忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



「おいちー!」

「賞味期限切れてるぞ…」

上の数字なんだと思います?
八雲が言ったので、答えは簡単かな?
今日飲んだカルピスの賞味期限です。

へ…平気ですよね!乳製品ですし!
きっとお腹に良いはず!
…明日、腹を壊したらこれのせいですかね。
ちなみに全部飲んでしまいました。

どこいつが面白過ぎてしょうがありません。
本当、地味地味したゲームなんですよ。
でもなんか知らないけど面白いです。

会話が面白いです。
ネタがそこら中に落ちてて…もうっ(笑)
あー…癒されますね。

現在、サイト作りに向けて色々してますが…
画像の上げ方がわかんにゃいorz
うぅ…まだまだだなぁ…

あ、一つ前にバトン上げました!
拾い物なので(しかも罰ゲーム有)フリーです。
拾いものは何ですか〜♪


さて、普通なお話にゃ。
なんかトロの口癖が移ってきて痛い子に見られそうにゃ。

サラリーマン八雲

今週から長期休暇も終わり、仕事が始まった。

いくら慣れてきたからといっても、正直仕事は辛い。


働かずに一生過ごせるなんてことがあれば良いが、現実ではありえない。

ありえたとしても、それは極々一部の貴族や王族。


「はぁ…」

久しぶりの仕事となってか、ずいぶん疲れた。

それでも、あと少しであの笑顔が見れると思えば、自然と頬が緩む。


きっと家に帰ったら、エプロン姿の彼女が駆けてくるであろうか。

そして、ただいまのキスを求めて、抱きついてくる。

で、僕は彼女の髪を撫でながら…


「ふふっ…」

朝、彼女が巻いてくれたマフラーに顔を埋め、八雲は幸せそうに微笑んだ。



部屋へと続くマンションの廊下を歩いていても、思い浮かぶのは晴香の姿。


風呂かご飯か聞かれたとき、どっちにしようか…
それともわ・た・し…は期待しない方がいいな。

そんな言葉を真っ赤な顔で言われた日は…
そのままベッドに強制送還決定。


自分の妄想に苦笑を浮かべ、八雲はポケットから鍵を出した。
チェーンもかけているであろうから、チャイムを先に鳴らしておく。
その間に鍵穴に鍵を差し、重たいドアを開けた。

「ただいまー…」

ドアを開けて一番に感じる、どこか落ち着く我が家の匂い。
次は彼女が駆けてきて…という予想は、見事に外れた。

「?」

「あ…お、おかえりなさい」

意外にも近くから聞こえた声を捜し求めて、視線を下げると晴香の姿。
ダンボール箱の前でしゃがみ込み、困ったように固い笑みを浮かべていた。

「…何をしてるんだ?」
いつもは晴香が持ってくれる鞄を廊下の隅に置き、靴を脱ぐ。
「あ、あのねっ…」
八雲が隣に来たのを見計らい、立ち上がろうとする晴香。
しかし、ダンボール箱に引っ張られるように、再び座ってしまう。
「…エプロン、挟んじゃって…」
この体勢からじゃ、ダンボール箱持ち上げられないし…
と、助けを求めて見つめられた。
「まったく君は…」
「ばかって言いたいんでしょ!」
ぷいと腕を組んでそっぽを向かれる。
そんな晴香に呆れ半分に溜め息を吐き、伊達眼鏡を外した。

「かわいいなって言おうとしたんだよ」

その言葉に、晴香が目をまん丸くさせたのは言うまでもない。
眼鏡をくるりと回してから胸ポケットに仕舞い、ダンボール箱を持ち上げる。
「あ…ありがと…」
すんなりと立ち上がった晴香の頬は、ほんのり桜色に染まっていた。

「リビングに持っていけばいいのか?」

こっそり差出人を調べると、そこには小沢の文字。

「うん」

彼女は僕と結婚…したため、姓は斉藤。

「…君は僕の鞄を持ってこい」

僕が知る限り、小沢の知り合いはひとつ。

「はーい!」

ということは、彼女の実家からか…


ご機嫌な返事は、鼻歌に変わって後をついてきた。

とりあえずソファーの前にダンボール箱を置き、背伸びをひとつ。

晴香が一人ではなかなか持てなかったダンボール箱だ…
持てたとしても、それなりには疲れた。

「お仕事お疲れさまでしたっ」
寝室に鞄を置いてきた晴香が、首に巻かれたマフラーに手を伸ばす。
その間にネクタイに手を伸ばすが「私の仕事だからだめ」と、する事がなくなった。

「君の実家から…か」
晴香のお仕事が終わるまでの間、色々と気を紛らわすために話しかける。
「うん。お蕎麦とかお野菜とか送ってくれたみたい」
「年を越したというのに蕎麦…」
「おいしいものはいつ食べてもいいの!」
ぷくーと両頬を膨らます動作は、いつ見てもかわいい。
「…確かに、おいしいものはいつ食べてもおいしいな…」

たとえば、君…とか。

「季節ものもあるけどね〜」
はい終わり、とコートを脱がせて晴香のお仕事は終わった。

「あ、そうだ…」
何か思い出したらしく、改めて向かい合う晴香。

「おかえりなさいっ!」
満面の笑みに見とれていたら、彼女に唇を奪われていた。

「!?」

軽い口付けではあったが、突然のことに心臓がバクバクと音を鳴らしている。

「おかえりのキス、してなかったなぁ〜って」

「………」

「ただいまは?」

「…ただいま」

それからお返しだと言わんばかりに、口付けを返した。


「僕が片付けておくから、君は届いたものを見ておけ」

「え?」

「れ、冷蔵庫に入れておいた方が良いものとかあるだろっ」

それだけ言い放ち、八雲は晴香からコートを奪って、逃げるように寝室に向かう。

「?…変な八雲君」

小首を傾げた晴香は、お言葉に甘えて、ダンボール箱をいじりはじめた。



寝室に駆け込んだ八雲は、部屋の電気も付けずにスーツをハンガーにかけていた。

「おいしいものはいつ食べてもおいしい…か」

ぼーっとする脳内に浮かぶのは、明らかにおいしいもの化された晴香。
そんな妄想を慌てて振り払い、シャツのボタンを何個か外した。

「煩悩退散、煩悩退散…」

何度も何度も唱えたが、頭の片隅から煩悩が消えることはなかった…



自己嫌悪のためか仕事の疲れか、何故か足取りが重い。
あのままベッドに倒れても良かったのだが、晩御飯も風呂もまだなので我慢我慢。

「あ!八雲君!」

そんな八雲を待っていましたと迎えてくれたのは、誰でもない晴香。
ダンボールの前にしゃがみ込んで、どこか楽しそうに笑っていた。
「何か良いものでも入ってたか?」
ソファーに座り、床に座った晴香を見下ろす。
「見てみてーっ!」

たたた…と隣に座った晴香から渡されたのは、可愛らしい二枚の封筒。

一枚は桃色をベースにした封筒で、二枚目は青色をベースにした封筒だ。
よくよく見ると「晴香へ」と書かれたのと「八雲君へ」と書かれている。

「開けてごらん?」

「八雲君へ」の方を渡され、急かされるままに封筒を開ける。

中には…お札が数枚入っていた。

「これは…」

「お母さんからお年玉だって」

そういう晴香の手には、手紙が数枚。

「…君の母親は、僕の母親じゃな」

「くないでしょ!八雲君のお義母さんでもあるし、娘の旦那さんなんだから!」

「…そういうものなのか?」

「そういうものなんですっ!」

そこで会話は終了し、嬉しそうに歌う晴香の歌声だけが残った。

しばらくお札と見つめ合っていた八雲だが、突然吹き出す。

「…まさか、この年でお年玉をもらうとはな…」

「なにか言った?」

「なんでも」


母親がいるというのも、意外と良いかもしれない。


END。



お年玉っていつまでもらえるんでしょ?
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
こんばんは。。

大丈夫ですよ、、私も前に半年賞味期限が切れたサンマ缶食べたことがあるんですが(食べた後に絶叫)大丈夫でしたよ笑

お年玉って社会人=働いていたらもらわないであげる立場になるんじゃないですかね?

TOMO 2009/01/07(Wed)19:29:28 編集
無題
返事ありがとうございます。体調は大丈夫ですか?
私は、賞味期限が一年過ぎた野菜ジュースを飲んでお腹を壊したことがある大馬鹿者です(笑)
リンクを貼りました。
シマちゃん 2009/01/07(Wed)21:20:09 編集
[374]  [373]  [372]  [371]  [370]  [369]  [368]  [367]  [366]  [365]  [364
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
朝田よる
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
[05/23 ひなき]
[09/13 murasame]
[07/19 delia]
[06/27 delia]
[05/20 delia]
忍者ブログ [PR]