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オレンジと黄色の組み合わせが好きです。
いやぁ…数日前にファミレスの広告来たんですよ。
その中の、チーズが中に入ったハンバーグがおいしそうで…
今日行ってきました!今年初ファミレス!
ファミレスとか、別に嫌いじゃないんでウキウキでしたよ。
美味しかったです!チーズがとろけて、ハンバーグも柔らかくて…
うーむ、うまい!ドリンクバーのミルクオレが美味しかったです。
ファミレスに行くと、とりあえずハンバーグです。
もしくはパスタ系。それとドリンクバー!
カルピスばっか飲んでます。
余談ですが、馬車道の制服って可愛いですよね。着物ー。
さて、気付けばバレンタイン一週間前…
今年は土曜日なんですね。
恋人未満
2月7日…
街に出ると、そこはピンクとハートの世界。
街を歩くのは、砂糖が吐けそうなくらい、甘ったるいバカップルたち。
そんな、バレンタインデー一週間前の雰囲気。
いつもより早起きをした八雲は、どこか落ち着かない。
鏡なんか見て、性に合わないと分かりながらも前髪を整える。
「…少し整えすぎ…か?」
七三分けのサラリーマンとまでは行かないが、その髪に寝癖は無い。
後ろの方が跳ねているのに気付き、ペットボトルの水で湿らせ正す。
「…よし」
満足げに頷いてから、鏡に映る顔をじっと見る。
朝一番に洗顔料も使って洗った顔は、めやにも涎跡も無い。
「ヒゲも…よし、と」
顎をなぞり、ツルツルなのを確認。
「………」
鏡を遠ざけ、肩から上の自分を改めて見つめた。
…数日前まで、おしゃれに無関心だった自分では無い。
そこにいるのは、恋に燃える一般男子大学生。
そう思うと、急に恥ずかしさが混み上げてきた。
慌てて髪をぐしゃぐしゃと掻き回す。
ふんわり香るシャンプーの匂いが嫌で、ペットボトルの水を頭から掛けた。
ほどよく温かくなった体が、一瞬にして冷えていく。
けれども構わず、2リットルの水を髪にかけ続ける。
水を掛け終えた頃には、シャツまでびしょびしょに濡れていた。
溜め息と共に、おしゃれに目覚め掛けていた自分を吐き捨てる。
そのまま床に膝を付き、机に顔を伏せた。
「僕は…何をしているんだ…」
バレンタインまで、あと一週間。
それをどこで知ったのかは忘れた。
講義中だったかに、後ろの奴が話してたのかもしれない。
…まぁ、それは良い。
要は知ってしまったのだ。
一週間後がバレンタインデーだと。
バレンタインなどチョコレート会社の陰謀としか考えていなかった。
だが、今年は違う。
うまく言葉で説明出来ないが、やけに胸が高鳴っている。
中学の頃、クラスメートが騒いでいたのを、今になって理解した。
…僕は、あいつから貰えるのだろうか。
あいつって誰だ。……小沢晴香だ。
「はぁ…」
だから、こうやっておしゃれをして…
少しでも彼女の気を惹こうとしているのだ。
「…講義が終わったらチョコ…買いに行くか…」
これまた講義中に後ろに座った奴の言葉。
今年は男からあげる、逆チョコなるものが流行っているらしい。
「………」
頭に水を被ったおかげで、顔の火照りはすぐに収まった。
でも、まだ起き上がる気が出なくて、顔を伏せたまま。
あと少し…あと少しだけ、こうしていよう。
「やぁ!八雲君!」
せっかく人が、のんびりしようとした所に訪問者。
これが後藤なら無視しただろう。
もしくは、罵詈雑言を並べて追い返す。
だが、訪問者はあいつ。
まさかこんな時間に来るとは予想せず、八雲は伏せたまま動けない。
「…土曜だというのに、君もよく来るな」
「…って、どうしたの!?髪の毛びしょびしょだよ?」
僕の言葉は無視…か。
「……朝シャンだ」
「あ…朝シャンってね…」
ガサゴソと聞こえた音に顔を上げれば、目の前が真っ暗になった。
すぐに戻った視界には、ドアップの晴香…の胸元。
「なっ…何をしている!」
「何って…拭いてあげてるの」
「ふ…いて?」
視線を上に向けると、そこには一枚のタオル。
見覚えがないピンク色からして、彼女のなのだろう。
そして、髪を荒々しく拭き始めた。
「い…痛い!ひっぱるな!」
「あーはいはいわかりましたよー」
「わかってないだろ!」
怒ったフリのおかげで、頬の火照りを隠すことが出来た。
そんなことがあった朝。
現在、夕方過ぎに進む。
晴香が帰っていったのを見届けた八雲は、近所のスーパーに来ていた。
向かうはチョコレートコーナー。
…いや、今の時期はバレンタインコーナーと言った方が良いか。
「………」
だが、あと一歩の所で入ることが出来ない。
スーパーのカゴの中には、買うつもりも無かったお菓子の数々。
チョコレートだけを買うのは気が引けて、お菓子好きの青年を装っている。
デパートとどっちが良いか、最後まで迷った。
だがデパートは、バレンタインチョコを目当てに来たと言ったも同じ。
…実際、バレンタインチョコを買いに行くのだが。
それに比べてスーパーなら、お菓子を買いに来たとも見える。
別に、バレンタインチョコだけを買いに来たわけじゃないと言える。
「…良いアイデアだな」
大きく深呼吸をしてから、バレンタインコーナーに向かった。
甘いもの好きの彼女のことだ。
ブラックよりもミルクの方が好きだろう。
そう思い、手にしたのは赤いパッケージの板チョコ。
「…バレンタインに板チョコって…」
手作りチョコじゃない限り、はっきり言って無い。
「手作り…」
手作りチョコってなんだ。
チョコを溶かしてに形に入れて固めるだけか?
なら、溶かさずにあげれば良いんじゃないか?
…こう思ってしまう辺り、僕はまだバレンタインに慣れないらしい。
「…どっちにしろ、手作りは無理だな」
作る場所もなければ、長持ちしない。
それに、作り方すらしらない。
板チョコを置き、辺りを見渡した。
次に目に入ったのは、有名そうなメーカーのチョコレート。
何種類かの一口サイズのチョコが、箱に何個か整って入っていた。
残っている数からして、一番の人気チョコなのだろう。
「ほう…」
有名ならば、味の心配はない。
少しお高いが、これくらいならギリギリ買える。
「………」
だが、性に合わない。
こんなにも恋愛ごとに関係ないと装ってきた男が。
突然、某有名お菓子屋のチョコなどをバレンタインにあげたら…
いくら優しい彼女でも引くであろう。
…もしくは、熱がないか心配する。
有名メーカーのチョコを戻し、再び辺りを見渡す。
生チョコは…溶けるので却下。
そんなこんなしている間に、ありつけることが出来なかった。
「…こうなったら」
八雲が選んだチョコレートは…
END。
こういうことに初心な八雲って良いですよね。
街に出ると、そこはピンクとハートの世界。
街を歩くのは、砂糖が吐けそうなくらい、甘ったるいバカップルたち。
そんな、バレンタインデー一週間前の雰囲気。
いつもより早起きをした八雲は、どこか落ち着かない。
鏡なんか見て、性に合わないと分かりながらも前髪を整える。
「…少し整えすぎ…か?」
七三分けのサラリーマンとまでは行かないが、その髪に寝癖は無い。
後ろの方が跳ねているのに気付き、ペットボトルの水で湿らせ正す。
「…よし」
満足げに頷いてから、鏡に映る顔をじっと見る。
朝一番に洗顔料も使って洗った顔は、めやにも涎跡も無い。
「ヒゲも…よし、と」
顎をなぞり、ツルツルなのを確認。
「………」
鏡を遠ざけ、肩から上の自分を改めて見つめた。
…数日前まで、おしゃれに無関心だった自分では無い。
そこにいるのは、恋に燃える一般男子大学生。
そう思うと、急に恥ずかしさが混み上げてきた。
慌てて髪をぐしゃぐしゃと掻き回す。
ふんわり香るシャンプーの匂いが嫌で、ペットボトルの水を頭から掛けた。
ほどよく温かくなった体が、一瞬にして冷えていく。
けれども構わず、2リットルの水を髪にかけ続ける。
水を掛け終えた頃には、シャツまでびしょびしょに濡れていた。
溜め息と共に、おしゃれに目覚め掛けていた自分を吐き捨てる。
そのまま床に膝を付き、机に顔を伏せた。
「僕は…何をしているんだ…」
バレンタインまで、あと一週間。
それをどこで知ったのかは忘れた。
講義中だったかに、後ろの奴が話してたのかもしれない。
…まぁ、それは良い。
要は知ってしまったのだ。
一週間後がバレンタインデーだと。
バレンタインなどチョコレート会社の陰謀としか考えていなかった。
だが、今年は違う。
うまく言葉で説明出来ないが、やけに胸が高鳴っている。
中学の頃、クラスメートが騒いでいたのを、今になって理解した。
…僕は、あいつから貰えるのだろうか。
あいつって誰だ。……小沢晴香だ。
「はぁ…」
だから、こうやっておしゃれをして…
少しでも彼女の気を惹こうとしているのだ。
「…講義が終わったらチョコ…買いに行くか…」
これまた講義中に後ろに座った奴の言葉。
今年は男からあげる、逆チョコなるものが流行っているらしい。
「………」
頭に水を被ったおかげで、顔の火照りはすぐに収まった。
でも、まだ起き上がる気が出なくて、顔を伏せたまま。
あと少し…あと少しだけ、こうしていよう。
「やぁ!八雲君!」
せっかく人が、のんびりしようとした所に訪問者。
これが後藤なら無視しただろう。
もしくは、罵詈雑言を並べて追い返す。
だが、訪問者はあいつ。
まさかこんな時間に来るとは予想せず、八雲は伏せたまま動けない。
「…土曜だというのに、君もよく来るな」
「…って、どうしたの!?髪の毛びしょびしょだよ?」
僕の言葉は無視…か。
「……朝シャンだ」
「あ…朝シャンってね…」
ガサゴソと聞こえた音に顔を上げれば、目の前が真っ暗になった。
すぐに戻った視界には、ドアップの晴香…の胸元。
「なっ…何をしている!」
「何って…拭いてあげてるの」
「ふ…いて?」
視線を上に向けると、そこには一枚のタオル。
見覚えがないピンク色からして、彼女のなのだろう。
そして、髪を荒々しく拭き始めた。
「い…痛い!ひっぱるな!」
「あーはいはいわかりましたよー」
「わかってないだろ!」
怒ったフリのおかげで、頬の火照りを隠すことが出来た。
そんなことがあった朝。
現在、夕方過ぎに進む。
晴香が帰っていったのを見届けた八雲は、近所のスーパーに来ていた。
向かうはチョコレートコーナー。
…いや、今の時期はバレンタインコーナーと言った方が良いか。
「………」
だが、あと一歩の所で入ることが出来ない。
スーパーのカゴの中には、買うつもりも無かったお菓子の数々。
チョコレートだけを買うのは気が引けて、お菓子好きの青年を装っている。
デパートとどっちが良いか、最後まで迷った。
だがデパートは、バレンタインチョコを目当てに来たと言ったも同じ。
…実際、バレンタインチョコを買いに行くのだが。
それに比べてスーパーなら、お菓子を買いに来たとも見える。
別に、バレンタインチョコだけを買いに来たわけじゃないと言える。
「…良いアイデアだな」
大きく深呼吸をしてから、バレンタインコーナーに向かった。
甘いもの好きの彼女のことだ。
ブラックよりもミルクの方が好きだろう。
そう思い、手にしたのは赤いパッケージの板チョコ。
「…バレンタインに板チョコって…」
手作りチョコじゃない限り、はっきり言って無い。
「手作り…」
手作りチョコってなんだ。
チョコを溶かしてに形に入れて固めるだけか?
なら、溶かさずにあげれば良いんじゃないか?
…こう思ってしまう辺り、僕はまだバレンタインに慣れないらしい。
「…どっちにしろ、手作りは無理だな」
作る場所もなければ、長持ちしない。
それに、作り方すらしらない。
板チョコを置き、辺りを見渡した。
次に目に入ったのは、有名そうなメーカーのチョコレート。
何種類かの一口サイズのチョコが、箱に何個か整って入っていた。
残っている数からして、一番の人気チョコなのだろう。
「ほう…」
有名ならば、味の心配はない。
少しお高いが、これくらいならギリギリ買える。
「………」
だが、性に合わない。
こんなにも恋愛ごとに関係ないと装ってきた男が。
突然、某有名お菓子屋のチョコなどをバレンタインにあげたら…
いくら優しい彼女でも引くであろう。
…もしくは、熱がないか心配する。
有名メーカーのチョコを戻し、再び辺りを見渡す。
生チョコは…溶けるので却下。
そんなこんなしている間に、ありつけることが出来なかった。
「…こうなったら」
八雲が選んだチョコレートは…
END。
こういうことに初心な八雲って良いですよね。
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