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本当はあまいちゃ八晴描こうとしたのに…orz

今日の(多分)夜中頃、無事にカウンターが二十万になりました!
ありがとうございます!
そして、これからもよろしくお願いします!

なんかもー…放心状態ですね。
まさかここまで続いたかーって感じです。
うーん!何かここやってて本当に良かったです!
やべっ…目から塩水が…

二重カウント禁止してないんで、本当はこの半分くらいなんだろうけどね
サイトの方は、(多分)禁止にします!
なんか…なんかカウントの意味が違う気がするんで…

本当の本当にありがとうございます!
お祝い…なんかした方が良いのかしら?
…サイト制作じゃ駄目っすか?

よし、葛湯片手に一人で乾杯してきます。
ついでに、この間生協から届いた豆もち食べてきます。
こんな野郎にお祝いのお言葉下さるお方がいたら、土下座したいですね。


*御返事

> TOMOさんへ
お祝いのお言葉、ありがとうございます!
もう涙で画面が見えません(号泣)
当ブログは、コメ率が非常に少ないブログなもので…
TOMOさんのお祝いのお言葉に、涙がっ…
そうですそうです!温泉や銭湯でよく聞く、ばばんばばんばんばんです。
おぉ…アベバビバビバなんですか!その部分が分からず…助かりました!
お風呂で歌わせてもらいますね^^
八雲は奈緒ちゃんに、晴香とは違う意味でベタ惚れですから。
晴香と奈緒ちゃん以外に、女性は知らない奴ですもん。

コメントありがとうございました!


さて、二十万打でも普通のお話。
この時期、肌が乾燥しますよね。

恋人未満

大学の講義が始まって数日。

そろそろ正月ボケも晴れてきた頃。


晴香は映画研究同好会に来ていた。


ここの住人である八雲は、昨年と変わらず文庫本にお熱。

どうにかして、その熱の矛先をこちらに向けようと、休み中にあったことを隅まで話す。


だが、結果は無惨にも終わった。


興味を持ったことと言えば、奈緒ちゃんのことか後藤さんの失敗談。


「はぁ…」


文庫本以下の自分自身に呆れ、溜め息を吐いた。

少しは気を使って、どうしたの一言ぐらい欲しいものである。


なんとなくいたたまれない気分になって、腹いせに八雲の足を踏んでやった。

その後飛んできた、皮肉と文句の数々が、唯一八雲から話してくれたこと。



晴香に対する皮肉の嵐が終結を迎えた頃、八雲は再び本を読み始めた。
罵詈雑言を聞かずに済み、万歳をしたいところだが、現実それどころではない。

先ほどまでの言葉の連鎖はどこへやら。

再び、この部屋に沈黙が包み込む。


足を踏んでしまったことに対しての罪悪感もあり、なかなか話し出せなくなった。

八雲は本を読んでいるから良い。
でも、何もすることのないこちらとしては、正直気まずい。


「…や、八雲君?」

「………」

勇気を振り絞って話しかけてみても、返事は返ってこなかった。
このパターンは、明らかにワザと無視をしているに違いない。

「はぁ…」

晴香の溜め息を聞き、八雲が文庫本を閉じる。

「っ……」

やっぱり謝ろう…と決意したとき、それは起こった。

微かに漏れた八雲の声に気付き、顔を上げる。
すると、険しく顔をしかめた八雲が目の前に居た。

何やら指を押さえて、深刻そうだ。

「ど…どうしたの?」
珍しい表情に不快を覚え、おそるおそる話しかけてみる。
「…なんでも、ない」
即答とは言わないが、すぐに返事を返して平然を装おうとする八雲。

だが、その装いは晴香にはバレバレであった。

「なんでも無くないでしょ!」


ここは強く言っておかなければ。

八雲君は辛いことを我慢する癖がある、困ったちゃんなんだ。


「………」

始めは驚いているようであったが、少しすると呆れ顔でこちらを見てきた。
それも照れ隠しだと気が付いた最近は、目だけで威圧してやる。

あと一歩…あと一歩で、八雲が心を開いてくれる。

「まったく…」

溜め息が、お手上げの合図。
指を机の下で抑えながら、ほんのりと頬を染めた。

「別に…大したことじゃない」
ほら…と、見せてくれた指先に、小さな切目。
じっと見つめていたら、そこから血が滲み出てきた。
「紙で指を切っただけだ。…いちいち大袈裟なんだ、君は」
血を猫のようにぺろりと舐め、八雲は消毒をする。
「それだけじゃ駄目でしょ」
膝の上に乗せていた鞄を漁り、巾着袋の中から絆創膏を取り出した。

その様子を見て、何やら驚いた様子の八雲。
「な…なによ」
「絆創膏なんて、普通持ち歩くか?」
「八雲君は知らないけど、女の子は持ち歩くものよ。飴とか折り畳み傘とか」

この間、そういうものを持ち歩くのは女性だけだと知り、少々驚いた。

それと同じように、八雲も驚いているのであろう。

「…女というのは、不思議な生き物だな」
「それを八雲君が言う?」
くすりと笑ったら睨まれ、慌てて八雲の手を取った。
だが、するりと逃げられる。
「…別に、絆創膏なんてしなくたって平気だ」
「もう開けちゃったから、もったいないでしょ」
本当は開けていなかったので、急いで今開けた。
それでも八雲は、退こうとしない。


こうなったら…

「そこまで嫌だ嫌だ言ってるなんて、子供みたいだよ?」

「………」

その言葉を聞くと、まるで魔法にでも掛かったかのように手を差し出してきた。

「よしよし…」

そして、八雲の気が変わらないうちに、絆創膏を指先に巻く。

巻いたらすぐに離れようとした。

けれども、あることに気付いて離れられなかった。

「八雲君…手、カサカサだね」

そのまま手を包み、手の甲や手のひらを撫で回す。
「な、なんだよ…」
けれども、すぐに手を引かれてしまい、確認も途中で終わってしまう。

「だから、手がカサカサだって言った…」

そこで言葉が止まる。

八雲が不審な眼差しで睨んできたが、気にする余裕がない。
がしっと勢い良く、八雲の顔を両手で挟んだ。

「八雲君、顔もカサカサじゃない!」

いつだったかは、お肌が綺麗と羨ましがっていた。
けれどもこれでは、私の方が綺麗である。

「ほ…ほっとけ」
手を振り払われたが、これは見逃せない。

八雲君には…いつまでも綺麗のままでいてもらいたい。

絆創膏が入っていた巾着を漁り、中からハンドクリームを取り出す。
持ち運び用に作られた、小さめなハンドクリーム。

乾燥するこの季節。
手離せない、最高のパートナー。

「なんだそれ?」

晴香に挟まれた頬をさすり、火照りをさまそうとしている八雲。

「ハンドクリームだよ。知らないの?」
「ハンドクリームくらい知ってるが…なんでそんなに小さいんだ」
その質問に、晴香は目をパチクリとさせた。

「なんでって…持ち運び用だから?」

八雲はそれを初めて知ったのか、興味深そうにハンドクリームを見つめていた。
そんな八雲を気にせず、ハンドクリームを手に伸ばす。

「これをこうやって…と」

そして、狙うは八雲の顔。

きょとんとした八雲と目があった時、両手を八雲に伸ばした。

「っ!?」

まるでにらめっこをするかのように、カサカサな頬を挟む。
八雲はというと、何が起こっているのかわからないと言った様だ。

「な…なにをしてるんだ!」

ほんのりと、八雲の頬が熱くなった。

照れているのだろうか、この皮肉や青年は。

そう思うと、かわいさが溢れてきた。

「は…ハンドクリームなんて塗っていいのか!?ハンドだろ!」

「良いんです〜…多分」

退けようとする手から逃げ、円を描くように塗り込んでいく。

「だ、だったら…だったら僕がやるから!」

そんなに恥ずかしいのか、耳まで真っ赤に染まっていた。

いつもは見れない姿に、楽しさが湧いてくる。

「あと少しで終わるんだから、大人しくしてなさーい」

「嫌だ!いますぐ止めろ!」


これが終わった後は、手に塗り込まれることを…

八雲は知らない。


END。



誰かにハンドクリームを塗ってもらうのって、幸せです。
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コメント
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無題
こんばんは。。

冬は乾燥凄いですよねー。私も朝起きて鏡を見ると顔がカサ②になっていてクリーム付けまくってるんですよ困

八雲メッチャ照れてる。カワユ~~ィ
内心は喜んでるんだけどそれを表に出さなさそうですもんね八雲は。ウンウン


?アベバビバビバ?・・・すいません。私打ち間違えましたね汗 アビバビバビバです。スイマセン汗汗

ホントに二〇万打、おめでとう御座います!

以前に「小説を書きたい」と言っていたのを覚えていますか? 実は今日、完成したんですよ祝(まだ下書きですが・・・)

それを恥ずかしながら刹那さんに読んでいただきたいと思っているんですが照・・・

どうしたらいいですね?コメに書いても良いですか??




それで、もしよろしければ二〇万打のお祝いに捧げたいと想っているんですが・・・・・・

TOMO 2009/01/14(Wed)19:32:52 編集
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