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きつねじゃないよ、わんこだよ。

キツネが好きです。
フェネックとか可愛いですよね。
こんこん。

昨晩は空麗爛さん宅で絵チャしてきました!
始めは二人っきりだったんですが、その後ぞくぞくと二人一気に…
結局、四人でカオス祭りでした^^
主催の空麗爛さん、水無月さん、HEILLたんありがとうございました!

一つ前にバトンを上げました!
れもさんから頂いた「連想絵師バトン」!
毎度毎度、本当にありがとうございます!


*御返事
>昴流 さんへ
三日連続こんばんは!(笑)
おお!あの後もあるのですか。
後藤夫妻のラブラブ交換日記…八雲ではないですが、私も見たいですね^^
意外にもあの二人はラブラブですからね!
いえいえ、またいつでもコメント残して行って下さいね!

>黒猫にゃくもの宅急便 さんへ
いちゅもありがとーごじゃじゃまちゅ!
はんこおちゅー!かぷっ。
さて、はりゅかはにゃくもに任せて…昨日はありがとうございました!
かげみち…ふふっ、気がつきましたか^^
丁度良いものがあったものでつい…

コメントありがとうございました!


さて、八雲はむっつりだと思うんです。
頭の中ではあっはんうっふんなことばっか考えてんですよ、奴は。

はぁ…と、吐く息が白く染まる。

それはゆっくりと上に上がり、ぼんやりと消えていく。

もう…冬だ。

そんな昼下がりの砂利道を、晴香はスキップ混じりに駆けていた。

向かうは後藤家、旧斉藤家だ。



ガラリと開くドアも、あの頃とまったく変わらない。
変わったのは、住人と時間であろうか。

「こんにちはー」
玄関で声を上げると、居間から顔を覗かせたのは後藤。
「あぁ」だか「おう」だか分からない返事を返し、手を擦り合わせながらやってきた。
「どうしたんだ?突然」
「てへへ。今日は八雲君とデートなんです」
「あぁ…だからあいつ…」
苦笑を浮かべ、頬をポリポリと掻く。
「?八雲君、どうかしたんですか?」
「いや…昨日、珍しく髪をドライヤーで乾かしててな」
そうか、デートだからオシャレをしてたのか。
からかうように笑う後藤は、どこか我が子の成長を楽しむような瞳。

「まあ上がりな。あいつ、楽しみで眠れなかったのか、まだ夢ん中だ」

「お邪魔しまーす」


冬の休日…八雲は後藤の家に帰るようになった。

初めは私の家に来たら?と誘ったが、苦笑いを浮かべながら断られた。
理由はストッパーがかけられなくなるとか…

寒いからというのを理由にしているが、本当は家族の温もりを求めているからだと思う。

思い出が一番残る、この家を。


「八雲君、ドライヤーなんてかけてたんですか?」
「あぁ、随分と晴香ちゃんとのデートが楽しみみたいだな」
「そのくせに寝坊だなんて」
そんなこともあろうかと、こうやって迎えに来るという約束にしたのだ。
久しぶりに奈緒ちゃんにも会えるし。
「っと…寝坊した罰で、寝顔でも見てくか?」
居間に入りかけたとき、ニヤリと後藤が笑った。
「良いですねぇ〜。八雲君、滅多に寝顔見せてくれないですし」
二人の目的地は、居間から八雲の部屋へと移動した…



気付かれないように、そっと扉を開ける。
カーテンが開いているため、室内は思っていたよりも明るい。

そして見つけた。
部屋のど真ん中に、布団を敷いて眠る八雲を。


寝相が悪いのか、下半身まで布団がずり落ちている。
こちらを向き、丸くなって眠る八雲の口は、ぽかんと半開いていた。

「おはよーございまーす…」

とりあえず声をかけてみるが、起きる気配はゼロ。
「楽しみで眠れなくって、朝は爆睡とは…」
隣の後藤が、呆れたように溜め息を吐いた。

まるで、遠足前夜の子供のようだ。

ついつい子供の八雲を想像し、口元が緩んでしまう。
「…どうします?起こしちゃいましょうか?」
「起こすのはもったいねぇだろ。…デートの予定は?」
「とりあえず公園でお弁当を食べて、街をブラブラする予定です」
手に持った手提げを、後藤に見せる。
この日のために、朝の七時から作ったサンドイッチだ。
「で、その後はホテルで休憩か」
「…後藤さん、ますます親父臭くなりましたよ」
「晴香ちゃんこそ、どんどん八雲に似ていってるぜ?」
ケラケラと笑う姿は、やはり父親らしくなった。
これは奈緒ちゃん効果か。

「んっ…うぅ」

確かに聞こえた唸り声に、二人は肩を揺らした。
おそるおそる振り返と、寝返りを打ち、もぞもぞと動く八雲。
ごろんと上を向き、堂々と大の字で眠っている。

起きていないことに一安心し、胸を撫で下ろした。

「ぅん……はる…か…」
「え!?」

まさか寝言で名前を呼ばれるとは思わず、まじまじと見つめてしまう。
後藤も驚いているのか、瞬きを繰り返している。

「はるっ……きもち…っい」

「………」

ばっちりと聞こえた内容に、二人は固まった。
その後もごにょごにょと何かを呟いていたが、うまく聞き取れない。

「おい、まさかコイツ。あっはんうっふんな夢見てんじゃ…」

「ま、まっさかー!八雲君に限ってそんなえっちな夢…」

「…今夜は休憩じゃなくってお泊まりかもな」

「…今からそんなんじゃ、奈緒ちゃんに嫌われますよ」

奈緒ちゃんの恋愛事情はこれからだと言うのに。

「そこっ…だ…」

悩ましげに眉を寄せ、体を丸める。
気のせいか、息も荒いような…

「って…なにしてるんですかっ!」

隣にいた後藤はいなくなり、気付けば八雲が眠る布団の傍にいた。
布団の端を手に取り、今にも捲りそうな…
「晴香ちゃん!これが男の神秘ってやつだ!」
「な、なにが神秘ですかっ!早く出ましょうよ!」

これ以上ここにいては、聞いてはいけないことを聞きそうで…
見てはいけないものを見てしまいそうだった。

「その反応…まさかまだなのか!?」
「セクハラで訴えますよっ!」
後藤に駆け寄り、見ないようにと目をつぶりながら腕を引く。

だが、ここはさすが警察官。
腕を引っ張っても、そう簡単には動かない。

「うぅ〜っ。早く出ましょうよ〜」
それでもどうにか、ドアまで半分の距離についた。

きっと、それで気を抜いてしまったのだろう。

「ほら、これも勉強だと思って!」

「きゃっ」

ボンと背中を押され、前乗りにバランスを崩す。
そのまま数歩、踊るように歩いて…転んだ。

その先には偶然か、八雲がいて…
見事に布団にダイブした。

「んっ!」

ショックからか、八雲がピクンと震えたのを、布団越しに感じる。

目の前には、下半身にしか掛かっていなかったはずの布団。

「………」

なんだかものすごく、触れてはいけない場所に触れている気がする。

おそるおそる視線を上げれば、上半身を上げた半目の八雲と目があった。

「…あ」

「…っ!?」

現状を理解した八雲が、目を丸く見開く。
二人の顔が、みるみるうちに真っ赤に染まった。

「なにしてんだっ!」

「きゃーっ!!」

二人の悲鳴は、居間にいた敦子と奈緒にまで届いた…



高々と悲鳴を上げた二人は、あわあわと慌てていた。

八雲はとりあえず布団を胸元まで上げ、壁際まで下がった晴香を見つめる。
後藤はというと、部屋の入り口で笑いを堪えていた。

「な…なんで君がいる!」

「えっと…デートのお迎えに…」

びくっと震え、涙目でこちらを見てくる。
…まるで、さっきまで見ていた夢のように…

「聞いてるのはそこじゃないっ…なんで、あんなとこにいた!」

「だ…だって、後藤さんに押されてっ…」

それ以上は、真っ赤になった顔を押さえ、震えだしたために聞けなかった。
八雲の睨みは倍増し、後藤に移る。

「…後藤さん」

「ぶはっ。ま、まさかマジでえろい夢見てっ」

「わ、悪いですかっ」

嘘を付いても無駄であろう。
…こいつらはバッチリと聞いていたようだから。

「誰も悪いとは言ってねぇよ。一般男子になれて良かったなぁってことだ」

「…どういう意味ですか」

「いやぁ〜、今までこういうことに興味がなかった奴がねぇ〜」

「僕だって、人並みには性欲があるんです!」

怒鳴ってから気が付いた。
近くには晴香もいるということ。

「せーよく…」

言葉を繰り返したかと思えば、真っ赤な顔でバタンと倒れる晴香。

「は、はるか!」

「おーおー、デートどころじゃねぇな。こりゃ」

一瞬布団から出るのを躊躇ったが、すぐに晴香に駆け寄った。

「とっとと出てけっ!」

「へいへい、邪魔者は退散しますかねぇ〜」

「せ…せーよく…」


この日のデートは中止となった…


END。



奴はむっつりだと思うんです。
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無題
また②来てしまいました。。
後藤さんと八雲の言い争い・・・スンゴク良いです
PCの前でニヤ顔が収まりませんでした笑
私もまねごとで小説を書きたいと思ってるんですがアイディアが全く浮かばないんです涙
どうやったら出てくるんですか?
もし良かったらアドバイス的な物を教えてもらえたら幸いです))ずう②しくて本当スイマセン汗
tomo 2008/12/15(Mon)22:48:52 編集
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