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色んな方々が天命を描いていたので、便状してみた。
ちなみにハイジパロ。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
特に綾さんごめんなさい!
次こそは!次こそはちゃんと真志か志乃ちゃん描くんで!
どうか、もう一度私めにチャンスを!
いや…ね。
皆様の真志が可愛かったんで、私はギャグで…と。
ちょっとギャグにしすぎてしまいましたね…ははは。
実際、志乃ちゃんっていつ立つんでしょうかねぇ…
一巻の最後で立つのかと思ってたんですが…
立ちませんでしたね。
二巻はいつなんでしょう。ついでに八雲の八巻も。
そういえば、今日の拍手の数も多かった!
こんなの初めてじゃー!
でもやっぱり、コメントゼロ(´・ω・`)
ほい!ってなわけで、随分と待たせてすみませんでした!
高校生日記のコラボ版。良い名前はないかなぁ…
高校生日記。心霊×天命
あたし…恋しました。
数ヶ月前から何度も見る夢。
汗を流し、一生懸命にスポーツをする姿…
危機に陥った時、私を守ってくれた…
そう、それは王子様。
窓を開け放ち、そこに座るブレザーの少年。
空を見上げながら、席に座った少年と話をしている。
「なに話してるのかな…」
それを見つめる幼き黒髪の少女。
髪を下の方で左右に結び、メガネをした少女は、姿からして真面目…な少女。
そして、それをまた見つめる、栗色の髪の少女。
真田は窓縁に座り、空を見上げている。
特に何もなく、あの雲がドーナツに見えるだとか、くだらないことを考えていた。
「なぁ…八雲」
八雲はというと、自席で文庫本を読んでいる。
「………」
最近はうるさい奴が多く、のんびりと本も読めない。
ちょうど今なら、あいつもいないし静かに本が読める。
そう思っていたのだが…
「お前、エロ本持ってっか?」
「ぶっ」
突然の真田の言葉に、八雲は噴き出してしまう。
「なっ…なに言って…」
赤面しながら、どうにか反発しようとするが、うまく言葉が出ない。
「この様子じゃ持ってねーのか」
ぷぷっ、と口元を隠してわざとらしく笑う。
「っ…関係ないだろ」
「そうかそうか。小沢さんがいるから必要ないのか」
「このやろっ…」
「どうしたの?」
突然話しかけられ、思わず体を揺らしてしまう。
「ご…ごごごめんなさいっ!」
声がした方に振り返り、顔を見ずに頭を下げた。
「そ、そんな…謝らないで…」
どうして良いかわからず、こちらも頭を下げる。
だが、こちらの頭はすぐに上がった。
「志乃…ちゃんだよね?」
「え…何で知って…」
自分の名前を呼ばれ、思わず顔を上げる。
そこには、苦笑を浮かべた栗色の髪の女の人…
「覚えてないかな?吹奏楽部の小沢…晴香です」
「あ…」
そこで志乃は思い出した。
この高校に入学し、どの部活に入ろうかとお試しで回っていた時。
吹奏楽部でフルートを教えてくれた、優しい先輩…
「あ…あの時はありがとうございました」
姿勢を整え、改めて頭を下げる。
いやいや、と照れながらも、晴香は笑顔を破ることはない。
「…結局、何部に入ったの?」
「え…えっと美術部…です」
先輩ということと、結局吹奏楽部に入らなかったことに、志乃は身を縮める。
「うん。好きなことをやるのが一番だもんねっ」
だが、そんな心配も一瞬で消えた。
パァ…と、志乃の顔に光が戻る。
「で、なにしにきたの?」
「え…えっと…先輩に相談なんですけど…」
俯き、左右の指先をいじくりまわす。
「先輩どんと答えちゃうよっ」
だから何なりと相談しなさい、晴香は無い胸を叩き、無い胸を張る。
「じ、じゃあ…」
志乃は大きく息を吸うと、晴香に相談をした…
「よし、今度貸してやろうじゃないか」
そうだそうしよう、と一人納得して何度も頷く。
「いらん!結構だ!」
八雲がそう怒鳴ったとき、近くで溜め息を吐く音。
振り返って見ると、そこには俯き加減の晴香の姿。
「や…やぁ」
そう振る舞いはするが、どこからどう見ても元気がない。
「おーい!省吾ー。一緒にサッカーやんね?」
「おう。いまいくー」
よいしょと窓縁から飛び降りると、ポケットに入ったガムやら鍵を、無造作に鞄に仕舞う。
ポケットからものが落ちるほど、暴れる気なのだろうか。
「じゃ、あとは若いお二人さんで」
そう言うと、手を振りながら教室を出ていった。
「…で、お前はなにを隠している?」
「へっ!?」
突然のことに、晴香は体を大きく揺らす。
しらばくれようと目を逸らすも、頬に手を当てられ、強制的に向かされる。
「言えよ」
周りから見られれば、勘違いされそうなこの図。
「うぅ…」
晴香はどちらの意味でか、うなだれた。
「あの…ね」
頬に当てられた手を退け、八雲の耳元に口を寄せる。
「────…なの」
出来る限り小声で囁くと、離れる晴香。
「あいつに恋した奴?」
「しーっ!」
慌てて八雲の口を手で塞ぎ、あたりを見回す。
そして誰にも聞かれていないことを確認し、ほっと胸を撫で下ろした。
「んだよ…」
口元の晴香の手を払い、不機嫌そうに顔を歪める。
「そういうことは大声で言っちゃ駄目なの!」
「そうなのか?」
「そうなの!」
大きく溜め息を吐くと、晴香は志乃のことを八雲に説明した。
興味無さそうな顔をしていたが、意外にも真面目に聞いてくれている。
…男の子でも、恋の話とか気になるのかな?
「で、お前は恋のキューピットを買って出た…と」
「…まぁ、ね」
志乃から頼まれたのは、真田と会う時間を作ってくれ…
それだけ。
「恋もしたことのない奴が恋のキューピットだなんて…」
はっ、と八雲お得意の馬鹿にしたような笑い。
「失礼ね!私だって恋ぐらいしてますぅっ!」
してます=現在進行形…
…してるんだ。
「………。あっそ」
八雲は欠伸をひとつし、つまらなそうに窓の外を見つめた。
その表情は、どこか不機嫌。
「…八雲君こそ、恋のひとつやふたつしたらどうですかぁ?」
ぷいっと拗ねたように、頬を膨らまして自席に座る。
「………。…してるよ」
そんな晴香を見て、八雲はぼそりとつぶやいた…
「電気消すぞー」
八雲はそう言うと、晴香の返事も待たずに電気を消す。
いまは八雲と晴香の部屋だが、正式には八雲の部屋。
真ん中に寄り添うようにしかれた布団は、晴香がセッティングしたから。
文句を言っても直らないので、八雲は諦めかけていた。
布団に潜り込み、眠ろうかと瞼を閉じた時。
突然布団が引っ張られた。
「ってなわけで、勝負は明日よ明日!」
「んぁ?」
睡魔からか、眉間にシワを寄せた八雲は不良のようだ。
八雲が横を向くと、楽しそうに目を輝かせた晴香が、頭から布団を被って座っていた。
その姿は、修学旅行の消灯時間後、恋の話に熱中する乙女のよう。
「もうっ、聞いてるの?」
「聞いてない…」
厄介事は御免だ…と、布団を頭から被って晴香に背を向ける。
「聞きなさいよー」
そんな声がしたかと思うと、体になにかのし掛かってきた。
「っ!?」
慌てて振り返るも、間近に晴香の顔があり、思わず目を背ける。
「なっ…なにしてるんだ!」
意識すれば、背中に感じる暖かく柔らかいもの。
その正体がなにかわかり、明らかに八雲は動揺していた。
…それは、晴香にもわかっていた。
「で?志乃ちゃんに協力するの?」
背中に乗った晴香は、八雲の上にのし掛かるように近寄る。
「人の恋路になんて協力してる暇ない!だから退けっ」
どうにか晴香を退かそうとするが、動いたらますます触れてしまいそうで、動く事は出来ない。
「ふ〜ん。じゃ、協力してくれるまで退かない」
ぺたりと八雲に引っ付き、体を擦り付ける。
猫がマーキングをするかのように…
「っ!?」
布団を被っていたことに感謝する。
だが夏用の布団をまだ使っていて、その感触はしっかりと伝わっていた。
「わ…わかった!協力する…からっ」
「交渉成立っ!」
パンっと手を叩くと、すぐに背中から降りる。
「じゃ、明日。放課後だからねっ!」
…逃げたらどうなるかわかってるよね?
口にはしていなかったが、暗い部屋でも確認できる笑顔に、八雲はそれを悟った。
「じゃ、おやすみー」
ニコニコと笑ったまま布団に潜ると、静かになる晴香。
…このまま襲ってやろうか?
そんな考えが頭をよぎったが、どうにか振り払い、八雲も布団に潜った。
決戦は明日らしい…
END。
次回、王道な感じになったりならなかったり…
数ヶ月前から何度も見る夢。
汗を流し、一生懸命にスポーツをする姿…
危機に陥った時、私を守ってくれた…
そう、それは王子様。
窓を開け放ち、そこに座るブレザーの少年。
空を見上げながら、席に座った少年と話をしている。
「なに話してるのかな…」
それを見つめる幼き黒髪の少女。
髪を下の方で左右に結び、メガネをした少女は、姿からして真面目…な少女。
そして、それをまた見つめる、栗色の髪の少女。
真田は窓縁に座り、空を見上げている。
特に何もなく、あの雲がドーナツに見えるだとか、くだらないことを考えていた。
「なぁ…八雲」
八雲はというと、自席で文庫本を読んでいる。
「………」
最近はうるさい奴が多く、のんびりと本も読めない。
ちょうど今なら、あいつもいないし静かに本が読める。
そう思っていたのだが…
「お前、エロ本持ってっか?」
「ぶっ」
突然の真田の言葉に、八雲は噴き出してしまう。
「なっ…なに言って…」
赤面しながら、どうにか反発しようとするが、うまく言葉が出ない。
「この様子じゃ持ってねーのか」
ぷぷっ、と口元を隠してわざとらしく笑う。
「っ…関係ないだろ」
「そうかそうか。小沢さんがいるから必要ないのか」
「このやろっ…」
「どうしたの?」
突然話しかけられ、思わず体を揺らしてしまう。
「ご…ごごごめんなさいっ!」
声がした方に振り返り、顔を見ずに頭を下げた。
「そ、そんな…謝らないで…」
どうして良いかわからず、こちらも頭を下げる。
だが、こちらの頭はすぐに上がった。
「志乃…ちゃんだよね?」
「え…何で知って…」
自分の名前を呼ばれ、思わず顔を上げる。
そこには、苦笑を浮かべた栗色の髪の女の人…
「覚えてないかな?吹奏楽部の小沢…晴香です」
「あ…」
そこで志乃は思い出した。
この高校に入学し、どの部活に入ろうかとお試しで回っていた時。
吹奏楽部でフルートを教えてくれた、優しい先輩…
「あ…あの時はありがとうございました」
姿勢を整え、改めて頭を下げる。
いやいや、と照れながらも、晴香は笑顔を破ることはない。
「…結局、何部に入ったの?」
「え…えっと美術部…です」
先輩ということと、結局吹奏楽部に入らなかったことに、志乃は身を縮める。
「うん。好きなことをやるのが一番だもんねっ」
だが、そんな心配も一瞬で消えた。
パァ…と、志乃の顔に光が戻る。
「で、なにしにきたの?」
「え…えっと…先輩に相談なんですけど…」
俯き、左右の指先をいじくりまわす。
「先輩どんと答えちゃうよっ」
だから何なりと相談しなさい、晴香は無い胸を叩き、無い胸を張る。
「じ、じゃあ…」
志乃は大きく息を吸うと、晴香に相談をした…
「よし、今度貸してやろうじゃないか」
そうだそうしよう、と一人納得して何度も頷く。
「いらん!結構だ!」
八雲がそう怒鳴ったとき、近くで溜め息を吐く音。
振り返って見ると、そこには俯き加減の晴香の姿。
「や…やぁ」
そう振る舞いはするが、どこからどう見ても元気がない。
「おーい!省吾ー。一緒にサッカーやんね?」
「おう。いまいくー」
よいしょと窓縁から飛び降りると、ポケットに入ったガムやら鍵を、無造作に鞄に仕舞う。
ポケットからものが落ちるほど、暴れる気なのだろうか。
「じゃ、あとは若いお二人さんで」
そう言うと、手を振りながら教室を出ていった。
「…で、お前はなにを隠している?」
「へっ!?」
突然のことに、晴香は体を大きく揺らす。
しらばくれようと目を逸らすも、頬に手を当てられ、強制的に向かされる。
「言えよ」
周りから見られれば、勘違いされそうなこの図。
「うぅ…」
晴香はどちらの意味でか、うなだれた。
「あの…ね」
頬に当てられた手を退け、八雲の耳元に口を寄せる。
「────…なの」
出来る限り小声で囁くと、離れる晴香。
「あいつに恋した奴?」
「しーっ!」
慌てて八雲の口を手で塞ぎ、あたりを見回す。
そして誰にも聞かれていないことを確認し、ほっと胸を撫で下ろした。
「んだよ…」
口元の晴香の手を払い、不機嫌そうに顔を歪める。
「そういうことは大声で言っちゃ駄目なの!」
「そうなのか?」
「そうなの!」
大きく溜め息を吐くと、晴香は志乃のことを八雲に説明した。
興味無さそうな顔をしていたが、意外にも真面目に聞いてくれている。
…男の子でも、恋の話とか気になるのかな?
「で、お前は恋のキューピットを買って出た…と」
「…まぁ、ね」
志乃から頼まれたのは、真田と会う時間を作ってくれ…
それだけ。
「恋もしたことのない奴が恋のキューピットだなんて…」
はっ、と八雲お得意の馬鹿にしたような笑い。
「失礼ね!私だって恋ぐらいしてますぅっ!」
してます=現在進行形…
…してるんだ。
「………。あっそ」
八雲は欠伸をひとつし、つまらなそうに窓の外を見つめた。
その表情は、どこか不機嫌。
「…八雲君こそ、恋のひとつやふたつしたらどうですかぁ?」
ぷいっと拗ねたように、頬を膨らまして自席に座る。
「………。…してるよ」
そんな晴香を見て、八雲はぼそりとつぶやいた…
「電気消すぞー」
八雲はそう言うと、晴香の返事も待たずに電気を消す。
いまは八雲と晴香の部屋だが、正式には八雲の部屋。
真ん中に寄り添うようにしかれた布団は、晴香がセッティングしたから。
文句を言っても直らないので、八雲は諦めかけていた。
布団に潜り込み、眠ろうかと瞼を閉じた時。
突然布団が引っ張られた。
「ってなわけで、勝負は明日よ明日!」
「んぁ?」
睡魔からか、眉間にシワを寄せた八雲は不良のようだ。
八雲が横を向くと、楽しそうに目を輝かせた晴香が、頭から布団を被って座っていた。
その姿は、修学旅行の消灯時間後、恋の話に熱中する乙女のよう。
「もうっ、聞いてるの?」
「聞いてない…」
厄介事は御免だ…と、布団を頭から被って晴香に背を向ける。
「聞きなさいよー」
そんな声がしたかと思うと、体になにかのし掛かってきた。
「っ!?」
慌てて振り返るも、間近に晴香の顔があり、思わず目を背ける。
「なっ…なにしてるんだ!」
意識すれば、背中に感じる暖かく柔らかいもの。
その正体がなにかわかり、明らかに八雲は動揺していた。
…それは、晴香にもわかっていた。
「で?志乃ちゃんに協力するの?」
背中に乗った晴香は、八雲の上にのし掛かるように近寄る。
「人の恋路になんて協力してる暇ない!だから退けっ」
どうにか晴香を退かそうとするが、動いたらますます触れてしまいそうで、動く事は出来ない。
「ふ〜ん。じゃ、協力してくれるまで退かない」
ぺたりと八雲に引っ付き、体を擦り付ける。
猫がマーキングをするかのように…
「っ!?」
布団を被っていたことに感謝する。
だが夏用の布団をまだ使っていて、その感触はしっかりと伝わっていた。
「わ…わかった!協力する…からっ」
「交渉成立っ!」
パンっと手を叩くと、すぐに背中から降りる。
「じゃ、明日。放課後だからねっ!」
…逃げたらどうなるかわかってるよね?
口にはしていなかったが、暗い部屋でも確認できる笑顔に、八雲はそれを悟った。
「じゃ、おやすみー」
ニコニコと笑ったまま布団に潜ると、静かになる晴香。
…このまま襲ってやろうか?
そんな考えが頭をよぎったが、どうにか振り払い、八雲も布団に潜った。
決戦は明日らしい…
END。
次回、王道な感じになったりならなかったり…
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