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白い光の中に〜、山並みは萌えて〜♪
この歌、みなして「白い光の中に」言ってたけど…本当は「旅立ちの日」になんだね…

そういえば、山並みは萌えての萌えてが萌えてでわっしょいしてた思い出があります。
あぁ、色々と思い出しますねぇ…懐かしい懐かしい。
戻れるならば、小学時代に戻りたい…いや、幼稚園時代に戻りt(ry

さて、卒業式な話ですが…せふせふだよ…ね?遅くないよね!大丈夫だよね!!
まだちょっと書きたいのがあったりするんだ!(第二ボタン話とか…
ぐはーっ、卒業式シーズンということをぽっきり忘れてたので…

あ、ちなみにですが。高校生日記の八雲たちは進級しません。
留年です。間違えた、ぐるぐるマンガ方式です。(dy.改蔵
改蔵、まさかの夢落ちには驚きました。
ちょ…おまっwwwって感じでした。

分かりやすく言えば、サザエさん方式ですね。
というより、当サイトのパロたちは全てぐるぐるマンガ方式なのです!
いや、時々違ったりもするけどね。
ぐるぐまわーる!

ひょえーっ!その前に、高校生日記一周年越えてた!(3月16日
お祝い絵も何も書いてないよ!
ちょ…次回は出来たら高校生日記書こう。忘れない限り!


さて、上記で話していた通りに卒業なお話。
一瞬、下な方に走ろうと思いましたが止めました。いやね、書きたかったけど…

恋人設定

それは、桜の花がまだ蕾の季節のこと…


八雲はコートのポケットに手を入れ、身を震わせた。


春に近付いてきたと感じる今日この頃。

けれども寒い日はまだまだ続きそうだ。


「…コートを着てきて、正解だったな」

後藤に頼まれた捜査を終え、隠れ家に帰る途中。

昼間ならば暖かかったが、夕方となるとまだまだ寒い。

そんなことを考えながら、坂道になった住宅街を上がり続ける。


眩しい夕焼けにより出来た、自らの影を見つめながら…






「ちょっと待ってよ!」

呼び止められて振り返れば、息を荒げた晴香の姿。
晴香は八雲に追いつくと、ゼーゼー肩で大きく息をした。

「はっ、はやい……わよっ」

むせ返りながらで、意味の成した言葉を発するので精一杯…
そういった感じだ。

「君の足が遅くて短いんだろ」

「…自分の足が…長いみたいな、言い方しなっ…」

途中で咳き込みだしてしまい、結局最後までは聞けなかった。
晴香の呼吸が落ち着くのを待ち、足を止めてやる。

「事実じゃないのか?」

肩をすくめて見せたら、凄い喧騒で睨まれた。

「…それが、彼女に対する態度?」

「………」


ときどき、当たり前すぎて忘れてしまう。

僕と彼女が、恋人同士だ…ということに。


「何とか言いなさいよ」

「…君が速く歩けば済む問題だ」

冷たくそう返し、再び歩き出す。
遅れて晴香も歩きだし、やっとと言ったように、八雲の隣に並んだ。

「…彼氏なら、手くらい繋いでくれたって良いのに…」

ポツリと呟かれた言葉に、苦笑を浮かべた八雲は頬を掻いた。


本当は、手だって繋いでやりたい。

並んで歩いて、時間が無駄だというくらい、ゆっくり歩きたい。

けれども…それは少し、恥ずかしすぎる。

素直になることが苦手なひねくれ者だから、そう簡単に素直になれない。

そんな感情が絡み合い、実行することを出来ないでいた。

「…何よ」

「……何でもないよ」

いつの間にか止まっていた足を動かし、コンクリートの坂を上っていく。

「はっきり言いなさいよ!それとも何?言いにくいようなことなの?」

「君に言ったって無駄だよ」

腕にすがりついてくる晴香を、冷たい言葉とともに払う。
足を止めて、後ろで暴言を吐いていたが、気にしないことにした。

「………」

足を止めた八雲の視界に入ってきたのは、とある大きな建物。
その門の前は、学生服を着たたくさんの生徒で溢れ返っていた。

カメラで写真を撮り合う男子生徒。

涙をボロボロと流し、それを励ます女子生徒。

その生徒たちは、全員黒い筒を持っていた…


「卒業式…だったのかな?」

隣に立っていた晴香が、その様子を見て呟く。

「それ以外にないだろ」

鼻で小さく笑ったら、わき腹をツツかれた。

「卒業式…かぁ」

中学か高校時代の卒業式を重ねているのだろう。
どこか懐かしむように笑った。

「…君は卒業出来たんだな」

「卒業してなかったら、八雲と同い年で同じ学年にいませんよーだっ!」

勝った気でいるらしく、腕を組みながら鼻息を荒くしている。


こんなことで勝ち負けを決めるだなんて…
子供みたいだな。

「………」

そういえば、彼女が制服を着ているのを見たことがない。

そりゃ、大学時代に出会ったのだから当たり前なのだが…
写真でも、まったく見たことがない。

想像で、彼女に制服を着せてみる。

中学時代の女子の制服だった、セーラー服。
…別に、趣味じゃないぞ。趣味じゃ。

「…有り、だな」

「?…何が?」

「君が大学を卒業出来ない確率」

「っ…出来るもん!」

拳を握り、降りかかってきた晴香から逃れるように、八雲は歩きだす。

「こらーっ!逃げるなーっ!」

「寒いから早く帰りたいだけだ」

晴香が追いつかないように、追いつけないように。

笑っているのがバレないように、八雲は歩く速度を速めた…





今まで走っていた八雲も、分かれ道に来ると足を止めた。

そして、息を荒げて走る晴香が追いついてくるのを待つ。


「…やっと来たか」

「やっときたかじゃな……っいわ、よ…ごほっ!」


ここが、僕と彼女の分かれ道。

隠れ家がある大学と、彼女の家であるマンションへの…


そう思うと、先ほどまで走っていた自分を呪いたくなった。

少しでも長くいたいのに…
別れは、すぐそこまで来ている。

そう思う辺り、やっぱり僕は彼女に恋をしている。


「僕らも…」

「?」

「…僕らも、そろそろこの関係を卒業した方が良いのかもな」


恋人同士から、夫婦へと…


「え…」


そう思って口にした言葉だったのに、彼女からこぼれたのは大粒の涙。


「!?」

なぜ泣いているのか分からず、八雲は顔に出るほど焦った。
自慢のポーカーフェイスが台無しだ。

「やっ……だよぉ…」

こちらも、せっかくの顔と薄化粧を崩し、八雲のシャツを握る。

「い…嫌、なのか?」


関係が、これ以上進むのが…泣くほど嫌だとは…

彼女にとって、僕は遊び相手みたいなものだったのか?


「卒業なんてっ……したく、っな…」

その後の言葉は、子供のように泣く泣き声に消された。

どうして良いか分からず、八雲は抱き寄せようとした手を止める。
本気でもない相手に…抱き寄せられたくはないだろう。

伸ばした手を肩に乗せ、落ち着かせようと頭を撫でた。

「私っ…八雲君の、ことっ…」

「…そうだよな」

僕のことなんて…


「大好きなのにっ!!」


「……は?」

思ってもみなかった言葉に、すっとんきょんな声が出た。

「別れるだなんて…言わないでよっ」

「…おい待て。誰が別れるなんて言った?」

ゆっくりと上げた晴香の顔が、胸を締め付けた。
それと同時に、何故かきゅんとした。

「だって…八雲君、私たちの関係、卒業しようって…」

「………」

「私、嫌われるようなことした?したなら、謝るから…別れるなんてっ…」

再び顔を押さえ、泣き声を上げる晴香。
そんな晴香に、八雲は気まずそうに髪を掻き回した。

「あー…えっと、な…」

「うっ?」

「恋人という関係を卒業して…」

一拍間を開け、深呼吸。

「結婚しよう…と言ったつもりだったんだが…」

伝わらなかったみたいだな…

ちらりと晴香に視線を向ける。
その目に涙は残っているが、泣き顔ではない。
…ポカーンとした顔。

だが、すぐにその顔は泣き顔に逆戻りした。

「なっ、なんでまた泣くんだ!」

「嬉しくって……嬉しくって、八雲君がっ…」

それ以降は、嗚咽を吐きながらわんわんと泣き出してしまった。

「………」

愛おしくて、愛らしくて…つい抱き寄せようとした。
けれども、ここが住宅街の真ん中と思いだし、手を止めた。

「あ、あいつ女泣かせてるぜ」

「ほんとだー」

先ほどの学生たちがやってきて、にやにやと笑われた。


「くそっ…」

「!?」

彼女の泣き顔を人に見せたくなく、彼女の手を強く引いてその場から逃げる。


「やっ…やく…」


左の大学方面ではなく…

右の、彼女の家方面へ。



END。



卒業、おめでとうございます。
彼女の家方面へ逃げたのは、下心があったからかどうかは貴方次第^^
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無題
このお話だけでごはん三杯行けそうな私はすでに


八雲中毒ですw
ダイエット中なのでそんなに食べれませんけど(笑)
光と影 2009/03/19(Thu)21:41:44 編集
無題
お久しぶりです。
彼の下心…
大ありに一票です(笑)

卒業式なんて10年以上前の事で思い出しもしませんでしたよ
(^_^;)
桜の咲くなかでの卒業式でしたね~
シマちゃん 2009/03/22(Sun)09:13:59 編集
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