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はりゅかの大冒険〜赤ずきん編〜
「トリックオアトリート」
「おかちおかちおかちー!」
「っ!?お、狼さん!」
「おかちおかちおかちー!」
「トリックオアトリート…お菓子くれなければ、イタズラするぞ?」
「ま…待ってて、確かキャンディが…」
「おかちだ!」
「3…2…1…終了」
「へ?」
「遅い。イタズラ決行だ…」
「ちょ…駄目!駄目だよ!狼さん!」
「だーめ」
「いたらきまふ!…もごもごもご」
「こっちも頂きます…」
「だ…駄目ーっ!」
さて、まずは綾さん!お誕生日おめでとうございます!
お誕生日プレゼント…間に合わなそうです…ごめんなさい(´・ω・`)
うぅ…頑張ります!
もう雪が降ってるって本当ですか?
今日の天気予報に雪ってありましたが…
今年はどれくらい降るかなぁ…
久しぶりにね、アクセス解析の検索ワードを調べてみました。
一番は「ひなたみち」で調べてくれる方が多いです。
なんだかもの凄く嬉しいんですけど!15%の方だけですけど!
二番目以降は「八晴 小説」とか「八雲×晴香」とかですね。
あとは「心霊探偵八雲 二次創作」とかですね。
後は他ジャンルのワードとかでした。
私の名前で検索してくださる方もいらっしゃいました^^
ありがとうございます。
じゃじゃじゃじゃーん。ここで面白かった&お気に入りな検索ワード集。
「八雲 晴香 エロ」八雲と晴香のエロを楽しんで頂けましたかね^^
「擬人化 ゴマちゃん」可愛いと思います!
「ティア 乳揺れ」ぶはっ。
「八雲 後藤×石井」orz…
「運動会 風船」…^^?
「八雲 晴香 お風呂」なんと素敵なワード!
「八雲×晴香 襲う」襲ってもらいましょう!あのむっつンデレに!
「遊び 砂浜トンネル掘り」…^^?
「カノンノ かわいい」可愛いですよね!
八晴関係で来てくれるのは、とても嬉しいですね!
満足してくださってくれたかなぁ…
楽しんでくれていると嬉しいです^^
そしてまた千越え…えっと、九回目。
なんか最近多くなりましたね…
やっぱ読書の秋だから?
あ、一つ前にバトン上げました。
あのバトンの名前…なんなんでしょうかね?
何となくで付けたけど…
*更新記録
応援リンク増加。
今更ながら、コンダクタ―と舞台八雲DVDのバナーをぺたぺた。
あと、お色気同盟のバナーもちょこっと追加。
八雲攻めと晴香攻め^^
カテゴリー、赤ずきん追加。
結構増えて来たので、新しく作りました。
他に作って欲しいのとかありますかね(´・ω・`)
他のシリーズも増えて来たら増加する予定です。
夜桜四重奏の獣耳にきゅんきゅん来ています。
あのOPのいちゃラヴにきゅんきゅん。
赤ずきん
向けられるのは、恐怖を抱いた眼差しと、忌み嫌われた眼差し。
それが、自分が狼だからか、この赤い左目に向けられているものかはわからない。
聞こうとしても、近付いただけで逃げられてしまうのだから…
聞くに聞けないのだ。
でも、そんなことは忘れてしまおう。
これから、この体を怖がらない彼女に、会いに行くのだから…
晴香は、自分の部屋にいた。
八雲が来てもわかるように、窓際に椅子を移動させ、腰を下ろしている。
手にはお菓子でもなく、大好きな絵本でもなく、薄い本…
それを見ながら、机の上の赤くて丸いものを指先でつつく。
ころりと転がるが、すぐに止まった。
「…やっぱり初心者だから、マフラーかな?」
ひょいと手に取り、ほどけた赤い糸を巻く。
「間に合うかなぁ…」
溜め息混じりに呟くと、壁にかけたカレンダーを見つめた。
冬は、すぐそこまで近付いている…
「あ…狼さんだ」
カレンダーから目を離したとき、窓の外にいる八雲に気付いた。
少し離れた場所から、こちらを窺っている。
晴香は椅子から立ち上がり、閉じていた窓を開けた。
冷たい風が頬を撫で、ひゅるりと部屋の中に侵入する。
「狼さーん!」
部屋からその名を呼び、大きく手を振った。
向こうも気付いてくれたようで、こちらに歩んでくる。
無表情だが、無意識に尻尾が左右に揺れていた。
顔には出さないが、きっと嬉しいのであろう。
「どうしたんですか?」
立ち位置的に、同じ目線。
窓際越しの会話を続ける。
「君に会いに来た」
「………」
まさか率直に言われるとは思わず、ついつい口を結んでしまった。
「ここが…君の部屋か?」
「あ、うん」
知らなかったっけ?と訪ねると、素直にコクリと頷く。
「ふ〜ん…」
よいしょと乗り出し、部屋の中を見渡す八雲。
晴香は晴香で、変な物を出しっぱなしにしていないか、見渡している。
「あ!」
机の上に置いておいた毛糸玉に目が行き、慌てて隠す。
ついでに薄い本も。
「………」
晴香が気付いて、八雲が気付かないわけがなくって…
八雲の眼差しが、晴香に向いた。
「なに…隠したんだ?」
「な、内緒!」
それらを腹に抱え、その場にしゃがみ込む。
すると、窓枠に八雲が飛び乗った。
「見せてくれないんなら…無理にでも見せてもらう…」
行儀が良いのか悪いのかわからないが、靴を脱いでから部屋に飛び込む。
「ほら、見せろ…」
じりじりと八雲が近付いてくる。
慌てて隠した物を腹に抱えながら、ベッドの上に逃げた。
「…何を隠したんだ?」
「お、お姉ちゃん助けてーっ!」
最後の賭け。
一か八か、大声で綾香を呼ぶ。
それから数秒もしないうちに、ドアが勢い良く開いた。
「晴香っ!お姉ちゃんが来たから、もう大丈夫よ!」
綾香の姿を見た途端、八雲の表情が明らかに曇る。
「ちょっとあんた!?何度言ったらわかるのよ!」
「何を何度も言ったんだ」
「今はいいわ!それよりもどこから入ってきたのよ!この泥棒猫!」
「僕は狼だ。泥棒だったら、あいつの心を盗みに来た」
「あんたねぇっ…!」
綾香が八雲を部屋の隅に追いやっている間に、晴香は急いで毛糸玉等を机に隠す。
これで大丈夫…と振り返ったとき、八雲とバッチリ目が合った。
その目は、早くどうにかしてくれと言っているような気がした。
「お…お姉ちゃん、もう大丈夫だから。ね?お手伝い続けてきていいよ?」
二人に駆け寄り、間に入って仲裁する。
元はといえば、私のせいでこんなことになっているのだから。
「…次、晴香に変なことしたら…許さないわよ」
「はいはい。次は同意の上でやらせてもらいます」
肩をすくめて馬鹿にする八雲に、綾香は低い舌打ちを鳴らし、部屋を出ていった。
「まったく…君のお姉さんは過保護だな」
「昔っからああだから…」
私のことを心配してくれる、しっかりもののお姉さん。
だが、最近はそのガードに力が入ってきている。
私に近付く男の人を、片っ端から消している…と、噂で聞いた。
八雲も、その餌食と化しているようだ。
「…で、話は戻るけど…何を隠した?」
「な…なぁんにも隠してないですよ〜?」
「………」
こちらに向けられる眼差しは、晴香の嘘を見破っているよう。
ずいぶんそうしていると、八雲が先に折れた。
「…無理矢理聞き出そうとして、君のお姉さんが来られるとめんどくさいしな…」
深い深い溜め息を吐き出し、ガリガリと髪を掻き回した。
影で晴香は、静かに胸を撫で下ろす。
「…じゃ、そういうことで」
八雲が歩きだしたかと思うと、何故かベッドに寝転がった。
「え?え?」
「隠したものを探さない代わりに、ベッドで寝かせてもらう」
慌てる晴香をよそに、我が物顔で布団を肩まで上げる。
「お…狼さん?」
ベッドサイドに駆け寄り、八雲の顔を覗く。
「ん?」
垂れ掛かっていた耳が、ピクンと跳ねた。
「寝ちゃうの?」
「寝る」
再び三角の耳が、ペタンと垂れる。
瞼もゆっくりと下り、長いまつげが影を作り出す。
「………」
「………」
「…なんだよ」
突然睨まれて、ついつい目を反らしてしまう。
「な…なんでもないです」
「寝顔、見ようとしてただろ」
「……は、はい」
「………」
この無言が怖い。
一体、この先なにをされるのか…
「よし…もっと近くで見せてやる」
「え?」
意味を聞こうとする前に、八雲に腕を引かれてバランスを崩す。
「きゃっ」
倒れそうになるところを支えられ、気が付いたら布団の中…
狼さんの腕の中。
「お、狼さん!?」
「ん〜?」
背中に腕を回され、引き寄せられる。
「な、何してるんですか?」
ぐいっと胸板に手を突き、どうにか離そうとする。
「寝顔、特等席で見せてあげようと思って」
「特等席って…」
晴香の次の言葉は、胸板に押しつけられたために消えてしまった…
スースーという、規則正しい寝息が肌を通して聞こえる。
「うぅっ…」
晴香は小さく唸り、離れようと何度目かの挑戦を挑む。
だが、背中に回された腕が、それをさせない。
「………」
ちらりと見上げれば、そこには狼さんの顔…
整った顔のパーツが、眠っているからか緩みが入っている。
三角の耳が、時々跳ねるのは、夢を見ているからか…
ただ、はっきり言えるのは、どことなく幸せそうだった。
「……たまには良いかもね」
溜めていた息を吐き出すと、晴香は胸板に引っ付いた。
規則正しい心音が、心地良い子守歌。
最後にひとつ願うならば、誰もこの部屋に来ませんように…
END。
最初に起きるのは、八雲か晴香か。
それが、自分が狼だからか、この赤い左目に向けられているものかはわからない。
聞こうとしても、近付いただけで逃げられてしまうのだから…
聞くに聞けないのだ。
でも、そんなことは忘れてしまおう。
これから、この体を怖がらない彼女に、会いに行くのだから…
晴香は、自分の部屋にいた。
八雲が来てもわかるように、窓際に椅子を移動させ、腰を下ろしている。
手にはお菓子でもなく、大好きな絵本でもなく、薄い本…
それを見ながら、机の上の赤くて丸いものを指先でつつく。
ころりと転がるが、すぐに止まった。
「…やっぱり初心者だから、マフラーかな?」
ひょいと手に取り、ほどけた赤い糸を巻く。
「間に合うかなぁ…」
溜め息混じりに呟くと、壁にかけたカレンダーを見つめた。
冬は、すぐそこまで近付いている…
「あ…狼さんだ」
カレンダーから目を離したとき、窓の外にいる八雲に気付いた。
少し離れた場所から、こちらを窺っている。
晴香は椅子から立ち上がり、閉じていた窓を開けた。
冷たい風が頬を撫で、ひゅるりと部屋の中に侵入する。
「狼さーん!」
部屋からその名を呼び、大きく手を振った。
向こうも気付いてくれたようで、こちらに歩んでくる。
無表情だが、無意識に尻尾が左右に揺れていた。
顔には出さないが、きっと嬉しいのであろう。
「どうしたんですか?」
立ち位置的に、同じ目線。
窓際越しの会話を続ける。
「君に会いに来た」
「………」
まさか率直に言われるとは思わず、ついつい口を結んでしまった。
「ここが…君の部屋か?」
「あ、うん」
知らなかったっけ?と訪ねると、素直にコクリと頷く。
「ふ〜ん…」
よいしょと乗り出し、部屋の中を見渡す八雲。
晴香は晴香で、変な物を出しっぱなしにしていないか、見渡している。
「あ!」
机の上に置いておいた毛糸玉に目が行き、慌てて隠す。
ついでに薄い本も。
「………」
晴香が気付いて、八雲が気付かないわけがなくって…
八雲の眼差しが、晴香に向いた。
「なに…隠したんだ?」
「な、内緒!」
それらを腹に抱え、その場にしゃがみ込む。
すると、窓枠に八雲が飛び乗った。
「見せてくれないんなら…無理にでも見せてもらう…」
行儀が良いのか悪いのかわからないが、靴を脱いでから部屋に飛び込む。
「ほら、見せろ…」
じりじりと八雲が近付いてくる。
慌てて隠した物を腹に抱えながら、ベッドの上に逃げた。
「…何を隠したんだ?」
「お、お姉ちゃん助けてーっ!」
最後の賭け。
一か八か、大声で綾香を呼ぶ。
それから数秒もしないうちに、ドアが勢い良く開いた。
「晴香っ!お姉ちゃんが来たから、もう大丈夫よ!」
綾香の姿を見た途端、八雲の表情が明らかに曇る。
「ちょっとあんた!?何度言ったらわかるのよ!」
「何を何度も言ったんだ」
「今はいいわ!それよりもどこから入ってきたのよ!この泥棒猫!」
「僕は狼だ。泥棒だったら、あいつの心を盗みに来た」
「あんたねぇっ…!」
綾香が八雲を部屋の隅に追いやっている間に、晴香は急いで毛糸玉等を机に隠す。
これで大丈夫…と振り返ったとき、八雲とバッチリ目が合った。
その目は、早くどうにかしてくれと言っているような気がした。
「お…お姉ちゃん、もう大丈夫だから。ね?お手伝い続けてきていいよ?」
二人に駆け寄り、間に入って仲裁する。
元はといえば、私のせいでこんなことになっているのだから。
「…次、晴香に変なことしたら…許さないわよ」
「はいはい。次は同意の上でやらせてもらいます」
肩をすくめて馬鹿にする八雲に、綾香は低い舌打ちを鳴らし、部屋を出ていった。
「まったく…君のお姉さんは過保護だな」
「昔っからああだから…」
私のことを心配してくれる、しっかりもののお姉さん。
だが、最近はそのガードに力が入ってきている。
私に近付く男の人を、片っ端から消している…と、噂で聞いた。
八雲も、その餌食と化しているようだ。
「…で、話は戻るけど…何を隠した?」
「な…なぁんにも隠してないですよ〜?」
「………」
こちらに向けられる眼差しは、晴香の嘘を見破っているよう。
ずいぶんそうしていると、八雲が先に折れた。
「…無理矢理聞き出そうとして、君のお姉さんが来られるとめんどくさいしな…」
深い深い溜め息を吐き出し、ガリガリと髪を掻き回した。
影で晴香は、静かに胸を撫で下ろす。
「…じゃ、そういうことで」
八雲が歩きだしたかと思うと、何故かベッドに寝転がった。
「え?え?」
「隠したものを探さない代わりに、ベッドで寝かせてもらう」
慌てる晴香をよそに、我が物顔で布団を肩まで上げる。
「お…狼さん?」
ベッドサイドに駆け寄り、八雲の顔を覗く。
「ん?」
垂れ掛かっていた耳が、ピクンと跳ねた。
「寝ちゃうの?」
「寝る」
再び三角の耳が、ペタンと垂れる。
瞼もゆっくりと下り、長いまつげが影を作り出す。
「………」
「………」
「…なんだよ」
突然睨まれて、ついつい目を反らしてしまう。
「な…なんでもないです」
「寝顔、見ようとしてただろ」
「……は、はい」
「………」
この無言が怖い。
一体、この先なにをされるのか…
「よし…もっと近くで見せてやる」
「え?」
意味を聞こうとする前に、八雲に腕を引かれてバランスを崩す。
「きゃっ」
倒れそうになるところを支えられ、気が付いたら布団の中…
狼さんの腕の中。
「お、狼さん!?」
「ん〜?」
背中に腕を回され、引き寄せられる。
「な、何してるんですか?」
ぐいっと胸板に手を突き、どうにか離そうとする。
「寝顔、特等席で見せてあげようと思って」
「特等席って…」
晴香の次の言葉は、胸板に押しつけられたために消えてしまった…
スースーという、規則正しい寝息が肌を通して聞こえる。
「うぅっ…」
晴香は小さく唸り、離れようと何度目かの挑戦を挑む。
だが、背中に回された腕が、それをさせない。
「………」
ちらりと見上げれば、そこには狼さんの顔…
整った顔のパーツが、眠っているからか緩みが入っている。
三角の耳が、時々跳ねるのは、夢を見ているからか…
ただ、はっきり言えるのは、どことなく幸せそうだった。
「……たまには良いかもね」
溜めていた息を吐き出すと、晴香は胸板に引っ付いた。
規則正しい心音が、心地良い子守歌。
最後にひとつ願うならば、誰もこの部屋に来ませんように…
END。
最初に起きるのは、八雲か晴香か。
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