忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


とらじまさん、とら庫五十万打おめでとうございます!!

こんなもので宜しければ、どうぞ持ち帰って下さい!
いらなければ、こいつら勝手にたこやき食べたら帰ると思うんで!
つい最近四十万打だったのに…さすがとらじまさんパワー!
とらじまさんオブゴッド!!(?

そして気付けば、当ブログも一周年まで一ヶ月を切ってました。
えっと…いつから始めたっけ…(確認確認。
3月6日…丁度、一ヶ月後でした!

む!レミオロロメン(検索避け)の曲名はっ…!
3月9日か…あと三日我慢すれば良かったorz
あの時は日にちも考えずにはじめたもんなぁ…確か。
実はお話を上げ始めたのは3月7日だったりする裏話。


さて、昨日の宣言通りに決行。
YM会に上げようとしたけど間に合わなかった作品。

恋人未満

北風吹き荒れる、とある冬の日。

八雲は晴香の家に来ていた。

誘われた理由は「一緒にランチをしよう」という理由。


なのに、僕はいま…


「ありがとーっ、エアコンの上って掃除しにくかったの〜」

「………」


何故、掃除なんかをしているんだ。



ランチに誘われ、来てみれば荒れた部屋。
泥棒にでも入られたかと、慌てて上がり込めば…
エプロンにバンダナをした、お掃除モードの晴香がいた。

ランチなどどこにもなく、帰ろうとしたら捕まった…ってわけだ。


「はぁ……」

八雲は溜め息を吐くと、扇風機の羽を抱えて風呂場に向かう。


こんな真冬まで扇風機が出ているなんて、あいつは嫁に行けるのか?

…まあ、行けなかったら僕がもらってやっても…良いけど。

というか、誰にも渡さない。


なんて考えながら、風呂場の蛇口を回した。
下についている水道から水が出るのかと思いきや…

「!?」

上に引っかけてあった、シャワーから水が出てきた。

「つ…冷たいっ!」

冷水に驚き、慌てて止めようと蛇口を回す。
だが、逆に回してしまったのか勢いを増すばかり。
ガードしようと手を構えるが、それを難なく越えて降りかかってくる。

「ど…どうしたの?」

叫び声に気付いた晴香が、ひょこりと覗いてくる。
だが、現状を見て苦笑を浮かべた。

「な…なに楽しそうなことしてるの?」

「楽しくない!だから早く助けろ!」

「…はいはい」

めんどくさそうに返事を返し、晴香はシャワーを止めた。
さすがこの家の住人、回す方向を間違えない。

「………」

ポタポタと前髪から垂れ落ちる水に、ぶるりと震える。
晴香はというと、透けたシャツが張り付く、八雲の体を見つめていた。

「水も滴る良い男…って、こういうことを言うんだ…」

「何を言ってるんだ…」

皮肉でも言ってやろうと思ったが、その前にくしゃみが出たため一時中断。



「………」

八雲は、ぶすーっとした表情で晴香を睨んでいた。

睨まれる晴香はというと、気まずそうに視線をそらす。
…別に、睨まれているから視線をそらしてるんじゃない。

「………」

ちらりと横目で見た八雲は、素肌にバスタオルだけであったから。


風邪をひかないようにと服を脱がしてみれば…
随分と水害は酷かった。

シャツとズボンは当たり前。
下着…までもビショビショで、脱がざるを得なかった。

…だから、いまベッドの上にいる八雲の…
タオルの下はすっぽんぽん。

「…まだ乾かないのか?」

「う…仕方ないじゃない、突然雨が降ってきたんだもん…」

そう、どうせならと洗濯して干そうとしたら、外は土砂降り。
仕方なく部屋で干しているのだが、湿気が多いらしくてなかなか乾かない。
…その中には、下着もあるわけで…晴香の目は泳いでばかりだった。

「なんで僕がこんな目に…」

ご機嫌取りに風呂に入ってもらったが、なかなか機嫌は直らない。

「…元はといえば、八雲君が間違えたのがいけないんじゃない」

テーブルの前でココアを飲みながら、小声で呟く。
それはしっかりと八雲に伝わったらしく、背中にぶつかる視線が痛い。

「…元はといえば、君が手伝わせたのがいけないんじゃないか?」

「うぅっ…」
そこを言われると…正直キツい。
ついつい視線を逸らすも、八雲の睨みは緩まない。
だが、溜め息と共にそれは止んだ。

「…僕はランチを食べれると聞いて来たのに…」

八雲の口から発せられたのは、そんな言葉。

「…八雲君、そんなにランチが楽しみだったの?」

誘いに乗ってくれたときは、仕方なさそうに言っていたのに…天の邪鬼め。

「楽しみ…という訳じゃない」
そうは言っているが、頬が赤いところをみると楽しみだったのだろう。

「よし、今から作ってあげるね!」
時間的にランチじゃなくて、ディナーだけれど。

「…君は、こんな格好で飯を食えというのか?」

「あ……」

タオル一枚で飯を食えだなんて…少し可哀想か。

…それに、いつポロリがあるか分からない。
上よりも下が。

「そう…だよね…」

溜め息を吐き、ずるずると跪く。

「そんなに落ち込むな…」

「でも…」

「…次の休日にでも、作れば良い」

「八雲君…」

珍しく笑った八雲に、なんだか泣きたくなってきた。
だが、涙を堪え、晴香は大きく頷いた。

「うんっ!すっごくおいしいランチっ…作ってあげるね!」

「泣きながら笑うな…」

「泣いてないもんっ」


八雲の服が乾くまで…

もう少しだけ、馬鹿げた話をしよう。

風邪をひかせないようにと、普段より温かい部屋で。

春のように、うららかな部屋で…



そして、二人の馬鹿げた話は意外にも長く続き…

いつの間にか、空には月が昇っていた。


「あ…そろそろ乾いたかな?」

晴香は立ち上がり、エアコンの前に置かれたシャツを見に行く。
手で触れてみると、軽く湿ってはいるが、大丈夫そう。

「アイロンでもかければ…大丈夫かな?」

問題はジーパンだ。
生地が生地だけに、まだまだ湿り気は収まらない。

そのままのノリで、下着にまで手が伸びかけた。

「………」

予想通りの灰色ボクサーパンツ。
これを履いた八雲を想像するだけで、涎が垂れそうになる。

「…人の下着の前で何をしている…」

「ごっ、ごめん!」

慌てて謝り、真っ赤な顔を隠すように俯いた。

「…で、乾いているのか?」

「あ、うん。上だけなら…」

「…そうか」

「でも少し湿ってるから、アイロンかけてあげるね!」

顔の熱さが引いたのを感じ、振り返ってにこりと笑う。

それを見て、ベッドから八雲が立ち上がったとき…

「あ」

肩に掛けていたタオルが、パサリと床に落ちた。

「………」

互いに、何が起きたのか分からなかったのだろう。

目の前には、産まれたままの姿の八雲が…

現状を理解した頃には、みるみるうちに二人の顔が赤くなる。


「きっ…」

「っ!?」

「きゃぁぁあああ!!」

晴香の甲高い悲鳴は、月昇る空に響きわたった…



「………」

苦笑を浮かべた八雲は、ガリガリと髪を掻き回した。
今はもう、上から下まで服を着ている。

「…おい」

溜め息を吐いた八雲は、机に伏せたまま動かない晴香に話しかけた。

「…なによ」

「えっと……その…」

珍しくうまく口が動かないことに、自分が一番驚いた。

「…どこまで見た?」

言ってから、なんて質問をしているのかと後悔。

「…全部」

「全部って…どこ…」

「それを私に言わせる気!?」

振り返った晴香の顔は、リンゴみたいに赤く染まっていた。

怒っているのかと思いきや、みるみるうちに歪む顔。

「もうお嫁に行けないっ…」

よく聞く台詞を吐き捨て、声を上げて泣き出してしまう晴香。


…それはそうだ。

僕が君の裸を見るのは万々歳だが、彼女が見たのは僕の体…

好きでも何でもない野郎な体なんて見ても、不快なだけだろう。


「嫁に…」

「うっ…うっ?」

「嫁に行けなかったら…僕が責任持って、貰ってやる」


その言葉に、晴香の涙が治まったのは…

言うまでもない。



「こんなっ…八雲君のを見たのがきっかけのプロポーズって…」

「黙れ」


END。



剥きっていうかポロリですね。
主に下半身の。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[408]  [407]  [406]  [405]  [404]  [403]  [402]  [401]  [400]  [399]  [398
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
朝田よる
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
[05/23 ひなき]
[09/13 murasame]
[07/19 delia]
[06/27 delia]
[05/20 delia]
忍者ブログ [PR]