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「ゆーきーいーっ!ふんぬぁ…わーん」

「…よしよし」

「てんきっ、よほーおじちゃんっ…うそちゅいっ」

「天気予報は信用するな…」

雪降んなかったorz
朝降ったらしいのですが、私の地域では降んなかった…
朝、五時過ぎに起きなのになぁ…
あーもうっ!寒かっただけです!ぷんぷん!(何

ですのーちょか、いじわるばあさん…どっちを見るかものごっつい悩みました。
なんか昨日もそんなこそんなこと言ってたな…
結局、いじわるばあさん見てた私です。
だ…だって面白かったんだもん!
そういえば、家のどっかにいざわるばあさんの漫画があった気がします。

来週のMステにモノブライトさん来るって本当なんすか。
わーっ!未完成ライオットだけ持ってるよーっ!
白シャツ×黒ズボンの四人組!メガネも!
楽しみだなぁ…

トロ、今日「戸隠そばおざわ」が出てきました。
教えたのはもちろん私です。
やべっ…ものごっつい面白いです。

あ、四羽の小鳥たちすくすく元気に育ってます!
二羽目が開いてるんですよ!
こっち見てるんですよぉぉぉぉおおおおっ!!
きゃーっ!もうきゃわゆい!


さて、意外と久しぶりな出来立てほやほや作品。
昨日、雪が楽しみすぎて眠れなかったんだぜ。

恋人設定

チクタクと、時を刻む時計の音。

不気味なくらいに、風が窓にぶつかる音。

時々聞こえる、道路を走る車の音。


そして…

隣から聞こえる、彼女の寝息。

一定のリズムを保つ、僕の鼓動。


そのすべてが切なくて、一つの温もりが恋しくて。


僕はなかなか眠れない。


そんな僕の、寂しい夜の物語。



「………」

いったい、何度寝返りを打っただろうか。


ベッドの上。

同じ布団の中。


目の前に見える天井を見て、八雲は目頭に腕を置く。
いつもは何とも感じない小さな豆電球が、今日はやけに眩しく感じた。

溜め息を吐きかけるも、隣で眠る晴香を起こさまいと、それを飲み込んだ。



付き合い始めたのは、いまから数ヶ月前。

彼女からの告白が、この関係の始まり。

正直、同居することにも随分と悩んだ。

けど、彼女も僕のことが好きだと知ったら止まらなくて…
こんな言い方、おかしいかもしれないけど。


気付いたら同居していた。


そんな僕らは、キス止まりの健全なお付き合い中。



シングルベッドで寝ているため、互いに触れるか触れないかの距離。

時々触れてみては、むず痒くて離れる。
それを何度も繰り返し。

溜め息代わりにゆっくり息を吐き出し、頭まで布団を被った。
一枚の布団を二人で使っているため、起きないかと心配であったが大丈夫のようだ。

その前に、健全なお付き合いだというのに、同じ布団で寝ていいのか…

…そこをつっこむのは止めておこう。
考え出したら切りがない。

「んぅっ……」

そのとき、晴香の唸り声に気付き、ちらりと横目で伺う。

眉間に皺を寄せて、何やら辛そうに身を捩る晴香。


…悪夢でも見ているのだろうか。


「晴香…」

こんな時でしか呼べない、彼女の名前を呼んでみる。
いつもは真っ赤な顔して飛び起きるというのに、今日は起きてはくれなかった。

「やっ……く…」

「………」

夢の中で僕を呼んでいるのか、現実世界で漏れた呼び声。

「や」と「く」だけでそれを決めつけるのは、どうかと思う。
けれども、それがなんだか嬉しくて、頬がほんのり火照った。


…助けを求めているなら、助けてあげようじゃないか。


起こさないように起き上がり、ベッドの上に胡座をかく。
ベッドが小さく軋み、音をたてた。

「…はるか」

声をかけても、そう簡単に夢の世界には届かない。

おそるおそる手を伸ばし、壊れものを扱うように前髪を解いた。
突然、ぴくりと眉が動き、慌てて手を引く。

でも、どこか晴香の表情が和らいだ気がして、今度は頬に触れてみる。
ふんわりと柔らかいそれは、微かに弾力があることに気付いた。

「大丈夫だ…」

そのままゆっくり頬を通り、着いた先は何故か唇。
化粧をしていないはずなのに、暗闇でもわかる桜色。

何度か触れたことのあるそれに、引き寄せられるように近付く。

触れるか触れないかの距離のところで、やっと我に返った。
慌てて晴香から離れ、肩で息をする。


落ち着け…とりあえず落ち着け。

僕が、僕がこんな夜這いのような行為を…
するだなんて…


ガリガリと頭を掻き回し、荒れる思考を落ち着かせる。

「…もう寝よう」

捲れてしまった布団をかけてやり、最後に晴香の顔を覗こうとする。
何度か寝返りを打っているうちに、いつの間にかこちらに背を向けてしまった晴香。

「ふぅ…ん……」

その表情はよく見えなかったが、漏れた寝息は穏やかなものであった。

「ふぅ…」

深呼吸を最後にして、八雲も布団に潜り込んだ。

先ほどまでは天井を見ていたが、今度は晴香を見るように横を向く。

けれども、見えるのは晴香の背中だけ。
…彼女の柔らかい髪と、少し乱れたパジャマだけ。


彼女に進められた恋愛小説なんかで、読んだことがある。

近くにいるのに、遠くにいる気がする…というのはこのことか。

手を伸ばせば届く距離なのに、怖くて手が伸びない。

何が怖いのか、理由が見つからない。


自然と伸びた手は戻りかけたが、結局彼女を捕まえる。

訳もわからずに捕まえて、そのまま強く抱きしめた。

抱きしめた体がとても小さくて、少し恐かった。


こんなことをしては、起きてしまう。

わかっていたけど、止められなかった。


「?…どうしたの?」

彼女が僕を見ようと、振り返ってくるのがなんとなく分かる。

熱くて堪えられない顔を見られたくなくて、彼女の背中に顔を埋めた。

「…やくもくん、震えてるよ?」

彼女に回した手が、ふんわりと包まれるように暖かい。

「……寒いからだ」


寒いから、目頭が熱くなるんだ。

寒いから、鼻水が出そうになるんだ。


「じゃ、暖めてあげないとね」

腕の中で捩り、こちらを向こうとした晴香を止めようとした。

でも、何故か腕に力が入らなくて、ぼやけた視界に彼女が映る。

「泣いてるの?」

「泣いてなんか、ない…」

「私に嘘は効きません」

寝ぼけているのか、小さく笑われた。

それが恥ずかしくて、俯いてしまう。


「寂しかったんだ」

「…誰が寂しいんだ?」

ぽんと頭に手が乗り、髪を解くように撫でられる。


「八雲君が」


そのまま頭の後ろに回り、引き寄せられた。

引き寄せられた場所が胸元で、鼓動が高鳴る。


そんな僕と比べて、彼女の鼓動は穏やかなもの。


「寂しいときは、誰かにぎゅーってしてもらうと良いんだよ」

「一体、誰の教えだ?」

鼻で笑おうとしても笑えない。

少しでも気を抜いたら、終わりな気がした。

「私の教えよ」

「なんだそれ?」

あまりにも堂々と答えられ、小さな息が漏れる。

ついでに涙も落ちた。

「だからね」

その涙を指先で拭い、ぺろりと舐められる。

「私が、八雲君をぎゅーってしてあげる」

その言葉通り、八雲はぎゅーっとされた。

額に柔らかいものが、ちゅ…と音をたてて離れていった。


それが馬鹿らしくて。

どこか泣きたくなって。

でも、やっぱり素直になれない僕は…


彼女の腕の中で、声を殺して泣く。


END。



眠れない夜とか、寂しいときありますよね。
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