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「ななくちゃかってきたー!」

「…明らかに違うだろ」

「おはなやちゃんでかったもん!」

「こんな冬なのに、よく売ってたな…」

七草粥を食べる日ですね!
皆さんは食べましたか?
我が家では、安売りタイムを狙って買いに行ってるのです。
ですが、今年は安く買えませんでした。

七草セットって、なんだか可愛いような気がします。
全体的にちっちゃいいののセットで♪
写真を撮ろうとしましたが、気付いた時には鍋の中…orz

七草…未だに全部言えません。
お話書くときも、なんだったかわからず調べましたよ。
ここのところ、不明な点はやふーの知恵袋使ってます。
自分では質問しませんよ?他人の見てるんです!

ホームページ作り!画像をどうにか上げることに成功!
よし、このままのんびりたらたら続けます!
ブログ一周年あたりには、完成していると嬉しいです。

そして、こっちの方での年賀状作りやっぱ止めました!
もう今更ですしね…
来年はちゃんと描くぞー!

そういえば、新しいぼーかろいどちゃん。
ティアに見えて仕方ない人がここにいます。
それにしても、大人っぽい!二十歳!


*御返事

>TOMOさんへ
こんばんは!どうにか大丈夫でした!
半年過ぎた過ぎたサンマ缶!よし、基準は半年なのですね!
食べたあとの絶叫は、あえてスルーさせて頂きます^^
やっぱり、親に取っては子供はいつまでも子供だと思うので。
それに恵子ままんから見ちゃ、こいつらまだまだおこちゃまなのですよ!(え
身体の付き合いはしてる新婚さんのくせに!!
見た目は大人、素顔はおこちゃm(ry

>シマちゃんさんへ
こんばんは。ご心配をおかけてしまい、申し訳ありませぬ(´・ω・`)
こんな自分も、心配されているとは…涙涙のぼろぼろりんです!
おおお!シマちゃんさんは一年過ぎたジュース!
ですが、お腹を壊してしまいましたか(苦笑)
今のところ私は大丈夫です!さすが乳酸飲料!お腹に良い!
リンク報告ありがとうございます。

コメントありがとうございました!


さて、七草粥。
七草粥美味しいですよね。

専業主夫八雲

今週から仕事が始まった、とある一月六日。

専業主夫である八雲は、一人キッチンにいた。


今日の晩ご飯はカレーライス。

残ったら、明日の夕飯にでも食べればいい。

カレーは、よく煮込んだ方がおいしいからな。

もし同じのが嫌だと言われたら…

カレーうどんにでもしよう。


よし、と隠し味に擦り下ろしたリンゴを混ぜて完成。

あとは、晴香が帰ってくるまでの間、煮込むだけ。


「…帰り、遅いな」

ちらりと台所に掛けられた時計を見、小さく呟く。

冬は寒いだけではなく、日が沈むのも早い。

寒さに凍えて動けないなんて事は無いだろうが、変な輩に絡まれてないか心配だ。

「…迎えに行くか」

コンロの火を止め、コートを取りに寝室に向かおうとしたとき。

ちょうどチャイムの音が鳴り響いた。

「…帰ってきたか」

心配事がなくなり、胸を撫で下ろす。

だが、急かすように連打されるチャイムに、八雲は慌てて玄関に走った。

「ただいまぁ〜…」

ドアを開けた途端に倒れてくる晴香をキャッチし、起きあがらせる。

「…おかえり」

「私…もう寝る。おやすみなさい」

「はっ!?」


…その後、目を閉じた晴香を無理矢理起こし、引きずるように風呂場に運ぶ。

自分でシャワーを浴びる気のない晴香に溜め息を吐き、八雲は手伝うことになった…


カレーライスは、結局一口しか食べてくれなかった。



そして翌日。

「朝…で、良いんだよな」

朝方五時過ぎ。

昨日のうちに買っておいた材料を並べ、八雲は腕を組んでいた。
真新しいエプロンは、新婚の印。

「七草…揃ってるよな?」
台所に並んだ材料を指で数えていく。
「…まぁいい。始めるか」


今日、一月七日は…

七草粥を食べる日。


奥さんである晴香は、ベッドの中で夢の中。

そんなにも仕事が疲れていたのか、あれから一度も起きていない。
腹が減って起きるかと思った八雲の考えは、見事に外れた。

晴香が頑張って働いている分、僕も家事をがんばらなくては。

初めは慣れない料理に苦戦を強いられたが、今では随分と慣れてきた。

料理のレパートリーも増え、今週末はクッキーの作り方を教えてもらう。
もちろん晴香に。

「っと…早く作らないと」

もしも間に合わなかったら、昨日の残りを食べてもらえばいいのだが。

一月七日は今日なのだ…

出来ることなら、ちゃんと朝食べてほしい。

そのためにも、料理に集中しなくては。

「よし…」

八雲はそれから、晴香だけを思いながら料理を続けた。

それが八雲にとってプラスかマイナスかは、誰も知らない…



朝飯を作り終え、テーブルに並べているときのこと。
ガタンっ…と痛々しい音に振り返れば、しゃがみ込んだ晴香を見つけた。
「…どうした?」
小さく丸まり、足を押さえているよう。
濡れていた手をエプロンで拭きながら、丸くなった晴香に歩み寄る。

「あしっ…」

「足?」

「あし、くじいた…」

「………」

久しぶりに見た彼女は、パジャマ姿でうるうると瞳を潤ませていた。
躓いたのは本当らしく、足首が少し赤い。

そして無言で、ただただこちらを見つめるだけ。

「…まったく」

しょうがないな…と髪を掻き回し、目線を合わせるようにしゃがみ込む。
そして、小さく震える背中に手を伸ばし、ぎゅーっと抱きしめた。

「…痛いの痛いの、飛んでけ…」

我ながら恥ずかしい台詞に、つい晴香の肩に顔を埋める。
耳の近くでくすりと笑う声がしたのは、気のせいにしといてやろう。

「おはよっ」

次に口を開いた晴香は、先ほどまでの泣き虫さんではなかった。
顔を上げたついでだと、頬におはようのキスをされる。

「…おはよう。足は直ったのか?」

そんな晴香の前髪を掻き分け、額にキスを落とす。
擽ったそうに身をよじった晴香は、幸せそうに笑っていた。

「八雲君の呪文のおかげで治っちゃいました!」

「…じゃ、もう離れていいな?」

「もう少し!」

離れようとしたら、逃がすまいと晴香から捕まえられる。

「まったく…」


…まぁ、昨夜甘えられなかった分。

甘えさせてもらおうじゃないか。

「あー…でも、そろそろお腹空いてきたし、おわりー」

せっかく人が珍しく甘えようとしたというのに、晴香はすんなりと立ち上がる。
痛いと嘆いていた足は、まるで魔法にでもかかったかのようだ。

「わー!七草粥!?」

テーブルに並んだ朝食を見て、歓喜の声を上げる晴香。
「…今日は一月七日だからな」
「そっか……年が変わってから、もう七日も経ったんだ…」
仕事始まっちゃったしな〜と、溜め息を吐きながら席に着く。
エプロンを取り、それを置いてから八雲も椅子に座った。
「じゃ、いただきまーす!」

いつもは箸だが、今日はレンゲ。

それを手にした晴香は、一番に七草粥が入った茶碗を手にした。


空腹は絶好のスパイスなんだろう。

食べやすいということもあり、流し込むように食べていった。


「おいしーっ!お母さんの味がするーっ」

「…そうか」

褒められたことがうれしくて、こちらまで頬が緩んでしまう。

「おかわり!」

「…朝からそんなに食ってたら、太るぞ?」

だから、少し照れくさくって…皮肉を言った。

「幸せ太りはいいんです〜」

晴香から茶碗を貰い、キッチンに向かう。

「それに、八雲君はどんな私も好きなんでしょ?」

「………」

「だからいいの!」

「全部僕基準…か」

「なにか言った?」

「いいや、何でもない」

キッチンにいて見えないというのを良いことに、八雲は幸せそうに笑った。

「七草、全部言えるか?」

「え…えーっと…大根?」

「芹、なずな、ごぎょうにハコベ。ほとけのざに、すずなとすずしろだ」

「さすが八雲君!」

「…来年までに、ちゃんと覚えておけよ?」

「はーい」

「来年までの宿題だ」

「が、頑張ります。先生!」

「よし、良い返事だ」


朝の僅かな時間。

少しぐらい遅刻しても、少しぐらい楽しませてもらおう。


END。



だいこーん。
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無題
うちの近くのちいさな神社が八雲神社という名前だとこの間気づきました^^
ちょっと笑顔になりますよね!
ちろ 2009/01/08(Thu)18:57:55 編集
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