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真っ昼間っから見ていました。
面白い!二人にやらせたいよ!YES、NO枕!(そこか

ふふふ…
なんとなんと!あのれもさんからお誕生日イラストを頂きました!
もうね!嬉し過ぎます!
れもさんは私の趣味をよく分かって下さっている!
本当にありがとうございますっ!

そして…昨日一昨日のお話を上げるのを忘れてましたっ…
もしものために、非公開で書いてたんですが…
どうやら公開にするのを忘れていたようで…
すみませんっ!

基本、上げたものは見ない主義なんですよね…
たま〜に見ますよ。週に数回は…
あと、続きものならばお話を確認する為に…
そんなこんなで、上げるのを忘れてるんです…

今日はごろごろとしていました。
お話を練りながら、宿題やってましたよ。
まずは新婚さんいらっしゃ〜いの枕ネタはやりたいね!
もう是非やってやろうじゃないか!
これは二人の為にあるようなものだ!


ってなわけでお話!
本日はmoggyさん宅が一周年ということで!
おめでとうございます!

moggyさんがお誕生日下さった絵を、お話にしてお送りします!
まずはmoggyさん宅の16日のブログをご覧あれ!
…もう皆さん見てるでしょうけどね…

moggyさん!一周年おめでとうございます!
これからもずっと、moggyさんファンとして応援してます!
長編作品等の更新、待ってますね^^

さてさて。moggyさんのみお持ち帰り可です!
煮るなり焼くなり好きにして下さい!
もう本当におめでとうございます!

恋人未満

何故だ。

何故なんだ。

何故、僕がこんな不運にあわなければいけないんだ!



映画研究同好会。
いつも通りに他愛のない会話をしていた。
晴香が話し、八雲がそれを馬鹿にする…とこれまたいつも通り。
それに晴香が頬を膨らます…というのもいつも通り。

だが、今日は違った。

なにが違うかというと…



「…なにしてるんだ」
八雲はできる限り後ろを振り返ろうとするが、人間の体はそう柔らかくはできていない。
やっとの思いで、晴香の顔が見えるくらいだ。
その顔は、ニヤニヤと怪しく笑っていた。
「んーっとね、いたずら?」
何故、最後にクエッションマークがついている理由を聞く前に、いまの態勢について気が付く。

振り返って晴香を見なくてはいけないのは、背中に晴香がいるから。
八雲の目の前には、まあまあ掃除の行き届った床。


…どうやら、晴香に後ろから押し倒されたようだ。

って、なんで僕はのんきにナレーションしてるんだっ!


「おいこら!退け!」
意識してしまえば、いろいろとヤバい。
立ち上がろうと床に手を突くが、背中に乗られててはそううまくはいかない。

ジタバタともがく八雲に、晴香のいたずら心がますますうずく。
口端と両手を上げる晴香を見た八雲は、本能的に逃げろ…と感じた。
「えっへっへ、日頃の恨み!わき腹つつきの刑〜」
歌うようにそう言ったかと思うと、がしりとわき腹を掴まれる。
ビクンと、八雲の体が大きく揺れた。
「なっ…!おい、よせ!何を君はバカな事を…っ!」
その手を掴み、離させようとするも、すべてが遅い。
「っ!?」
コショコショと小刻みに動く、晴香の指。
それに立ち向かうことなど出来ず、八雲は素直に仰け反った。
「くっ…やめっ…」
始めは堪えることの出来た声だが、すぐに笑い声が聞こえてくる。
八雲にしては珍しい笑い声に、晴香は楽しそうに行為を進めた。
「ギブ?」
ほんの少しだけ擽るのを緩め、八雲に返答の時間をやる。
「…はっ…っはぁ…」
だが、八雲は体全体で息をするだけ。
八雲にとっては答える隙さえないのだ。
「えいっ」
つまらなそうに見ていた晴香だが、そんな掛け声とともに擽りが再開する。
「ぎ…ギブっ!」
まともな声が出るうちに、八雲はそう叫んだ。
すると、すんなり止まる晴香の指。
「はぁ…っ」
それは息なのか溜め息なのかは、本人にも見分けがつかない。
「やっぱやーめたっ」
「っ!?」
子供のような声を上げたかと思うと共に、わき腹をわし掴まれる。
「くふっ!」
そんな変な声で、八雲の笑い声が再開した。
たまに体を大きく震わせる八雲を、晴香は楽しそうに眺める。
いつもは威張っている八雲が、尻の下で伸びているのを見て、晴香は笑った。
「八雲君って、本当にわき腹弱いよねぇ」
今までは服の上から擽っていたのだが、するりと服の中に手を滑り込ませる。
それと同時に、八雲の体がとびきり大きく跳ねた。
その指が胸元に近付き、八雲は冷や汗が浮かぶ。

「い、いい加減にしやがれっ!」

ついつい、昔の自分が戻ってきてしまった。

そのおかげというのか、晴香の手が離れる。

嫌われたか?…とおそるおそる振り返るも、そこにはニコニコと笑った晴香の姿。
「はははっ。冗談冗談っ」
まったくもって気にしていない晴香に、八雲は胸を撫で下ろす。


だがそれと同時に、なんとも言いにくい感情が浮かんできた。

なんというか…
鈍すぎる彼女に対しての、いたずら心というか…


そんなことを言ってしまえば、背中に居座る馬鹿と同類になってしまう気がし、口を結う。


だがやられっぱなしなのも、僕のプライドが許さない。

少しくらいはお返しをしたって、別にいいんじゃないだろうか。

…そうだ。
やってやろうじゃないか。


ニヤリと口を歪め、八雲は隠れて笑う。

「じゃ、そろそろ帰ろうかな…」
よいしょ、と八雲の上から腰を上げようとした。
だが、その前に八雲に腕を掴まれる。
「っ!?」
一瞬の隙をつき、晴香を床に組み敷いた。
形勢逆転、八雲が晴香を尻に敷く。

先ほどとは違って、お互い向き合うように…

じっ…と晴香の純粋な瞳を見下ろす、黒と赤の瞳。
「…へ!?」
ずいぶんと時間をおいてから、自らが置かれた立場に気付いて頬を染める。
「や…やくもくん?」
きょとんとおどけて見せるが、今の八雲には効くわけがない。
逆に八雲の黒い感情を逆撫でる。
「ん?」
悪気も無さそうに、晴香の上で笑う八雲。
無駄に楽しそうに笑って見えるのは気のせいであろうか…
いや、気のせいだと信じたい。
「な…なにしてるの?」
「なんだと思う?」
「さ、さぁ…」
このまま八雲の目を見ていては駄目だ、と目をそらす。
見えるのは、なにもない天井だけ。
そこで改めて、自分が押し倒されていることを実感した。

そして、自分の置かれている立場も…

「…わからないなら、教えてやろうか?」
くっ…と鼻で笑って、晴香の顎に手をかけた。
「け…結構ですっ」
誤魔化すように笑いながら、八雲の体を離そうとする。
だが、成人男性の力には叶わず、ピクリともしない。
「遠慮はするな。…じっくり教えてやるから…」
八雲の瞳が、鈍く光った。
それはまるで、狼に狙われたうさぎ…といっても過言ではない。

それほどまでに八雲は、餓えた猛獣のように見えたのだ。


もう駄目だ…っ!

晴香はぎゅっ…と瞼を閉じた。
ズシリと、八雲の体重がかかるのを感じる。

微かな期待と、恐怖に葛藤し、なかなか口が動かない。

「あ、そうだ」

そんな場違いな声を出した八雲に、晴香は思わず目を開けた。
そこには晴香から目を離し、顔を引きつらせた八雲の姿。
「…奈緒に呼ばれてたんだ」
すんなり晴香の上から立ち上がると、腰の骨を鳴らす。
話についていけない晴香は、ポカーンと口を開いたまま。
「…と、いうことで。僕は行く」
じゃっ、と似合わない敬礼をし、八雲は部屋を出ていった。



部屋に残された晴香は、しばらくの間、天井の蛍光灯を眺めていた。
「って…普通ここでやめるっ!?」
勢いよく起きあがると、苛立ち気に椅子を蹴りとばす。


たしかにこれ以上のことに進まず、安心はした。
だが、ここで止められては、八雲が女性として見てない…と言われているのと同じだ。

その二つの感情が、晴香の中で葛藤する。

「…もうっ!」
晴香は苛立ち気に、八雲の寝袋に倒れ込んだ。
「馬鹿八雲っ…」



「あの馬鹿っ…」
ずいぶんと歩いた先、どこかの校舎に寄りかかった。
ひんやりとしたコンクリートが、熱い体を冷ましていく。
ずるずると寄りかかったまま、ゆっくりとしゃがむ。

奈緒に呼ばれている、だなんてまったくの嘘。
怯える彼女を傷つけまいと、ついた嘘だ。

一瞬、本気で押し倒してやろうなんて思いもあったが、すぐにやめた。

あんな顔見たら、誰だってやめるしかない…



「でも誘ってるのか?あれは誘ってるのか?」

八雲はしばらく、その場所で頭を抱えることになった…


真っ赤になった頬が、冷めるまで…


END。



一周年おめでとうございます!
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