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年末に向けて大掃除。
「だからといって、誰がらくがきして良いと言った…」
「………」
危険を察知し、とりあえず隠れておいた晴香ちゃんなのでした。
あぁ…別居中のキンクマさんが可哀想で仕方が無い…
離してみると意外にも個性が出てきました。
というか、分かりやすくなった。
噛まれて怪我した子は、トラウマなのかもの凄くおどおど君に。
噛んだ子は…やっぱり噛みますね。
痛い痛い。
というわけで!やっと名前を決めましたよ!
おどおど君はおどちゃんで。
噛んだ子は凶暴から取って、キョウちゃんで。
うん!きっと明日には忘れそうな名前だ!
うーん…一日おきに卵を産むので、今日も産むはずなんですが…(鳥ね
今日は何故か産まれませんでした。
雨音たんは二個で終わりなのかな?
*御返事
>光と影 さんへ
初めまして!ようこそいらっしゃいました。
心がわくわくしてしまいましたか!それは書いた側も嬉しいことです^^
基本的に明るいお話が好きなので、皆さん良い者として出演させてもらってます。
私も同年代で集まるようなの好きですよ!年の差なんて関係ない!
おおお!そう言って下さると嬉しいこと限りありません!
またネタの神様が降りてきたら、書かせてもらいますね!
コメントありがとうございました!
さて、予防接種は皆さんしましたか?
私はしましたよ!
斉藤医院
「注射…打つ練習させてくれませんか?」
「嫌だ!」
「そ…そんな即答しなくても…」
「嫌に決まってるだろ!また僕を実験台にする気か!?」
八雲がここまで嫌がるのには、わけがあった。
そう、それは数週間前に遡る…
斉藤医院、休診日。
いつもならばここに住み着いている八雲以外、いないはずなのだが…
「…なんで休日なのに呼ばれたんですか?」
今日は違った。
不満げな晴香は、仕事モードではなく珍しく私服。
思ってみれば、私服で会うのは初めてである。
別に褒めてもらいたいわけではないが、少しドキドキした。
だが、八雲はというといつもの格好で出迎え、まったく気にした様子がない。
「まったく…」
少しおしゃれをしてきた自分が、馬鹿に思えてきた。
深い深い溜め息を吐き、椅子を回転させる。
理由も告げず「明日来い」と言われ、いまだに教えてもらっていない。
ベッドに寝転がる八雲を横目で窺うが、眠たそうに大あくびをひとつするだけ。
もう一度訪ねようとしたが、その前にがらりとドアが開く音。
鍵を閉め忘れていたかと思い振り返れば、そこには黒髪の少女…
愛らしい微笑みに、ついつい頬が緩んでしまう。
「ご、ごめんね。今日は病院お休みなの」
しゃがみ込んで少女に話しかけるが、きょとんとした顔で小首を傾げられる。
わかりにくかったのかと、もう一度言い直そうと口を開いた。
「その子に何を言っても無駄だ」
だが、起き上がった八雲の声と重なり消える。
八雲の声を聞き、たたたと少女は駆け寄った。
「?先生、この子とお知り合いなんですか?」
「まぁ…な」
少女を抱き上げ、膝の間に座らせる。
「患者さんですか?」
開けっ放しになっていたドアを閉めようとしたが、何者かによって封じられた。
閉まりかけていたドアを開けたのは、一人の男性。
「…患者じゃないよ」
そう言ったかと思えば、すたすたと診察室に入ってきた。
少女が八雲の膝から飛び降り、男の元に駆けていく。
「…八分の遅刻です」
「細かい男だねぇ」
苦笑いを浮かべた男は、鞄の中から白衣を出し腕を通す。
少女が着ていたコートを脱ぐと、その下にはナース服。
特注だろうか。
随分と可愛らしい。
「あ…あの、どちら様で…」
なにやら準備を始めだした二人に話しかければ、驚いた顔で振り返ってきた。
「…八雲、何にも話してないのかい?」
「話しましたよ。三週間前に」
「まったく…」
落胆の声を上げた男は、少女と目を合わせる。
しばらくすると、たたた…と少女が駆けてきた。
「こんにちは!」
「へ!?」
どこからともなく頭に聞こえた声に、きょろきょろ辺りを見渡す。
だが、声の主を見つけることは出来ない。
「お姉ちゃんお姉ちゃん」
「?」
スカートを引っ張られ、見下ろせば少女がこちらを見上げていた。
「斉藤奈緒です」
口端を上げ目を細めた少女に、天使の羽が見えたのは気のせいであろうか。
それにしても口が動いていないし、少女から声は聞こえなかった。
一体誰の声なのだろう…
「奈緒は口では喋れないんだ」
困惑する晴香に助け船を出したのは、ベッドに座ったままの八雲。
「えっと…腹話術みたいなもの?」
「…随分と違うが…まあ、そんなもんだ」
「…説明するね」
話が終わったのを見計らったのか、奈緒がスカートから手を離す。
「お姉ちゃんとお兄ちゃんは、予防接種をするの」
「予防?」
そういえば、そろそろインフルエンザの予防接種の季節。
「うん。そのために奈緒たちは来たんだよ」
やり遂げたという顔の奈緒の頭を、いいこいいこと撫でてやる。
「…終わったみたいだね」
顔を上げれると、注射の準備を終えた男が椅子に座っていた。
「私は斉藤一心。八雲の叔父です」
「えっ!?」
驚きのあまり、八雲と一心を交互に見つめてしまう。
「あ…えっと、小沢晴香です」
「八雲から話は聞いているよ。随分とセクハラされて…本当にすまないねぇ」
「いえいえ!もう慣れてきちゃったんでっ」
「そんなことは良いから…早くしてください」
照れくさそうに頭を掻き回す八雲は、話をそらすように一心の前に座った。
「じゃ、八雲からだね」
机の上に準備された注射器を手に取り、中身を少し出す。
その動作に身震いしてしまうのはしょうがない。
「えっと…一心さんもお医者さんなんですか?」
針が腕に刺さり、珍しく顔をしかめる八雲。
「そうだよ。元はといえばここも私の病院だったんだからね」
「へぇ…」
針を抜くと奈緒が駆け寄り、そこにガーゼを押しつけた。
「奈緒ちゃんは看護士さんなの?」
「うん!」
大きく頷いた奈緒は、嬉しそうに微笑んだ。
「っ…奈緒、少し強く抑えすぎだ…」
苦虫を噛んだような表情の八雲は、溜め息を吐いた。
「さて、次は晴香ちゃんだよ」
「あ、はい」
晴香は返事を返すと、八雲と席を交代する。
軽い雑談をし、一心が淹れてくれたお茶を飲んでいた。
「一心…先生は…」
「先生は付けなくて良いよ」
なんだか恥ずかしくてね…と苦笑する一心。
話していて気がついたが、八雲とは大違いである。
「一心さん、注射うまいですね」
ちくりとはするけど、刺されたという痛みはない。
今まで出会った人の中で一番かもしれない。
「そうかい?」
「私…うまく出来なくて…」
「練習すればいつかはうまくなるものだよ」
本当…この人が先生だったら…
現実を見つめ返し、ついつい溜め息。
「そうだ!八雲に練習相手をしてもらったらどうかね?」
「お、叔父さんっ!」
「良いじゃないか。いっつも晴香ちゃんに迷惑をかけているわけだし」
逃げようとした八雲の腕を掴み、後ろから羽織い責めにする。
じたばたと暴れる八雲を椅子に座らせ、一人準備を始める一心。
「僕はやらないからな!」
「もし断ったら、ベッド回収だ」
一心の言葉に、八雲は息をのむ。
…そんなにもあのベッドが大切らしい。
「はい、注射器」
「あ…ありがとうございます」
注射器を片手に、晴香は八雲と向き合う。
「そ…それでは…」
心の中で何度も謝りながら、八雲の腕に注射針を刺した。
八雲の悲鳴は、その後何度も聞こえたそうな…
END。
奈緒ちゃんのナース服とか可愛いと思うんだ。
「嫌だ!」
「そ…そんな即答しなくても…」
「嫌に決まってるだろ!また僕を実験台にする気か!?」
八雲がここまで嫌がるのには、わけがあった。
そう、それは数週間前に遡る…
斉藤医院、休診日。
いつもならばここに住み着いている八雲以外、いないはずなのだが…
「…なんで休日なのに呼ばれたんですか?」
今日は違った。
不満げな晴香は、仕事モードではなく珍しく私服。
思ってみれば、私服で会うのは初めてである。
別に褒めてもらいたいわけではないが、少しドキドキした。
だが、八雲はというといつもの格好で出迎え、まったく気にした様子がない。
「まったく…」
少しおしゃれをしてきた自分が、馬鹿に思えてきた。
深い深い溜め息を吐き、椅子を回転させる。
理由も告げず「明日来い」と言われ、いまだに教えてもらっていない。
ベッドに寝転がる八雲を横目で窺うが、眠たそうに大あくびをひとつするだけ。
もう一度訪ねようとしたが、その前にがらりとドアが開く音。
鍵を閉め忘れていたかと思い振り返れば、そこには黒髪の少女…
愛らしい微笑みに、ついつい頬が緩んでしまう。
「ご、ごめんね。今日は病院お休みなの」
しゃがみ込んで少女に話しかけるが、きょとんとした顔で小首を傾げられる。
わかりにくかったのかと、もう一度言い直そうと口を開いた。
「その子に何を言っても無駄だ」
だが、起き上がった八雲の声と重なり消える。
八雲の声を聞き、たたたと少女は駆け寄った。
「?先生、この子とお知り合いなんですか?」
「まぁ…な」
少女を抱き上げ、膝の間に座らせる。
「患者さんですか?」
開けっ放しになっていたドアを閉めようとしたが、何者かによって封じられた。
閉まりかけていたドアを開けたのは、一人の男性。
「…患者じゃないよ」
そう言ったかと思えば、すたすたと診察室に入ってきた。
少女が八雲の膝から飛び降り、男の元に駆けていく。
「…八分の遅刻です」
「細かい男だねぇ」
苦笑いを浮かべた男は、鞄の中から白衣を出し腕を通す。
少女が着ていたコートを脱ぐと、その下にはナース服。
特注だろうか。
随分と可愛らしい。
「あ…あの、どちら様で…」
なにやら準備を始めだした二人に話しかければ、驚いた顔で振り返ってきた。
「…八雲、何にも話してないのかい?」
「話しましたよ。三週間前に」
「まったく…」
落胆の声を上げた男は、少女と目を合わせる。
しばらくすると、たたた…と少女が駆けてきた。
「こんにちは!」
「へ!?」
どこからともなく頭に聞こえた声に、きょろきょろ辺りを見渡す。
だが、声の主を見つけることは出来ない。
「お姉ちゃんお姉ちゃん」
「?」
スカートを引っ張られ、見下ろせば少女がこちらを見上げていた。
「斉藤奈緒です」
口端を上げ目を細めた少女に、天使の羽が見えたのは気のせいであろうか。
それにしても口が動いていないし、少女から声は聞こえなかった。
一体誰の声なのだろう…
「奈緒は口では喋れないんだ」
困惑する晴香に助け船を出したのは、ベッドに座ったままの八雲。
「えっと…腹話術みたいなもの?」
「…随分と違うが…まあ、そんなもんだ」
「…説明するね」
話が終わったのを見計らったのか、奈緒がスカートから手を離す。
「お姉ちゃんとお兄ちゃんは、予防接種をするの」
「予防?」
そういえば、そろそろインフルエンザの予防接種の季節。
「うん。そのために奈緒たちは来たんだよ」
やり遂げたという顔の奈緒の頭を、いいこいいこと撫でてやる。
「…終わったみたいだね」
顔を上げれると、注射の準備を終えた男が椅子に座っていた。
「私は斉藤一心。八雲の叔父です」
「えっ!?」
驚きのあまり、八雲と一心を交互に見つめてしまう。
「あ…えっと、小沢晴香です」
「八雲から話は聞いているよ。随分とセクハラされて…本当にすまないねぇ」
「いえいえ!もう慣れてきちゃったんでっ」
「そんなことは良いから…早くしてください」
照れくさそうに頭を掻き回す八雲は、話をそらすように一心の前に座った。
「じゃ、八雲からだね」
机の上に準備された注射器を手に取り、中身を少し出す。
その動作に身震いしてしまうのはしょうがない。
「えっと…一心さんもお医者さんなんですか?」
針が腕に刺さり、珍しく顔をしかめる八雲。
「そうだよ。元はといえばここも私の病院だったんだからね」
「へぇ…」
針を抜くと奈緒が駆け寄り、そこにガーゼを押しつけた。
「奈緒ちゃんは看護士さんなの?」
「うん!」
大きく頷いた奈緒は、嬉しそうに微笑んだ。
「っ…奈緒、少し強く抑えすぎだ…」
苦虫を噛んだような表情の八雲は、溜め息を吐いた。
「さて、次は晴香ちゃんだよ」
「あ、はい」
晴香は返事を返すと、八雲と席を交代する。
軽い雑談をし、一心が淹れてくれたお茶を飲んでいた。
「一心…先生は…」
「先生は付けなくて良いよ」
なんだか恥ずかしくてね…と苦笑する一心。
話していて気がついたが、八雲とは大違いである。
「一心さん、注射うまいですね」
ちくりとはするけど、刺されたという痛みはない。
今まで出会った人の中で一番かもしれない。
「そうかい?」
「私…うまく出来なくて…」
「練習すればいつかはうまくなるものだよ」
本当…この人が先生だったら…
現実を見つめ返し、ついつい溜め息。
「そうだ!八雲に練習相手をしてもらったらどうかね?」
「お、叔父さんっ!」
「良いじゃないか。いっつも晴香ちゃんに迷惑をかけているわけだし」
逃げようとした八雲の腕を掴み、後ろから羽織い責めにする。
じたばたと暴れる八雲を椅子に座らせ、一人準備を始める一心。
「僕はやらないからな!」
「もし断ったら、ベッド回収だ」
一心の言葉に、八雲は息をのむ。
…そんなにもあのベッドが大切らしい。
「はい、注射器」
「あ…ありがとうございます」
注射器を片手に、晴香は八雲と向き合う。
「そ…それでは…」
心の中で何度も謝りながら、八雲の腕に注射針を刺した。
八雲の悲鳴は、その後何度も聞こえたそうな…
END。
奈緒ちゃんのナース服とか可愛いと思うんだ。
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