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春だから、小動物用のコメコメチップを食べてみた。(え
薄い…あの人参の袋に入った駄菓子の味がした。
口の中で溶ろけた。
……食えねぇことはねぇ。…モゴモゴ。
※良い子も悪い子もマネしないように!
サクラが開花したみたいですね。
今日、家の側の公園に行ったらアリが巣穴を掘ってました。
ほのぼの…
拍手御返事。
アイさんへ。
相互リンクまでありがとうございます!
今のところ年中無休で頑張ってます!
可愛いだなんて…アイさんのところの八雲たちに比べちゃ、駄目駄目ですよ。
もう猫耳晴香ちゃんなんて可愛すぎます!
オリジナルの方もファンタジックで素敵すぎますよ。
ありがとうございました!
頑張って微甘にした。そのかわり、明日は甘。
あの…明日が心配。
多分明日は発情やら交尾発言してます…
微甘・恋人設定
薄い…あの人参の袋に入った駄菓子の味がした。
口の中で溶ろけた。
……食えねぇことはねぇ。…モゴモゴ。
※良い子も悪い子もマネしないように!
サクラが開花したみたいですね。
今日、家の側の公園に行ったらアリが巣穴を掘ってました。
ほのぼの…
拍手御返事。
アイさんへ。
相互リンクまでありがとうございます!
今のところ年中無休で頑張ってます!
可愛いだなんて…アイさんのところの八雲たちに比べちゃ、駄目駄目ですよ。
もう猫耳晴香ちゃんなんて可愛すぎます!
オリジナルの方もファンタジックで素敵すぎますよ。
ありがとうございました!
頑張って微甘にした。そのかわり、明日は甘。
あの…明日が心配。
多分明日は発情やら交尾発言してます…
微甘・恋人設定
桜咲く時期…
「やぁ!」
晴香は映画研究同好会兼八雲の隠れ家のドアを勢いよく開けた。
「また君か。君も暇人だな。それとドアは壊すなよ」
こんな決まり文句を言うのは、世界中探しても一人だろう。多分。
探したことがないからわからない…というか、こんな人が二人もいたら私は耐える自信はない。ハッキリ断言できる。
そんな考え事をしている晴香を横目で見ているのは、もちろん八雲である。
偉そうに椅子にふんぞり返りながら、やけに器用に椅子の上で足をくんで読書に更けていた。
話をする時くらいこっちを見ろ。
ドアからは動こうとはせずに、先程まで逆への字だった口を完全なるへの字に曲げる晴香。
「もう、またそんな事いう!──…本当はうれしいくせに」
最後の方は本当にボソッと言ったはずで聞こえないかと思っていたのにもかかわらず、八雲は本から顔を上げずに目だけこちらに向け睨みつけた。
十分に聞こえてる、と言いたげである八雲。
この地獄耳め…
「そ、そんな事より!」
晴香はそんな視線から逃れるようにしゃがみこんだ。あの視線で睨まれては、こちらに勝ち目などない…完全敗北だ。
晴香はコンクリートの地面に置いていた2つの小さな箱を両手に一つずつ抱える。
小さなといっても、まぁまぁな大きさである。それなりに重さもある。
「なんだそれは?」
八雲は不快そうな表情を浮かべると、さらに眉間にしわを寄せながらその小箱を睨みつけた。
頑張れ、箱。その視線から逃れるのは難しいわよ…
晴香はそんな事を心の片隅でそう言った晴香は早く説明しろ、という八雲の睨み付けがくる前に口を開く。
「お酒だよ。商店街の福引きで当たったんだけど、一人じゃ飲みきれなくて。」
よいしょ、と言いその箱をテーブルに置く晴香は何故か楽しそうで、今にも鼻歌が聞こえてきそうだった。
そして無造作に散らばっていた本やらプリントやらをまとめて床に置く晴香。
「それで?僕にどうしろと」
そんな晴香の様子を眺めながら興味がないと言うかのように、辞書のような厚みの本に視線を戻す八雲。
「だから、これからお花見しよ?」
晴香は眩しいくらいの笑顔を八雲に向けた。だが八雲の視線は本に向かれていたまま固まっている。
「無視しない!」
晴香はついつい声を上げると、八雲から本を取り上げた。八雲の視線は本につられて晴香の顔へと向かれる。
だが晴香の顔には先程のような眩しい笑顔などなかった。今の晴香の表情は本屋で立ち読みをしている人に向けられる店長のような顔…というのが一番伝えやすいであろう。
そして次は小悪魔が浮かべそうな笑みを八雲に向ける。
漫画なら顔の上半分が黒く塗られてる感じである。
昔読んだことあるな、何の漫画だったか…
それにしてもコロコロ表情が変わるな…面白い。
前者を思い出そうとしたが、結局思い出せなかった八雲。というか、途中から晴香の表情の変わりように興味をうつしたのである。
「大丈夫。ビールじゃないから」
「……僕に拒否権は
「ない!…それにね」
八雲の言葉の途中で晴香は小悪魔スマイルとともに切り上げると、何かを探すように鞄の中を漁りだす。そして何か見つけたのか突然表情が明るくなると、鞄の中からビニール袋を取り出した。
中に何かしまうのか?ゴミでも持ち帰ってくれればありがたい。
八雲は不思議に思っていると、ビニール袋に手を突っ込み何かを取り出す晴香。
再び満面の笑みに戻った晴香の手には枝があり、その先には桃色の小さな花が咲いていた。中にはつぼみのものも見つける八雲。
「じゃーん!桜です!」
「君は…」
まさか折ったのか?
そう思ったが、彼女はそんな事するわけがない。言う言葉が見つからない…
やはり君の思考にはついていけないし、理解できない…
結局は晴香を呆れ顔で見つめ、大きな溜め息をついてしてしまった。
「この桜ね、落ちてたの。」
その沈黙を破ったのは晴香である。そして静かに八雲から取り上げた本をそっとテーブルに置いて、桜を静かに見つめた。
「ほら、昨日風強かったでしょ。その時かな?」
晴香は苦笑を浮かべ枝を小さく回した。
その姿はまるで幼稚な子供だった。姿と表情だけは…。子供はあんなに感情豊かではない。
そして八雲は、晴香がどこかに行ってしまいそうな感覚に襲われた。
「…誰にも見てもらえないなんて可哀想だと思ってね。だからね、お花見しようって思ったの!」
するといつの間にか笑顔に戻っていた表情を八雲に向ける晴香。
だがそこに八雲はいなかい…。晴香は不安になり探そうと視線を横にした時だった。
「ほら。」
突然声がしたかと思うと晴香の手の中から桜が消えている…犯人は八雲だ。
八雲は無表情で桜を晴香から奪うと、いつの間にか手に持っていた、茶色い瓶に桜の枝を無造作にさす。
「………手が塞がってたら、花見なんてできないだろ」
八雲はぶっきらぼうにそういうと桜がささった瓶をテーブルに置き、いつもの席に戻っていた。
気のせいか八雲の頬は赤く染まっていたような気がしたが…
これは私の見間違い?
「……うん!」
晴香は大きく頷くと、こちらもいつもの席に座る。
そしてテーブルに置いていた酒が入っている箱を開ける晴香。そこにはビッシリと缶のお酒が6つ入っていた。
「おつまみとかおやつも買ってきたんだよ!」
鞄の中からコンビニの袋を取り出すとテーブルの上に出す晴香。
「まったく…まるで君はおっさんだな。」
八雲は缶のお酒を二本取り出すと、ご丁寧に晴香の前に一本置いた。
「ありがと、八雲君。」
晴香は今度こそ八雲に満面の笑みを送る。そんな顔を見た八雲は少し慌てたように目をそらした。
その表情は照れ隠しと知っている晴香は何も言わずに八雲をその表情で見つめる。
「気持ち悪い顔で見るな!」
八雲はそう言い放つと、自分の缶に手を伸ばしプルタグを開けた。
それに続くように晴香もプルタグを開け、缶を八雲の方に突き出した。
意味が分からず晴香を見つめたが、何がおかしいのか晴香は小さく笑った。
「乾杯。だよ?」
晴香はそう言うと八雲の缶に自分の缶を軽くあて、微笑んだ。
「………乾杯。」
八雲も注意しなければ聞こえないくらいの声でボソッとそう言うと缶に口をつけた。
そんな二人と、一本の桜の枝のお花見は始まったばかりだ。
END。
頑張って甘味なしを目指しました…
私に甘味なしは無理だ…
「やぁ!」
晴香は映画研究同好会兼八雲の隠れ家のドアを勢いよく開けた。
「また君か。君も暇人だな。それとドアは壊すなよ」
こんな決まり文句を言うのは、世界中探しても一人だろう。多分。
探したことがないからわからない…というか、こんな人が二人もいたら私は耐える自信はない。ハッキリ断言できる。
そんな考え事をしている晴香を横目で見ているのは、もちろん八雲である。
偉そうに椅子にふんぞり返りながら、やけに器用に椅子の上で足をくんで読書に更けていた。
話をする時くらいこっちを見ろ。
ドアからは動こうとはせずに、先程まで逆への字だった口を完全なるへの字に曲げる晴香。
「もう、またそんな事いう!──…本当はうれしいくせに」
最後の方は本当にボソッと言ったはずで聞こえないかと思っていたのにもかかわらず、八雲は本から顔を上げずに目だけこちらに向け睨みつけた。
十分に聞こえてる、と言いたげである八雲。
この地獄耳め…
「そ、そんな事より!」
晴香はそんな視線から逃れるようにしゃがみこんだ。あの視線で睨まれては、こちらに勝ち目などない…完全敗北だ。
晴香はコンクリートの地面に置いていた2つの小さな箱を両手に一つずつ抱える。
小さなといっても、まぁまぁな大きさである。それなりに重さもある。
「なんだそれは?」
八雲は不快そうな表情を浮かべると、さらに眉間にしわを寄せながらその小箱を睨みつけた。
頑張れ、箱。その視線から逃れるのは難しいわよ…
晴香はそんな事を心の片隅でそう言った晴香は早く説明しろ、という八雲の睨み付けがくる前に口を開く。
「お酒だよ。商店街の福引きで当たったんだけど、一人じゃ飲みきれなくて。」
よいしょ、と言いその箱をテーブルに置く晴香は何故か楽しそうで、今にも鼻歌が聞こえてきそうだった。
そして無造作に散らばっていた本やらプリントやらをまとめて床に置く晴香。
「それで?僕にどうしろと」
そんな晴香の様子を眺めながら興味がないと言うかのように、辞書のような厚みの本に視線を戻す八雲。
「だから、これからお花見しよ?」
晴香は眩しいくらいの笑顔を八雲に向けた。だが八雲の視線は本に向かれていたまま固まっている。
「無視しない!」
晴香はついつい声を上げると、八雲から本を取り上げた。八雲の視線は本につられて晴香の顔へと向かれる。
だが晴香の顔には先程のような眩しい笑顔などなかった。今の晴香の表情は本屋で立ち読みをしている人に向けられる店長のような顔…というのが一番伝えやすいであろう。
そして次は小悪魔が浮かべそうな笑みを八雲に向ける。
漫画なら顔の上半分が黒く塗られてる感じである。
昔読んだことあるな、何の漫画だったか…
それにしてもコロコロ表情が変わるな…面白い。
前者を思い出そうとしたが、結局思い出せなかった八雲。というか、途中から晴香の表情の変わりように興味をうつしたのである。
「大丈夫。ビールじゃないから」
「……僕に拒否権は
「ない!…それにね」
八雲の言葉の途中で晴香は小悪魔スマイルとともに切り上げると、何かを探すように鞄の中を漁りだす。そして何か見つけたのか突然表情が明るくなると、鞄の中からビニール袋を取り出した。
中に何かしまうのか?ゴミでも持ち帰ってくれればありがたい。
八雲は不思議に思っていると、ビニール袋に手を突っ込み何かを取り出す晴香。
再び満面の笑みに戻った晴香の手には枝があり、その先には桃色の小さな花が咲いていた。中にはつぼみのものも見つける八雲。
「じゃーん!桜です!」
「君は…」
まさか折ったのか?
そう思ったが、彼女はそんな事するわけがない。言う言葉が見つからない…
やはり君の思考にはついていけないし、理解できない…
結局は晴香を呆れ顔で見つめ、大きな溜め息をついてしてしまった。
「この桜ね、落ちてたの。」
その沈黙を破ったのは晴香である。そして静かに八雲から取り上げた本をそっとテーブルに置いて、桜を静かに見つめた。
「ほら、昨日風強かったでしょ。その時かな?」
晴香は苦笑を浮かべ枝を小さく回した。
その姿はまるで幼稚な子供だった。姿と表情だけは…。子供はあんなに感情豊かではない。
そして八雲は、晴香がどこかに行ってしまいそうな感覚に襲われた。
「…誰にも見てもらえないなんて可哀想だと思ってね。だからね、お花見しようって思ったの!」
するといつの間にか笑顔に戻っていた表情を八雲に向ける晴香。
だがそこに八雲はいなかい…。晴香は不安になり探そうと視線を横にした時だった。
「ほら。」
突然声がしたかと思うと晴香の手の中から桜が消えている…犯人は八雲だ。
八雲は無表情で桜を晴香から奪うと、いつの間にか手に持っていた、茶色い瓶に桜の枝を無造作にさす。
「………手が塞がってたら、花見なんてできないだろ」
八雲はぶっきらぼうにそういうと桜がささった瓶をテーブルに置き、いつもの席に戻っていた。
気のせいか八雲の頬は赤く染まっていたような気がしたが…
これは私の見間違い?
「……うん!」
晴香は大きく頷くと、こちらもいつもの席に座る。
そしてテーブルに置いていた酒が入っている箱を開ける晴香。そこにはビッシリと缶のお酒が6つ入っていた。
「おつまみとかおやつも買ってきたんだよ!」
鞄の中からコンビニの袋を取り出すとテーブルの上に出す晴香。
「まったく…まるで君はおっさんだな。」
八雲は缶のお酒を二本取り出すと、ご丁寧に晴香の前に一本置いた。
「ありがと、八雲君。」
晴香は今度こそ八雲に満面の笑みを送る。そんな顔を見た八雲は少し慌てたように目をそらした。
その表情は照れ隠しと知っている晴香は何も言わずに八雲をその表情で見つめる。
「気持ち悪い顔で見るな!」
八雲はそう言い放つと、自分の缶に手を伸ばしプルタグを開けた。
それに続くように晴香もプルタグを開け、缶を八雲の方に突き出した。
意味が分からず晴香を見つめたが、何がおかしいのか晴香は小さく笑った。
「乾杯。だよ?」
晴香はそう言うと八雲の缶に自分の缶を軽くあて、微笑んだ。
「………乾杯。」
八雲も注意しなければ聞こえないくらいの声でボソッとそう言うと缶に口をつけた。
そんな二人と、一本の桜の枝のお花見は始まったばかりだ。
END。
頑張って甘味なしを目指しました…
私に甘味なしは無理だ…
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