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ふがーんぬっ!
あの神様こと、とらじまさんが赤ずきんなお二人描いて下さったっ!
いやぁ…こう自分のお話を描いて下さるのは、とても嬉しいですね!
もうね、とらじま様大好きです!(告白
付き合ってくだs(ry
自称世界一の幸せ者って感じるときは、こういう時ですね!
ありがとうございますっ!
パソ子の前でにやにやにやにやです!
あぁ、もう…あろがとうございましたっ!(土下座
ふぅ…なに書こうとしてたのか忘れてしまった…
とらじまさんに対する言葉こと恋文ならば、いつまでも書けるんですがねぇ…
でもこの気持ちは後ほど恋文を送ろう!
思い出した!
亀の甲羅が綺麗に剥けたんですよ!(え
最近、よく剥けるなぁ…
そういう時期とかなのか?
…これしか書く事ない(´・ω・`)
ま…いっかな?
まぁいいよなっ!
最近、パロディと注意!しか増えてない。
そんなつっこみノンノン!
きょうのはるか
「はぁ…」
湯に浸かると、自然に溜め息が出る。
それは、一仕事終えたサラリーマンのようにも見えた。
「………」
八雲は無言で膝の上に、視線を動かす。
「はふ〜」
そこには一人の犬耳少女の姿…
一番風呂に入ったご老人のように、気の抜けた顔で八雲に寄りかかっていた。
「…はふーって何だ…」
尻尾を振るほど、風呂が嬉しいらしい。
だが、正直やめてほしい。
「………」
水しぶきが飛ぶ。
…それよりも、こいつは「きゅ」以外にも喋るのか。
…新たな発見だ。
なまえ、もらいました。
一人と一匹は、リビング兼寝室に来ていた。
場に似合わず、八雲は腰にタオルを巻き、子犬は体をバスタオルでくるまれている。
お互い体は濡れていて、髪から滴が滴り落ちた。
「…いいから、おとなしくしてろよ…」
ジリジリと子犬を壁に追いやる。
「やっ!」
これは驚きだ。
しっかりと人間の言葉を話している。
その間に子犬は逃げようと、辺りをキョロキョロ見渡す。
「それっ!」
その隙をつき、八雲は子犬に襲いかかった。
だが、子犬には似合わないスピードで、八雲の足の下を駆けていく。
「くそ…」
風呂上がり。
体を拭こうとしたときから、この小さな戦争が始まった。
拭かれるのが嫌なのか、子犬は八雲から逃げてばかりだ。
そのせいで、リビングは水浸し…
そんなリビングを見渡し、この家の主は大きく溜め息を吐いた。
「…もういい。勝手にしろ」
せっかくのストレート髪を掻き回すと、八雲は風呂場がある洗面所に引っ込んでしまう。
リビングには、子犬が一匹残された。
「…きゅ」
八雲を呼ぶような、鳴き声。
「きゅっ」
だが、その声に返っくる声はなし。
「きゅ、きゅぅ…」
寂しそうに、眉が八の字に垂れ下がった。
しょぼんと肩を落として、ぎゅっとタオルを握りしめる。
「………」
とつぜん子犬は駆け、八雲がいる洗面所に走った。
「はい、捕まえた」
洗面所に入った刹那、待ちかまえていた八雲が、その体を抱き上げた。
そして、素早い動きで子犬の体を拭いていく。
子犬はポカーンと口を開けていたが、ドライヤーを見た途端に暴れ出した。
「そんなにドライヤーが嫌いなのか?」
まぁ、僕もどちらかというと嫌いだ。
音…とか。
「きゃうっ!」
「きゃうって何だ…」
ドライヤーの電源を入れると、独特の機械音が響く。
巨大扇風機を回したよりも低い、まるで唸り声のようだ。
「ゅっ…」
小さく鳴いたかと思うと、子犬に回した腕を噛まれた。
「っ!」
思わず腕を引こうとするが、まったく痛くない。
針が刺さったときのような、チクリとしたものは感じた。
…甘噛みってやつだ。
ぐすんと鼻をすする音がする。
「…すぐ、終わるからな」
その声は、ドライヤーの音に紛れて子犬の耳に届いた。
優しく撫でるように。
そうやって、八雲は子犬の髪を乾かしていった。
とりあえず、子犬には僕のシャツを着せておいた。
下は履いていない。
シャツだけで充分なのだ。
「もふーっ」
嬉しそうにくるりと回る。
シャツがワンピースのようになびいた。
「きゅふっ」
今度は長い袖を回す。
何が楽しいのか、さきほどから奇声を上げている。
何故か、タオルを持って。
「…飽きないな」
観察というのも、意外と楽しい。
紙がほんの少し濡れているのは、ドライヤーを途中で止めたから。
見ているうちに、なんだか可哀想に見えてしまった…
「ぐー」
「?」
とつぜんジャージのズボンを握られ、見下ろすと子犬の姿。
「どうした?」
しゃがみ込んで視線を合わせる。
「ぐー」
「ぐー?」
手をぎゅっと握り、子犬に見せる。
首を横に振られた。
「ぐー」
「眠いのか?」
こいつの寝床はどうすればいい?
それより、こいつをいつまでこのペット禁止のアパートに置くか…
まずはじめに、こいつは犬なのか?
「ぐー」
鳴きやまないということは、否定を現しているということ。
「いったい何なんだ…」
「ぐー」
子犬は腹に手を当てる。
「…お腹、空いてるのか?」
黙ってコクリと頷く。
正解らしい。
「…何かあったっけな」
台所に向かい、冷蔵庫を開ける。
その後ろを、子犬は慣れなそうな足取りで追いかけてきた。
もちろんタオルを持って。
「………」
冷蔵庫の中身は、空に近い状態。
冷凍庫を開けると、冷凍食品。
「僕はこれでいいか」
残るは…
「子犬って牛乳でいいのか?」
まぁ、他に食べられそうなものはないしな。
八雲は牛乳と、冷凍食品の唐揚げを取り出すと冷蔵庫のドアを閉めた。
冷凍食品を電子レンジに入れ、スタートボタンを押す。
子犬は目を輝かせながら、興味津々に電子レンジの中を覗いていた。
その間に、八雲は皿に牛乳を注ぐ。
チン…となった音に驚いたのか、足に飛びついてきた子犬。
「………」
それを見下ろしながら、電子レンジから唐揚げを出す。
「ほら、行くぞ」
「きゅ」
唐揚げと牛乳を片手に、八雲が歩く。
トテトテと、子犬がその後ろを二足歩行で追いかける。
途中、タオルを落として慌てて拾いに戻っていた。
…やっぱり人間なのか?
部屋の真ん中の低いテーブルに、それらのものを置く。
「あ…箸忘れた」
慌てて台所に取りに行っている間に…
「?」
小さな悲劇が起こった…
「………」
八雲が戻ると、床に牛乳が広がっていた。
牛乳が入っていたはずの皿はひっくり返り、床に転がっている。
肝心の子犬は、危険を察知したのか、タオルを頭に被って部屋の隅にいた。
「おい…」
八雲が声をかけると、びくんと肩を揺らす。
顔はタオルを被っていて、よく確認できない。
だが、肩の震えを見て、脅えていることは確かだった。
「………」
八雲は溜め息を吐き、雑巾を取りに行く。
帰ってきてからも、子犬は部屋の隅でじっとしていた。
「…いただきます」
八雲が食事をし出しても、子犬は来ようとはしない。
小さな腹の音が、八雲の耳にも届く。
溜め息を吐くと、再び台所に向かう。
「ほら、来い」
戻ってきた八雲の第一声がそれ。
だが、子犬は来ようとしない。
「…来いって言ってるだろ」
そう言うと、子犬の体を抱き上げ、強制的につれてくる。
そこは八雲の膝の上…
「…ホットミルク、作ってやったから飲め」
ちらりと上がる、子犬の視線。
そこには、ストローが刺さったコップ。
温かいのか、湯気がたっている。
だが、再び隠れてしまう。
「君は僕が作ったものが飲めないというのか?」
困ったような顔と目が合う。
ほんの少し、目の下が赤かった。
「…怒ってないから、飲め」
その言葉を聞き、子犬はコップに手を伸ばした。
そんなに腹が減っていたのか、ガブガブと勢い良く飲んでいく。
八雲は子犬を見ながら、食事を再開した…
「飼うわけじゃないけど…別に名前をつけたっていいよな?」
「きゅ」
良い者はないかと、辺りを見渡す。
ふと目が行ったのは、いつの間にか雨がやんだ空…
「雨…やんだな」
ジメジメとした空気を換気しようと、窓を開けた。
「晴れ…晴る…」
僕は雲だし、天気繋がりで良いかもな。
ふわりと香ったのは、心地よい香り…
「香る…」
太陽の香り…
いや、シャンプーの香りか?
「晴香…なんてどうだ?」
「はりゅ…か?」
「まぁ、近いな」
それで良いか?と訪ねる。
コクリと嬉しそうに頷く子犬…
「よし、今日から君は」
晴香だ…
別れがくる、その日まで。
名前を貰い、嬉しそうな晴香ちゃんなのでした。
END。
いぬいぬわんこ。
湯に浸かると、自然に溜め息が出る。
それは、一仕事終えたサラリーマンのようにも見えた。
「………」
八雲は無言で膝の上に、視線を動かす。
「はふ〜」
そこには一人の犬耳少女の姿…
一番風呂に入ったご老人のように、気の抜けた顔で八雲に寄りかかっていた。
「…はふーって何だ…」
尻尾を振るほど、風呂が嬉しいらしい。
だが、正直やめてほしい。
「………」
水しぶきが飛ぶ。
…それよりも、こいつは「きゅ」以外にも喋るのか。
…新たな発見だ。
なまえ、もらいました。
一人と一匹は、リビング兼寝室に来ていた。
場に似合わず、八雲は腰にタオルを巻き、子犬は体をバスタオルでくるまれている。
お互い体は濡れていて、髪から滴が滴り落ちた。
「…いいから、おとなしくしてろよ…」
ジリジリと子犬を壁に追いやる。
「やっ!」
これは驚きだ。
しっかりと人間の言葉を話している。
その間に子犬は逃げようと、辺りをキョロキョロ見渡す。
「それっ!」
その隙をつき、八雲は子犬に襲いかかった。
だが、子犬には似合わないスピードで、八雲の足の下を駆けていく。
「くそ…」
風呂上がり。
体を拭こうとしたときから、この小さな戦争が始まった。
拭かれるのが嫌なのか、子犬は八雲から逃げてばかりだ。
そのせいで、リビングは水浸し…
そんなリビングを見渡し、この家の主は大きく溜め息を吐いた。
「…もういい。勝手にしろ」
せっかくのストレート髪を掻き回すと、八雲は風呂場がある洗面所に引っ込んでしまう。
リビングには、子犬が一匹残された。
「…きゅ」
八雲を呼ぶような、鳴き声。
「きゅっ」
だが、その声に返っくる声はなし。
「きゅ、きゅぅ…」
寂しそうに、眉が八の字に垂れ下がった。
しょぼんと肩を落として、ぎゅっとタオルを握りしめる。
「………」
とつぜん子犬は駆け、八雲がいる洗面所に走った。
「はい、捕まえた」
洗面所に入った刹那、待ちかまえていた八雲が、その体を抱き上げた。
そして、素早い動きで子犬の体を拭いていく。
子犬はポカーンと口を開けていたが、ドライヤーを見た途端に暴れ出した。
「そんなにドライヤーが嫌いなのか?」
まぁ、僕もどちらかというと嫌いだ。
音…とか。
「きゃうっ!」
「きゃうって何だ…」
ドライヤーの電源を入れると、独特の機械音が響く。
巨大扇風機を回したよりも低い、まるで唸り声のようだ。
「ゅっ…」
小さく鳴いたかと思うと、子犬に回した腕を噛まれた。
「っ!」
思わず腕を引こうとするが、まったく痛くない。
針が刺さったときのような、チクリとしたものは感じた。
…甘噛みってやつだ。
ぐすんと鼻をすする音がする。
「…すぐ、終わるからな」
その声は、ドライヤーの音に紛れて子犬の耳に届いた。
優しく撫でるように。
そうやって、八雲は子犬の髪を乾かしていった。
とりあえず、子犬には僕のシャツを着せておいた。
下は履いていない。
シャツだけで充分なのだ。
「もふーっ」
嬉しそうにくるりと回る。
シャツがワンピースのようになびいた。
「きゅふっ」
今度は長い袖を回す。
何が楽しいのか、さきほどから奇声を上げている。
何故か、タオルを持って。
「…飽きないな」
観察というのも、意外と楽しい。
紙がほんの少し濡れているのは、ドライヤーを途中で止めたから。
見ているうちに、なんだか可哀想に見えてしまった…
「ぐー」
「?」
とつぜんジャージのズボンを握られ、見下ろすと子犬の姿。
「どうした?」
しゃがみ込んで視線を合わせる。
「ぐー」
「ぐー?」
手をぎゅっと握り、子犬に見せる。
首を横に振られた。
「ぐー」
「眠いのか?」
こいつの寝床はどうすればいい?
それより、こいつをいつまでこのペット禁止のアパートに置くか…
まずはじめに、こいつは犬なのか?
「ぐー」
鳴きやまないということは、否定を現しているということ。
「いったい何なんだ…」
「ぐー」
子犬は腹に手を当てる。
「…お腹、空いてるのか?」
黙ってコクリと頷く。
正解らしい。
「…何かあったっけな」
台所に向かい、冷蔵庫を開ける。
その後ろを、子犬は慣れなそうな足取りで追いかけてきた。
もちろんタオルを持って。
「………」
冷蔵庫の中身は、空に近い状態。
冷凍庫を開けると、冷凍食品。
「僕はこれでいいか」
残るは…
「子犬って牛乳でいいのか?」
まぁ、他に食べられそうなものはないしな。
八雲は牛乳と、冷凍食品の唐揚げを取り出すと冷蔵庫のドアを閉めた。
冷凍食品を電子レンジに入れ、スタートボタンを押す。
子犬は目を輝かせながら、興味津々に電子レンジの中を覗いていた。
その間に、八雲は皿に牛乳を注ぐ。
チン…となった音に驚いたのか、足に飛びついてきた子犬。
「………」
それを見下ろしながら、電子レンジから唐揚げを出す。
「ほら、行くぞ」
「きゅ」
唐揚げと牛乳を片手に、八雲が歩く。
トテトテと、子犬がその後ろを二足歩行で追いかける。
途中、タオルを落として慌てて拾いに戻っていた。
…やっぱり人間なのか?
部屋の真ん中の低いテーブルに、それらのものを置く。
「あ…箸忘れた」
慌てて台所に取りに行っている間に…
「?」
小さな悲劇が起こった…
「………」
八雲が戻ると、床に牛乳が広がっていた。
牛乳が入っていたはずの皿はひっくり返り、床に転がっている。
肝心の子犬は、危険を察知したのか、タオルを頭に被って部屋の隅にいた。
「おい…」
八雲が声をかけると、びくんと肩を揺らす。
顔はタオルを被っていて、よく確認できない。
だが、肩の震えを見て、脅えていることは確かだった。
「………」
八雲は溜め息を吐き、雑巾を取りに行く。
帰ってきてからも、子犬は部屋の隅でじっとしていた。
「…いただきます」
八雲が食事をし出しても、子犬は来ようとはしない。
小さな腹の音が、八雲の耳にも届く。
溜め息を吐くと、再び台所に向かう。
「ほら、来い」
戻ってきた八雲の第一声がそれ。
だが、子犬は来ようとしない。
「…来いって言ってるだろ」
そう言うと、子犬の体を抱き上げ、強制的につれてくる。
そこは八雲の膝の上…
「…ホットミルク、作ってやったから飲め」
ちらりと上がる、子犬の視線。
そこには、ストローが刺さったコップ。
温かいのか、湯気がたっている。
だが、再び隠れてしまう。
「君は僕が作ったものが飲めないというのか?」
困ったような顔と目が合う。
ほんの少し、目の下が赤かった。
「…怒ってないから、飲め」
その言葉を聞き、子犬はコップに手を伸ばした。
そんなに腹が減っていたのか、ガブガブと勢い良く飲んでいく。
八雲は子犬を見ながら、食事を再開した…
「飼うわけじゃないけど…別に名前をつけたっていいよな?」
「きゅ」
良い者はないかと、辺りを見渡す。
ふと目が行ったのは、いつの間にか雨がやんだ空…
「雨…やんだな」
ジメジメとした空気を換気しようと、窓を開けた。
「晴れ…晴る…」
僕は雲だし、天気繋がりで良いかもな。
ふわりと香ったのは、心地よい香り…
「香る…」
太陽の香り…
いや、シャンプーの香りか?
「晴香…なんてどうだ?」
「はりゅ…か?」
「まぁ、近いな」
それで良いか?と訪ねる。
コクリと嬉しそうに頷く子犬…
「よし、今日から君は」
晴香だ…
別れがくる、その日まで。
名前を貰い、嬉しそうな晴香ちゃんなのでした。
END。
いぬいぬわんこ。
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