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「にゃ?」
なんだか時間が無い時は、コイツ描く以外にありません。
あとハム太郎。ハム太郎描いたやろうか。
初期の頭と体が合体してる方で良いかい?
本当はラヴいちゃしてるドミアネ描こうと思ったのですよ。
けれど、間違えて消してしまって…あっはは。
多分、懐かしアニメOP見てたからね…
あ!!でも嬉しい事もありましたよ!
YM会に初参戦してきました!
気付いたらもう折り返しですか…早いですね…
夏ならば、剥きやすい。
おおおおおおお…
とらじまさん効果か、どこいつに興味を持った貴方様が沢山…(雑記帳のレスより
さすがとらじまさん!!貴方様々もハマれーもっとハマれー!!!
何かどこいつ買って良かったです。お年玉で買った甲斐がありました!
ハマれーハマれー。
*御返事
>「最高でした!!!〜」の方へ
拍手&コメントありがとうございます^^
昨日のおでんのお話…ですかね?
もうおでん食べたい気持ちで書かせてもらいました^^
貴方様が喜んでもらえて、嬉しいばかりです!!
いえいえ!こちらこそありがとうございました!
コメントありがとうございました!
さて、刹那さんがまた新しいパロ始めたみたいです。
もうお前いい加減にせぇよとか言わないで!ちょ…叩かんといて!
日当り最高(仮)
木造アパート二階建て六部屋。
1Kトイレシャワー付き。
ちなみにペットは禁止。
…ここが、今日から私が住む家。
リュックに詰め込んだ荷物。
手に持った紙袋。
そして、手にした地図。
「…やっと付いた」
地図と辺りの住所を確認する。
といっても、辺りには住宅ばかりで、これと言った目印は無かった。
それほど豪華とはいえない住宅街の真ん中に建った、木造アパート。
どこか昭和の香り漂うそれに、晴香は拳を握った。
「ここが…私の、小沢晴香だけの家!」
今までは長野の実家で親と暮らしていたので、一人暮らしはこれが初めて。
母親に言われた通り、ご近所周り用の粗品も買っておいた。
ちなみに饅頭の詰め合わせ。
晴香は大きく頷くと、アパートの敷地内に足を踏み入れた。
アパートの奥に見えるのは、確か大家の家。
純和風な作りに、どこか懐かしさを感じる。
「えっと…まずは大家さんに挨拶して、鍵を貰って…」
指で一つ一つ確認していくうちに、大家の玄関前に着いた。
震える指をどうにか抑え、チャイムを鳴らす。
しばらくしてから、玄関に駆け寄ってくる一つの音。
玄関がガラリと開いたのと同時に、晴香は頭を下げた。
「今日引っ越してきた、小沢晴香です!ふつつかものですが、なにとぞ…」
ぐいぐいスカートが引かれ、晴香は頭を上げる。
そこには小さな女の子が、にこりと笑っていた。
黒髪と白いワンピースを着ている姿は、まるでお人形のよう。
…この子が大家さん?
「え…えっと…」
どちら様…と言おうとしたとき、奥からまた一人、人が現れた。
「いやぁ、遅れてすまないね」
作務衣に坊主と、まるでお坊さんのような男が、短い髪を掻く。
浮かべた笑みは、仏様のように優しい。
「…で、どちら様かな?」
「あ、私…今日からここに越してきた、小沢晴香と申します」
二度目となってか、少し落ち着いて頭を下げた。
一度目に頭を下げた相手の少女の表情が明るくなる。
「おぉ、忘れてた忘れてた」
本気で忘れていたらしく、苦笑を浮かべて鼻を掻く男。
「自己紹介が遅れたね。私はこのアパートの大家…斉藤一心です」
「斉藤奈緒です」
可愛らしく頭を下げる少女に、つい口が緩んでしまう。
だが、何か違和感を感じて眉を寄せた。
「おや?奈緒の声が聞こえたのかな?」
「え…えぇ…」
聞こえたのは確か。
耳からではない…
「この子は生まれつき耳が聞こえなくてね…ここで話すんだ」
一心はそう言うと、こめかみを指でつつく。
それでも理解できずに首を傾げたら、一心に笑われた。
「まぁ、そのうち理解出来るよ」
「はぁ…」
奈緒が嬉しそうに手を掴んでくる。
「あ…それとこれ…」
渡し忘れていたお菓子を一心に渡す。
手を握っていた奈緒が、目を輝かせてそちらに向かった。
「気を使わせてしまったねぇ…」
「いえいえ、挨拶は大切ですから」
「では、ありがたく貰っておこうかな」
一礼する姿は、まさしくお坊さんであった。
「…さて、晴香ちゃんが泊まるのは…202号室だったかな?」
「あ、はい。確かそうです」
一心は確認を取ると、お菓子とともに部屋の奥に消えていった。
すぐに戻ってきたその手には、封筒を持って。
「さて、じゃあ行こうかね」
「はい!」
草履を履いた一心のあとを、奈緒の手を引きながら追いかけた。
上がる度に軋む階段は手すりが錆び付き、茶色に変色している。
今にも壊れてしまうのではないかと思いながら、晴香たちは二階に上がった。
各階三部屋で成される、このアパート。
202となると、部屋に挟まれた形である。
「あの…隣人とか…」
「201にはいるけど、203は空き部屋だよ」
201と書かれた部屋の前を通る。
まるでこちらが空き部屋ではないかと疑うぐらい静かだ。
「ちなみに、一階も一部屋だけ空き屋だよ」
そう言いながら、ポケットから鍵を沢山出す。
その中から202と書かれた札がついたのを選び、鍵穴に差し開けた。
「わからないことがあれば、他の住人か私に聞きなさい」
「ありがとうございます」
「じゃ、鍵を渡しておくね」
札がついた鍵をポケットに仕舞い、封筒を渡される。
開いて中を見ると、鍵が二本入っていた。
「…じゃ、私はこれで失礼するよ」
「お姉ちゃんばいばーい」
「ありがとうございました」
こんなにも何度もお礼を言ったのは久しぶりだ。
大家も良い人だったし、何もかも最高だ。
階段を下りていく二人を見届け、晴香はドアを開けた…
間取りは広告で見たが、実物を見るのはこれが初めて。
入ってすぐに、木の板を敷いた台所。
横にはトイレとバスが並んである。
奥の襖を開けば、そこには畳六畳の世界。
新築ではないので、畳の良い香りはしない。
「へ〜…六畳って一人だと広く感じる…」
実家の六畳だと、箪笥やら置いてあって狭く感じる。
けれど、引っ越ししたての何も無い六畳は凄く広い。
「…まぁ、これも1ヶ月すれば狭く感じるんだけどね」
苦笑を浮かべ、晴香は荷物を下ろした。
パンパンに膨れたリュックには、服と調理道具とエトセトラ。
布団は今日中に届くように、宅配してもらった。
あと冷蔵庫も。
それ以外のものは、こっちで買い揃えると決めている。
「…さて、ご近所周りしてこようかな」
空き家が二つと言っていたから、粗品は三つ持ってけば良いのかな。
余ったお菓子は、私がおいしく頂こう。
紙袋からお菓子の箱を三つ取り出すと、立ち上がる。
「っと…その前に…」
持ったお菓子を一旦置き、窓際へ向かう。
ベランダは無いが、小さな柵はある。
それに物干し竿も。
晴香は鍵を開けると、窓を開け放った。
冷たい風が頬を撫で、どこか湿った部屋に入り込んでいく。
「換気は大切よね」
改めて窓際に手を突き、景色を見てみる。
辺りが木造住宅ばかりということもあり、空が大きく見える。
「ん〜っ…日当たり良好!」
大きく伸びをし、新鮮な空気を吸い込んだ。
「よーし、頑張るぞっ!」
粗品を手に取ると、窓を開けたまま部屋を飛び出す。
鍵をかけ忘れていたことを思いだし、慌てて戻った。
この日から、私の一人暮らしが始まった。
END。
当ブログ初の八雲出てこない。
1Kトイレシャワー付き。
ちなみにペットは禁止。
…ここが、今日から私が住む家。
リュックに詰め込んだ荷物。
手に持った紙袋。
そして、手にした地図。
「…やっと付いた」
地図と辺りの住所を確認する。
といっても、辺りには住宅ばかりで、これと言った目印は無かった。
それほど豪華とはいえない住宅街の真ん中に建った、木造アパート。
どこか昭和の香り漂うそれに、晴香は拳を握った。
「ここが…私の、小沢晴香だけの家!」
今までは長野の実家で親と暮らしていたので、一人暮らしはこれが初めて。
母親に言われた通り、ご近所周り用の粗品も買っておいた。
ちなみに饅頭の詰め合わせ。
晴香は大きく頷くと、アパートの敷地内に足を踏み入れた。
アパートの奥に見えるのは、確か大家の家。
純和風な作りに、どこか懐かしさを感じる。
「えっと…まずは大家さんに挨拶して、鍵を貰って…」
指で一つ一つ確認していくうちに、大家の玄関前に着いた。
震える指をどうにか抑え、チャイムを鳴らす。
しばらくしてから、玄関に駆け寄ってくる一つの音。
玄関がガラリと開いたのと同時に、晴香は頭を下げた。
「今日引っ越してきた、小沢晴香です!ふつつかものですが、なにとぞ…」
ぐいぐいスカートが引かれ、晴香は頭を上げる。
そこには小さな女の子が、にこりと笑っていた。
黒髪と白いワンピースを着ている姿は、まるでお人形のよう。
…この子が大家さん?
「え…えっと…」
どちら様…と言おうとしたとき、奥からまた一人、人が現れた。
「いやぁ、遅れてすまないね」
作務衣に坊主と、まるでお坊さんのような男が、短い髪を掻く。
浮かべた笑みは、仏様のように優しい。
「…で、どちら様かな?」
「あ、私…今日からここに越してきた、小沢晴香と申します」
二度目となってか、少し落ち着いて頭を下げた。
一度目に頭を下げた相手の少女の表情が明るくなる。
「おぉ、忘れてた忘れてた」
本気で忘れていたらしく、苦笑を浮かべて鼻を掻く男。
「自己紹介が遅れたね。私はこのアパートの大家…斉藤一心です」
「斉藤奈緒です」
可愛らしく頭を下げる少女に、つい口が緩んでしまう。
だが、何か違和感を感じて眉を寄せた。
「おや?奈緒の声が聞こえたのかな?」
「え…えぇ…」
聞こえたのは確か。
耳からではない…
「この子は生まれつき耳が聞こえなくてね…ここで話すんだ」
一心はそう言うと、こめかみを指でつつく。
それでも理解できずに首を傾げたら、一心に笑われた。
「まぁ、そのうち理解出来るよ」
「はぁ…」
奈緒が嬉しそうに手を掴んでくる。
「あ…それとこれ…」
渡し忘れていたお菓子を一心に渡す。
手を握っていた奈緒が、目を輝かせてそちらに向かった。
「気を使わせてしまったねぇ…」
「いえいえ、挨拶は大切ですから」
「では、ありがたく貰っておこうかな」
一礼する姿は、まさしくお坊さんであった。
「…さて、晴香ちゃんが泊まるのは…202号室だったかな?」
「あ、はい。確かそうです」
一心は確認を取ると、お菓子とともに部屋の奥に消えていった。
すぐに戻ってきたその手には、封筒を持って。
「さて、じゃあ行こうかね」
「はい!」
草履を履いた一心のあとを、奈緒の手を引きながら追いかけた。
上がる度に軋む階段は手すりが錆び付き、茶色に変色している。
今にも壊れてしまうのではないかと思いながら、晴香たちは二階に上がった。
各階三部屋で成される、このアパート。
202となると、部屋に挟まれた形である。
「あの…隣人とか…」
「201にはいるけど、203は空き部屋だよ」
201と書かれた部屋の前を通る。
まるでこちらが空き部屋ではないかと疑うぐらい静かだ。
「ちなみに、一階も一部屋だけ空き屋だよ」
そう言いながら、ポケットから鍵を沢山出す。
その中から202と書かれた札がついたのを選び、鍵穴に差し開けた。
「わからないことがあれば、他の住人か私に聞きなさい」
「ありがとうございます」
「じゃ、鍵を渡しておくね」
札がついた鍵をポケットに仕舞い、封筒を渡される。
開いて中を見ると、鍵が二本入っていた。
「…じゃ、私はこれで失礼するよ」
「お姉ちゃんばいばーい」
「ありがとうございました」
こんなにも何度もお礼を言ったのは久しぶりだ。
大家も良い人だったし、何もかも最高だ。
階段を下りていく二人を見届け、晴香はドアを開けた…
間取りは広告で見たが、実物を見るのはこれが初めて。
入ってすぐに、木の板を敷いた台所。
横にはトイレとバスが並んである。
奥の襖を開けば、そこには畳六畳の世界。
新築ではないので、畳の良い香りはしない。
「へ〜…六畳って一人だと広く感じる…」
実家の六畳だと、箪笥やら置いてあって狭く感じる。
けれど、引っ越ししたての何も無い六畳は凄く広い。
「…まぁ、これも1ヶ月すれば狭く感じるんだけどね」
苦笑を浮かべ、晴香は荷物を下ろした。
パンパンに膨れたリュックには、服と調理道具とエトセトラ。
布団は今日中に届くように、宅配してもらった。
あと冷蔵庫も。
それ以外のものは、こっちで買い揃えると決めている。
「…さて、ご近所周りしてこようかな」
空き家が二つと言っていたから、粗品は三つ持ってけば良いのかな。
余ったお菓子は、私がおいしく頂こう。
紙袋からお菓子の箱を三つ取り出すと、立ち上がる。
「っと…その前に…」
持ったお菓子を一旦置き、窓際へ向かう。
ベランダは無いが、小さな柵はある。
それに物干し竿も。
晴香は鍵を開けると、窓を開け放った。
冷たい風が頬を撫で、どこか湿った部屋に入り込んでいく。
「換気は大切よね」
改めて窓際に手を突き、景色を見てみる。
辺りが木造住宅ばかりということもあり、空が大きく見える。
「ん〜っ…日当たり良好!」
大きく伸びをし、新鮮な空気を吸い込んだ。
「よーし、頑張るぞっ!」
粗品を手に取ると、窓を開けたまま部屋を飛び出す。
鍵をかけ忘れていたことを思いだし、慌てて戻った。
この日から、私の一人暮らしが始まった。
END。
当ブログ初の八雲出てこない。
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