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さいきん、やくもくんがあそんでくれません。
おふろにはいっても、せなかをながしてくれません。
おさんぽちゅうも、おててをつないでくれません。
ねるときも、ぎゅーってしてくれません。
「もうおとななんだから」といわれます。
せっかくおむねがおおきくなったのに、みてもくれません。
やくもくんはわたしのこと、きらいになったのかな。
かなしいな。さびしいな。あそんでほしいな。

蔵!間違えた、暗っ!
そして普通のはりゅか…五日ほど出現していません。
五日…あれ、五日だっけ?

あぁ…そろそろ拍手御礼を書かなくては。
次は春…春かぁ…ネタ探ししてこよっと。
3月には更新したい!

あ、バトン上げました!れもさんから頂いた、、おもかげバトン!
今回は世界よ広がれをイメージし、携帯サイト様にも回してたりしてなんかいます。
あ、サイト…携帯向けノーフレーム用のも作った方が良いですかね?


*御返事

>光と影 さんへ
お久しぶりですーっ!!
有りですか…もしや、光と影さんもショタ好k…ごふんごふん。
ちょっと書きたいネタがあるため、八雲にはちっちゃくなってもらいました^^
少しですが、連載する予定でございます。(ぼそり
ちっちゃい八雲…きっと可愛いですよね!

コメントありがとうございました!


さて、実はこれが最後さ!バレンタインデー祭り!
でも明日に続いちゃうんだ!

恋人設定

「はい、八雲君にバレンタインチョコ!」


満面の笑みを浮かべ、渡された2月14日。


「…くれるの、か?」

チョコと晴香を交互に見つめ、恐る恐る訪ねる。

そんな様子を見た晴香は、大口開けて大笑い。

「………」

笑われて気分が良い訳もなく、八雲は晴香を睨んだ。

「何言ってるの?私たち…恋人、なんだよ?」

恋人…という言葉が、頭の中を、体の隅々まで木霊していった。

その、たった二文字の言葉に、二人の頬は火照りあがる。

「……ありがとう」

素直に受け取ると、晴香の了承を得てから赤いリボンと包装を解いていく。


中から現れたのは…


「ごめんね、今年は時間が無くて…手作りじゃないの…」


どこぞかのお菓子屋のチョコレート。


「いや…嬉しいよ」


なんてったって、君が僕のために選んでくれたチョコなのだから。



そんなことがあった2月14日。
それから数十日経った頃。

何度思い出しても、顔の緩みが締まることはない。
今日もまたこうして、指定位置に座って箱を見下ろす。

彼女からもらった、市販のチョコレート。

「僕の…僕だけのために選んでくれた…」

八雲は晴香からもらったチョコを、食べることが出来ないでいた。

手作りならば、早く食べた方がいいのだが…市販は別。
箱を開けたとしても、封を開けなければ最低でも数ヶ月持つ。

そう思ってしまうと、なかなか手が着けられず…
バレンタインから数十日経った今も、新品同様であった。

「…明日、明日食べよう」

何度この台詞を吐いたか覚えていない。
充分チョコレートを堪能した八雲は、それを仕舞おうと立ち上がる。

「!」

そのとき鳴ったのは、聞き覚えのあるシンプルな着信音。
自分の携帯だ…と気付くまで、そう時間は有しなかった。

「もしかして…あいつか?」

バレンタインの約束通り、手作りチョコが出来上がったから…

もしかしたら、一緒に作らない?かもしれない。

どこか胸躍るのを堪えながら、ポケットから携帯を出す。

「………」


だが、表示された名前は…

後藤和裕…熊からだ。


電源でも切ってやろうかと思ったが止めた。
携帯をいじる暇があるくらい暇です、と言っているようなものだ。

こんなことなら、マナーモードにしておくべきだった。
…音が無いだけでも、随分と心が楽になる。

「はぁ…」

溜め息を吐き、携帯を机の上に放った。

どうせすぐに止むだろう…そう思ったのが間違いだった。
馬鹿の一つ覚えのように、鳴り続ける携帯。

それが凄く鬱陶しくて、着信音なんて聞きたくなくて…

鳴り響く携帯を置いて、隠れ家を飛び出した。



家出をした気分というのは、こういうことなのだろう。

出てきたは良いけど、行くところも用もない。

…これから、僕は一体どうすれば良いのだろう。


コンビニに、今日の夕飯でも買いに行くか?
…財布を部屋に置きっぱなしだったことを思い出し却下。

彼女を迎えに行く?

…いつ終わるかわからないのに、待っているのは馬鹿馬鹿しい。


溜め息を吐き、仕方ないとベンチに腰を下ろす。
時間を確認しようにも、携帯は隠れ家に置いてきてしまった。

「…何もすることがない」

いつもなら昼寝に使う時間が、迷惑熊のせいで台無し。
ベンチで昼寝をする気にもなれず、口を一文字に結ぶ。

そうやって眠気がくるのをしばらく待ったが、来てはくれなかった…


「…帰るか」

ちゃんとした時間は分からない。
けれども、隠れ家を飛び出して十数分は経ったのは確実であろう。

いくら諦めが悪い熊でも、これだけ出なかったら諦めたに決まっている。

隠れ家に帰ったら、また彼女からもらったチョコを眺めよう。
ドアを開けっ放しにしてきたから、彼女が遊びに来てるかもしれない。

そう思うと気分は上昇し、歩く速度も上昇した。

映画研究同好会と書かれた見慣れたドアの前で、大きく息を吸う。
高鳴る胸を抑えながら、八雲は戸をゆっくり開けた。

「………」

戸を開けた先にいたのは…

「お、やっと帰ってきやがったな」

今、一番会いたくない人間。

彼女の席である椅子に腰掛け、何もおかしくないのにケラケラ笑っていた。

「…なんで後藤さんがいるんですか?」

「電話しても出ねぇから着てやったんだよ」

そう言うと、机の上のものを摘んで口に…

「っ!?」

まさか…と背筋が凍る。
慌てて駆け寄った八雲が見たのは…

見るも無惨な姿になった、彼女からのバレンタインチョコ。

「っ……」

頭を鈍器で殴られたかのような痛みに、八雲は目眩がした。

「どうせ山盛り貰ったんだから、チョコの一つや二つ」

「……け…」

「あ?なんだ?」

「出てけ!そして、二度と俺の前に現れるなっ!」

「お、俺ってな…」

「俺の目の前から消えろ!視界に入ってくんじゃねぇっ!」

拳が痛いくらいに、机にたたきつける。
だが、拳の痛みなんかよりも、胸の痛みの方が酷かった。

「ちょ…お、落ち着けって…」

「出てけ!早くこの部屋から出てけ!」

自分でも制御出来ない怒鳴り声とは裏腹に、心の中では泣いていた。

「でっ、出てくから!出てくから椅子は下ろせ!」

逃げていく後藤を睨み届けると、掲げていた椅子を壁に投げ飛ばす。
そして、机の上の悲劇を見下ろした。

「………」

無造作に開けられた箱に、中身が空っぽになったチョコレート。
残されていたのは…プラスチックの容器と、ボロボロの箱だけ。

一つくらい残っているんじゃないかと、箱の隅々まで探す。

見つけたのは、チョコの匂いだけ…

かけらすら残っていない。

「そん…な…」

足首が無くなったみたいに、ずるずると床に膝を付いた。


大事に大事にしていた、彼女からもらったチョコレート。

食べるのを楽しみにしていたチョコレート。

見る度に、あのときのことを思い出していたのに…


「っぅ…」


チョコレートの空を抱え、八雲は丸まった。

腹を抱えるように…

空箱を抱えるように…


END。



大切なものとかおいしいものは、最後に食べます。
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無題
お久しぶりです。。TOMOです

今日やっと学年末テストが終わり2週間ぶりにPC解禁しました泣

疲れた精神・脳には糖分(八雲)が一番ですね笑

八雲君かわいそー過ぎますよ大泣
一瞬後藤さんに殺意が浮かびました・・怒

後藤さんの馬鹿~~
TOMO 2009/02/25(Wed)14:12:17 編集
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