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決まりましたね〜、高校野球!
明日から準々決勝始まりますね!楽しみだ〜!
……それより、昨日の試合で智弁和歌山のバッテリーがキスしたって本当なんですか…
マネージャーが選手にキスなら許せますが…

大神プレイ中…
鬼のお面みたいなのに『八晴』って書き途中
…これってあとで壁に落書きされてるんだよなぁ…
……やっぱ三周目に書こう…
おとなしく菌の顔書きました。
黒のお面も書きたかったなぁ…

くそぅ…四月馬鹿に何もする事がない…
もう小説だけでいいや。

四月になったら拍手変えよう…と思う。

追伸・5000HITありがとうございます!


今日のは記念写真。
微妙に耳掻きの後日話…っぽい。

斉藤夫妻は後藤家…持ち主は八雲だが名前だけは後藤家に遊び兼宿泊に来ていた。


正式には桜が咲いたから写真撮影をしようというものだったが…八雲には言っていない。
言ってしまったら八雲は絶対に来ないと晴香は知っているからである。


「お邪魔します」
「この家の持ち主は僕だ。…お邪魔しますはおかしいだろ」
八雲は玄関に座りながら靴を脱ぐ。晴香はまだ立ったままだ。
「じゃあ、ただいま」
晴香は八雲を見下ろすとニコリと笑いかけた。
一瞬驚く八雲だが、すぐに呆れた表情になる。
「……おかえり」
「え…」
靴を脱ぎかけていた晴香にそんな声が届く。

聞きなれた、大好きな声…

「八雲君?」
晴香は八雲の隣に座るとその顔を覗き込むようにかがんだ。
「…君におかえりって言っていいのは僕だけだ」
赤く染まった頬を隠すようにそっぽを向いた八雲をしばらく見つめていた晴香だが、ニコリと笑う。
「うん。そうだね」

「おい…いつまでらぶらぶしてるんだ…」
呆れたような、見てられないといった顔の後藤が二人の後ろに立っていた。
八雲は溜め息をつきながら後藤を振り返ると、馬鹿にしたように鼻で笑う。
「居たんですか」
「あぁ居たよ!おまえらがイチャイチャしてる間ず〜っとな!」

一発殴ってやろうか!

後藤がだぼだぼのワイシャツの袖を捲りにかかった時だ。
後藤の後ろからたったったっ…と駆け寄る足音が響く。
「おかえりっ!」
ひょこっと後藤の後ろから顔を覗かせたのは、満面の笑みの奈緒だった。
「ただいま」
別に合わせる気はなかったが、八雲と晴香の息はぴったりだった。
驚いたように目を見合わせていたが、少しすると小さく笑う二人。
「お兄ちゃんとお姉ちゃんは仲良しだね!」
奈緒が後藤の横に並ぶと目線が同じくらいの二人を交互に見るとニコリと微笑む。
そんな奈緒の言葉に真っ赤になる晴香となんとなく目をそらす八雲がいた…


「…おじゃまします」
八雲は台所で昼ご飯を作っている敦子に声をかける。
敦子は振り返ると手元はそのままで晴香を見つめる。
「……子供は作ってる途中ね…」
「っ!?」
真っ赤になる二人を見ると楽しそうに顔を歪める敦子。
八雲の後ろからそれを眺めていた後藤がニヤリと笑う。
「お?作ってるのか。八雲」
「うるさいっ!」
真っ赤な顔をした八雲が後藤を振り返る。晴香はうつむいたままその場で動けなくなっていた。
「奈緒が聞いたらどうするんです!そんな教育させるんなら僕が引き取ります!」
「いいのか?毎晩声を抑えながらやらなくちゃいけないんだぞ?あ、気持ちを抑えなくちゃいけないんだな」
「うるさい!黙れ!」
八雲は後藤に腕を上げるが動揺してるのか、意図も簡単に逃げられてしまう。
「あとで子作りのコツでも教えてやろうか?」
「結構です!充分に知識はありますから!」
「や、八雲君…知識って…」
晴香は首まで真っ赤に染めるとこれでもか、というくらいまで首を下げてしまう。
その後ろを八雲が後藤を追いかけ回している。
敦子は楽しそうに笑うと料理の続きに入った。
「お姉ちゃん?」
今までコップやお皿を並べていた奈緒が不思議そうに首を傾げて晴香の袖を引っ張る。
「なんでもないよっ!」
晴香はそう言うと真っ赤な顔のまま、敦子の料理を手伝い始める。
だが八雲と後藤の会話が耳に入ってくる度に顔を真っ赤に染めることになっている晴香であった。


お昼ご飯も終わったころ。
皆は庭先に集合していた。

「ちょっとまて!僕はそんな事聞いてない!」
八雲はむすっとした顔で晴香を見下ろす。
「だって言ったら八雲君、こないでしょ?」
「当たり前だ。…写真は嫌いなんだ」
「……こないだは私に、あんなに撮られたくせに…」
晴香はぼそりと言うが八雲に届いたようで顔を歪める。
「あれは別だ。一種のプレイと同じだ」
「プ、プレイ!?」
晴香は八雲の大胆発言に顔を真っ赤に染める。
あれ…とは、カメラを買った翌日に行ったピクニックからの帰宅後…のような行為である。
「声がでかい…」
八雲はそう言うと斉藤家のカメラを合わせている後藤と敦子。庭の花を観察している奈緒を見渡す。
「…やっぱり、いや?」
晴香がもう一度聞くが、帰ってくる答えは同じ。
…首を縦にふるだけ。

晴香はどうしよう、とつぶやくと溜め息をはいた。
そんな晴香を見下ろしていた八雲だが、ある案を思いつきニヤリと笑う。
「条件つきならいいぞ?」
「本当っ!?」
顔を上げた晴香はきらきらと輝いている。
そんな晴香を見て面白い…と思った八雲。
「で?条件って?」
「おーい!早くしろよ!」
ちょうど重なる晴香と後藤の声。晴香の興味は条件からカメラへと一瞬で変わってしまう。

まぁいいか…

そう思った晴香はちらりと八雲を見上げ、その手を引くと後藤のもとへかけた。

交渉成立…

八雲が隠れてニヤリと笑ったのに気が付いたのは奈緒だけだった。


「………」
八雲は後藤が準備した場所を見ると顔を歪める。

…なんでココなんだ。

そこは数年前、遅れて開花した桜の木の下。

…一心と写真を撮った場所…

「じゃあ、まず新婚組からだな」
後藤はそう言うと八雲と晴香の背中を押す。

簡単に進む晴香の背中。
簡単に進まない八雲の背中。

どちらにせよ、桜の木の下に二人を立たせることに成功した後藤はカメラに駆け寄る。
「ほら、撮るぞ!」
後藤はそう言いながら、シャッターを押した。



また笑えなかった…

八雲は陽が沈んだ赤い空を見上げる。

敦子は夕食の準備をしていていない。
後藤と奈緒は一緒に風呂に入っていていない。
…あいつはどこかに行った。

あの後奈緒も入れて三人で撮ったり、タイマーで全員を撮っていたが…結局、一回も笑えなかった。

「はぁ…」
「八雲君っ!」
そんな上機嫌な声と共に背中に柔らかいものがあたる。

あいつ…だ

それが何かはわかったが…気にしないようにした。
「…僕は笑えなかったよな?」
八雲はおそるおそる晴香に聞く。
晴香は頭の上にハテナマークを浮かべていたが、しばらく悩んでいた。
「…笑えてたよ」
「どこがだ?」
「どこって……心の中?」
晴香は八雲の背中から離れると横に並ぶ。
「は?」
「心の中がね、笑ってたよ。八雲君は表に出せないだけで、ちゃんと笑ってたよ」
晴香はそういうと隣に座る八雲を見上げ、ニコリと微笑んだ。
八雲はしばらく目をパチクリとさせていた。
だが突然、八雲は糸が切れたかのように笑い出す。
「な…なによ」
「君は馬鹿だなって」
八雲はそういいながらも笑い続けていた。

パシャリ…

その音が糸を繋ぎ止めたように八雲は笑いを止めた。
そして晴香の手の中にあるカメラを見つめる。
「やっと表に出た」
晴香は優しく微笑みかけるとちゅっ…八雲の唇にキスをした。
「ゆっくりでいいよ?」
そのままぎゅーっと八雲に抱きつく晴香。

叔父さん…少しだけ、意味が分かった気がします…



しばらく黙って、何かを考えていた八雲だがニヤリと笑うとその耳元に吐息をかける。
「そういえば…条件を言ってなかったな」
「え?」
「今晩、後藤さんに聞かされたやり方…試してみようか?」


END。



八雲はちゃんとした写真は苦手そう…
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