忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

にやにやにやにや。
ふふふ〜ん♪

あ、こんばんは。
はとさんとこの「せんぱいと」とmoggyさんとこのよつばちゃんがかわいいんです。
もうにやにやにやにや。
さすが八雲界のお母様。子供がかわいいにゃ〜

moggyさんがバンプを好きになってくれてにやにやにや。
こうやって自分が好きな歌を聴いて頂けると、もの凄く嬉しいです。
その人が気に入ったて、気に入らなくたって、聞いてくれた事は嬉しいことです。

アルバムまで借りて下さって…嬉し過ぎます!
やりましたね!トナトさん!(私信
バンプは普通の歌も良いですが、隠しトラックも良いですよ(にやり
ポルノも良いですよね〜
お友達さんが大好きで、CDをよく借ります。
ヒトリノ夜良いですよねっ!


さて、髪結びなお話。
ツインテールはるかたんはかわいいとおもう。

恋人設定

「こんにちはー」

玄関のチャイムも鳴らさずに、ドアを開ける。
ここは、それほどまでに親しい人の家だから。

まず初めに感じたのは、鼻を擽る良い香り…

昼飯前だ。
晴香の腹がぐーと鳴る。

「カレー…かな?」

その香りに釣られるように、晴香の足が台所に向かう。
挨拶もしなくちゃなぁ…と思ったが、空腹には勝てなかった。



台所につくと、そこには誰も居ない。
鍋が置かれたコンロに火がともっていることに気付き、慌てて火を止めた。

鍋の中のカレーは、焦げる寸前。
ギリギリセーフだ…

「あ…危ないとこだった」
ふぅ、と額の汗を拭い、鍋の中を窺う。
ルーの中には、人参、ジャガイモ、玉ねぎ、牛肉。
奈緒に食べやすいようにか、小さく刻まれていた。
鍋の中身をくるりと回す。
「ん〜、良い香りっ」
最後にもう一度堪能すると、晴香は台所を後にした。



居間に向かうと、そこには斉藤兄妹が仲良さそうにいた。
「八雲君っ」
そう呼びかけると、八雲が振り返る。
ワンテンポ遅れて、奈緒も振り返った。
「…来てたのか」
「おねーちゃん!」
たたたっと駆け、晴香の足に衝突する。
それからぎゅーっと足に腕を回された。
「こんにちは、奈緒ちゃん」
晴香が声をかけると、おとなしく離れる奈緒。
化け猫お兄さんとは大違いね…
「八雲君、カレー焦げそうだったから火止めといたよ」
鞄を端に置きながら、八雲に伝える。
「あ…。……すまない」
何と答えればわからなかったのか、随分と空白が開いた。
だが八雲の返事に、晴香は満足いかなかったのか、不満げに腕を組む。
「こういう場合はありがとう、だよ。ねー奈緒ちゃん」
「そうだよお兄ちゃん」
晴香だけではなく、奈緒にまで言われ、八雲は照れ隠しのように鼻をかいた。
「…あ、ありがとう」
素直に答えた八雲に、晴香は満足そうに頷く。

「お姉ちゃん、みてみてー!」
会話が途切れたとき、何故か待ちくたびれた顔の奈緒に呼ばれる。
奈緒の姿を見ていると、なにやら違和感を感じた。
「…髪の毛結んでもらったの?」
「うんっ!」
大きく頷いた奈緒の髪…

長ければツインテールと呼ばれるであろう位置。
だが短い髪の奈緒だ。
そこにはちいさな髪の束が出来ていた。

ちょんちょんとふたつあるそれは、何だか動物の耳に見えてくる。
「八雲君が…だよね?」
「うん。お兄ちゃんが結んでくれたんだ」
「………」
奈緒の言葉を聞き、晴香は八雲を見つめた。
「な、なんだよ…」
「んーんっ。なんでもないっ」
照れくさそうな八雲に、思わず笑みがこぼれる。
その時、チャイムの音と共に、玄関のドアが開く音…
「あ!お父さんだ!」
居間の襖から一心を覗き、キラキラと目を輝かせる。
犬なんかだったら、きっと尻尾を振っているであろう。
きっと、この髪型を自慢したいんじゃないか。
または帰ってきたことだけでもうれしいのかもしれない…
「…行ってこい」
「うんっ!」
大きく頷くと、奈緒は一目散に部屋を出ていった。
ドタバタと、廊下を走る足音が遠ざかっていく。
「八雲君、ああいうの得意なんだ」
八雲隣に移動し、ニヤリと笑ってみせる。
見るからに照れた八雲が出来上がった。
「と…得意ってわけじゃない」
「でも意外だね。髪の毛結ぶことが出来るだなんて」
「………」
そんなに照れているのか、それとも恥ずかしいのか。
ぷいっと背を向けられてしまう。
「私もよくお姉ちゃんに、結んで…もらったな」
思い出すのは、優しい手。
ちょっぴり痛かったが、かわいく結んでもらえた。
「懐かしい…」
そう呟く晴香が、どこかいなくなってしまいそうに見えたのは、八雲の見間違いか。
一生懸命にどうすればいなくならないか、頭をひねる。
思い浮かんだ答えはひとつ。
「…こい」
「へ?」
八雲に腕を引かれるまま、晴香は場所を移動する。
移動したさきは、八雲の目の前。
背中を向けるようにして座らせられた晴香は、意味をもとめて後ろを向こうとした。
だが、その前に頭を固定されてしまう。
「へ!へ?へ!?」
突然のことに驚き、ジタバタと両手をばたつかせる。
「落ち着け。そして動くな」
「は、はいっ!」
呆れ声の八雲に命令され、おとなしく従うことにした。
しばらく黙っていると、髪に触れられていることに気付く。
上から下へとするその動作から、解かしているのだろう。
「意外とサラサラなんだな」
「意外は余計ですぅ〜」
べーっと舌を出すも、八雲は後ろ。
まったく意味がなかった。
「なにしてるの?」
不思議に思い、訪ねてみる。
表情はわからないが、八雲の手が一瞬止まった。
「髪…結んでやろうかと」
それだけ言うと、再び手が動き出す。
「え…いいよ!そんな…」
逃げようとする前に、八雲の左手が晴香の腰に回される。
逃がさない…と、その手が語っているような気がした。
「遠慮はするな」
器用に右手だけで解いでいく。
「でも…ゴムないんじゃない?」
「ある」
ほら、と手首につけたゴムを見せる。
わっかになったそれが、二つ見えた。
「…じゃ、お願いしようかな」
こんな体験、滅多に出来ない。
他人に結んでもらう…ということも、八雲に結んでもらうということも。
「了解っ」
珍しく楽しそうな返答に、晴香もくすりと笑った。



「完成…」
八雲の声と共に、惜しそうに手が離れていく。
髪が崩れないようにそっと頭に手を伸ばす。
左右の上の方に、ちょこんと髪の束を見つけた。

奈緒ちゃんとお揃い…だ。

鏡を取ろうと、鞄に手を伸ばしかける。
だが、その前に結った本人に見せなくては。
「どう…かな?」
くるりと座ったまま、八雲と向かい合う。
ほんの少し恥ずかしく、ほんの少し照れくさい。
「………」
無言で見つめられている瞳は、驚いたように見開かれていた。
「八雲君?」
晴香が呼びかけるも、八雲は黙ったまま。
だが、とつぜん動き出す。
「っ!?」
ぎゅーっと正面から抱きつかれ、痛いぐらいに締め付けられた。
「や…八雲君…?」
「うぅ…」
返ってきた言葉は、思ってもみなかったそんな唸り声。
「な…なに!どうしたの?」


かわいいかわいいかわいい…

かわいすぎる!



「お兄ちゃんたち、なにしてるの?」

「奈緒も大人になれば…あれはわからないか」

襖の隙間から覗く、二人に気付いたのはずいぶん先のこと…


END。



二つ結び晴香ちゃんはかわいいと思うんだ。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[230]  [229]  [228]  [227]  [226]  [225]  [224]  [223]  [222]  [221]  [220
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
朝田よる
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
[05/23 ひなき]
[09/13 murasame]
[07/19 delia]
[06/27 delia]
[05/20 delia]
忍者ブログ [PR]