忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



「やきゅ!はっぴーばれれたんでー!」

「………」

「おいちー、よ!」

「食ったのか…」

「お、狼さん!な…なななな何してっ」

「良いから…この溶けたチョコを舐めろ」

「い…嫌!絶対にナ二か入ってる!」

「…一人で食えないなら、僕が直接食わせるしかないな…」

「!?」

はっぴーばれんたいん。

えっと…三日間の逃亡…すみませんでした!!
いやね…色々あったんですよ。
ちょっとそれをまとめて書かせて頂きますと…

・正義を貫き過ぎたRPG映画化ってまじですか。
・抹茶生チョコうま…うまま!
・今週のツンデレッドに萌へた。
・レッド×かよ子の少なさにorz
・八雲ってツンデレだよね。
・鉄コン見たぜよー!
・みんなみんな…萌えちゃえば良いんだ。八雲と晴香に!
・鉄コンは本当に素晴らしいです。
・今日はぽかぽかだったなぁ…
・あ、三日分のお話は上げたよ!
・御返事は、昨日の分に書いてありますのでそちらをどうぞ。
・ジュンが…出て行くかと思ったら帰ってきた!
・昨日のトロステに爆笑。
・今日は空麗欄さん宅で絵チャだよ!

以上です。


さて、バレンタイン当日話。
どことなくぐだっ。

恋人設定

2月14日…

バレンタイン当日。



同じ家で暮らす二人は、ソファーに腰を下ろしていた。

その様子はどこか落ち着かず、どこか気まずそうでもあった。

理由は簡単。

今日が2月14日で、バレンタインデーだから。


八雲は新聞を読み、時々頬を掻く。

晴香はちょこんと隣に座り、膝の上に置いた手を見つめている。


そんな空気が、いつまでも続くかと思っていたが…

それは意外にも、早く終わった。

「あの…」

「なっ…なんだ?」

付き合っているので、チョコを貰えることは知っている。
だが、この胸の高鳴りが、そう簡単に収まることはない。

「ちょ、ちょっと待っててね!」

そういいながら晴香が駆けていった先は、予想通りの台所。
昨日の夜、こっそり作っていたのを見つけてしまった。

…同居中なのだ。
見つからない方がおかしい。

頬をほんのりと染め、後ろに手を回しながらやってくる晴香。
そんな姿が可愛らしくて、つい手が伸びてしまう。
晴香の折れてしまいそうに細い腕を掴み、ぐいと引き寄せる。

「きゃ!」

我慢我慢、と自信に言い聞かせたが、そう簡単に僕の本能は言うことを聞かない。
…そんなの、とっくのとうに知っている。

腕の中に閉じこめられた晴香は、不満げに眉を寄せた。
そんな晴香を、いつでも運べるように横向きに座らせる。

…どこに運ぶのだ。
寝室だ。

「…八雲君」

そんな考えが伝わったのか、腕をぴんと張られる。
晴香の膝の上に置かれた箱に、目が行ってしまう。
それに気が付いた晴香が、慌てて箱を胸に抱えた。

「………」

「…ご用件をどうぞ?」

ソファーに深く座り、続きを進めるように促す。
少し戸惑っていたが、何もしてこないのを見て続けた。

「その…」

んっ…と押しつけられたのは、片手に乗るくらいの小さな小箱。
一瞬、結婚指輪か何かの小箱かと思ったが、それにしては大きい。

この大きさだとやはり…

「バレンタイン…だから」

無理矢理手の中に押しつけられ、受け取らざるをえない。
…受け取らない気など、はじめから無い。

「やっ、八雲君に…あげる」

「…ありがとう」

受け取ったことに安心したのか、ぼふっと胸に顔を埋めてくる。
くすぐったくて身を捩るも、背中に腕を回されては諦めるしかない。

「…今年は私だけだもん」

「?」

しばらくしてから聞こえた声に、八雲は小首を傾げた。
見下ろした晴香は、髪から覗く赤い耳しか窺えない。

「どういう意味だ?」

真っ赤な耳を撫でやれば、ピクンと跳ねる身体。
息をのみながら、その指で首筋まで撫でていく。
「やっ…」

「じゃ、教えて?」

旋毛を掻き分け、そこにキスを落とす。

香ったシャンプーの匂いが、僕の心を擽った。

「バレンタイン…今年は土曜日でしょ?」

「あぁ…そうだな」

そのおかげで、こうやって一日中一緒に居られる。

「だから…他の人が八雲君にチョコ、あげれない…でしょ?」

様子を窺うようにちらちらと見上げられるのは、正直疼く。
どこがかは…内緒だ。

今すぐソファーに押し倒したいのを我慢して、八雲は力一杯晴香を抱きしめた。

「やっ…八雲君。くるし…」

「うるさい」

もっともっと抱きしめよう。

この身体の疼きが消えるまで…



落ち着いてきた八雲は、早速晴香からもらったチョコを摘んでいた。

晴香がくれたのは、生チョコレート。
丁度良い具合に溶けていて、口の中に入れた途端にふんわり消えた。

「その…おいしい?」

「…うまい」

全部食べてしまうのは勿体無いと、半分取っておくつもりだ。

「あ、手作りだから…早く食べてね」

取っておこうと思った矢先、なんとも悲しい宣言に肩を落とす。

「そんな落ち込まないでったら!…また作ってあげるから、ね?」

「ん…あぁ…」

生チョコを摘み、口の中に入れる。
甘い甘いこの味と、晴香の笑顔が癒してくれた。

「…残りは、夜でも良いか?」

「うん。昨日作ったから…明日くらいまでには食べてね」

「……わかった」

小箱の蓋を閉め、台所に向かう。

「あ、冷蔵庫に入れておいてね」

「冷蔵庫…だな」

冷蔵庫を開き、開いたスペースに小箱を置いた。
そのとき目に入ったのは、大量の板チョコ。

「…なんだ、この板チョコは」

「あ!そ…それは…」

「それは?」

気まずそうに口を開かない晴香。
八雲は冷蔵庫から板チョコをすべて取り出し、その数を数える。
…ざっと十枚はある。

「…余っちゃったチョコ、です…」

「………」

余り過ぎだろ…というツッコミを飲み込み、板チョコを見つめた。
そのとき、我ながら良いアイデアを閃いた。

「逆チョコ…」

逆チョコ…
今年は男からあげる、逆チョコというのが流行っていると耳にした。

「…少し、台所を借りるぞ」

「え…良いけど…」

何を作るの?と近付いてきた晴香を、ソファーに無理矢理戻す。

「…出来上がってからのお楽しみ…だ」

「はぁ…」

しぶしぶ新聞を読み始めたのを見計らい、八雲は続きを再会した。



「…よし」

鍋を見下ろし、浮かんでもいないのに額の汗を拭う。

ソファーに座る晴香を窺うと、いつの間にか横になっと眠っていた。
鍋に入った茶色の液体をボールに入れ、おそるおそる晴香に近寄る。


…八雲が作ったのは、チョコレートを溶かしただけのもの。
それは固まっておらず、歩くごとに鈍く波打った。


「…おい」

晴香の隣に座り、肘でその体をつつく。

「ん……う?」

小さく身を捩ると、寝ぼけ眼で見上げられる。

「…僕からも…チョコをやる」

そう言って机に置いたのは、ボールに入った溶けたチョコ。
牛乳を混ぜたのにも関わらず、少し粘り気がある。

「バレンタ…イン」

目を擦りながら、机の上のチョコを見つめる晴香。

「…溶けたチョコ?」

「……チョコフォンデュだよ」

「でも…パンとかバナナとか…無いよ?」

「必要ない」

「?」

「何故なら…」


君に付けるのだから…


END。



バナナ…は八雲が持ってるk(ry
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
[417]  [416]  [415]  [414]  [413]  [412]  [411]  [410]  [409]  [408]  [407
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
朝田よる
性別:
非公開
ブログ内検索
最新コメント
[05/23 ひなき]
[09/13 murasame]
[07/19 delia]
[06/27 delia]
[05/20 delia]
忍者ブログ [PR]