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はりゅか、みゆきおねえちゃんとそうぐう。

「いまねー。ここ、ぼいんぼいんいたー」

「……そうか」

「わたちもぼいんぼいんなるー?」

「さぁな…」

一度でもいいので、夢落ちとかではりゅかをおっとなーにさせたいです。
でも、そうしたら赤ちゃん言葉を止めさせた方が良いのかなぁ…
とか、中身はちっちゃい子が良いのかなぁ…とか悩んでるんです。

お父さんなんて大嫌い!みたいな年頃でも良いよね。
でもやっぱり好きで「ごめんね?」とか言いながら、お布団に潜ってくると良。
というか、あっはんうっふんな関係…にするのは止めよう。

あ、ヘタリアはいつから放送だっけなぁ…とニコで調べたら今日でした。
ありがとう、笑顔動画!!
なんか早口で何言ってるかよくわかんなかったけど!
原作片手に見ることにするよ!パスター!

くそう…キャシャーンに泣いた私がいます。
昨日だったかは女子高生ロボに逃げていた癖に…
いや、キャシャーンじゃなくてリンゴに泣かされたんだな。
イイハナシダナー。


さて、子守唄の時(古)の初心八雲にしようかと思いましたが止めました。
彼はここまでむっつりじゃない。

恋人設定(初心)

こんな寒い昼下がりには、彼女が煎れてくれたココアを飲むのが一番。


甘い甘いココアには、僕が知らない隠し味。

何度訪ねても、教えてくれない。


そんなことを考えながら、八雲はテーブルの前に座り、新聞を開く。

「…ねぇ」

まるで待っていたかのようなタイミングで、晴香が近付いてきた。


晴香とは彼氏彼女の関係であるが、関係はキス止まりの超初心。

一般男子として、もう少し進みたいと思うも、勇気が足りない。


「なんだ?」

新聞を読むフリをし、晴香を横目で窺う。

もじもじと小動物みたいに身を捩り、こちらを上目遣いで見つめていた。

「あの、ね…」


…このポーズは、何かおねだりをしているポーズ。

「…はっきり言え」

それをわかっていて、僕は訪ねる。

「えーっとね…」


鞄か?それとも服が欲しいのか?


だが、僕の予想は…


「キス…しない?」


見事に外れた。



「………」

晴香の口から発せられた言葉に、八雲は固まった。
正直、頭の中はもの凄い速さで回転している。

回転しているはずなのに、答えが出てるはずなのに…

それを認めたくなくて、結論に辿り着くのが遅れた。


「なっ…!?」

結論に辿り着いたら着いたで、今度は体が動き出す。
それも、ハイスピードで頬を染めさせながら…

「何を言っているんだ!」
怒鳴り声を上げた八雲に、晴香は肩を縮めた。
別に説教をしているわけじゃないのに、説教をしている気分である。
だが、明らかに感情だけは違う。

「そんな怒鳴らなくても…」

「っ……」

晴香に言われてから、自分自身の暴走具合に気が付いた。
落ち着こうと深呼吸を繰り返し、改めて晴香と向き合う。

「………」

晴香も怒鳴られるとは思っていなかったらしく、様子を窺っているようだ。

「あー…えっと、な…」

どうしたものかと、苛立ち気に髪を掻き回す。
それでもアイデアは浮かび上がらず、溜め息を吐いた。

「…キス、してほしいのか?」


彼女と会うまでは何とも思わなかった言葉が、こんなにもむずがゆいものとは。

恋人…とか、抱くとかもだ。
彼女に…小沢晴香に出会ってから、世界は180度回転した。

無欲男子から、一般成人男子に…

「う…うん」

いま、こうやって平然を保っているが…
心の中は錯乱状態。

「………」

結局は僕も男な訳で、欲も元気に在住なのだ。

「だめ…かな?」

恋人同士で同居していて…キス止まりだなんて。

どんな生殺しだ。


「……だめじゃない」

その言葉を聞いた晴香の顔が、一気にパァッと明るくなった。


そんな純粋な目で、欲望だらけの僕を見るな…


「え…えっと、じゃあ…あの…」

期待に揺れる尻尾が見えたのは、気のせいだろうか。


溜めていた息を吐き出し、八雲は晴香と向き合う。
肩に手を置き、改めて晴香を見つめた。


何も知らないような、純粋な眼差し…

けれど、彼女も知っているであろう。

…キス以上の、深い繋がりを。


「………」

キスをしたまま、床に押し倒そうか。
そのまま彼女の身体を撫で回し…

だが、そんな勇気は無い。

それは全て妄想に終わり、彼女が寝静まった後のおかずにでも…


「何を考えてるんだ…」

自らの妄想に呆れ、八雲は俯いた。

「え!?」

言葉の意味が分からない晴香は、瞬きを繰り返す。


いくら事実だとしても、実の恋人を思いながら、処理をするだなんて卑劣なこと…

…まぁ、こいつ以外を想像しながらなど、絶対に無い。萎える。


「…やっぱり」

「や、八雲君?」


男は溜まる生き物。

やはり処理するしか、方法がないのだ。
実の彼女だとしても、下着を汚すよりはマシだしな。

「そうだな」

「…なにが?」

現実に戻り、顔を上げれば晴香の姿。
そこで、ただいまキスをしようとしていたことを思い出す。

「………」

おかずだとか妄想に浸っていたのが嘘みたいに、恥ずかしさが込み上げてきた。
再び真っ赤になった八雲を、不思議そうに見つめる晴香。

「だ…大丈夫?」

肩に置いた手を退かされ、顔を覗いてくる。
真っ赤な顔を見られたくなくて、空いた両手で顔を押さえた。

「大丈夫…大丈夫だっ!」

その代わりちょっと待ってろ…と言うと、晴香は大人しく待ち出す。
犬みたいで可愛いななんて思う暇さえなく、顔の熱さを治めるのに精一杯。

「あー…もうっ…」

こんなことで赤くなるだなんて、一体どこの中学生だ。

…仕方ないだろ。
中学高校と、恋愛沙汰に皆無だったんだから。
史上最低限の数しか、処理だってしてなかった。

…あの頃が懐かしい。


「…止める?」

何が…と言葉が出かけて飲み込んだ。

…そうだ、元はといえばキスをするんだった。
こんなにも、今までを振り返らなくてもいいんだ。

「…やっぱり止めよっか」

そうだよね…と肩を落とし、俯いてしまう。
耳に届いた溜め息が、とても寂しくて…

「待て!」

つい、止めてしまった。

止めたことに驚いているのか、小首を傾げる晴香。

「………」

止めたは良いけれど、これからどうしよう。

考え込んでいると、クスクスとは笑い声が聞こえた。
それに気付き顔を上げたら、晴香が言葉通りに笑っていた。

「…なんだよ」

「八雲君って…こんなに表情がコロコロしたっけなぁ〜って」

「コロコロ?」

何のことか分からず、眉を寄せる。

「ほら、今度は眉間に皺寄せて…意味分かんないって顔してる」

「そうか?」

「うん。さっきから、悩んだように目を閉じたり…想像するように笑ったり」

「………」

想像するように笑ったり…は、確実に当たっているかもな。

「八雲君も、随分変わったよね」

「…君は変わらず、いつもヘラヘラ顔だな」

「それは八雲君の傍にいるからだよ」


その言葉が嬉しくて…

「…キス、しようか」

悩んでいたのが嘘みたいに、すんなり出た。

「うん…」


そして、今までのことが嘘みたいに、すんなりキスをした。



今宵のおかずが、晴香だったかは八雲だけが知ること…


END。



一度くらい処理中を晴香に見つかったとか書きたいが、裏になるので却下。
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