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「なんだこれは…」

「雪が降ってたからね、手乗り雪だるま作ってみました!」

「…もしかして、こっちは僕か?」

「うん!」

「じゃ…こっちは…」

「私です!」

「………」

「あ、倒れた」

「…僕に寄りかかるな。雪だるまの君は、どれだけ僕に迷惑をかければ…」

「ちょ…そんなこと言わなくてもいいでしょ!」

雪が…雪が降りましたよー!…ちょっとだけ。
積もりはしませんでしたが、テンションは上がりました!
初めて見た!今年は!!

そしてえーりん…間違えた、ルーリン彗星…
今のところ、一度も見れていません…
今週天気悪かったもんなぁ…今日も見れなさそうですし…
見たい…見たいよえーりん!

何故でしょう…何故、我が家はみなして八雲のことを「やぐも」って呼ぶのだろう…
一昨日の新聞に、文庫八雲が載ってたんです。
そしたらパパンが「やぐも載ってるよー」と…
違うの。違うのパパン。やぐもじゃなくって、やくもなの!

空麗爛さんが復活しましたよ、皆さん!
良かった…元気で良かった!
文庫八雲四巻げっちゅ出来たそうで良かった…
やっくやくにしてやんよー!


*御返事

>シマちゃんさんへ
連日コメ、ありがとうございます〜!
八雲、三歳児に変化しちゃいました。
思ってみれば、三日連続泣き虫八雲…ごふごふ。
あれなのです。見た目は子供、素顔は大学生なのですから!
いえいえそんな!ちょっと世界を広くしてみたかっただけなので^^
拾って頂いてありがとうございます!

コメントありがとうございました!


さて、八雲と晴香って…どっちが先に好きになったんでしょうかね?
晴香…いや、八雲って可能性もある。

新婚設定

家の前の道を走る、子供たちの無邪気な笑い声。

バイクが過ぎ去る機械音。

小鳥が空を渡りながら、仲間と共に鳴いている。


とある晴れた、午後の昼下がり。


斉藤家、リビングにて。



八雲はソファーに寝転がり、読書に更けていた。

枕にしているのは、クッションよりも弾力があって柔らかい…
晴香の膝枕。

ソファーに座っているところに、無許可で枕として使わせてもらっている。
初めは驚いて頬を染めていたが、慣れてきたのかその頬に赤みはなかった。

「本、読みにくくない?」

「…読みにくくない」

というより、実は読んでいない。
何もせずに寝るのは恥ずかしいので、読書を口実に居座らせてもらっていた。

…それを、晴香が知る由もない。

「それなら良いけど…」

本越しに、ちらりと晴香の様子を窺う。
欠伸を噛み殺したその顔は、どこか暇そうであった。

「暇か?」

「ううん、忙しい」

てへへ…と幸せそうに笑う晴香を見て、八雲は眉を寄せる。

「…どこが忙しい?」

「八雲君のこと見てるのが忙しい」

「………」

あまりにもチンプンカンプンな返答に、深い溜め息を吐いた。

「…随分と楽天家なんだな」

「八雲君は読書家ですね〜」

寝癖だらけの前髪に触れ、解いていく晴香。

くるくると指に絡めては、するすると抜けていく。
それの何が楽しいのか理解できないまま、八雲はそれを見続けた。

「…楽しいのか?」

「うん、楽しいよ」

笑った笑顔が眩しくて、どこかこそばゆくて…
八雲は目をそらす。

それでも髪をいじるのを止めない晴香に、読書を続けることにした。

鼻歌を口ずさみながら、髪を結ったり解かしたり…
そのうち飽きるだろ…という予想は外れ、しばらく晴香による髪いじりは続いた。

そんな時間が、余りにも心地よくて…
八雲は本を腹に置いて、目を閉じた。


窓から差し込む光が、瞼の裏からでもわかる。

春はまだまだ遠いけれど、それは春に似た心地よさであった。


そのうち、髪を撫でる仕草は、頭を撫でる仕草に変化していた…

「八雲君に、質問してもいい?」

「いいぞ…」

睡魔にも襲われ、ぼんやりとする視界の中、返事を返す。

「八雲君って…いつ、私のことが好きになったの?」

だが、問いかけられた質問に、八雲は目を見開いた。
一瞬にして過ぎ去った睡魔を呼び戻すよりも先に、晴香を凝視する。

「……なんだ、突然」

起きあがろうかと思ったが、面倒くさいのでやめた。

「いや〜…」

頬をポリポリと掻き、気まずそうに目をそらす。
今更、何を踏みとどまる意味があるのだろうか。

「その、私と八雲君…どっちが先に好きになったのかなぁ〜って」

理由を聞いて、八雲は自然と溜め息が出た。
その溜め息を聞いた晴香が、不満げに頬を膨らます。

「…いま、馬鹿にしたでしょ」

「………。してない」

腹の上の本が落ちそうで、机の上に移動させる。
あと少しで届かず、諦めようとしたら晴香が置いてくれた。

「その間が怪しすぎます!」

感謝の言葉の一つでも…と思ったが、ピシャリと叱られ口を結う。

「…それで、いつから私のことが好きだったの?」

何をそんなに聞きたいのか、僕には到底理解できない。

「はぁ…」

「な、なによ」

「何でそんなことが知りたいんだ?」

たくさん撫でられた分のお返しと、柔らかい頬に手を伸ばす。
ふに…とへこんだ分、周りが少し膨らんだ。

「だって…知りたいじゃない」

今まで頭を撫でていた手が、するりと頬に移動してきた。

「…女って言うのは、本当に不思議だな」

「?…どこが?」

きょとんと首を傾げたことにより、指が更に頬にめり込む。

「柔らかすぎる」

「………」

真面目に回答したにも関わらず、晴香は眉を寄せるだけ。
というより、どこか悲しげな顔を見せた。

「“女”ってことは…八雲君、前に付き合ってた人…いたの?」

「奈緒に決まってるだろ」

何となく予想はしていたが、こうも当たるとは…
想定内の出来事に、八雲は小さく笑った。

晴香の首に手を回し、ぐいと引き寄せる。
一気に近付いてきた顔は、驚いたように瞬きをしていた。

「僕の女は…君だけで充分だ」

そんな晴香の耳にそう言い残すと、八雲は晴香に口付けた。

離れるのが惜しくて、晴香の頭に腕を回して離させない。


遠くから、車が走る音が聞こえた。

それは、近付くように大きくなり、ゆっくりとまた遠ざかっていく。


八雲の軽い軽いキスは、時が止まったかのように長く長く続いた…



このまま時が止まれば良いのに…

そう思ってしまうほどの静けさに、八雲は目を閉じた。

「んぅーっ!んぅ!」

せっかく人がいい気分だというのに、目の前の奴にムードをぶち壊される。

軽いキスにも関わらず、酸欠になりかけた晴香が、なにやら訴えてきてきた。

このまま意地悪に、酸欠にでもしてやろうかと思ったが…
拗ねた姿を考え、八雲は離れた。

「っは…死にかけた…」

「旦那様のキスで眠れるだなんて、白雪姫みたいで良いじゃないか」

「永遠の眠りにつくわよ!それに、白雪姫は寝るんじゃなくて起きるの!」

ぺちんと額にデコピンを食らうも、それ程痛くはない。
手加減してくれてるのか、力が無いからなのかは…彼女しか知らない。

「…で、話は戻って…いつから、私のことが好きなの?」

「忘れてなかったのか」

「…その言い方、言いたくないの?」

「君にしては鋭いな」

欠伸をしながら言ったが、しっかり伝わったみたいだ。
口をへの字に歪め、こちらを見下ろしている。

「良いから、早く教えてよ!」

「…一度しか言わないから、聞き逃すなよ」

「う、うん!」

思っていたよりも早い了承に、うれしそうに頷く晴香。
体を倒すようにして、耳を近付けてきた。

「はっきり言うとだな…」

「うん…」

「君よりは先だってこと」

声のトーンを落として言った言葉に、晴香の表情はポカーンだ。

「ちょ…何よその答え!」

「好きだって時間が長い分…僕の方が君を愛してる、ってことだ」

「!?わ、私の方が先に好きになったもん!」

「いいや、僕の方が先だ。それに、僕の方が愛してる」

「私だもん!私の方が愛してるもん!」

「それはどうかな」


うまく話を逸らされたのに気付くのは、まだまだ先。

今はただ。互いの気持ちを正直にぶつけ合おう。


「私の方が大好きだし、愛してるもん!」

「僕の方が愛してる。大好きだ」


世界で一番、幸せな喧嘩はまだまだ続く…


END。



こういうことで喧嘩してるといいよね^^
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