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ナツヲさんがやっていたのが、面白そうでやった姓名判断ジェネレーターの結果。

ちょ…調教って…(泣
本名だと一発目に謳歌が出ました。か…かっこいい!
二発目は簡素化。
斉藤八雲と小沢晴香もしましたよ〜♪
八雲の方は「讚歌」
晴香ちゃんはランダムでしたので、皆さんの眼で確かめて下さい!
そして驚いたのがコレ↓
斉藤晴香…恐ろしい子っ!
あれか!新婚さんになると、そのかわいさのあまり、判断できなくなるのか!
いや…小沢晴香もかわいすぎる…
あ!だからランダムだったのね!
そうそう!今週のジャンプ読めましたーっ!
母の仕事場に忘れ物として、あったそうで…
もらっていいと言われたんで、貰います!
ほ…本当にダブルアーツ終わってた…(´・ω・`)
そんな…もうジャンプ内でついて行ける漫画が少ない…
前の方に掲載されてるの、ついていけないよ。
ダブルアーツ好きだったのになぁ…
二人で手を繋いだまま…っていうとこがツボですね!
ストーリーも絵もよかったのに…
何故終わった。
そしてですね!
荒川アンダーザブリッジ1、3巻買いました!
な…なんだか久しぶりに読んだ気がする…
一度立ち読みで制覇した人間でしてね。
だから巻数飛ばしても平気なんだよ〜ん!
二巻に帯がついてなかったのが…ね。
これでリクニノとシスターに毎日逢えるよ!
徒歩三分以内に本屋あるんですがね…
自転車で行く距離にある本屋はですね、漫画500円につき、1ポイント溜まるんですよ。
だからそこで漫画は買うんですよ〜
ちょうど十月にJC出るんで、よつばとと共に買えば…
2ポイント溜まるんだよ!
その時まで、よつばとは我慢我慢…
その間に荒川揃えるぜよ!
*御返事
綾さんへ。
ふがっ!
御返事返してたかと思ったら、返してませんでした…
チャットの件…ですよね?
日曜日は無理っぽいですが、もしかしたら明日なら平気かもです!
といっても、まだ時間はわかりませんが…
夜ならできるかもです!
何時くらいかは、まだわかりませんが。
詳しい事が決まったら、メールしますね^^
雛紗さんへ。
ネンドアニメ良いですよね!
ニャッキは今でも見たくなります…
意外とシュールなお話もありましたが^^
上記で話した通り、我が家にもリクニノがお嫁にやってきましたよ!(違
し…シスターが我が家に…ぶはっ!(吐血
改めて、リクニノとシスターの良さに気がつきました。
もう読みながらにやにやですよ!
おぉ!アビスも知ってるんですか!
アニメ化ですよね!しかも主題歌がバンプのカルマ!
アビスにはやはり、カルマです。
今からもう楽しみです〜♪
柚依 様へ。
はじめまして!ようこそいらっしゃいました!
赤ずきん好きですか!
嬉し恥ずかしですっ(照
八雲は猫っぽいんですが、でも狼っぽい気がすると思った私の妄想の塊です。
がぶりとね。がぶりとです。ね。
でも、そろそろ関係を進めたいので、八雲狼に告白させちゃいました^^
裏話ですが、あの後は熱が上がってダウンしてしまい、晴香は喰えませんでした^^
もう最高という言葉が最高の褒め言葉です!
コメントありがとうございます!
さてさて。
随分前に呟いていた、高校生日記コラボ。
綾さん、ずいぶんとこちらも待たせてしまい…すみません。
天命メンバーが…特に志乃ちゃんが書けない…
ちなみにですね、設定場ずいぶんとごっちゃになってめんどくさいので…
※本編とは(多分)まったく関係ありません。
もしかしたら、本編の数年後かもしれません。
もしかしたら、本編かも知れません。
それを覚悟でれっつらごー☆
キャラ崩壊してんじゃねーかYO!ってつっこみはなしで。
高校生日記。心霊×天命。
ちょ…調教って…(泣
本名だと一発目に謳歌が出ました。か…かっこいい!
二発目は簡素化。
斉藤八雲と小沢晴香もしましたよ〜♪
八雲の方は「讚歌」
晴香ちゃんはランダムでしたので、皆さんの眼で確かめて下さい!
そして驚いたのがコレ↓
斉藤晴香…恐ろしい子っ!
あれか!新婚さんになると、そのかわいさのあまり、判断できなくなるのか!
いや…小沢晴香もかわいすぎる…
あ!だからランダムだったのね!
そうそう!今週のジャンプ読めましたーっ!
母の仕事場に忘れ物として、あったそうで…
もらっていいと言われたんで、貰います!
ほ…本当にダブルアーツ終わってた…(´・ω・`)
そんな…もうジャンプ内でついて行ける漫画が少ない…
前の方に掲載されてるの、ついていけないよ。
ダブルアーツ好きだったのになぁ…
二人で手を繋いだまま…っていうとこがツボですね!
ストーリーも絵もよかったのに…
何故終わった。
そしてですね!
荒川アンダーザブリッジ1、3巻買いました!
な…なんだか久しぶりに読んだ気がする…
一度立ち読みで制覇した人間でしてね。
だから巻数飛ばしても平気なんだよ〜ん!
二巻に帯がついてなかったのが…ね。
これでリクニノとシスターに毎日逢えるよ!
徒歩三分以内に本屋あるんですがね…
自転車で行く距離にある本屋はですね、漫画500円につき、1ポイント溜まるんですよ。
だからそこで漫画は買うんですよ〜
ちょうど十月にJC出るんで、よつばとと共に買えば…
2ポイント溜まるんだよ!
その時まで、よつばとは我慢我慢…
その間に荒川揃えるぜよ!
*御返事
綾さんへ。
ふがっ!
御返事返してたかと思ったら、返してませんでした…
チャットの件…ですよね?
日曜日は無理っぽいですが、もしかしたら明日なら平気かもです!
といっても、まだ時間はわかりませんが…
夜ならできるかもです!
何時くらいかは、まだわかりませんが。
詳しい事が決まったら、メールしますね^^
雛紗さんへ。
ネンドアニメ良いですよね!
ニャッキは今でも見たくなります…
意外とシュールなお話もありましたが^^
上記で話した通り、我が家にもリクニノがお嫁にやってきましたよ!(違
し…シスターが我が家に…ぶはっ!(吐血
改めて、リクニノとシスターの良さに気がつきました。
もう読みながらにやにやですよ!
おぉ!アビスも知ってるんですか!
アニメ化ですよね!しかも主題歌がバンプのカルマ!
アビスにはやはり、カルマです。
今からもう楽しみです〜♪
柚依 様へ。
はじめまして!ようこそいらっしゃいました!
赤ずきん好きですか!
嬉し恥ずかしですっ(照
八雲は猫っぽいんですが、でも狼っぽい気がすると思った私の妄想の塊です。
がぶりとね。がぶりとです。ね。
でも、そろそろ関係を進めたいので、八雲狼に告白させちゃいました^^
裏話ですが、あの後は熱が上がってダウンしてしまい、晴香は喰えませんでした^^
もう最高という言葉が最高の褒め言葉です!
コメントありがとうございます!
さてさて。
随分前に呟いていた、高校生日記コラボ。
綾さん、ずいぶんとこちらも待たせてしまい…すみません。
天命メンバーが…特に志乃ちゃんが書けない…
ちなみにですね、設定場ずいぶんとごっちゃになってめんどくさいので…
※本編とは(多分)まったく関係ありません。
もしかしたら、本編の数年後かもしれません。
もしかしたら、本編かも知れません。
それを覚悟でれっつらごー☆
キャラ崩壊してんじゃねーかYO!ってつっこみはなしで。
高校生日記。心霊×天命。
「隣街から来ました。真田省吾って言います」
名前が書かれた黒板の前に立ち、頭を下げる学校指定外のブレザー服の少年。
新学期が始まって数日…
まだまだ夏休み気分の奴らが残っている時期に、転校生がやってきた。
こんな時期に来る奴だ。
そいつもそうとう変な奴だろうと思っていたら…
実際にそうとう変な奴だった…
「ま、よろしくな!八雲」
「…なんでお前なんかに名前で呼ばれないといけない」
「まぁまぁ。良いじゃない、八雲君」
新学期だ。
席替えというものがあってもおかしくはない。
そして偶然といえるのか…八雲と晴香と、例の転校生は同じ班になったのだ…
一番後ろの窓際班。
窓際の八雲が一番後ろで、その前に真田。八雲の隣には晴香がいた。
「よくない。お前が八雲君八雲君言うから、見ず知らずの転校生に名前を覚えられるんだ」
休み時間。
八雲は椅子に仰け反り、じろりと隣の席を睨む。
「見ず知らずって…俺たちもう友達だろ?」
椅子に跨り、の机に肘をつくのは転校生真田省吾。
「勝手に友達にするな」
しっしっ、と手を払い、机から真田を追い払う。
その攻撃を受け、オーバーアクションで返す真田。
「ひどっ!八雲は俺を猫扱いしてるんのか?」
「猫ならまだ可愛いもんだな」
ふんっと鼻で笑い、腕を組んで見下す。
すると、分かりやすい泣き真似をしながら、俯いてしまった。
「猫は八雲君だもんねー?」
どこから持ってきたのか、のんきにねこじゃらしを八雲の顔の前で揺らす。
ぐしゃりとねこじゃらしの穂を握り潰すと、ガーンという効果音付きで晴香が机に伏せる。
「…じゃ、お前は逆立ちしたカバだな」
手についた穂の屑を、窓の外に払いながら八雲が言う。
「…逆立ち?」
ほんの少し顔をあげ、晴香は宙を見上げた。
「…八雲、小沢さんのこと馬鹿って言ってるんじゃない?」
「ばっ…馬鹿ってねぇ!」
「じゃ、馬と鹿」
「おんなじじゃない!」
その時、タイミングを見計らったように、チャイムが鳴った。
帰り道。
「…で、なんでお前がいるんだ」
三人は並んではいないが、共に帰っていた。
八雲が前を、晴香と真田が後ろを。
「別に良いじゃねぇか」
「よくない」
振り返り、真田を睨みつけると、晴香の手を引く。
不思議そうに首を傾げる晴香を引き寄せ、耳元に顔を寄せた。
「同じ家に住んでることがバレたら、どうするんだよ」
ちらっと真田を見ながら、小声で伝える。
「あ、真田君。もう知ってるよ」
さっき話しちゃった、と何故か照れたように舌を出す。
漫画なんかだと、てへっとか可愛い文字が書かれてあるだろうか…
だが実際は可愛くもなんともない。
…と、八雲は思った。
「この馬鹿野郎っ!なに簡単にバラしてんだ!」
ひそひそ声はどこへやら…近所迷惑にでもなりそうなくらいの怒鳴り声を上げる。
「馬鹿野郎って…乙女に使う言葉じゃ…」
むっと口をへの字に歪め、不満気に八雲を睨みつけた。
「何が乙女だ!どこに乙女がいるんだ!」
「あなたの目の前にいるじゃない!」
「ま、まぁまぁ…その辺にしときなよ、お二人さん」
真田に止められ、しぶしぶ喧嘩を止める。
だが、二人はまだ何か言いたそうだった。
そんな八雲の首に腕を回して、晴香から離す。
「で?実際どこまで進んでんの?」
「…は?な、なに言って…」
ギブと言いたげに、真田の腕を叩く八雲。
すんなりと離すも、真田はすぐに肩に手を回した。
「クラスの奴らが言ってたぜ?斉藤と小沢は付き合ってるって」
「嘘に決まってるだろ!」
八雲の怒鳴り声に、離れたところにいる晴香が、体を揺らす。
こちらの会話が気になっているようだが、来ようとはしない。
「ん〜でも?実際に同棲してるじゃん」
本当のこと言えよ、と自らの顎を撫でる。
「同棲じゃない。あいつは居候だ」
「居候だとしても、同じ屋根の下暮らしてんだろ?」
回された手は退くが、オラオラと肘で付かれた。
「………」
コイツに同じ部屋で寝ているのがバレたら終わりだな。
「なになに?もう卒業してたりすんの?」
「な、なにをだっ!」
慌てて振り返ると、真田が楽しそうにニヤニヤと笑っていた。
一瞬の静寂が出き、ずいぶんと気まずい空気が漂う。
「…この様子じゃ、まだ…か」
はぁ、と溜め息を吐き、晴香の元に戻っていく。
「何の話してたの?」
「ん?そりゃあ内緒だよな、八雲君?」
真田は振り返ると、八雲を見てニヤリと笑った。
「この…っ」
八雲は赤く染めた頬を隠すように、俯きながら足元の石を蹴り飛ばした。
「ふ〜ん。双子のお姉さんがいるんだ」
「いっつも似てないって言われるんですけどね。八雲君にもお姉さんがいるんだよね」
「…あいつは自称姉だ。姉じゃない」
帰り道の中、三人は帰路の途中にある公園に立ち寄っていた。
会話が弾み、ついつい寄り道をしてしまったのだ…
前の学校はどんなだったか。とか、あそこの八百屋は値引きしてくれる…とか。
すべてに共通する事といえば、晴香と真田が喋り、それに八雲がついていく…ということ。
「あぁ…じゃあ俺にも姉貴がいるな。八雲の姉貴とおんなじような」
思い出しているのか、腕を組ながら苦笑する真田。
「八雲君のお姉さんはね、美雪さんっていって…グラマーでセクシーな人なんだよ」
「…そう簡単にペラペラしゃべるな」
晴香の口に手を当て、黙らせる八雲はどこか不機嫌そうだ。
「うちの姉貴にそっくりだ」
ははは、と笑うが、真田の顔はどこか浮かない。
「どうしたの?」
「いや…家に帰ったら、姉貴に引っ越しの片付け手伝わされるんだろうなぁ…って」
大きく溜め息を吐き、頭を抱える。
何か呟いているようだが、二人にはうまく聞き取れない。
「…大変、なんだね」
同情すると、真田が晴香の肩を掴んできた。
「あいつは姉貴じゃない。鬼だ。もしくは姉鬼だ!」
「ふ〜ん…誰が鬼だって?」
背中に聞こえた声は、どす黒いオーラを放っていたような気がする。
思わず三人揃って体を揺らし、息を呑む。
その中でも真田が一番に振り返り、顔を青ざめた。
「あ、姉貴っ!?」
二人も釣られるように振り返ると、その先には一人の女性の姿。
長い髪を一つに結い、肩に掛かった前髪を華麗に払う。
「こ…こんにちは…」
とりあえず頭を下げる晴香に、女性はニコリと笑顔を向ける。
だが八雲には、それが嘘の仮面に見えて仕方ない。
「な…何でこんなとこに…」
「ご近所回りよ。挨拶がないだなんて、第一印象が重要なのよ」
営業スマイルで、近所の人を騙したのか…
八雲と真田は、同時に同じことを思ったが口には出さない。
「それより…」
きっ、と眉端が上がり、見下ろすような冷たい笑顔に変わる。
「今日は寄り道せずに帰ってきなさいって言ったわよね?」
「そ…それは…」
「問答無用っ!早く帰るわよ!」
女性はそう言うと、真田の首根っこを掴んで、連れ去ってしまった。
「行っちゃったね…」
「そうだな」
興味無さそうに答えると、伸びをしながら歩き出す。
「どこ行くの?」
晴香もその後を追うも、なんだか違和感を感じて足を止める。
それに気が付いた八雲も、足を止めた。
「帰るに決まってるだろ」
「あ…うん」
そっか…八雲君、いつもより歩くのが遅いんだ。
でも、なんでだろ?
そんな謎を残しながら、歩き出す。
八雲も、晴香に並んで歩く。
晴香は気付かなかったが、八雲の顔はほんの少し、幸せそうだった…
「邪魔者がいなくなったからな…」
「何か言った?」
「なんでもっ」
END。
次回、いつになるかしらん。
名前が書かれた黒板の前に立ち、頭を下げる学校指定外のブレザー服の少年。
新学期が始まって数日…
まだまだ夏休み気分の奴らが残っている時期に、転校生がやってきた。
こんな時期に来る奴だ。
そいつもそうとう変な奴だろうと思っていたら…
実際にそうとう変な奴だった…
「ま、よろしくな!八雲」
「…なんでお前なんかに名前で呼ばれないといけない」
「まぁまぁ。良いじゃない、八雲君」
新学期だ。
席替えというものがあってもおかしくはない。
そして偶然といえるのか…八雲と晴香と、例の転校生は同じ班になったのだ…
一番後ろの窓際班。
窓際の八雲が一番後ろで、その前に真田。八雲の隣には晴香がいた。
「よくない。お前が八雲君八雲君言うから、見ず知らずの転校生に名前を覚えられるんだ」
休み時間。
八雲は椅子に仰け反り、じろりと隣の席を睨む。
「見ず知らずって…俺たちもう友達だろ?」
椅子に跨り、の机に肘をつくのは転校生真田省吾。
「勝手に友達にするな」
しっしっ、と手を払い、机から真田を追い払う。
その攻撃を受け、オーバーアクションで返す真田。
「ひどっ!八雲は俺を猫扱いしてるんのか?」
「猫ならまだ可愛いもんだな」
ふんっと鼻で笑い、腕を組んで見下す。
すると、分かりやすい泣き真似をしながら、俯いてしまった。
「猫は八雲君だもんねー?」
どこから持ってきたのか、のんきにねこじゃらしを八雲の顔の前で揺らす。
ぐしゃりとねこじゃらしの穂を握り潰すと、ガーンという効果音付きで晴香が机に伏せる。
「…じゃ、お前は逆立ちしたカバだな」
手についた穂の屑を、窓の外に払いながら八雲が言う。
「…逆立ち?」
ほんの少し顔をあげ、晴香は宙を見上げた。
「…八雲、小沢さんのこと馬鹿って言ってるんじゃない?」
「ばっ…馬鹿ってねぇ!」
「じゃ、馬と鹿」
「おんなじじゃない!」
その時、タイミングを見計らったように、チャイムが鳴った。
帰り道。
「…で、なんでお前がいるんだ」
三人は並んではいないが、共に帰っていた。
八雲が前を、晴香と真田が後ろを。
「別に良いじゃねぇか」
「よくない」
振り返り、真田を睨みつけると、晴香の手を引く。
不思議そうに首を傾げる晴香を引き寄せ、耳元に顔を寄せた。
「同じ家に住んでることがバレたら、どうするんだよ」
ちらっと真田を見ながら、小声で伝える。
「あ、真田君。もう知ってるよ」
さっき話しちゃった、と何故か照れたように舌を出す。
漫画なんかだと、てへっとか可愛い文字が書かれてあるだろうか…
だが実際は可愛くもなんともない。
…と、八雲は思った。
「この馬鹿野郎っ!なに簡単にバラしてんだ!」
ひそひそ声はどこへやら…近所迷惑にでもなりそうなくらいの怒鳴り声を上げる。
「馬鹿野郎って…乙女に使う言葉じゃ…」
むっと口をへの字に歪め、不満気に八雲を睨みつけた。
「何が乙女だ!どこに乙女がいるんだ!」
「あなたの目の前にいるじゃない!」
「ま、まぁまぁ…その辺にしときなよ、お二人さん」
真田に止められ、しぶしぶ喧嘩を止める。
だが、二人はまだ何か言いたそうだった。
そんな八雲の首に腕を回して、晴香から離す。
「で?実際どこまで進んでんの?」
「…は?な、なに言って…」
ギブと言いたげに、真田の腕を叩く八雲。
すんなりと離すも、真田はすぐに肩に手を回した。
「クラスの奴らが言ってたぜ?斉藤と小沢は付き合ってるって」
「嘘に決まってるだろ!」
八雲の怒鳴り声に、離れたところにいる晴香が、体を揺らす。
こちらの会話が気になっているようだが、来ようとはしない。
「ん〜でも?実際に同棲してるじゃん」
本当のこと言えよ、と自らの顎を撫でる。
「同棲じゃない。あいつは居候だ」
「居候だとしても、同じ屋根の下暮らしてんだろ?」
回された手は退くが、オラオラと肘で付かれた。
「………」
コイツに同じ部屋で寝ているのがバレたら終わりだな。
「なになに?もう卒業してたりすんの?」
「な、なにをだっ!」
慌てて振り返ると、真田が楽しそうにニヤニヤと笑っていた。
一瞬の静寂が出き、ずいぶんと気まずい空気が漂う。
「…この様子じゃ、まだ…か」
はぁ、と溜め息を吐き、晴香の元に戻っていく。
「何の話してたの?」
「ん?そりゃあ内緒だよな、八雲君?」
真田は振り返ると、八雲を見てニヤリと笑った。
「この…っ」
八雲は赤く染めた頬を隠すように、俯きながら足元の石を蹴り飛ばした。
「ふ〜ん。双子のお姉さんがいるんだ」
「いっつも似てないって言われるんですけどね。八雲君にもお姉さんがいるんだよね」
「…あいつは自称姉だ。姉じゃない」
帰り道の中、三人は帰路の途中にある公園に立ち寄っていた。
会話が弾み、ついつい寄り道をしてしまったのだ…
前の学校はどんなだったか。とか、あそこの八百屋は値引きしてくれる…とか。
すべてに共通する事といえば、晴香と真田が喋り、それに八雲がついていく…ということ。
「あぁ…じゃあ俺にも姉貴がいるな。八雲の姉貴とおんなじような」
思い出しているのか、腕を組ながら苦笑する真田。
「八雲君のお姉さんはね、美雪さんっていって…グラマーでセクシーな人なんだよ」
「…そう簡単にペラペラしゃべるな」
晴香の口に手を当て、黙らせる八雲はどこか不機嫌そうだ。
「うちの姉貴にそっくりだ」
ははは、と笑うが、真田の顔はどこか浮かない。
「どうしたの?」
「いや…家に帰ったら、姉貴に引っ越しの片付け手伝わされるんだろうなぁ…って」
大きく溜め息を吐き、頭を抱える。
何か呟いているようだが、二人にはうまく聞き取れない。
「…大変、なんだね」
同情すると、真田が晴香の肩を掴んできた。
「あいつは姉貴じゃない。鬼だ。もしくは姉鬼だ!」
「ふ〜ん…誰が鬼だって?」
背中に聞こえた声は、どす黒いオーラを放っていたような気がする。
思わず三人揃って体を揺らし、息を呑む。
その中でも真田が一番に振り返り、顔を青ざめた。
「あ、姉貴っ!?」
二人も釣られるように振り返ると、その先には一人の女性の姿。
長い髪を一つに結い、肩に掛かった前髪を華麗に払う。
「こ…こんにちは…」
とりあえず頭を下げる晴香に、女性はニコリと笑顔を向ける。
だが八雲には、それが嘘の仮面に見えて仕方ない。
「な…何でこんなとこに…」
「ご近所回りよ。挨拶がないだなんて、第一印象が重要なのよ」
営業スマイルで、近所の人を騙したのか…
八雲と真田は、同時に同じことを思ったが口には出さない。
「それより…」
きっ、と眉端が上がり、見下ろすような冷たい笑顔に変わる。
「今日は寄り道せずに帰ってきなさいって言ったわよね?」
「そ…それは…」
「問答無用っ!早く帰るわよ!」
女性はそう言うと、真田の首根っこを掴んで、連れ去ってしまった。
「行っちゃったね…」
「そうだな」
興味無さそうに答えると、伸びをしながら歩き出す。
「どこ行くの?」
晴香もその後を追うも、なんだか違和感を感じて足を止める。
それに気が付いた八雲も、足を止めた。
「帰るに決まってるだろ」
「あ…うん」
そっか…八雲君、いつもより歩くのが遅いんだ。
でも、なんでだろ?
そんな謎を残しながら、歩き出す。
八雲も、晴香に並んで歩く。
晴香は気付かなかったが、八雲の顔はほんの少し、幸せそうだった…
「邪魔者がいなくなったからな…」
「何か言った?」
「なんでもっ」
END。
次回、いつになるかしらん。
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