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「楽しかったねー」

「…まぁまぁだったな」

「ぐちゅー」

おかえりなさいー。
またいつでも出張しますんで!とらじまさん!!
どうぞ、手取り足取り何取りしちゃってくださいな♪(何

あぁ…もう、この二人の子供がはりゅかで良いかな。
何か、時限とか色々飛んで八雲のところに着た…と。
…無理があるか…にゃ。
ともあれ、とらじまさんの体調が治ったことに乾杯!


…さて、べ…別にお話が無くなった訳じゃないんだからね!
明日、結局間に合わなかったYM会未発表作品を上げるだけなんだからね!

恋人設定(YM会捧げもの)

風呂上がり。

私をまとうのは、バスタオル一枚。


「…大丈夫、大丈夫よ晴香」


自分自身に言い聞かせ、大きく息を吸った。


そして、一歩歩み出す。


体重計の上に…


ぎゅっと目をつぶり、残った足も体重計の上に乗せる。

昔ながらの針が回る音を耳に、いつの間にか止めていた息を吐き出した。


…こっちの方が、少しでも軽くなる気がして。


「…よしっ」


開いた目が捉えたのは、足元に現された数字…



風呂上がりの八雲は、ソファーにて珈琲を飲んでいた。

本当なら、あいつが作ったココアでも飲みたいところ。
けれども、ただいま入浴中のためそれは不可能。
仕方ないので、風呂から上がったらでも作ってもらおう。

そんなことを考えながら、砂糖入りの珈琲を口に含んだとき。

勢いよく洗面所の戸が開かれた。

「八雲君っ!」


そこから出てきたのは、話題に上がっていた、あいつコト小沢晴香。

ちなみに僕の恋人…だ。


「どうした?」

風呂上がりのくせに、顔を青ざめて…

駆け足で八雲に駆け寄り、隣に座ってくる晴香。
「どうしよう!」
「…だから、どうした?」
ガリガリと髪を掻き回し、ソファーに座り直す。

この慌てようだ…

ただごとではないのかもしれない。

困ったように眉を八の字にし、腕を掴んでくる。
そして、晴香が口にしたのは…

「太っちゃった!」

「………」

そんな、女性ならではの悩みであった。


言われてから、晴香の体を上下見渡してみる。
だが、そこにいた晴香は、いつも通りの晴香。

「…太った…のか?」

「太ったわよ!八雲君はわからないの!?」

ほら…と寝間着を捲って見せてきたのは、白い腹。

「………」
おいしそうなんて思ったのは、口にしないでおこう。

「…太っちゃったでしょ?」

「そうか?」

試しに腹を摘ませてもらうが、それほど太っているとは思えない。
まぁ、確かに肉はあるが…
この肉がなければ、骨と皮になるだろう。

「うぅ〜…やっぱ正月太りかなぁ…」

「正月太りってな…遅すぎないか?」

苦笑を浮かべ、腹を摘むのを止める。
机の上に置いておいた珈琲を飲み、再びソファーにもたれかかる。


「…八雲君、なんで太らないの?」

「は?」

振り返った先にいた晴香は、むすっとした表情を浮かべていた。

「同じもの食べてるくせに…なんで太らないのよっ!」
「そ…そんな怒鳴ることか?」
「怒鳴ってないもん!」

ぷいとそっぽを向き、頬を膨らます晴香。
僕は何も悪くないはずなのに、何故こんなことになったんだ。

しょうがないなと、晴香の腕を引き、腕の中に閉じこめた。

「…僕は、どんな君でも好きだ」

「え…」

見上げてきた晴香と、ばっちり目が合う。
少し気まずくて、つい目をそらしてしまった。

「君が痩せてても太っていても好きだから…」

「八雲君…」

目をそらしているため、どんな表情をしているか分からない。
でも、声からして悪いものではないと思う。

背中に腕が回され、胸に頬をすり寄せてきた。
どうやら、機嫌が直ったみたいだ。

これで一件落着…と、抱きしめ返そうとしたとき。


ぷに…


「っ!?」

と、脇腹を摘まれた。


びくんと跳ね、慌てて腕を張って晴香を離す。
心臓がバクバクとうるさいぐらいに聞こえる。

「な、なにをしてるんだっ!」

きょとん顔の晴香が、小首を傾げて見上げてきた。

「なにって…脂肪チェック?」

「脂肪チェックってな…」

脇腹を抑え、晴香を睨む。
睨みを受けた晴香の口端が、何故か上がった。

「八雲君、お肉無いの?」

「は?」

すっ…と頬を撫でられる。

「ほっぺにもお肉無いし…」

ゾクゾクと背筋に嫌な汗が滲む。
そのまま首筋を通り、鎖骨まで指がなぞる。

「な、何をしてるんだっ」

震えるような感覚に堪え、やけに熱い息を飲む。
八雲の質問を無視し、邪魔だといわんばかりにパジャマのボタンを外す。

「おい!聞いてるのか!?」

ついでに言わせてもらうと、なんでボタンを外してるんだ!

「突然ですがーっ!お肉チェックしちゃいますっ」
最後にハートマークが付いているような気がしたのは、気のせいだと信じよう。
無邪気な笑みを浮かべた晴香は、八雲のパジャマを勢い良く脱がせた。
風呂上がりの火照った肌が、冷たい空気に晒される。

「か…返せっ…」

腕を摺り合わせ、取り返そうと手を伸ばす。
だが、パジャマは投げ飛ばされてしまった。

今更になって、シャツを着なかったことに後悔。
露わになった肌の上を、晴香の指が滑っていく。
ワザとか知らないが、八雲が反応した場所を集中的に。

「ふーん…上半身に肉は無しっと…」

いつの間にかソファーに押し倒された八雲を、上に乗って見下ろす晴香。

どこか楽しそうに。
そして、どこか息を荒げながら。

「っ…なにが、したいんだ…」

風呂上がりとは別の意味で、肌が火照りきった八雲。

「脂肪チェック以外のなんでもないけど?…それとも」

変なコト考えてたりする…?
なんてこと、耳で囁かれてはしょうがない。

…変なコトを考えてないと言えば嘘になる。

「さて…次は下半身の脂肪チェックだよ?」

ズボンに手をかけられたとき、八雲はすべてを諦めた。

…たまには、こいつに任せてみるのも良いかもしれない。



重い体を持ち上げた八雲は、シーツを体に巻き洗面所に向かった。

あそこまでチェックされては、逆に自分の体重が気になってきたのだ。
思ってみればここ最近、体重を計っていない。

洗面所につき、いざ体重を計ろうと体重計の前に立つ。
だが、八雲はあることに気付き眉を寄せた。

…まだ乗っていないというのに、メモリが示していたのは一キロの数字。

体重計を持ち上げ確認するが、やはり一キロ。

「…狂ってるじゃないか」

…ということは、彼女は太っていなかったのでは?

「………」

ってことは、僕が脂肪チェックをされた意味はなんだ。
まぁ、貴重な体験だったから良いが…

…やはり、良くないことにしよう。

八雲はニヤリと笑い、ベッドで熟睡する晴香の元に向かった。
見下ろした先には、寒そうに丸まる晴香が肌を露わにしていた。
シーツは僕が体に巻いているのから仕方ないか。

「おい」

「ん〜…」

肩を揺らすが起きないので、上に陣取って口を塞いでやった。
…口で。

少し眉を寄せるだけの晴香に、次は舌を入れてやる。
寝てるのを良いことに、奥まで入れて絡める。
これには目を覚ました晴香が驚き、胸板を叩いてきた。

「っは!…な、なななにしてるのよ!」

自らの姿を見て、シーツを奪おうとしてくる晴香。
先ほどのお返しだと、シーツを投げ飛ばした。

「ちょっ…」

「二人とも何も着てないから、不公平じゃないだろ?」

「何もって…」

自分から八雲の体を見渡し、恥ずかしそうに俯いてしまう。

「ふ、不公平の問題じゃないわよ!」

手で胸元を隠そうとするが、八雲はその手を頭の上で押さえつけた。
もがく晴香をほっとき、胸に手を伸ばす。

「ゃっ…ん!」

揉む度に変わる胸に、満足げに笑う。
ついでに鳴き声にも。

…ここは、脂肪がついていた方が良いな。

うるうると潤んだ瞳で見上げられ、正直そそられた。
まだその気になっていなかったのに、その気なさせられる。

「な、にしてんのよっ…」

それでも手を止めない八雲に、晴香は足をバタつかせた。

八雲は邪魔だと言わんばかりに、足の間に足を入れて封じさせる。
意地悪く足を開かせれば、耳まで赤く染まった。

「な…なにする気?」

「なにって…」

ぷに…と、頬をつつく。

「脂肪チェック」


その夜、八雲による脂肪チェックは、隅々まで行われた…


END。



正月太りはいつまで効くんだろ…
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