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「りぼーりぼたんー!」
「ふっ…この薬を使えば…」
「おおかみしゃん、なに?」
「ん、これは気持ちがよくなる薬だ」
「きもち…よく…」
「そうだ」
「おふろ!」
バレンタインチョコ作りました!
とりあえず、ノーマルと抹茶とミルク!
抹茶とミルクが…なんかネバネバしてる…
でもうまいです!今年はちょっと硬い!
ミルク節約したからなぁ…
一昨年だったか、ミルク入れ過ぎて固まらなかった…
まだ粉振ってないので、振ってきます。
*御返事
>TOMOさんへ
お久しぶりです〜^^
御返事遅れてしまい、申し訳ありませんorz
チョコ作り…結構大変ですよね。
溶かして固める〜というのも、温度の違いで玉が出来たり…
空気が入ってしまったり…
ふふふ…八雲らしくない告白の仕方をさせてみました!
やっぱこれだけ書いてると、色んな八雲が書きたくなりましてねぇ…
ちょっと素直な八雲も書いてみました!お気に召されたでしょうかな?
この後の晴香ですか…毎度おなじみ、想像にお任せします^^
いつでも来てくださいね〜♪
コメントありがとうございました!
さて、今年は土曜がバレンタインだから…学生達は今日がバレンタインなのかな?
父は今年、すっごく少なかった…
高校生日記
2月13日…
バレンタイン前日。
今年は土曜日がバレンタインのため、前日だというのに男子は騒いでいる。
「俺さ、机ん中みたら一個入ってたんだぜ!」
「え〜っ、誰かのイタズラじゃね?」
「んなことねーよ!」
そして、同じく女子も騒いでいた。
「誰にあげた〜?」
「内緒に決まってるじゃないっ」
「隣のクラスの子でしょ」
「えぇ〜っ!なんで知ってるのー」
「な・い・しょ」
「ちょっと教えてよーっ!」
そんな会話を耳に、晴香はぼんやりと空を見上げていた。
隣の席の八雲は、まだ学校に来ていない。
一緒に暮らしている事がバレたくなく、別々の時間帯に登校しているのだ。
…私の方は、別に何も問題は無いのだが…
「そういえば、晴香は誰かにあげるの?」
「えっ!?」
突然話を振られ、すっとんきょんな声を出してしまう。
「その反応…やっぱ誰かいるんだぁ」
「いっ、いいいいないよ!」
「ほうほう、図星のようですなぁ〜」
焦らすように責められ、晴香は俯く。
そのとき、近くで椅子を引く音が聞こえ、横を向くと八雲の姿。
一瞬目があった気がして、慌ててそらした。
「…もしかして、斉藤君狙い?」
小声で訪ねられるが、何も返さない。
…どう返して良いのかわからない。
「でも、斉藤君は難しいかもねぇ」
「え…?」
くいと首で示された方を向けば、何かと睨み合う八雲の姿。
その何かは、薄ピンクの小袋に、ピンクのリボンで止められたもの。
晴香でも分かる。
きっと、誰かからのバレンタインチョコだろう。
それも一つではない。
机の中からは、ざっと十個近くはあるバレンタインチョコが出てきた。
沢山の包みをみて、深い溜め息を吐く八雲に、近くにいた男子がやってくる。
「斉藤君って、意外とモテるからねぇ…」
その言葉に始業のチャイムが重なったが、晴香は聞き逃さない。
机の横に掛けたカバンを見つめ、小さく肩を落とした。
晴香は一人、帰路についていた。
珍しいのは、八雲よりも先に帰路に付いているということ。
いつもは先に帰ってしまうか、八雲を待ち、嫌がるなかを一緒に帰る。
…そのうち置いて行かれるのだが。
「はぁ…」
今日も一緒に帰ろうと誘おうとしたが、その前に先客がいた。
隣のクラスか…隣の隣のクラスかはわからない。
ただ、呼び出しが出たのだ。
「斉藤八雲さんはいませんか?」と。
あの様子から見ると、きっとバレンタインチョコであろう。
しかも、それは授業と授業の間の、小さな休み時間中も起こっていた。
授業が終わる度に、どこかのクラスの女子が、八雲を呼びに来る…
「…あんなにモテたんだ」
今まで知らなかったが、性格は兎も角あの美貌。
…モテておかしくない。
「はぁ…」
暗い表情のまま帰宅した晴香を迎えたのは、エプロン姿の美雪。
「あら、お帰りなさい」
「……ただいま」
「…八雲より早いなんて…珍しいわね」
「今ごろ、可愛い女の子とイチャイチャしてますよ、きっと」
放課後来た子は、同性である私から見ても美人だと思った。
頭もルックスも…胸も大きかった。
「チョコ、八雲君にあげなかったの?」
「…別に、私があげる意味なんてありません」
「昨日、鉄夜してこっそり作ってた女の子が言える台詞?」
「……自分用です」
「…素直じゃないのはお互い様ね」
「美雪さん…が?」
「私じゃなくて…」
くいと顎で指されたのは、閉められた玄関の戸。
誰もいないのを不思議に思った瞬間、がらりと開くドア。
そこには、紙袋を掲げた八雲が立っていた。
目が合い、ついついそらしてしまう。
「…このモテ男め」
鼻で笑った美雪に、苛立ちげに頭を掻く八雲。
「貰いたくて貰った訳じゃない」
その言葉が胸に刺さり、なんだか泣きたくなった。
晴香は歯を食いしばると、靴を脱ぎ捨てて部屋に向かった。
「…なんだあいつ」
「素直になればいいのに」
美雪の言葉は、晴香に向けられたものか八雲に向けられたものかは…
美雪しか知らない。
ご飯を食べるときも、寝る支度をするときも…
二人は一言も喋らなかった。
「………」
そんなこんなで、あと数分で一日が終わってしまう。
布団に潜った晴香は、隣に眠る八雲を窺った。
部屋は暗くてよく見えないが、こちらに背を向けているのは分かる。
胸に抱えた箱を抱きしめ、そっと口を開く。
「……寝ちゃった?」
話しかけてみるも、返ってくる返事はない。
しょぼんと落ち込み、仕方ないので寝ようとしたとき。
「…起きてる」
そんな声が暗闇から聞こえた。
「……八雲君って、モテるんだね」
何を話して良いかわからず、口走ったのはそんなこと。
「何が言いたい?」
「あんなにチョコ貰って、一人で食べられるの?」
「…バレンタインに貰ったチョコは、毎年叔父さんと奈緒にあげてるよ」
「ほんと、八雲君って女心分かってないよね」
「…君に言われたくない」
「そんなんじゃ、モテても彼女見つからないよ」
「君には関係ないだろ…」
「そーですね」
「…なんだ、さっきから」
「……何でもないですよ」
「何でも無くないだろ」
「何でもないもん」
寝返りをうち、八雲に背を向ける。
胸に抱えた箱を隠すように、布団を肩まで上げた。
「…君は」
後ろから、溜め息を吐く声が聞こえる。
こんな私に呆れているのだろう。
「バレンタインはいつか知ってるか?」
その問いかけに、晴香は眉を寄せた。
「…馬鹿にしてるの?」
布団を肩に掛けたまま、迷いながらも振り返る。
「良いから…答えろ」
いつの間にかこちらを向いていた八雲と目が合い、口元まで布団をかけた。
「2月14日…」
「今日は?」
「…バレンタインでしょ?」
正解だと思ったのに、回答は…
「ハズレだ」
額にデコピンをくらい、口をへの字に歪めた。
「………」
「今日は…まだ、13日だ」
枕元の時計を確認する。
そこには、23時59分の文字…
「僕は…当日に貰ったチョコしか、バレンタインのチョコとして認めない」
それだけ言うと、話は終わったと背を向けられる。
「だから…僕は、まだ一個も貰ってないと…自分では思ってる」
そのとき、遠くから十二時を知らせる鐘が鳴った。
「…八雲君」
起き上がった晴香は、震える手を握り、精一杯に口を動かした…
「八雲ー、起きてるかー?」
朝、そんな声を上げながら入ってきたのは我が叔父一心。
「…寝てますよ」
「起きてるじゃないか」
「………」
「まぁいい。女の子が用があるって来てるぞ?」
「…帰ってもらってください」
「そんな冷たいとお嫁さんもらえないぞ?」
「どいつもこいつも…」
「おや?そのチョコは…」
「………」
「いらないなら、奈緒と二人で半分こしようかね」
「駄目です!」
本名は…ひとつで充分。
END。
学生バレンタインって素晴らしいと思います。
初々しさにきゅんきゅん。
バレンタイン前日。
今年は土曜日がバレンタインのため、前日だというのに男子は騒いでいる。
「俺さ、机ん中みたら一個入ってたんだぜ!」
「え〜っ、誰かのイタズラじゃね?」
「んなことねーよ!」
そして、同じく女子も騒いでいた。
「誰にあげた〜?」
「内緒に決まってるじゃないっ」
「隣のクラスの子でしょ」
「えぇ〜っ!なんで知ってるのー」
「な・い・しょ」
「ちょっと教えてよーっ!」
そんな会話を耳に、晴香はぼんやりと空を見上げていた。
隣の席の八雲は、まだ学校に来ていない。
一緒に暮らしている事がバレたくなく、別々の時間帯に登校しているのだ。
…私の方は、別に何も問題は無いのだが…
「そういえば、晴香は誰かにあげるの?」
「えっ!?」
突然話を振られ、すっとんきょんな声を出してしまう。
「その反応…やっぱ誰かいるんだぁ」
「いっ、いいいいないよ!」
「ほうほう、図星のようですなぁ〜」
焦らすように責められ、晴香は俯く。
そのとき、近くで椅子を引く音が聞こえ、横を向くと八雲の姿。
一瞬目があった気がして、慌ててそらした。
「…もしかして、斉藤君狙い?」
小声で訪ねられるが、何も返さない。
…どう返して良いのかわからない。
「でも、斉藤君は難しいかもねぇ」
「え…?」
くいと首で示された方を向けば、何かと睨み合う八雲の姿。
その何かは、薄ピンクの小袋に、ピンクのリボンで止められたもの。
晴香でも分かる。
きっと、誰かからのバレンタインチョコだろう。
それも一つではない。
机の中からは、ざっと十個近くはあるバレンタインチョコが出てきた。
沢山の包みをみて、深い溜め息を吐く八雲に、近くにいた男子がやってくる。
「斉藤君って、意外とモテるからねぇ…」
その言葉に始業のチャイムが重なったが、晴香は聞き逃さない。
机の横に掛けたカバンを見つめ、小さく肩を落とした。
晴香は一人、帰路についていた。
珍しいのは、八雲よりも先に帰路に付いているということ。
いつもは先に帰ってしまうか、八雲を待ち、嫌がるなかを一緒に帰る。
…そのうち置いて行かれるのだが。
「はぁ…」
今日も一緒に帰ろうと誘おうとしたが、その前に先客がいた。
隣のクラスか…隣の隣のクラスかはわからない。
ただ、呼び出しが出たのだ。
「斉藤八雲さんはいませんか?」と。
あの様子から見ると、きっとバレンタインチョコであろう。
しかも、それは授業と授業の間の、小さな休み時間中も起こっていた。
授業が終わる度に、どこかのクラスの女子が、八雲を呼びに来る…
「…あんなにモテたんだ」
今まで知らなかったが、性格は兎も角あの美貌。
…モテておかしくない。
「はぁ…」
暗い表情のまま帰宅した晴香を迎えたのは、エプロン姿の美雪。
「あら、お帰りなさい」
「……ただいま」
「…八雲より早いなんて…珍しいわね」
「今ごろ、可愛い女の子とイチャイチャしてますよ、きっと」
放課後来た子は、同性である私から見ても美人だと思った。
頭もルックスも…胸も大きかった。
「チョコ、八雲君にあげなかったの?」
「…別に、私があげる意味なんてありません」
「昨日、鉄夜してこっそり作ってた女の子が言える台詞?」
「……自分用です」
「…素直じゃないのはお互い様ね」
「美雪さん…が?」
「私じゃなくて…」
くいと顎で指されたのは、閉められた玄関の戸。
誰もいないのを不思議に思った瞬間、がらりと開くドア。
そこには、紙袋を掲げた八雲が立っていた。
目が合い、ついついそらしてしまう。
「…このモテ男め」
鼻で笑った美雪に、苛立ちげに頭を掻く八雲。
「貰いたくて貰った訳じゃない」
その言葉が胸に刺さり、なんだか泣きたくなった。
晴香は歯を食いしばると、靴を脱ぎ捨てて部屋に向かった。
「…なんだあいつ」
「素直になればいいのに」
美雪の言葉は、晴香に向けられたものか八雲に向けられたものかは…
美雪しか知らない。
ご飯を食べるときも、寝る支度をするときも…
二人は一言も喋らなかった。
「………」
そんなこんなで、あと数分で一日が終わってしまう。
布団に潜った晴香は、隣に眠る八雲を窺った。
部屋は暗くてよく見えないが、こちらに背を向けているのは分かる。
胸に抱えた箱を抱きしめ、そっと口を開く。
「……寝ちゃった?」
話しかけてみるも、返ってくる返事はない。
しょぼんと落ち込み、仕方ないので寝ようとしたとき。
「…起きてる」
そんな声が暗闇から聞こえた。
「……八雲君って、モテるんだね」
何を話して良いかわからず、口走ったのはそんなこと。
「何が言いたい?」
「あんなにチョコ貰って、一人で食べられるの?」
「…バレンタインに貰ったチョコは、毎年叔父さんと奈緒にあげてるよ」
「ほんと、八雲君って女心分かってないよね」
「…君に言われたくない」
「そんなんじゃ、モテても彼女見つからないよ」
「君には関係ないだろ…」
「そーですね」
「…なんだ、さっきから」
「……何でもないですよ」
「何でも無くないだろ」
「何でもないもん」
寝返りをうち、八雲に背を向ける。
胸に抱えた箱を隠すように、布団を肩まで上げた。
「…君は」
後ろから、溜め息を吐く声が聞こえる。
こんな私に呆れているのだろう。
「バレンタインはいつか知ってるか?」
その問いかけに、晴香は眉を寄せた。
「…馬鹿にしてるの?」
布団を肩に掛けたまま、迷いながらも振り返る。
「良いから…答えろ」
いつの間にかこちらを向いていた八雲と目が合い、口元まで布団をかけた。
「2月14日…」
「今日は?」
「…バレンタインでしょ?」
正解だと思ったのに、回答は…
「ハズレだ」
額にデコピンをくらい、口をへの字に歪めた。
「………」
「今日は…まだ、13日だ」
枕元の時計を確認する。
そこには、23時59分の文字…
「僕は…当日に貰ったチョコしか、バレンタインのチョコとして認めない」
それだけ言うと、話は終わったと背を向けられる。
「だから…僕は、まだ一個も貰ってないと…自分では思ってる」
そのとき、遠くから十二時を知らせる鐘が鳴った。
「…八雲君」
起き上がった晴香は、震える手を握り、精一杯に口を動かした…
「八雲ー、起きてるかー?」
朝、そんな声を上げながら入ってきたのは我が叔父一心。
「…寝てますよ」
「起きてるじゃないか」
「………」
「まぁいい。女の子が用があるって来てるぞ?」
「…帰ってもらってください」
「そんな冷たいとお嫁さんもらえないぞ?」
「どいつもこいつも…」
「おや?そのチョコは…」
「………」
「いらないなら、奈緒と二人で半分こしようかね」
「駄目です!」
本名は…ひとつで充分。
END。
学生バレンタインって素晴らしいと思います。
初々しさにきゅんきゅん。
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