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はりゅかの大冒険〜高校生日記編〜
「…ただいま」
「おかえり〜って…ぷぅ〜っ」
「ぷきゅぅ〜っ」
「…なんだよ」
「八雲君…ぷふふぅ〜っ」
「ぷきゅきゅ〜っ」
「だからなんだよ」
「な、なにそれ!新しいファッション?」
「…意味がわからない」
「ぷきゅきゅきゅ〜っ」
今日の朝ご飯、ゆで卵でした。
私「な…なんじゃこりゃーっ!」
母「よし、オマケを付けましょう」
といって渡されたのが、胡麻で顔をかいたゆで卵。
そしてブロッコリーのリーゼント。
ちくしょう!可愛いじゃないか!
…可愛かったけど、その分食べにくかった…
結局、コーンフレークも食べましたけどね。うまうま。
空麗爛さん、二十歳のお誕生日おめでとうございます!
二十歳…それはお酒とタバコの年…(違
はりゅかがプレゼントを届けにいったかと思いますんで…
本当におめでとうございます!
あ…あずまんが大王、いつの間にか最終回…
早っ!三日で見終わっちゃた!
OPとEDが、毎回飛ばせないアニメでした…
某動画のせいで「天使のコーラス」が「天使の子安」に聞こえてしまいます。
天使の子安って…
昨日(我が家の地域では)ね、のだめ見たんだよ。
千秋先輩が椅子に縛り付けてある図が、八雲監禁に見えてしかたなかった。
だ…だって、椅子に縛り付けられてて、脇腹をこちょこちょって…(え
*追伸
動物園行きたいなぁ…
さて、なんか高校生日記に刑事コンビを出すの忘れてた。
何故か美雪お姉ちゃんは出てたのに。
高校生日記
秋だと言わんばかりの帰り道。
日は早くに落ち、長い影の上をのんびりと歩く。
木々が元気を無くした葉たちを、ひとつ…またひとつと落としていった。
歩く度に歌う、落ち葉の大合唱はまだであろうか…
そんなことを思いながら、八雲は空を見上げていた。
「八雲くーん!待ってったらぁ〜!」
落ち葉の合唱はないが、その代わりに後ろから足音。
定期とも、不定期とも聞こえる音は、転ぶであろうと伝えていた。
「…そんなに走ったら、転ぶぞ」
振り返らずに注意をすると、足音が止む。
それから静かな歩む音に変わる。
「もう!無駄に歩くのが早いんだから!」
「すまないな、足が長くて」
肩をすくめてそう言ったら、わき腹をつつかれた。
ピョンと横に飛び跳ね、わき腹をガードする。
「………」
「あぁ…今日で一週間が終わる…」
「なにを言ってる。一週間は明日までだ」
日曜日から始まって、月火水木金土曜日。
そんなこと、小学生だって知っている。
「ちっちっちっ!甘いわね、八雲君」
「なにがだよ」
「学生の一週間は、月曜日に始まり金曜日に終わるのよ!」
ふふんと胸を反らし、自慢気に人差し指を立てた。
「…土日はどこに消えた」
「土日はパラダイス。楽園なのよ、ら・く・え・ん!」
馬鹿げた論文に、八雲は深い深い溜め息を一つ。
「…一週間じゃないじゃないか…」
そんなツッコミは、晴香の鼻歌にかき消された。
家に着くまでの間、八雲の文句はすべて晴香の鼻歌に弾き返された。
休日がそんなに嬉しいのか、踏めていないスキップを踏んでいる。
手に持ったカバンが、危ないくらいに前後に揺れた。
…まぁ、休日は確かに嬉しい。
「ただいま帰りましたー!」
「…ただいま」
晴香に釣られるように、その言葉に隠させてもらうように、ポツリと呟く。
呆れて下を向く目が、何かを捕らえた。
「………」
「あれ…お客さん、かな?」
晴香には見覚えのない靴が一足。
まるでそこが自分の家だと言わんばかりに、崩して置いてある。
「…あの熊野郎っ…」
「?」
答えを求めるように八雲を見つめたが、返事は返ってはこなかった。
その代わりに、絶望に満ちたかのような溜め息が返ってきた…
最後の最後まで溜め息を吐いていたが、意を決したかのように居間の襖を開ける。
静かな音を立てて開く襖とは逆に、中からは盛大な笑い声が聞こえた。
「がっはっは!八雲の野郎、朝っぱらから盛ってんなぁ」
「…誰が朝っぱらから盛ってんだ?」
ギロリと射抜くような眼差しで、居間に居る人物を見下ろす。
顎を突き出すようにして上を向き、どこぞの親分様気取りだ。
「おうおう、噂をすれば…年中発情期のにゃんこさんじゃないですか」
「はっ…異臭を漂わせる熊よりかは何億倍マシですよ。玄関からもう臭いました」
鼻をつまみ、臭い臭いと手で扇ぐ。
「っんのガキっ…」
勝った…と、八雲がニヤリと笑ったのを見て、晴香は部屋を覗いて見た。
部屋の中には一心と美雪と奈緒…それから一人の中年男性。
年は…一心よりも何歳か年上であろうか。無精髭が目立つ。
「お!そっちのかわいこちゃんが晴香ちゃんか?」
「え…あ、はい」
未だに入り口で佇む八雲の横を通り抜け、その人の前…ひとつ開いた場所に座る。
男は晴香を上から下まで見渡し、溜め息を吐きながら憐れみの眼差しを向けた。
「こんなに可愛いのに…八雲に毎晩毎晩…」
「毎晩なんですか?」
「…お前が言ったのか…」
どす黒いオーラを放つ八雲の視線は、のんきに大福を食べる美雪に向かう。
「あら?違ったのか・し・ら?」
ふふんと厚い唇をなぞり、白い粉をペロリと舐める。
それだけなのに、八雲と晴香の体に、毒が回ったかのような気がした。
「…そんな馬鹿なことを信じる熊も、相当馬鹿だな」
「んだよ、まだそこまで行ってねぇのか…」
何故か舌打ちをし、拗ねたように肘を突く男。
「久しぶりにあったから一ミリは成長しているかと思ったんだが…」
ガリガリと髪を掻き回し、晴香の隣に座る。
「生憎、俺の成長はレベル100なんだ」
「熊の成長グラフは右下がりなんですね。あ、背も脳みそも」
ニコリと眩しいくらいの微笑みは、男の心をズタズタにした。
男はいじけたのか、膝を抱えて独り言を呟き出す。
どうやら勝者は、八雲のようだ…
「それで…その人は一体…」
今まで二人の言い争いのせいで、聞けなかったことを口にする。
よく聞いてくれた!と男の頭が上がるのと同時に、八雲も振り返った。
「俺はこう見えても警」
「熊だ。森野熊さんだ」
再び男の頭が膝に埋まる。
「もう!真面目に聞いてるんだから、八雲君は黙ってて!」
「………」
晴香に怒鳴られ、しぶしぶ口を結ぶ。
それを見た男は、ニヤリと笑ったがそれも一瞬。
「俺は後藤だ。こう見えても警察をしてる」
「け、警察!?」
目をまん丸く開き、後藤の姿を上から下まで見渡す。
ヨレヨレのスーツ姿だが、見ようによっては確かに警察に見えなくもない。
「ちなみにフルネームは後藤和利。大和魂の和に」
「利用するの利だ。名前のごとく、利用してやれ」
畳の上に置かれた湯呑みを二つ取り、急須から二人分のお茶を注ぐ。
「ちょ…そこは決め台詞…」
何か言いたげな後藤を無視し、お茶を一口。
温いお茶が、随分とここにいることを知らせた。
「…いつになったら帰るんですか?」
奥さんにまた逃げられますよ…と皮肉を言いながら、注いだお茶を晴香の前に置く。
「あぁ、敦子もあとで来るぞ」
「泊まってくんですか?」
敦子…というのを妻と読み込んだ晴香が、お茶を飲みながら訪ねた。
「あぁ、奈緒とも遊びたいしなーっ?」
「あーぅ」
返事を返したのか、ヨチヨチ歩きの奈緒が、ゆっくりと後藤のもとに向かう。
「…ここは宿泊施設じゃない」
諦め気味の八雲が、空になった急須にお湯を注ぐ。
「はいはい、夜はお前らの邪魔はしませんよ〜」
奈緒を膝に抱え、後藤はニヤリと口を歪めた。
「それは良いことだが、私と明美ちゃんの娘を取らないでくれるかな?」
いつの間にか後藤の横に来ていた一心は、奈緒を奪って元の席に戻る。
「…そういや最近、明美ちゃん帰ってこないな」
「…人の奥さんをちゃん付けで呼ばないでくれないかね?」
ははは、と笑ってはいるが、一心の目は笑ってはいなかった。
こういうところが、どことなく八雲と似ている気がする…
「いつまでバカップルしてるんですか…」
呆れ顔で溜め息を吐き、八雲は新たに注いだお茶を一口飲んだ。
「おや?それはお互い様じゃなかったかな」
熱くてこぼしそうになった…
END。
随分前に言いましたよね。みんな生きている…って。
日は早くに落ち、長い影の上をのんびりと歩く。
木々が元気を無くした葉たちを、ひとつ…またひとつと落としていった。
歩く度に歌う、落ち葉の大合唱はまだであろうか…
そんなことを思いながら、八雲は空を見上げていた。
「八雲くーん!待ってったらぁ〜!」
落ち葉の合唱はないが、その代わりに後ろから足音。
定期とも、不定期とも聞こえる音は、転ぶであろうと伝えていた。
「…そんなに走ったら、転ぶぞ」
振り返らずに注意をすると、足音が止む。
それから静かな歩む音に変わる。
「もう!無駄に歩くのが早いんだから!」
「すまないな、足が長くて」
肩をすくめてそう言ったら、わき腹をつつかれた。
ピョンと横に飛び跳ね、わき腹をガードする。
「………」
「あぁ…今日で一週間が終わる…」
「なにを言ってる。一週間は明日までだ」
日曜日から始まって、月火水木金土曜日。
そんなこと、小学生だって知っている。
「ちっちっちっ!甘いわね、八雲君」
「なにがだよ」
「学生の一週間は、月曜日に始まり金曜日に終わるのよ!」
ふふんと胸を反らし、自慢気に人差し指を立てた。
「…土日はどこに消えた」
「土日はパラダイス。楽園なのよ、ら・く・え・ん!」
馬鹿げた論文に、八雲は深い深い溜め息を一つ。
「…一週間じゃないじゃないか…」
そんなツッコミは、晴香の鼻歌にかき消された。
家に着くまでの間、八雲の文句はすべて晴香の鼻歌に弾き返された。
休日がそんなに嬉しいのか、踏めていないスキップを踏んでいる。
手に持ったカバンが、危ないくらいに前後に揺れた。
…まぁ、休日は確かに嬉しい。
「ただいま帰りましたー!」
「…ただいま」
晴香に釣られるように、その言葉に隠させてもらうように、ポツリと呟く。
呆れて下を向く目が、何かを捕らえた。
「………」
「あれ…お客さん、かな?」
晴香には見覚えのない靴が一足。
まるでそこが自分の家だと言わんばかりに、崩して置いてある。
「…あの熊野郎っ…」
「?」
答えを求めるように八雲を見つめたが、返事は返ってはこなかった。
その代わりに、絶望に満ちたかのような溜め息が返ってきた…
最後の最後まで溜め息を吐いていたが、意を決したかのように居間の襖を開ける。
静かな音を立てて開く襖とは逆に、中からは盛大な笑い声が聞こえた。
「がっはっは!八雲の野郎、朝っぱらから盛ってんなぁ」
「…誰が朝っぱらから盛ってんだ?」
ギロリと射抜くような眼差しで、居間に居る人物を見下ろす。
顎を突き出すようにして上を向き、どこぞの親分様気取りだ。
「おうおう、噂をすれば…年中発情期のにゃんこさんじゃないですか」
「はっ…異臭を漂わせる熊よりかは何億倍マシですよ。玄関からもう臭いました」
鼻をつまみ、臭い臭いと手で扇ぐ。
「っんのガキっ…」
勝った…と、八雲がニヤリと笑ったのを見て、晴香は部屋を覗いて見た。
部屋の中には一心と美雪と奈緒…それから一人の中年男性。
年は…一心よりも何歳か年上であろうか。無精髭が目立つ。
「お!そっちのかわいこちゃんが晴香ちゃんか?」
「え…あ、はい」
未だに入り口で佇む八雲の横を通り抜け、その人の前…ひとつ開いた場所に座る。
男は晴香を上から下まで見渡し、溜め息を吐きながら憐れみの眼差しを向けた。
「こんなに可愛いのに…八雲に毎晩毎晩…」
「毎晩なんですか?」
「…お前が言ったのか…」
どす黒いオーラを放つ八雲の視線は、のんきに大福を食べる美雪に向かう。
「あら?違ったのか・し・ら?」
ふふんと厚い唇をなぞり、白い粉をペロリと舐める。
それだけなのに、八雲と晴香の体に、毒が回ったかのような気がした。
「…そんな馬鹿なことを信じる熊も、相当馬鹿だな」
「んだよ、まだそこまで行ってねぇのか…」
何故か舌打ちをし、拗ねたように肘を突く男。
「久しぶりにあったから一ミリは成長しているかと思ったんだが…」
ガリガリと髪を掻き回し、晴香の隣に座る。
「生憎、俺の成長はレベル100なんだ」
「熊の成長グラフは右下がりなんですね。あ、背も脳みそも」
ニコリと眩しいくらいの微笑みは、男の心をズタズタにした。
男はいじけたのか、膝を抱えて独り言を呟き出す。
どうやら勝者は、八雲のようだ…
「それで…その人は一体…」
今まで二人の言い争いのせいで、聞けなかったことを口にする。
よく聞いてくれた!と男の頭が上がるのと同時に、八雲も振り返った。
「俺はこう見えても警」
「熊だ。森野熊さんだ」
再び男の頭が膝に埋まる。
「もう!真面目に聞いてるんだから、八雲君は黙ってて!」
「………」
晴香に怒鳴られ、しぶしぶ口を結ぶ。
それを見た男は、ニヤリと笑ったがそれも一瞬。
「俺は後藤だ。こう見えても警察をしてる」
「け、警察!?」
目をまん丸く開き、後藤の姿を上から下まで見渡す。
ヨレヨレのスーツ姿だが、見ようによっては確かに警察に見えなくもない。
「ちなみにフルネームは後藤和利。大和魂の和に」
「利用するの利だ。名前のごとく、利用してやれ」
畳の上に置かれた湯呑みを二つ取り、急須から二人分のお茶を注ぐ。
「ちょ…そこは決め台詞…」
何か言いたげな後藤を無視し、お茶を一口。
温いお茶が、随分とここにいることを知らせた。
「…いつになったら帰るんですか?」
奥さんにまた逃げられますよ…と皮肉を言いながら、注いだお茶を晴香の前に置く。
「あぁ、敦子もあとで来るぞ」
「泊まってくんですか?」
敦子…というのを妻と読み込んだ晴香が、お茶を飲みながら訪ねた。
「あぁ、奈緒とも遊びたいしなーっ?」
「あーぅ」
返事を返したのか、ヨチヨチ歩きの奈緒が、ゆっくりと後藤のもとに向かう。
「…ここは宿泊施設じゃない」
諦め気味の八雲が、空になった急須にお湯を注ぐ。
「はいはい、夜はお前らの邪魔はしませんよ〜」
奈緒を膝に抱え、後藤はニヤリと口を歪めた。
「それは良いことだが、私と明美ちゃんの娘を取らないでくれるかな?」
いつの間にか後藤の横に来ていた一心は、奈緒を奪って元の席に戻る。
「…そういや最近、明美ちゃん帰ってこないな」
「…人の奥さんをちゃん付けで呼ばないでくれないかね?」
ははは、と笑ってはいるが、一心の目は笑ってはいなかった。
こういうところが、どことなく八雲と似ている気がする…
「いつまでバカップルしてるんですか…」
呆れ顔で溜め息を吐き、八雲は新たに注いだお茶を一口飲んだ。
「おや?それはお互い様じゃなかったかな」
熱くてこぼしそうになった…
END。
随分前に言いましたよね。みんな生きている…って。
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