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でしたよ!
お祭りごとは大好き!
でもですね…今年は小雨が降り、風もない天気だったんです。
だけど花火大会は実行。
明日も駄目なら、もう中止になってしまうものね。
毎年ですね、その会場に行かなくて、近くの場所で見てるんです。
家の影になってしまい、そこからもあんまり見えないんですがね…
でも確かに花火は上がっていました。
始めの方はまだましだったんですが…
風がない事から、あたりが曇り始めて…
花火の半分が雲で覆われてしまいました。
でもね!それもすっごい綺麗だったんですよ!
雲に反射…っていうんですかね?
雲が光ってるように見えるんです!
そんなの見た事無くって、もう夢中でした!
これもこれで、良い花火大会かな…とか思ったよ。
どう見えてたって、花火大会にはかわりないもん!
あとですね、今日サンちゃん(鳥)が怪我しました…
朝になるんですがね、突然鳥が喧嘩を始めたんです。
いつもなら息をかければ止まるんですが、それでも止まらなくって…
鳥かごの中に手を入れて、どうにか引きはがすごとに成功しました。
でもですね、よく見たら足から血が出てたんです。
もう慌てて近くの動物病院に駆け込んだんですが…
ぜんぜん大丈夫でした。
血で汚れた足を洗ってくれて、薬は抗生物質だけ。
ほっとしたと同時に、なんだか恥ずかしくなりました…
どうやら、人で言う切り傷みたいなものらしいです。
それでも切り傷は痛いよ!
家に帰ってから、逃げ場ができるようにケージの外に皆さん離しました。
やっぱり足が痛いらしく、怪我した足を上げるサンちゃん…
そして隣には噛み付いた張本人のムンちゃんが片足を上げ…
「…ってお前は怪我してないだろ!」
普段ボケ役の私が、珍しくつっこみに回りました^^
でもかわいかったです。
あとですね、父が亀が脱走しないように蓋をつくってくれました。
うん。けっこう力作ですよ!
こんなに器用だったのね…
更新記録。
リンクに一件追加!
その名も「神永先生を応援し隊!」です!
もちろん参加しましたよ〜♪
とらじまさん!お疲れさまです!
さすがとらじまさん!
仕事のできる女!
フフっ…嬉しい事にナンバーが八雲の八っ!
なんだか幸せな気分です〜
掲示板のコメも八番目だった…!
コメント御返事。
空麗欄さんへ。
ごふっ…あなたは私を殺す気ですk(ry
または生き返らせる気ですk(ry
私のあんな無理なお願いを、こうも素敵に返されるとは…
あなたは神ですか!?
もう高校生にゃくも最高ですよ!
このえろにゃくもめ!(おいこら
しかと八雲のしっぽの位置、確認させて頂きましたよ〜(にやり
二人で互いにしっぽでぎゅーっ(?)かわいいです!
きゅんきゅんです!うはうはです!
きゅんきゅんうはうはじゃーい!(落ち着け
もうめでたいですよ!おめでたですよ!(え
我が家の家宝にさせてもらいますね!
コメントありがとうございます!
追伸。
本日のお話、ほんの少し増やしました。
25日12時以降より追加させてもらいましたので…
さて、ソフトクリームなお話。
私は断然、バニラ味。
恋人設定・初心
お祭りごとは大好き!
でもですね…今年は小雨が降り、風もない天気だったんです。
だけど花火大会は実行。
明日も駄目なら、もう中止になってしまうものね。
毎年ですね、その会場に行かなくて、近くの場所で見てるんです。
家の影になってしまい、そこからもあんまり見えないんですがね…
でも確かに花火は上がっていました。
始めの方はまだましだったんですが…
風がない事から、あたりが曇り始めて…
花火の半分が雲で覆われてしまいました。
でもね!それもすっごい綺麗だったんですよ!
雲に反射…っていうんですかね?
雲が光ってるように見えるんです!
そんなの見た事無くって、もう夢中でした!
これもこれで、良い花火大会かな…とか思ったよ。
どう見えてたって、花火大会にはかわりないもん!
あとですね、今日サンちゃん(鳥)が怪我しました…
朝になるんですがね、突然鳥が喧嘩を始めたんです。
いつもなら息をかければ止まるんですが、それでも止まらなくって…
鳥かごの中に手を入れて、どうにか引きはがすごとに成功しました。
でもですね、よく見たら足から血が出てたんです。
もう慌てて近くの動物病院に駆け込んだんですが…
ぜんぜん大丈夫でした。
血で汚れた足を洗ってくれて、薬は抗生物質だけ。
ほっとしたと同時に、なんだか恥ずかしくなりました…
どうやら、人で言う切り傷みたいなものらしいです。
それでも切り傷は痛いよ!
家に帰ってから、逃げ場ができるようにケージの外に皆さん離しました。
やっぱり足が痛いらしく、怪我した足を上げるサンちゃん…
そして隣には噛み付いた張本人のムンちゃんが片足を上げ…
「…ってお前は怪我してないだろ!」
普段ボケ役の私が、珍しくつっこみに回りました^^
でもかわいかったです。
あとですね、父が亀が脱走しないように蓋をつくってくれました。
うん。けっこう力作ですよ!
こんなに器用だったのね…
更新記録。
リンクに一件追加!
その名も「神永先生を応援し隊!」です!
もちろん参加しましたよ〜♪
とらじまさん!お疲れさまです!
さすがとらじまさん!
仕事のできる女!
フフっ…嬉しい事にナンバーが八雲の八っ!
なんだか幸せな気分です〜
掲示板のコメも八番目だった…!
コメント御返事。
空麗欄さんへ。
ごふっ…あなたは私を殺す気ですk(ry
または生き返らせる気ですk(ry
私のあんな無理なお願いを、こうも素敵に返されるとは…
あなたは神ですか!?
もう高校生にゃくも最高ですよ!
このえろにゃくもめ!(おいこら
しかと八雲のしっぽの位置、確認させて頂きましたよ〜(にやり
二人で互いにしっぽでぎゅーっ(?)かわいいです!
きゅんきゅんです!うはうはです!
きゅんきゅんうはうはじゃーい!(落ち着け
もうめでたいですよ!おめでたですよ!(え
我が家の家宝にさせてもらいますね!
コメントありがとうございます!
追伸。
本日のお話、ほんの少し増やしました。
25日12時以降より追加させてもらいましたので…
さて、ソフトクリームなお話。
私は断然、バニラ味。
恋人設定・初心
八雲と晴香は世間的にいう、デートというものをしていた。
二人にとって、これは初めてのデートであり、気のせいか口数が少ない。
ちなみに二人は遊園地と、デートの定番スポットに来ていた。
だが、いまは休憩中で、日陰にあるベンチに腰を下ろしている。
人目につかないベンチに…
「あつーい…」
晴香は額の汗を腕で拭う。
「…ほら」
そう言われたかと思うと、強制的に横を向かされた。
そこにはハンカチを片手にした八雲がいて、次の瞬間にはそれで汗を拭わされる。
普段の八雲らしくない行動に、晴香は思わず笑いそうになるが、どうにかこらえた。
初デートなのだ、八雲も気を使っているのだろう。
ここで笑ってしまえば、八雲の努力を台無しにしてしまうかもしれない。
でも、普通は逆じゃないかな?
女の子が男の子の汗を拭うんじゃ…
そんな葛藤に包まれたが、晴香はそれを振り払い、ニコリと微笑む。
「ありがとう」
だから、せめてでものお返しに、八雲からハンカチを奪う。
そして不思議そうに小首を傾げる八雲の汗を、ゆっくりと拭ってやった。
「自分でやるから良い…」
晴香からハンカチを奪おうとしても、なかなか奪えない。
「いーのっ!私にもやらせて?」
ねっ、とおねだりをするように上目遣いで窺う。
八雲が上目遣いに弱いと知っての行動だ。
きっと向こうは自覚していないだろうけど…
「…わかった」
しぼるような返事を聞き、晴香は楽しそうに顔の汗を拭っていった。
細い顎、薄い唇、雪のように白い肌。
羨ましすぎるその姿に、晴香は溜め息を吐きそうになった。
赤い左目になんか、吸い込まれそうな感覚に襲われる。
ぽーっとぼんやりしている晴香に、八雲は不思議そうに首を傾げた。
「どうかしたか?」
そう訪ねると、晴香は八雲の頬にハンカチをあてがう。
優しく撫でるように汗を拭うと、そっと顔を近付けた。
「八雲君って綺麗だなぁ〜って」
「…君の方が綺麗だろ?」
ぎゅっと頬に触れる手を握る。
ふとそこで、二人の距離が近いことに気が付いた。
「………」
どちらとなく、だんまりしながら惜しそうに離れる体。
気まずい空気に、八雲はまだましな寝癖だらけの髪を掻き回した。
「…ちょっと待ってろ」
「え…?」
八雲は立ち上がると、どこかへ行ってしまう。
「はぁ…」
晴香は大きく溜め息を吐くと、ベンチに深く座った。
そして自らの姿を見下ろしてみる。
いつもより短めな、ノースリーブのワンピース。
その上から薄いカーディガンを羽織っている晴香は、いつもより女の子らしかった。
それはすべて、もう少し先に進みたいという感情からうまれたといってもおかしくない。
唇を合わせるだけのキス止まりの二人は、なかなか先に進むことを知らなかった。
二人とも進みたいという思いはある。
だがなかなか進むことができないのだ。
だからこんな色気の効いた服装をしてきたのだが…
そううまくはいかないようだ。
八雲にそういうことを期待した私が馬鹿だったのだろうか。
もしくは鈍すぎる八雲がいけないのか…
あたりを見渡してみると、もっとスカート丈が短い人や、胸元を広げた女性がたくさんだ。
こんなの、色気でもなんでもない…
でも、これ以上の格好だなんて…
晴香はプルプルと頭を降った。
「無理だよ…」
しょぼんと肩を落とし、露わになった膝の上で拳を握る。
「なにが無理なんだ?」
そんな声に気付き、晴香が顔を上げると、そこには八雲の姿。
両手に白と桃色のぐるぐる巻きのもの。
「んーんっ。なんでもないよ」
ニコリと微笑むも、引きつっていることに八雲は気付いた。
だが、つっこまないでおく。
「なら良いんだが…」
隣に腰を下ろし、両手に持ったものを晴香につきつける。
「ソフトクリーム?」
晴香が訪ねると、素直にこくりと頷く八雲。
その手には、バニラとイチゴのソフトクリーム。
「どっちが良い?」
八雲の珍しい発言に、晴香は目をまん丸くさせる。
そんな晴香を見てか、八雲は気恥ずかしそうにそっぽを向いた。
「早く選べ。僕の手を汚す気か?」
それが照れ隠しだと知っている晴香は、小さく笑ってからイチゴを選んだ。
晴香がそれを受け取ると、八雲は深く座り直す。
「あ、何円だった?」
片手でソフトクリームを頬張りながら、晴香は訪ねた。
空いた片手で、鞄の中を漁る。
「いらない」
そんな晴香の手首を握りしめ、止めさせた。
「で…でも…」
そんなの悪いし…と、晴香は八雲を見上げる。
するとそこには、苛立ち気に髪を掻き回す八雲の姿。
「…デートなんだ。おごらせろよ」
ぷいっと顔をそらせた八雲の頬は、恥ずかしそうに染まっている。
滅多に見ることのない表情と言葉に、晴香は雨が降るんではないかと心配になった。
「…返事は?」
「は…はいっ」
八雲に迫られ、晴香も頬を朱色に染めながら頷く。
その顔は、幸せそうに緩んでいた。
先ほどから、晴香の視線が痛い。
気が付かないように目をそらしていたが、そろそろ限界のようだ。
「…なんだ?」
おそるおそる訪ねてみると、晴香の顔に輝きが増した。
「あのね、一口食べたいなぁ〜って」
駄目?と小首を傾げ、おねだりをする。
八雲はというと、何かをいいたげに口を歪めた。
「駄目…かな?」
「駄目だ」
晴香の問いかけに、八雲は即答で返す。
「なんでよーっ」
ぷくーっと両頬を膨らまし、八雲の肩を叩く。
「痛い痛いっ」
確かに痛いが、八雲にとってはもうひとつの感情の方が強かった。
間接キスなんて恥ずかしいこと、絶対してやるもんか!
「もう、いじわるっ」
ぷいっとそっぽを向き、桃色のソフトクリームを舐め始める晴香。
怒っているのか、微かにその頬が赤い。
どう機嫌を直そうかと、八雲が頭を捻っている時だ。
突然晴香が振り返ってきた。
「?」
首を傾げる八雲を横に、晴香はカプリと噛みつく。
白い白いものに…
「いただきっ!」
晴香の口の中には、甘い甘い冷たいもの。
「…いただかれた」
八雲の手にあったソフトクリームは形を崩し、一口分欠けていた。
その部分は、いまは晴香の口の中。
「ん〜!やっぱバニラもおいしい!」
ペロリと口の周りに付いた、白いバニラを拭う。
「………」
八雲の目に、その白いものが輝かしく見えた。
鈍く光るそれは、八雲の心にいたずらをする。
なんだかははっきりしないが、白いものが別なものに見えて仕方ない。
「っ…」
慌てて顔をそらしたときはもう遅く、晴香が小首を傾げていた。
「どうしたの?顔真っ赤だよ?」
「なんでもないっ」
八雲はそういうと、膝の上で拳を握りしめる。
「…恥ずかしかったの?」
「………」
口をへの時に歪め、正直に頷く。
「恥ずかしかったんだぁ〜」
ふふふと笑い、八雲の腕に絡み付いた。
「やめろ!」
腕に触れる、柔らかい感触に、思わず顔を真っ赤に染める。
「やだーっ。もっと恥ずかしがり屋の八雲君で遊ぶー!」
「僕はおもちゃじゃない!」
そんな怒鳴り声が、遊園地の片隅に響いた…
ぶちっ…と何かがきれる音がした。
おそるおそる晴香が顔を上げると、そこには楽しそうに笑う八雲の姿。
その笑みは、背筋が凍るような笑みだった…
「もう一口、上げてやろうじゃないか」
くいっと顎に手を掛けられ、無理矢理上を向かされる。
目の前には、八雲の顔…
「あ…あの、八雲君…?」
嫌な予感を感じ、引きつった笑みで八雲に話しかける。
「ん?」
それに比べて、八雲はまったく悪気が無いとでも言いたげな顔だ。
「や、やっぱりいらないです…」
「遠慮するな」
即答と言っても良いスピードで答えると、八雲は自らのソフトクリームを口に含む。
晴香がそれを見ていると、顔がこちらに向いてきた。
この現状…まさか…っ!?
次の瞬間、八雲の唇に噛まれる事になった…
「んぅっ!?」
始めての深いキスに、晴香は眼を白黒させる。
だが八雲は、始めてとは疑いたい程余裕に、晴香に口づけていた。
口の中は甘い甘い、ミルクの味。
それ以上に甘い甘い、八雲の味。
それは、今まで食べた、どんなスイーツよりも甘かった…
「っはぁ…」
やっと唇が離れた時、晴香は肩で大きく深呼吸をした。
「うまい」
唇を離した、八雲の第一声はそんな三文字。
ぺろりと唇についた白いものを舌で拭うと、今度は晴香の唇を舐めた。
「な…なにするのよっ!」
「あげただけじゃないか」
平然とそう言う八雲に、晴香はすねたようにそっぽを向いた。
「あ」
桃色の雫が、晴香の白い膝に垂れた。
「あーあ、汚れちゃった…」
八雲で遊ぶのをやめ、晴香は鞄の中を漁る。
ちらりと八雲もそちらを窺うが、後悔することになった。
白い膝に垂れた桃色が、怪しく見える。
先ほども感じたが、どうやら限界が近いようだ。
すっ…と体を動かす。
「あれ?ティッシュ忘れちゃったかな…」
「晴香」
なに?と晴香が振り返るも、そこには八雲はいなかった。
次の瞬間、膝に感じるソフトクリームとは違った冷たいもの。
それはこそばゆく、変な感情が湧き出てくる。
「っ!?」
慌てて膝元を向くと、そこには八雲がひざまづいていた。
「拭くもの、ないんだろ?」
左右の足に触れる、八雲の細い大きな手。
「な…ないです」
八雲に撫でられ、ぞくりと背筋が冷たくなる。
「ならちょうどいい」
反発しようとしたが、それはむなしく、そっと足を開かされた。
「僕が拭いてやろうじゃないか」
END。
黒様解禁☆
二人にとって、これは初めてのデートであり、気のせいか口数が少ない。
ちなみに二人は遊園地と、デートの定番スポットに来ていた。
だが、いまは休憩中で、日陰にあるベンチに腰を下ろしている。
人目につかないベンチに…
「あつーい…」
晴香は額の汗を腕で拭う。
「…ほら」
そう言われたかと思うと、強制的に横を向かされた。
そこにはハンカチを片手にした八雲がいて、次の瞬間にはそれで汗を拭わされる。
普段の八雲らしくない行動に、晴香は思わず笑いそうになるが、どうにかこらえた。
初デートなのだ、八雲も気を使っているのだろう。
ここで笑ってしまえば、八雲の努力を台無しにしてしまうかもしれない。
でも、普通は逆じゃないかな?
女の子が男の子の汗を拭うんじゃ…
そんな葛藤に包まれたが、晴香はそれを振り払い、ニコリと微笑む。
「ありがとう」
だから、せめてでものお返しに、八雲からハンカチを奪う。
そして不思議そうに小首を傾げる八雲の汗を、ゆっくりと拭ってやった。
「自分でやるから良い…」
晴香からハンカチを奪おうとしても、なかなか奪えない。
「いーのっ!私にもやらせて?」
ねっ、とおねだりをするように上目遣いで窺う。
八雲が上目遣いに弱いと知っての行動だ。
きっと向こうは自覚していないだろうけど…
「…わかった」
しぼるような返事を聞き、晴香は楽しそうに顔の汗を拭っていった。
細い顎、薄い唇、雪のように白い肌。
羨ましすぎるその姿に、晴香は溜め息を吐きそうになった。
赤い左目になんか、吸い込まれそうな感覚に襲われる。
ぽーっとぼんやりしている晴香に、八雲は不思議そうに首を傾げた。
「どうかしたか?」
そう訪ねると、晴香は八雲の頬にハンカチをあてがう。
優しく撫でるように汗を拭うと、そっと顔を近付けた。
「八雲君って綺麗だなぁ〜って」
「…君の方が綺麗だろ?」
ぎゅっと頬に触れる手を握る。
ふとそこで、二人の距離が近いことに気が付いた。
「………」
どちらとなく、だんまりしながら惜しそうに離れる体。
気まずい空気に、八雲はまだましな寝癖だらけの髪を掻き回した。
「…ちょっと待ってろ」
「え…?」
八雲は立ち上がると、どこかへ行ってしまう。
「はぁ…」
晴香は大きく溜め息を吐くと、ベンチに深く座った。
そして自らの姿を見下ろしてみる。
いつもより短めな、ノースリーブのワンピース。
その上から薄いカーディガンを羽織っている晴香は、いつもより女の子らしかった。
それはすべて、もう少し先に進みたいという感情からうまれたといってもおかしくない。
唇を合わせるだけのキス止まりの二人は、なかなか先に進むことを知らなかった。
二人とも進みたいという思いはある。
だがなかなか進むことができないのだ。
だからこんな色気の効いた服装をしてきたのだが…
そううまくはいかないようだ。
八雲にそういうことを期待した私が馬鹿だったのだろうか。
もしくは鈍すぎる八雲がいけないのか…
あたりを見渡してみると、もっとスカート丈が短い人や、胸元を広げた女性がたくさんだ。
こんなの、色気でもなんでもない…
でも、これ以上の格好だなんて…
晴香はプルプルと頭を降った。
「無理だよ…」
しょぼんと肩を落とし、露わになった膝の上で拳を握る。
「なにが無理なんだ?」
そんな声に気付き、晴香が顔を上げると、そこには八雲の姿。
両手に白と桃色のぐるぐる巻きのもの。
「んーんっ。なんでもないよ」
ニコリと微笑むも、引きつっていることに八雲は気付いた。
だが、つっこまないでおく。
「なら良いんだが…」
隣に腰を下ろし、両手に持ったものを晴香につきつける。
「ソフトクリーム?」
晴香が訪ねると、素直にこくりと頷く八雲。
その手には、バニラとイチゴのソフトクリーム。
「どっちが良い?」
八雲の珍しい発言に、晴香は目をまん丸くさせる。
そんな晴香を見てか、八雲は気恥ずかしそうにそっぽを向いた。
「早く選べ。僕の手を汚す気か?」
それが照れ隠しだと知っている晴香は、小さく笑ってからイチゴを選んだ。
晴香がそれを受け取ると、八雲は深く座り直す。
「あ、何円だった?」
片手でソフトクリームを頬張りながら、晴香は訪ねた。
空いた片手で、鞄の中を漁る。
「いらない」
そんな晴香の手首を握りしめ、止めさせた。
「で…でも…」
そんなの悪いし…と、晴香は八雲を見上げる。
するとそこには、苛立ち気に髪を掻き回す八雲の姿。
「…デートなんだ。おごらせろよ」
ぷいっと顔をそらせた八雲の頬は、恥ずかしそうに染まっている。
滅多に見ることのない表情と言葉に、晴香は雨が降るんではないかと心配になった。
「…返事は?」
「は…はいっ」
八雲に迫られ、晴香も頬を朱色に染めながら頷く。
その顔は、幸せそうに緩んでいた。
先ほどから、晴香の視線が痛い。
気が付かないように目をそらしていたが、そろそろ限界のようだ。
「…なんだ?」
おそるおそる訪ねてみると、晴香の顔に輝きが増した。
「あのね、一口食べたいなぁ〜って」
駄目?と小首を傾げ、おねだりをする。
八雲はというと、何かをいいたげに口を歪めた。
「駄目…かな?」
「駄目だ」
晴香の問いかけに、八雲は即答で返す。
「なんでよーっ」
ぷくーっと両頬を膨らまし、八雲の肩を叩く。
「痛い痛いっ」
確かに痛いが、八雲にとってはもうひとつの感情の方が強かった。
間接キスなんて恥ずかしいこと、絶対してやるもんか!
「もう、いじわるっ」
ぷいっとそっぽを向き、桃色のソフトクリームを舐め始める晴香。
怒っているのか、微かにその頬が赤い。
どう機嫌を直そうかと、八雲が頭を捻っている時だ。
突然晴香が振り返ってきた。
「?」
首を傾げる八雲を横に、晴香はカプリと噛みつく。
白い白いものに…
「いただきっ!」
晴香の口の中には、甘い甘い冷たいもの。
「…いただかれた」
八雲の手にあったソフトクリームは形を崩し、一口分欠けていた。
その部分は、いまは晴香の口の中。
「ん〜!やっぱバニラもおいしい!」
ペロリと口の周りに付いた、白いバニラを拭う。
「………」
八雲の目に、その白いものが輝かしく見えた。
鈍く光るそれは、八雲の心にいたずらをする。
なんだかははっきりしないが、白いものが別なものに見えて仕方ない。
「っ…」
慌てて顔をそらしたときはもう遅く、晴香が小首を傾げていた。
「どうしたの?顔真っ赤だよ?」
「なんでもないっ」
八雲はそういうと、膝の上で拳を握りしめる。
「…恥ずかしかったの?」
「………」
口をへの時に歪め、正直に頷く。
「恥ずかしかったんだぁ〜」
ふふふと笑い、八雲の腕に絡み付いた。
「やめろ!」
腕に触れる、柔らかい感触に、思わず顔を真っ赤に染める。
「やだーっ。もっと恥ずかしがり屋の八雲君で遊ぶー!」
「僕はおもちゃじゃない!」
そんな怒鳴り声が、遊園地の片隅に響いた…
ぶちっ…と何かがきれる音がした。
おそるおそる晴香が顔を上げると、そこには楽しそうに笑う八雲の姿。
その笑みは、背筋が凍るような笑みだった…
「もう一口、上げてやろうじゃないか」
くいっと顎に手を掛けられ、無理矢理上を向かされる。
目の前には、八雲の顔…
「あ…あの、八雲君…?」
嫌な予感を感じ、引きつった笑みで八雲に話しかける。
「ん?」
それに比べて、八雲はまったく悪気が無いとでも言いたげな顔だ。
「や、やっぱりいらないです…」
「遠慮するな」
即答と言っても良いスピードで答えると、八雲は自らのソフトクリームを口に含む。
晴香がそれを見ていると、顔がこちらに向いてきた。
この現状…まさか…っ!?
次の瞬間、八雲の唇に噛まれる事になった…
「んぅっ!?」
始めての深いキスに、晴香は眼を白黒させる。
だが八雲は、始めてとは疑いたい程余裕に、晴香に口づけていた。
口の中は甘い甘い、ミルクの味。
それ以上に甘い甘い、八雲の味。
それは、今まで食べた、どんなスイーツよりも甘かった…
「っはぁ…」
やっと唇が離れた時、晴香は肩で大きく深呼吸をした。
「うまい」
唇を離した、八雲の第一声はそんな三文字。
ぺろりと唇についた白いものを舌で拭うと、今度は晴香の唇を舐めた。
「な…なにするのよっ!」
「あげただけじゃないか」
平然とそう言う八雲に、晴香はすねたようにそっぽを向いた。
「あ」
桃色の雫が、晴香の白い膝に垂れた。
「あーあ、汚れちゃった…」
八雲で遊ぶのをやめ、晴香は鞄の中を漁る。
ちらりと八雲もそちらを窺うが、後悔することになった。
白い膝に垂れた桃色が、怪しく見える。
先ほども感じたが、どうやら限界が近いようだ。
すっ…と体を動かす。
「あれ?ティッシュ忘れちゃったかな…」
「晴香」
なに?と晴香が振り返るも、そこには八雲はいなかった。
次の瞬間、膝に感じるソフトクリームとは違った冷たいもの。
それはこそばゆく、変な感情が湧き出てくる。
「っ!?」
慌てて膝元を向くと、そこには八雲がひざまづいていた。
「拭くもの、ないんだろ?」
左右の足に触れる、八雲の細い大きな手。
「な…ないです」
八雲に撫でられ、ぞくりと背筋が冷たくなる。
「ならちょうどいい」
反発しようとしたが、それはむなしく、そっと足を開かされた。
「僕が拭いてやろうじゃないか」
END。
黒様解禁☆
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