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はりゅかの大冒険〜八雲君の恋人編〜
「見てみて!すごいよ!八雲君!」
「もきゅ〜」
「…なんだそれは」
「う〜ん…わかんないけど、さっきそこで走ってたの」
「もきゅきゅきゅきゅ〜」
「………」
「あ、あれ?どうすれば止まるのかな?」
「もきゅふふふふふ〜!」
「い…いやー!止めてぇぇぇぇえええええ」
「ちょ…そっちは壁っ…」
「いーやぁぁぁぁあああああ!」
「きゅふっ!」
ふふふふふ…八雲のハガキが来ました。
DMってハガキだったんですね^^
公式の方に説明文が書かれてから、やっとわかりました。
DMって聴いたら、新種のカセットみたいなものかと思ってた人。
だ…だって、逆から読んだらMDじゃないですか!
…皆さんはDM、知っていましたか?
お母様、いっつも言ってるけど「やぐも」じゃなくって「やくも」ですよ。
だ…だからそのハガキを早く私に…
うん!うんうん!昨日買ったのはそれだから、早くちょーうだーいっ!
八雲舞台、二期(?)決定だということで!
なんか公式には秘密とか書いてあったけど、別に良いよね!
嬉しいことはみんなで分かち合わなくては!
まぁ、昨日とらじまさん宅で知っちゃたんだけどね^^
今回は見に行けるかなぁ…
前回、見に行かなかったんです。
だから今回が初見^^
皆様のサイトの感想見て、我慢してました。
そういえば、私も前は「やぐも」って読んでました。
といっても、表紙を見た時にね^^
皆さんは一発で「やくも」と読めましたか?
…あ、読めたんですか。
うぅ…何故か突然、鼻血が出てきました。
なので今は、右鼻にティッシュを突っ込みながらこれ打ってます。
ははは。間抜け面ですね。
鼻血ネタもいつか…いつか書きたい!
バトン一つ上げました!
たとえてちょーだい☆バトンです!
答えてちょーだい、答えてちょーだい♪
そんな番組あったよなぁ…
さて、また久しぶりだねシリーズ。
思ってみれば、結構パロディ書いてるなぁ…
八雲君の恋人
「………」
小さな晴香は一人、床の上に座っていた。
風呂場からはシャワーの音。
この家で暮らす、もう一人の住人がシャワーを浴びていた。
「…元に戻るまで、お風呂も無し…か」
つまらなそうに溜め息を吐き、風呂場から目を離す。
この体となっては、何もすることがない。
料理洗濯家事全般…すべて八雲に任せっきりだ。
「…何か手伝えること…あるかな?」
手伝おうにも、逆に迷惑がかかってしまう…
もう一度溜め息を吐くと、晴香は肩を落とした。
それから数秒後…
「そうだ!」
パン…と手を叩き、晴香は立ち上がる。
晴香の眼差しが向かったのは…壁際にある箪笥。
大きい頃は背丈が同じだったそれは、今では高い高い高層ビル化していた。
すると突然、視線が下の方に向かう。
そこには、箪笥と壁の隙間。
たたた…と駆け寄り、おそるおそる覗いてみる。
中は暗くてよく見えないが、晴香が入れる隙間だ。
「この隙間…前から掃除しようと思ってたんだよね〜」
小さく笑うと、暗いその隙間へと入っていった。
子供の頃、誰にも内緒でした洞窟探検を思い出す。
ドキドキとわくわくが詰まったそれは、何よりも楽しかった。
暗くまで遊んでいて、怒られもしたが…
その時だけは、怒られるのが苦ではなかった。
そんな体験がまた出来るかと思うと、歩く足が軽くなり、どんどん奥に進んだ。
濡れた髪を、肩に掛けたタオルで拭く。
そのせいで、すぐにいつもの髪型が完成だ。
一体、どうすれば彼女のようなサラサラ髪になるのだろうか…
「…ま、いっか」
考えるのを止めると、八雲はリビングに向かう。
机の上では可哀想だと思い、床の上に晴香を置いた。
だから、踏まないように足元を注意しなくては。
「?」
だが、八雲の探し人は見つからない。
隠れて驚かそうとしているのだろうか。
「晴香ー…」
呼ぶのがこそばゆいが、ここは我慢。
変な所に隠れていて、気付かずに踏んでしまったら…
考えるのはやめよう。
「や、くもくふんっ!」
虫の羽音のような声が聞こえた。
明らかにおかしな声。
「かくれんぼなんてしてないで、早く出てこい」
声のする場所を探そうとするが、なかなか見つからない。
「こっち…箪笥!箪笥の方っ…けほっ」
言葉の所々に咳が混じっていた。
「箪笥…」
何かあったのかと心配になり、慌てて箪笥の方を振り返る。
「たずけ…こほっ」
「……なにしてるんだ?」
箪笥の前に、何故か埃だらけの晴香の姿。
見た瞬間、ネズミかなにかと間違えてしまったのは、無理はない。
体に埃がまとい、その姿は灰色のネズミのようだ。
「早くたすけ…ごほ、ごほっ」
「あ…すまない」
慌てて駆け寄り、その体を手のひらに乗せる。
どこから手を着けて良いのかわからず、固まってしまうが、取りあえず背中の埃を摘んだ。
「きゃ…」
すると、埃についてきた晴香も、ふわりと浮かぶ。
「た…たかいよ!ごほっ」
一旦手のひらに戻し、次は机の上に連れて行く。
そこで、ひとつひとつ丁寧に埃を除去していった。
手術をしてるみたいだな…
そんなことを思い、八雲は苦笑した。
すべての埃を取るのに、随分と時間がかかった。
そのせいか知らないが、二人は疲れ顔だ。
だが、除去は無事成功。
「…で、君はなにをしてたんだ?」
埃をゴミ箱に捨てながら、机の上の晴香に話しかける。
晴香はうぅ…だか、少し唸り、八雲を見上げた。
小さな頭に埃を見つけ、優しく取ってやる。
すると晴香も口を開く気になったらしく、少しずつ話し出した。
「…お手伝いしたくって、箪笥の隙間のお掃除してました…」
言いにくそうに言うと、膝の上で握った手に力を込める。
「自分の体を使ってまでもか?」
「だって!…だって、こんなに汚いなんて思ってなくて…」
しょぼんと晴香の肩が下がった。
そんな晴香を見た八雲は、しばらく迷ってから大きな溜め息を吐く。
その溜め息を聴き、怯えたように体を縮める晴香。
「…そんなに汚れてたら、風呂に入るしかないな」
「え…」
思ってもみなかった言葉に、ポカンとした顔で八雲を見上げる。
そこにいた八雲は、優しく微笑んでいた。
「風呂入って、一汗流してこい」
「で…でも…お風呂なんてこの体じゃ…」
無理だ。
シャンプーを取ることも出来なければ、一人で体を拭くことも難しい。
…シャワーなんて、きっと滝であろう。
せめて、お湯には浸かりたいのは事実。
言葉がうまく出ず、晴香が俯いた時だ。
「心配するな。僕がどうにかする」
その声が、胸に大きく響いた。
それと同時に、その優しさに泣きたくなった…
「ぐすっ…」
「!?ど、どうした?」
大きな手のひらで、優しく包まれる。
頼りになって、どこか暖かい。
この手は、いつだって変わらないのだ…
「八雲君が…優しくてっ…優しくって泣きそうなの」
「…もう泣いてるだろ」
指で小さな小さな涙を拭われる。
うまく拭えず、晴香の髪に涙がついた。
「泣いてないもんっ!」
その指にしがみついて、ぎゅっと抱きしめる。
もう少し…このままで。
「…さて、問題の風呂だが」
晴香が泣き止んだのを見計らい、八雲は口を開く。
「どうするの?」
ちょこんと机の上に正座をし、小首を傾げる。
その姿に、泣きべそという文字はなかった。
「今日のところは湯船だけ…っていうのは駄目か?」
ガリガリと髪を掻き回し、言いにくそうにに言う。
「いいけど…」
晴香の眼差しは、どうして?と訪ねていた。
「容器にお湯を溜める…っていうのが、一番安全だからだ」
当たり前だろ、と何故か胸を張る八雲。
「はぁ…」
そんな八雲に、晴香は苦笑を浮かべた。
だが、返ってきたのはニヤリとした、怪しい笑み…
「…不満なら、僕が身体の隅々まで洗ってやる…でも良いけど?」
「け、結構です!」
即答で返事を返し、晴香は俯いてしまった。
真っ赤な顔を隠そうとしていたのだが、耳を見ればすぐにバレる。
そんな晴香を見て、八雲はより一層意地悪な笑みを浮かべた。
END。
隅々まで洗ってもらえば良いのに…(おいこら
小さな晴香は一人、床の上に座っていた。
風呂場からはシャワーの音。
この家で暮らす、もう一人の住人がシャワーを浴びていた。
「…元に戻るまで、お風呂も無し…か」
つまらなそうに溜め息を吐き、風呂場から目を離す。
この体となっては、何もすることがない。
料理洗濯家事全般…すべて八雲に任せっきりだ。
「…何か手伝えること…あるかな?」
手伝おうにも、逆に迷惑がかかってしまう…
もう一度溜め息を吐くと、晴香は肩を落とした。
それから数秒後…
「そうだ!」
パン…と手を叩き、晴香は立ち上がる。
晴香の眼差しが向かったのは…壁際にある箪笥。
大きい頃は背丈が同じだったそれは、今では高い高い高層ビル化していた。
すると突然、視線が下の方に向かう。
そこには、箪笥と壁の隙間。
たたた…と駆け寄り、おそるおそる覗いてみる。
中は暗くてよく見えないが、晴香が入れる隙間だ。
「この隙間…前から掃除しようと思ってたんだよね〜」
小さく笑うと、暗いその隙間へと入っていった。
子供の頃、誰にも内緒でした洞窟探検を思い出す。
ドキドキとわくわくが詰まったそれは、何よりも楽しかった。
暗くまで遊んでいて、怒られもしたが…
その時だけは、怒られるのが苦ではなかった。
そんな体験がまた出来るかと思うと、歩く足が軽くなり、どんどん奥に進んだ。
濡れた髪を、肩に掛けたタオルで拭く。
そのせいで、すぐにいつもの髪型が完成だ。
一体、どうすれば彼女のようなサラサラ髪になるのだろうか…
「…ま、いっか」
考えるのを止めると、八雲はリビングに向かう。
机の上では可哀想だと思い、床の上に晴香を置いた。
だから、踏まないように足元を注意しなくては。
「?」
だが、八雲の探し人は見つからない。
隠れて驚かそうとしているのだろうか。
「晴香ー…」
呼ぶのがこそばゆいが、ここは我慢。
変な所に隠れていて、気付かずに踏んでしまったら…
考えるのはやめよう。
「や、くもくふんっ!」
虫の羽音のような声が聞こえた。
明らかにおかしな声。
「かくれんぼなんてしてないで、早く出てこい」
声のする場所を探そうとするが、なかなか見つからない。
「こっち…箪笥!箪笥の方っ…けほっ」
言葉の所々に咳が混じっていた。
「箪笥…」
何かあったのかと心配になり、慌てて箪笥の方を振り返る。
「たずけ…こほっ」
「……なにしてるんだ?」
箪笥の前に、何故か埃だらけの晴香の姿。
見た瞬間、ネズミかなにかと間違えてしまったのは、無理はない。
体に埃がまとい、その姿は灰色のネズミのようだ。
「早くたすけ…ごほ、ごほっ」
「あ…すまない」
慌てて駆け寄り、その体を手のひらに乗せる。
どこから手を着けて良いのかわからず、固まってしまうが、取りあえず背中の埃を摘んだ。
「きゃ…」
すると、埃についてきた晴香も、ふわりと浮かぶ。
「た…たかいよ!ごほっ」
一旦手のひらに戻し、次は机の上に連れて行く。
そこで、ひとつひとつ丁寧に埃を除去していった。
手術をしてるみたいだな…
そんなことを思い、八雲は苦笑した。
すべての埃を取るのに、随分と時間がかかった。
そのせいか知らないが、二人は疲れ顔だ。
だが、除去は無事成功。
「…で、君はなにをしてたんだ?」
埃をゴミ箱に捨てながら、机の上の晴香に話しかける。
晴香はうぅ…だか、少し唸り、八雲を見上げた。
小さな頭に埃を見つけ、優しく取ってやる。
すると晴香も口を開く気になったらしく、少しずつ話し出した。
「…お手伝いしたくって、箪笥の隙間のお掃除してました…」
言いにくそうに言うと、膝の上で握った手に力を込める。
「自分の体を使ってまでもか?」
「だって!…だって、こんなに汚いなんて思ってなくて…」
しょぼんと晴香の肩が下がった。
そんな晴香を見た八雲は、しばらく迷ってから大きな溜め息を吐く。
その溜め息を聴き、怯えたように体を縮める晴香。
「…そんなに汚れてたら、風呂に入るしかないな」
「え…」
思ってもみなかった言葉に、ポカンとした顔で八雲を見上げる。
そこにいた八雲は、優しく微笑んでいた。
「風呂入って、一汗流してこい」
「で…でも…お風呂なんてこの体じゃ…」
無理だ。
シャンプーを取ることも出来なければ、一人で体を拭くことも難しい。
…シャワーなんて、きっと滝であろう。
せめて、お湯には浸かりたいのは事実。
言葉がうまく出ず、晴香が俯いた時だ。
「心配するな。僕がどうにかする」
その声が、胸に大きく響いた。
それと同時に、その優しさに泣きたくなった…
「ぐすっ…」
「!?ど、どうした?」
大きな手のひらで、優しく包まれる。
頼りになって、どこか暖かい。
この手は、いつだって変わらないのだ…
「八雲君が…優しくてっ…優しくって泣きそうなの」
「…もう泣いてるだろ」
指で小さな小さな涙を拭われる。
うまく拭えず、晴香の髪に涙がついた。
「泣いてないもんっ!」
その指にしがみついて、ぎゅっと抱きしめる。
もう少し…このままで。
「…さて、問題の風呂だが」
晴香が泣き止んだのを見計らい、八雲は口を開く。
「どうするの?」
ちょこんと机の上に正座をし、小首を傾げる。
その姿に、泣きべそという文字はなかった。
「今日のところは湯船だけ…っていうのは駄目か?」
ガリガリと髪を掻き回し、言いにくそうにに言う。
「いいけど…」
晴香の眼差しは、どうして?と訪ねていた。
「容器にお湯を溜める…っていうのが、一番安全だからだ」
当たり前だろ、と何故か胸を張る八雲。
「はぁ…」
そんな八雲に、晴香は苦笑を浮かべた。
だが、返ってきたのはニヤリとした、怪しい笑み…
「…不満なら、僕が身体の隅々まで洗ってやる…でも良いけど?」
「け、結構です!」
即答で返事を返し、晴香は俯いてしまった。
真っ赤な顔を隠そうとしていたのだが、耳を見ればすぐにバレる。
そんな晴香を見て、八雲はより一層意地悪な笑みを浮かべた。
END。
隅々まで洗ってもらえば良いのに…(おいこら
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