、夜を明かした。
その後も、晴香とやることは出来ずに…
いつものように、八雲が先に起き、晴香の寝顔を楽しんでいた。
そしていつものように、起きた晴香が拗ねた…というのは言うまでもない。
そんなのどかな朝が始まるかと思っていたのだが…
リビングの机には、八雲と晴香が並んで座っていた。
二人の目の前は、誰もいないというのに、椅子が並んで引かれてある。
机の上のコップの数も、四つ。
間違いなく、ここには二人以外にもいた。
「あ…あの、なにがあったの?」
八雲の隣で、ついていけずにオドオドとしている晴香。
パジャマのまま、机に座っている。
寝癖がたっているあたりからして、ついさっきまで寝ていたことを現していた。
『ほらほら。通訳になるんだろう?』
ニヤニヤと口を歪めながら、一心は目の前にいる八雲を冷やかす。
八雲はというと、面倒くさそうに頬杖をついた。
そして聞こえないフリをするようにそっぽを向く。
『そうよ、八雲君?ちゃんと説明しなくちゃ、晴香ちゃんがかわいそうでしょ?』
そう言ったのは、一心にピッタリとくっついた女性。
「………」
その人が一言、そう言っただけで、八雲は口を結んでしまう。
それほどまでに、この人は八雲にとって絶大な人であった。
『さすが明美ちゃん!』
パチパチと手を鳴らしながら、歓喜の声をあげたのは一心。
『そ…そんな褒めないでくださいよっ』
恥ずかしそうに頬を染めながらも、その顔は幸せに満ちていた。
「…先生がいる」
言いにくそうに、苦虫を噛み締めたような表情を浮かべる。
「先生って…明美先生?」小首を傾げた晴香は、チラチラと目の前の空席を窺う。
そんな晴香に、八雲は目をそらしながら頷いた。
その言葉を聞き、晴香は慌てたように頭を下げる。
「あ…えっと、小沢晴香ですっ。八雲君とは…その…」
膝の上で指先をいじり、言葉を濁す。
だが何かを決意したように大きく息を吸うと、口を開いた。
「付き合って…ます…」
ぼそりと言うも、自らもかなり照れているようで頬を真っ赤に染める。
それは隣に座っていた八雲にまで伝染していた。
だが八雲には、一言言っておかなければならないことがあったのだ。
「…そっちは先生じゃなくって、叔父さんだ」
『改まって婚姻発表されてしまったよ』
ははは、と軽快に笑いながら頭を掻くのは、晴香が頭を下げた先の一心。
「あ…あれっ?」
おかしいな、と言わんばかりに苦笑を浮かべ、もうひとつの空いた席を見つめた。
「…そっちが先生だ」
八雲の言葉を聞き、晴香は謝りながら深く頭を下げる。
『おてんばでかわいい子ね、八雲君の彼女は』
そんな二人の様子を見てか、明美は幸せそうに笑った。
我が子の幸せな姿を見ているかのように…
「…ね、二人ともなんだって?」
失敗に相当へこんでいるらしく、肩を縮めながら八雲を窺った。
「………」
『明美ちゃんも相当おてんばでかわいいと思うんだがね?』
自らの発言に照れているのか、微かに一心の頬は赤く染まっている。
『そ…そんなことないですよっ』
明美も恥ずかしいようだが、幸せムード全開の二人に怖いものなんてない。
ニヤニヤと口を歪めて、内心嬉しそうだ。
「…新婚のごとく、いちゃいちゃしてる」
溜め息混じりに髪を掻き回す八雲に、明美は自らの頬に手をあてがる。
『八雲君ったらっ、口がうまくなったわね』
嬉しそうにそう言うと、何故か一心も照れたように頬を染めた。
『我が甥ながら、照れるじゃないか』
ガリガリと剃りあげられた髪を掻き回し、苦笑を浮かべる。
その笑みは、幸せそうな笑みとも読めれた…
八雲には後者の笑みに読めたのは黙っておく。
「…なんで先生までここにいるんです?」
返ってくる答えはなんとなく分かっていたが、あえて聞いてみた。
別の答えが返ってくるのを期待していたのであろうか。
『お盆なんで帰ってきちゃった』
そんな八雲の考えは見事に崩れ落ちた。
語尾に星マークがついていた気がするのも黙っておこう。
「…新婚旅行でも行ってきたらどうです?」
呆れたように溜め息を吐き捨てる。
「新婚旅行?」
私たちの?と照れたように俯く晴香。
テヘヘ…と恥ずかしそうに笑い、どうしようだとか呟いている。
『ほらっ!八雲君、通訳通訳』
明美に煽てられ、八雲は勘違いをする晴香に、しぶしぶ口を開いた。
「君にじゃない。叔父さんたちに言ったんだ」
八雲の言葉を聞き、落ち込んだように肩を落とす。
その姿は、勘違いをしていた自分に恥むようにうつむいた。
『ほらほら、何か言ったらどうだい?』
『そうよ八雲君。いつまでも子供じゃないんだから』
ねー?と新婚らしく顔を合わせて、微笑み合う二人。
一応は新婚…っということになるのか…
そんな思いが胸をよぎり、何故かぎゅっと締め付けられた。
親孝行ではないが、ここは二人の言う事でも聞いてやろう。
それに、少しは僕だって励まそうと思っていたのだから。
そっと晴香に近寄ると、赤い耳に口元を近付ける。
「…僕らのも、いつか行こうな?」
それだけの言葉だが、まるで魔法にかかったかのように晴香の顔がほころんだ。
幸せそうにテヘヘ〜と笑い、八雲の寝着であるノースリーブを握りしめる。
八雲も嬉しそうにそれに返した。
『ヒューヒュー。お熱いねぇ』
口笛ではなく、声で煽る一心を八雲が睨みつける。
だが一心にその攻撃が効くわけ無い。
『私たちも負けては入られないわね』
ねー?と再び顔を合わせ、声を合わせる。
そのとき、ぎゅっと袖が引かれた。
振り返ると、そこには何かを求めるような晴香の姿。
「…冷やかされてる」
溜め息混じりにそういうと、再び目の前の二人に視線を戻す。
八雲はしばらく冷めた目で見ていたが、ある時諦めたように溜め息。
「…こんなことしてないで、奈緒のとこにでも行ったらどうです?」
二人の子供なんですから…
そう言った八雲の顔は、どこか寂しそうに見えた。
『八雲』
そんな八雲を呼ぶ、一心の声。
『お前だって、私たちの自慢の息子だぞ』
「………」
照れ隠しのように髪を掻き回すと、苛立ち気に立ち上がった。
「だったらなおさら早く、奈緒のとこに行ってやってください」
スタスタと逃げるように台所に駆け込む。
残された三人は、小さく微笑んだ。
『八雲君がそういうんなら、そうしようかな』
ゆっくりと立ち上がる二人。
そのまま気付かない晴香の横を通り、玄関に向かう。
『あとで八雲君たちも来てね?』
明美の問いかけに、八雲はなにも答えない。
それをイエスとみなし、二人は手を繋ぎながら廊下を進んだ。
「…行った」
ぼそりと呟くように言われ、晴香は聞き逃しそうになった。
「ど…どこに!?」
お別れのあいさつもしなかった、と残念そうに肩を落とす。
「安心しろ、奈緒のとこだ。…あとで僕らも行こう」
その言葉に晴香は胸をなで下ろし、大きき頷いた。
『そうそう』
ひょいと突然現れる一心。
八雲は肩を大きく揺らし、晴香は不思議そうに首を傾げる。
「な…なんで戻ってきたんですか!?」
『来年は孫、期待してるからな』
問いかけなんて無視をし、一心はニヤリと笑ってそう言った。
「なっ…」
それだけ言うと、一心はすっ…と消えていく。
「一心さんと明美先生、帰ってきたの?」
キラキラと目を輝かせ、八雲の腕をガシリと掴んだ。
「ねっ、なにいってたの?」
「…言いたくない」
「教えてよ〜」
「断じて言いたくないっ!」
END。
黒のノースリーブ八雲っていいよね。
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