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「やきゅにあめだまあげりゅー!」
「そうか」
「…きゅ?べちょべちょちてる…」
「……いつ入れたんだ?」
「わちゅれた!」
カバンに入れた飴が、いつの間にか溶けてカバンがベタベタ〜ってよくありますよね。
こう端と端をきゅーってして食べるやつ。
夏場によくあります。
バトンを見ると、意外とおかしを持ち歩かない事に驚き。
私のカバンの中、通称おやつ袋なるおやつが入った袋までありますよ!
小さい頃から持ち歩く人間でしてねぇ…
売店とかでもつい買っちゃいます。
そして本日!バトンで山登りしたいと答えた刹那由多!
なんとマヨネーズ作りしてました!
30分くらいで出来ました。
レモン入れると良いと書いてあったのですが、無かったのでナシに。
変わりに粉チーズ入れたら、クリィミーマミも驚きなクリーミになったんだ☆
ふむ…意外と簡単だったし、次はレモン入れよう。
そんな私はマヨラー。
トロから…トロから手紙が届きました!
まさか来るとは思わず、日記見た瞬間に涙!
「見せたくないなぁ…」と日記に書いたジュンにきゅん!
やきもち!?やきもちーっ!
あ、今更ですがバトン上げました!
アンカー禁止バトン!
最近聴いた曲…おーどれおーろかもーのどもー♪です。
さて、これからバレンタインまでバレンタイン祭り!
バレンタイン…ジル・バレンタイン。
アルバイト
2月8日…
バレンタインまで、あと六日。
そろそろチョコを買った方が良いと思った晴香は、デパートの地下に来ていた。
もちろん手作りチョコをあげるつもりだ。
それでも、やはり市販のものも気になり、こうやって視察に来ている。
言い忘れていたが、相手はもちろん斉藤八雲。
色々とあったが、こうやってお付き合いしている。
「やっぱ…八雲君はビターかな?」
でも、意外と甘いもの好きな可愛い一面を持っている。
…となると、ミルク味がいいのか…
「…ナッツが入ってるのも美味しいよねぇ」
独り言をぼやいている間に、バレンタインコーナーに辿り着いた。
コーナーにいる人たちは、恋に胸躍らせる若者ばかり。
これを気に、片思いから両思いになることを願う乙女。
世界で一番大好きな恋人へと笑う乙女。
普段、お世話になった方へ贈る乙女。
「…私も、ああいう風に見られてるのかな?」
小さく呟き、桃色の世界に足を踏み入れる晴香。
そこはチョコレートのカカオの香りが、スイートな雰囲気を作っていた。
ココアのように落ち着く香りに溜め息を吐き、物色を始める。
高級菓子店の、やけに凝ったチョコレート。
可愛らしいぬいぐるみがセットになったチョコレート。
手作り用に置かれた板チョコ。
その他エトセトラ。
どれも美味しそうで、ついよだれが垂れそうになった。
「ご試食いかがですか?」
そんな晴香の目の前に現れたのは、一人の女性。
手にした皿の上には、小さく砕かれたチョコレートがたくさん並んでいた。
「あ、ありがとうございます」
その中から中くらいの大きさを選び、それを口の中に放り込んだ。
閉じた途端、口の中一杯に甘い香り。
じわじわと溶け出すそれは、少しお酒が入っていた。
ちょっぴり苦くて、ほんのり甘い。
スイートともビターとも取れるチョコに、何故か八雲を思い出した。
突っ張ってくるくせに、甘えん坊なところが。
「くすっ」
笑みがこぼれ、店員に礼を言ってから物色を再会した。
「試食って言うのも良いなぁ〜」
子供の頃、母親と一緒にいったスーパーマーケット。
そこで試食を食べ歩き、腹をいっぱいにしたのを覚えている。
「お!次なるターゲット発見!」
試食係の店員を見つけた晴香は、通りすがりのフリをして前を歩く。
周りに人もいないので、向こうから話しかけてくれるのを期待した。
けれども、不思議なことに店員が話しかけてくれない。
普通なら「そこのお嬢さん、チョコの試食はどうですか?」と聞いて来るもの。
「……もう一回」
仕方ないので、再び通行人のフリをして、試食係の前を横切る。
「………」
…だが、話しかけてくれない。
「…こうなったら、こっちから行くしかないよね!」
よし、と気合いを入れ直し晴香は振り返った。
「………」
そんな晴香が目にしたのは、こちらを見つめるように睨む、試食係の店員…
…の、斉藤八雲。
「って、八雲君!?」
周りに人がいることも忘れて、晴香は声を上げた。
慌てて口を押さえ、試食係店員の八雲に駆け寄る。
「なっ…何してるのよ!」
「何って…バイトだが?」
ほら…と見せつけてきたのは、胸元のネームプレート。
しっかり顔写真付きで、本名フルネームまで書かれている。
「……じゃ、何で話しかけてくれなかったのよ!」
あんなにも目の前を横切ったと言うのに。
「…気づかなかった…?」
「そんな訳ないでしょ!」
周りに人もいなかったし、しかも相手は恋人だ。
気付かない訳がない。
「正直に言うとだな…」
「…なによ」
黒と赤の目で、こちらをじって見つめてくる。
恥ずかしかったり照れくさかったり…色々な感情がごっちゃになった。
「…君がいつ気付くか、楽しんでた」
「なっ…!?」
ということは、この目の前にいる男は。
実の恋人がいつ気付くか、笑いながら見ていたのか。
プライバシーの侵害…とまでは行かないが、私生活を覗かれたみたいに悔しい。
「やっ…八雲君っ!」
デパ地下ということを忘れて、一発ぶん殴ってやろうかと拳を握る。
「…そういう君こそ、僕のことに気付かなかったようだが?」
「………」
握った拳が、ゆるゆると緩まっていく。
「君は恋人が近くにいるというのに、まったく気付かないんだな」
「そ…そういうわけじゃなくてね…」
慌てて言葉を並べるも、それは言い訳としかならない。
とうとう言葉が出なくなった晴香は、肩を落として俯いた。
「それに……恋人へのチョコは市販なんだな」
「え…?」
その言葉を聞き顔を上げると、そこにはそっぽを向いた八雲がいた。
頬がほんのり赤く染まっていたのに気付き、つい噴き出してしまう。
「…何だよ」
「安心して。八雲君のは手作りチョコだから!」
胸を張って言えば、気まずそうに頬を掻く八雲。
「…手作りなら…胃腸薬持ってくるのを忘れるなよ」
「素直じゃないんだから〜」
焦らすように、ツンツンとわき腹をツツいてやる。
「やめろ!」
「じゃ、試食のチョコちょうだい?」
それが目当てでここまで来たのだ。
手を出した晴香に、八雲はチョコが乗った皿を見せた。
「…生チョコ、ミルク味だ」
「わー、いただきまーす!」
生チョコを指で摘み、口の中に入れる。
生チョコだけあって、雪のようにふんわり溶けていく。
…正直に言おう。
さっきのチョコより、こっちの方がおいしい。
指に付いたココアパウダーがもったいなく、ぺろり舐める。
「んーっ!ほっぺが落ちそう!」
「…ほっぺが落ちても、当店は責任を取りません」
「良いもん。その時は八雲君に押しつけるから」
誰も見ていないのを良いことに、二粒目に手を伸ばす。
「っ…おいこら」
「あー…やっぱりおいしい……八雲君へのチョコ、これにしちゃおっかな」
「!?」
晴香の言葉を聞き、目に見えるほど焦る八雲。
多分、私以外に焦っているのは分からないだろう。
「冗談だよ、冗談!」
にっこり笑い、三粒目に手を伸ばす。
だが、その手は空を切った。
「……いい加減にしろ」
「えー、もう一粒お願い!ね?」
「……僕が、買ってやるから」
「本当っ!」
「…その代わり、逆チョコだからな。食べれるのは14日だ」
「えぇ〜っ!」
「文句はなし。僕から貰えることだけでも感謝しろ」
「……はーい」
互いに貰った一ヶ月後は、互いに返そう。
幸せを倍にして…
END。
生チョコ好きです。
家で作った、ちょっとミルク入れすぎ〜なのがうまい。
バレンタインまで、あと六日。
そろそろチョコを買った方が良いと思った晴香は、デパートの地下に来ていた。
もちろん手作りチョコをあげるつもりだ。
それでも、やはり市販のものも気になり、こうやって視察に来ている。
言い忘れていたが、相手はもちろん斉藤八雲。
色々とあったが、こうやってお付き合いしている。
「やっぱ…八雲君はビターかな?」
でも、意外と甘いもの好きな可愛い一面を持っている。
…となると、ミルク味がいいのか…
「…ナッツが入ってるのも美味しいよねぇ」
独り言をぼやいている間に、バレンタインコーナーに辿り着いた。
コーナーにいる人たちは、恋に胸躍らせる若者ばかり。
これを気に、片思いから両思いになることを願う乙女。
世界で一番大好きな恋人へと笑う乙女。
普段、お世話になった方へ贈る乙女。
「…私も、ああいう風に見られてるのかな?」
小さく呟き、桃色の世界に足を踏み入れる晴香。
そこはチョコレートのカカオの香りが、スイートな雰囲気を作っていた。
ココアのように落ち着く香りに溜め息を吐き、物色を始める。
高級菓子店の、やけに凝ったチョコレート。
可愛らしいぬいぐるみがセットになったチョコレート。
手作り用に置かれた板チョコ。
その他エトセトラ。
どれも美味しそうで、ついよだれが垂れそうになった。
「ご試食いかがですか?」
そんな晴香の目の前に現れたのは、一人の女性。
手にした皿の上には、小さく砕かれたチョコレートがたくさん並んでいた。
「あ、ありがとうございます」
その中から中くらいの大きさを選び、それを口の中に放り込んだ。
閉じた途端、口の中一杯に甘い香り。
じわじわと溶け出すそれは、少しお酒が入っていた。
ちょっぴり苦くて、ほんのり甘い。
スイートともビターとも取れるチョコに、何故か八雲を思い出した。
突っ張ってくるくせに、甘えん坊なところが。
「くすっ」
笑みがこぼれ、店員に礼を言ってから物色を再会した。
「試食って言うのも良いなぁ〜」
子供の頃、母親と一緒にいったスーパーマーケット。
そこで試食を食べ歩き、腹をいっぱいにしたのを覚えている。
「お!次なるターゲット発見!」
試食係の店員を見つけた晴香は、通りすがりのフリをして前を歩く。
周りに人もいないので、向こうから話しかけてくれるのを期待した。
けれども、不思議なことに店員が話しかけてくれない。
普通なら「そこのお嬢さん、チョコの試食はどうですか?」と聞いて来るもの。
「……もう一回」
仕方ないので、再び通行人のフリをして、試食係の前を横切る。
「………」
…だが、話しかけてくれない。
「…こうなったら、こっちから行くしかないよね!」
よし、と気合いを入れ直し晴香は振り返った。
「………」
そんな晴香が目にしたのは、こちらを見つめるように睨む、試食係の店員…
…の、斉藤八雲。
「って、八雲君!?」
周りに人がいることも忘れて、晴香は声を上げた。
慌てて口を押さえ、試食係店員の八雲に駆け寄る。
「なっ…何してるのよ!」
「何って…バイトだが?」
ほら…と見せつけてきたのは、胸元のネームプレート。
しっかり顔写真付きで、本名フルネームまで書かれている。
「……じゃ、何で話しかけてくれなかったのよ!」
あんなにも目の前を横切ったと言うのに。
「…気づかなかった…?」
「そんな訳ないでしょ!」
周りに人もいなかったし、しかも相手は恋人だ。
気付かない訳がない。
「正直に言うとだな…」
「…なによ」
黒と赤の目で、こちらをじって見つめてくる。
恥ずかしかったり照れくさかったり…色々な感情がごっちゃになった。
「…君がいつ気付くか、楽しんでた」
「なっ…!?」
ということは、この目の前にいる男は。
実の恋人がいつ気付くか、笑いながら見ていたのか。
プライバシーの侵害…とまでは行かないが、私生活を覗かれたみたいに悔しい。
「やっ…八雲君っ!」
デパ地下ということを忘れて、一発ぶん殴ってやろうかと拳を握る。
「…そういう君こそ、僕のことに気付かなかったようだが?」
「………」
握った拳が、ゆるゆると緩まっていく。
「君は恋人が近くにいるというのに、まったく気付かないんだな」
「そ…そういうわけじゃなくてね…」
慌てて言葉を並べるも、それは言い訳としかならない。
とうとう言葉が出なくなった晴香は、肩を落として俯いた。
「それに……恋人へのチョコは市販なんだな」
「え…?」
その言葉を聞き顔を上げると、そこにはそっぽを向いた八雲がいた。
頬がほんのり赤く染まっていたのに気付き、つい噴き出してしまう。
「…何だよ」
「安心して。八雲君のは手作りチョコだから!」
胸を張って言えば、気まずそうに頬を掻く八雲。
「…手作りなら…胃腸薬持ってくるのを忘れるなよ」
「素直じゃないんだから〜」
焦らすように、ツンツンとわき腹をツツいてやる。
「やめろ!」
「じゃ、試食のチョコちょうだい?」
それが目当てでここまで来たのだ。
手を出した晴香に、八雲はチョコが乗った皿を見せた。
「…生チョコ、ミルク味だ」
「わー、いただきまーす!」
生チョコを指で摘み、口の中に入れる。
生チョコだけあって、雪のようにふんわり溶けていく。
…正直に言おう。
さっきのチョコより、こっちの方がおいしい。
指に付いたココアパウダーがもったいなく、ぺろり舐める。
「んーっ!ほっぺが落ちそう!」
「…ほっぺが落ちても、当店は責任を取りません」
「良いもん。その時は八雲君に押しつけるから」
誰も見ていないのを良いことに、二粒目に手を伸ばす。
「っ…おいこら」
「あー…やっぱりおいしい……八雲君へのチョコ、これにしちゃおっかな」
「!?」
晴香の言葉を聞き、目に見えるほど焦る八雲。
多分、私以外に焦っているのは分からないだろう。
「冗談だよ、冗談!」
にっこり笑い、三粒目に手を伸ばす。
だが、その手は空を切った。
「……いい加減にしろ」
「えー、もう一粒お願い!ね?」
「……僕が、買ってやるから」
「本当っ!」
「…その代わり、逆チョコだからな。食べれるのは14日だ」
「えぇ〜っ!」
「文句はなし。僕から貰えることだけでも感謝しろ」
「……はーい」
互いに貰った一ヶ月後は、互いに返そう。
幸せを倍にして…
END。
生チョコ好きです。
家で作った、ちょっとミルク入れすぎ〜なのがうまい。
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