忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


隠れてクッキー食べて八雲に見つかってしまった図。

頬袋…あれってどれくらい入るんでしょうかね?
ゴールデンの方だと、2×4のものが入るとか…
うーむ…キャベツとか入れてるけど…一体どれくらいだ。

試しにお米のおかずのようなものを頬袋に入れさせてみますが…
結構入りました。しかも何故か右頬から入れていく…
パンパンになっても、反対側には入れずに小屋に戻って行きます。
しかも巣材を入れてから。
一体どんな基準なんですかね。

とらじまさん宅のミニ雑記帳の猫ちゃんが更新されるのが楽しみです。
可愛いなぁ〜♪たくさんいると言う所がもっときゅんきゅん来ます。
こう…集団というか、みんなで遊んでたり!
うー!可愛いすぎます!

そして写真写りが凄いですね…い、一体どうしたらそんな高画質にっ!
はっ!とらじまさんの腕が凄いのですね!
私も特訓せねば!

ハムちゃん…接写で撮ってるんですよ。(当たり前
でも、カメラ近づけると寄ってきてうまく取れないんです…
だから撮った写真は尻か、何か食べているときの写真!
尻…かわいいかわいい。尻と尻尾好きです。


さて、ゆたんぽが暖か過ぎて感動の毎晩です。
ゆたんぽって名前もかわいいかわいい。

サラリーマン八雲

「おかえりなさいっ!」

ぼふっ…という音と共に、八雲の胸元に飛びつく晴香。

「…ただいま」

その頭を何度か撫でると、褒められた犬みたいに擦り寄ってきた。
尻尾でもあれば、プロペラみたいに高速回転していたであろう。

そんなことを思っていたら、外との温度差で曇りだす伊達眼鏡を外れた。

「?」

いたずら半分に眼鏡を掛けて遊ぶのかと思えば、それはスーツの胸ポケットに仕舞われる。


小刻みに震える唇に押し当てられたのは、何よりも暖かい唇…



八雲は一人、寝室のベッドに座っていた。

片手には通勤時の暇つぶしに売店で買った、名前すら聴いたことのない文庫本。
それが意外にも面白くて、こうした通勤時以外にも手を着けているのである。

…これでは、今日中に読み終わってしまうかもな…

そんな心配をしていたら、寝室のドアがゆっくりと開いた。

まだ二人きりで住むこの家。
今ここに僕が居る限り、ドアを開ける人は一人しかいない。

「良い湯だった〜」

濡れた髪を拭きながらやってきたのは、火照った頬を幸せそうに緩めた斉藤晴香。

お風呂上がりであるため少し暑いのか、パジャマのボタンが何個か開いている。


僕が帰ってくる時間を見計らい、お湯を溜めたために自分はお風呂に入ってないときた。

本当は一緒に入っても良かったのだが…

生憎、明日は仕事。

もしものことを考えたら、別々に入った方が良いと暗黙の了解をしている。

…まあ、例外の日もあるが。


当たり前のようにシングルベッドに座った晴香の手には、見慣れないもの。

黒くてまん丸くて…ぬいぐるみみたいな。

「…なんだ、それ」

あと少しで読み終わるはずだった文庫本を、枕元の小棚に置く。
栞を挟むのを忘れたとあとから気付いたが、八雲の興味はそれに勝っていた。

「ふっふっふっ…よくぞ聴いてくれました!」

布団に足を突っ込んだ八雲に近寄り、ぬいぐるみみたいなそれを押しつけてくる。

「じゃじゃーん!ゆたんぽですっ」

晴香から渡されたそれは、ずっしりと重くてぬくぬくと暖かい。
確かにこれはゆたんぽだが…

「ゆたんぽ?」

八雲はきょとんと、ゆたんぽを目の前の高さまで上げた。

真っ黒な塊かと思えば、細い眼と口とヒゲが刺繍で編まれている。
三角なものや、ほかにもいろいろと縫い付けられていた。

…これは熊であろうか。

「可愛いでしょ〜。猫型ゆたんぽ!」

言われて気が付いた。

これは黒猫だ。

「こんなぬいぐるみみたいなのが、ゆたんぽ…」
「今時のゆたんぽは可愛いんだよ〜」
選ぶのに時間がかかっちゃった!なんて舌を出しながら言い、ゆたんぽを奪われる。
ゆたんぽが無くなった腕の中は、気のせいかポカポカと暖かい。
「環境にも優しいしエコだもんねっ!」
そういうと、黒猫のゆたんぽをぎゅっと抱きしめ、布団の中に仕舞ってしまう。
「どこにしようかなぁ」
ベッドに上がり、八雲の腕の下に入れたかと思えば、それをずいずいと下げていく。
「…なにしてるんだ?」

せっかく暖かいのだ…

抱いて寝れば良いのに。

「あのね、低温やけど…しちゃうらしいの」

「………」

「だから、こうやって……お布団の中に…」

そんなことを言いながら、布団の中に潜っていく。
まだ何かを言っていたが、声がこもってよく聞こえなかった。

もぞもぞと布団から出ている尻。

…頭隠して尻隠さずとはこのことだな。

意外にもその姿が可愛くて、ついつい頬が緩んでしまう。

だが、そんなほのぼのとした感情は、いつしかムラムラとした感情に変わっていた。

「んー…足元が良いかなぁ…」


まったくといって良いほど、目の前の子うさぎは警戒をしない。

狼の目の前で穴掘り遊びをし、柔らかそうな尻を…


このまま後ろから襲ってやろうかっ!?

なんて口が勝手に言いそうで、八雲は慌ててふさいだ。

暴れたがる本能を理性で封じ込め、八雲は涎が垂れるのにも気付かずに見つめていた。



「うん!やっぱり足元だよね!」

充分穴掘りを楽しんだ子うさぎが、ひょこりと出てきた。
どうにか理性を保つことが出来たのに、八雲は胸を撫で下ろしてしまう。
「?…どうしたの、涎垂れてるよ?」
「な、なんでもない」
慌てて枕元の小棚からティッシュを数枚取り出し、涎が垂れていた口元を拭う。

ティッシュに、この性欲一筋な本能も拭い取ってもらいたいものだ。

…少しくらいは取っておいてもらいたいが。

「…そろそろ寝るか」

これ以上起きていては、寝るに寝れなくなると判断し、八雲は一人布団に潜り込む。
ついさっき入れたばかりなのに、足元はもうほかほかとしている。

暑すぎず冷たすぎず…ちょうど良い温度。

「あ…ちょうどいいって顔してる」
いつのまにか閉じていた瞼を開けば、晴香が目の前で見下ろしていた。

気付かない間にそんな表情をしていたのか…

八雲は頬を叩いて、顔を引き締めた。
「あ…」
残念そうに肩を落とすが、すぐにいつも晴香に戻る。
「素直になればいいのに」
苦笑いを浮かべた晴香は、いたずらするみたいに八雲の鼻を摘んだ。
「…寝るなら、電気消せよ」
「八雲君の鼻声〜」
ニコニコと笑われ、無言で鼻の上の手を退ける。
無視されたことに対してか、頬を膨らましながら素直に電気を消す。

そして濡れた髪をもう一度拭いてから、布団に入ってきた。

風呂上がり独特の高い温度が、僕の腕に入ってくる。

ゆたんぽ並みに暖かい晴香を見つめていたら、火照った頬を赤くさせた。

「な…なによ」

「いや…」

背中に腕を回し、ぎゅっ…と抱き締める。

「っ!?」

八雲の珍しい行動に、晴香は眼を白黒させるばかり。

少し反発するように手を突いてきたが、負けじと強く強く抱きしめた。

下着を付けていない胸元が、気持ちいいぐらいに柔らかい。


…天国にいるみたいに、柔らかくて暖かかった。


腕の中の晴香が小さく悲鳴を上げたが、気にしない。


「な…なに!?どうしたの?」

「僕の…」

「?」

「僕だけの…」


ゆたんぽ見つけた。



その夜、足元も体も…心もポッカポカだった。


END。



ゆたんぽ、本当にちょうど良い暖かさです。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[333]  [332]  [331]  [330]  [329]  [328]  [327]  [326]  [325]  [324]  [323
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
朝田よる
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
[05/23 ひなき]
[09/13 murasame]
[07/19 delia]
[06/27 delia]
[05/20 delia]
忍者ブログ [PR]