忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


「にゃ?」

なんだか時間が無い時は、コイツ描く以外にありません。
あとハム太郎。ハム太郎描いたやろうか。
初期の頭と体が合体してる方で良いかい?

本当はラヴいちゃしてるドミアネ描こうと思ったのですよ。
けれど、間違えて消してしまって…あっはは。
多分、懐かしアニメOP見てたからね…

あ!!でも嬉しい事もありましたよ!
YM会に初参戦してきました!
気付いたらもう折り返しですか…早いですね…
夏ならば、剥きやすい。

おおおおおおお…
とらじまさん効果か、どこいつに興味を持った貴方様が沢山…(雑記帳のレスより
さすがとらじまさん!!貴方様々もハマれーもっとハマれー!!!
何かどこいつ買って良かったです。お年玉で買った甲斐がありました!
ハマれーハマれー。


*御返事

>「最高でした!!!〜」の方へ
拍手&コメントありがとうございます^^
昨日のおでんのお話…ですかね?
もうおでん食べたい気持ちで書かせてもらいました^^
貴方様が喜んでもらえて、嬉しいばかりです!!
いえいえ!こちらこそありがとうございました!

コメントありがとうございました!


さて、刹那さんがまた新しいパロ始めたみたいです。
もうお前いい加減にせぇよとか言わないで!ちょ…叩かんといて!

日当り最高(仮)

木造アパート二階建て六部屋。

1Kトイレシャワー付き。

ちなみにペットは禁止。


…ここが、今日から私が住む家。



リュックに詰め込んだ荷物。

手に持った紙袋。

そして、手にした地図。


「…やっと付いた」


地図と辺りの住所を確認する。
といっても、辺りには住宅ばかりで、これと言った目印は無かった。

それほど豪華とはいえない住宅街の真ん中に建った、木造アパート。
どこか昭和の香り漂うそれに、晴香は拳を握った。

「ここが…私の、小沢晴香だけの家!」

今までは長野の実家で親と暮らしていたので、一人暮らしはこれが初めて。
母親に言われた通り、ご近所周り用の粗品も買っておいた。
ちなみに饅頭の詰め合わせ。

晴香は大きく頷くと、アパートの敷地内に足を踏み入れた。
アパートの奥に見えるのは、確か大家の家。
純和風な作りに、どこか懐かしさを感じる。

「えっと…まずは大家さんに挨拶して、鍵を貰って…」
指で一つ一つ確認していくうちに、大家の玄関前に着いた。
震える指をどうにか抑え、チャイムを鳴らす。

しばらくしてから、玄関に駆け寄ってくる一つの音。
玄関がガラリと開いたのと同時に、晴香は頭を下げた。

「今日引っ越してきた、小沢晴香です!ふつつかものですが、なにとぞ…」

ぐいぐいスカートが引かれ、晴香は頭を上げる。
そこには小さな女の子が、にこりと笑っていた。
黒髪と白いワンピースを着ている姿は、まるでお人形のよう。

…この子が大家さん?

「え…えっと…」

どちら様…と言おうとしたとき、奥からまた一人、人が現れた。

「いやぁ、遅れてすまないね」

作務衣に坊主と、まるでお坊さんのような男が、短い髪を掻く。
浮かべた笑みは、仏様のように優しい。

「…で、どちら様かな?」

「あ、私…今日からここに越してきた、小沢晴香と申します」
二度目となってか、少し落ち着いて頭を下げた。
一度目に頭を下げた相手の少女の表情が明るくなる。

「おぉ、忘れてた忘れてた」

本気で忘れていたらしく、苦笑を浮かべて鼻を掻く男。

「自己紹介が遅れたね。私はこのアパートの大家…斉藤一心です」

「斉藤奈緒です」

可愛らしく頭を下げる少女に、つい口が緩んでしまう。
だが、何か違和感を感じて眉を寄せた。

「おや?奈緒の声が聞こえたのかな?」

「え…えぇ…」

聞こえたのは確か。

耳からではない…

「この子は生まれつき耳が聞こえなくてね…ここで話すんだ」

一心はそう言うと、こめかみを指でつつく。
それでも理解できずに首を傾げたら、一心に笑われた。
「まぁ、そのうち理解出来るよ」
「はぁ…」
奈緒が嬉しそうに手を掴んでくる。

「あ…それとこれ…」
渡し忘れていたお菓子を一心に渡す。
手を握っていた奈緒が、目を輝かせてそちらに向かった。
「気を使わせてしまったねぇ…」
「いえいえ、挨拶は大切ですから」
「では、ありがたく貰っておこうかな」
一礼する姿は、まさしくお坊さんであった。

「…さて、晴香ちゃんが泊まるのは…202号室だったかな?」
「あ、はい。確かそうです」

一心は確認を取ると、お菓子とともに部屋の奥に消えていった。
すぐに戻ってきたその手には、封筒を持って。

「さて、じゃあ行こうかね」

「はい!」

草履を履いた一心のあとを、奈緒の手を引きながら追いかけた。


上がる度に軋む階段は手すりが錆び付き、茶色に変色している。
今にも壊れてしまうのではないかと思いながら、晴香たちは二階に上がった。

各階三部屋で成される、このアパート。
202となると、部屋に挟まれた形である。

「あの…隣人とか…」

「201にはいるけど、203は空き部屋だよ」

201と書かれた部屋の前を通る。
まるでこちらが空き部屋ではないかと疑うぐらい静かだ。

「ちなみに、一階も一部屋だけ空き屋だよ」
そう言いながら、ポケットから鍵を沢山出す。
その中から202と書かれた札がついたのを選び、鍵穴に差し開けた。

「わからないことがあれば、他の住人か私に聞きなさい」

「ありがとうございます」

「じゃ、鍵を渡しておくね」

札がついた鍵をポケットに仕舞い、封筒を渡される。
開いて中を見ると、鍵が二本入っていた。

「…じゃ、私はこれで失礼するよ」

「お姉ちゃんばいばーい」

「ありがとうございました」

こんなにも何度もお礼を言ったのは久しぶりだ。

大家も良い人だったし、何もかも最高だ。

階段を下りていく二人を見届け、晴香はドアを開けた…



間取りは広告で見たが、実物を見るのはこれが初めて。

入ってすぐに、木の板を敷いた台所。
横にはトイレとバスが並んである。

奥の襖を開けば、そこには畳六畳の世界。

新築ではないので、畳の良い香りはしない。

「へ〜…六畳って一人だと広く感じる…」

実家の六畳だと、箪笥やら置いてあって狭く感じる。
けれど、引っ越ししたての何も無い六畳は凄く広い。

「…まぁ、これも1ヶ月すれば狭く感じるんだけどね」

苦笑を浮かべ、晴香は荷物を下ろした。
パンパンに膨れたリュックには、服と調理道具とエトセトラ。

布団は今日中に届くように、宅配してもらった。
あと冷蔵庫も。

それ以外のものは、こっちで買い揃えると決めている。

「…さて、ご近所周りしてこようかな」

空き家が二つと言っていたから、粗品は三つ持ってけば良いのかな。
余ったお菓子は、私がおいしく頂こう。

紙袋からお菓子の箱を三つ取り出すと、立ち上がる。

「っと…その前に…」

持ったお菓子を一旦置き、窓際へ向かう。

ベランダは無いが、小さな柵はある。
それに物干し竿も。

晴香は鍵を開けると、窓を開け放った。
冷たい風が頬を撫で、どこか湿った部屋に入り込んでいく。

「換気は大切よね」

改めて窓際に手を突き、景色を見てみる。
辺りが木造住宅ばかりということもあり、空が大きく見える。

「ん〜っ…日当たり良好!」

大きく伸びをし、新鮮な空気を吸い込んだ。

「よーし、頑張るぞっ!」

粗品を手に取ると、窓を開けたまま部屋を飛び出す。
鍵をかけ忘れていたことを思いだし、慌てて戻った。


この日から、私の一人暮らしが始まった。


END。



当ブログ初の八雲出てこない。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
こんばんは。。

YM会祭出品作品読みました凄かったです晴香の天然入り&八雲のボディチェっク・・・最高~~

おお!?
新しいシリーズの始まりですか!!連載楽しみです喜

私もYM会祭に一作品は出品したいと思ってるんですが全くアイディアが浮かばないんですよ泣

前に刹那サンに読んでいただいた小説から全くアイディアが出てこないんです涙
TOMO 2009/01/24(Sat)21:43:49 編集
[394]  [393]  [392]  [391]  [390]  [389]  [388]  [387]  [386]  [385]  [384
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
朝田よる
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
[05/23 ひなき]
[09/13 murasame]
[07/19 delia]
[06/27 delia]
[05/20 delia]
忍者ブログ [PR]