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3月16日に始めたから…一ヶ月と八日?
一年経ってるのにもかかわらず、登場人物少ない^^

美雪お姉ちゃん書くのが楽しいですね!あと、八雲と晴香を書くの!
お前ら小学生かーっ!ってな感じのを書くのが好きです。
なので、高校生ではなく奴らは小学生だ…と念じて書いてます。

小学生と中学生の間の…異性が気になってドキドキするような時期みたいな。
色んなこと憶えてきて、妄想しちゃうー…みたいな。
えぇ…書いてるとすっごく楽しいです!

美雪お姉ちゃんは八雲のその辺の事情とか全部知っていそうです。
えろり本とか机の中に入れといて、八雲の反応見て楽しんでそうです。
それを見ているところを晴香に見られ、あわあわする…と。


さて、お祝い的なお話をかこーっとか思うと、なかなか書けないもんです…
結局、普通なお話になってしまった(笑)

朝の目覚めは…


「うぅっ…」


ここ数ヶ月の中でも、一番の最悪であった。





身体が重い。

頭がズキズキと痛む。

喉が締め付けられているみたいだ。


朝目覚めて、一番に感じたのはそんな症状。

まだ寝ていたかったが、朝飯の時間だと気付き、私服に腕を通す。
ふらふらとおぼつかない足取りで廊下を歩く八雲は、溜め息を吐いた。


…どうやら僕は、風邪を引いたらしい。


「げほっ…」

花粉症だといい気かせたが、ここまで酷いと花粉症ではすまされない。
風邪をひいた…と、認めなざるを得ないようだ…

居間の戸の前に立ち深呼吸をするも、咳き込んでしまった。

叔父さんは泊まりの仕事があると言っていたし…
風邪をひいていることがバレて、心配などさせられない。

最後に一発頬をはたき、八雲は戸を開けた。

「あ、おはよう!」

戸を開けて一番に見たのは、ご飯に貪りつく晴香。
頬についた米粒のせいか、餌に飛びつく子犬と重なった。

「…そんなに急いで食うと、のどに詰まらせるぞ」

「あはは、そうだね」

そういうと一端箸を置き、部屋の隅に置かれた炊飯器に駆け寄る。
席につくと、ちょうど良いタイミングで出来立てご飯を渡された。

「はい、おかわりが欲しかったら言ってね!」

「ん…あぁ…」


なんだろうか。

笑顔でそんなことを言われると…


「夫婦みたいに仲がよくて結構!」

「なっ…誰と誰が夫婦だ!」

のんきに笑う一心に、我慢我慢と拳を握った。

「良い奥さんになるわよ」

火に油を注ぐように、沢庵を食べながら言う美雪。

「誰がコイツなんかを嫁にもらうか!」

風邪を引いているのも忘れ怒鳴ったため、咳込む。

「あらん?私は良い奥さんになる…としか言ってないわよ?」

「っ……」

勝ち誇り高々と笑い声をあげる美雪を無視し、箸を手にとる。
まだ咳が続くが、風邪を引いていることがバレないよう無理をして食べた。


いつもは何てことのない会話が、今日はやけにうるさく…

頭に響いた。





「いってらしゃーい」

「………」

玄関で出かけていく一心を、晴香とともに見届け、ほっと胸を撫で下ろす。
それは、一心が一番鋭く、嘘を見破ってしまうから…

安堵した八雲が玄関から立ち去ろうと後ろを向いたとき。

視界がぐらりと歪んだ。

一瞬、安堵し過ぎて身体が浮いたんじゃないかとすら感じる。
だが、その考えは背中に感じた痛みが、違うと証明してくれた…


「や、八雲君!!」


遠退いていく記憶の中、彼女が抱き起こしてくれるのがわかった。

彼女の腕の中は、暖かくて良い匂いがした…






「38.5度…」

彼女から伝えた熱が、思っていたよりも高くて自分でも驚く。

こういうのは気付くと痛みがやってくるというもので…
ずしりと何かがのし掛かってくるような痛みに襲われる。

「まったく…よく今まで我慢できたね」

「それは…褒めているのか?」


自室…兼、二人の部屋の真ん中。
朝からずっと敷かれたままの布団の上で、八雲はいた。

ちらりと視線を向けた先に見えた晴香は、体温計と睨めっこし、溜め息を吐く。

「とりあえず…パジャマに着替えようね?」

「あぁ…」

ハスキーボイス化した声に苦笑し、着替えを取りに行こうと立ち上がる。
けれども、その前に晴香がタンスに取りに行ってくれた。

「身体、タオルで拭いてあげるから…早く脱ぎなさい」

「いや……必要ない」

「必要ないじゃないの」

そういうと無理矢理服を剥がしにかかる。

「ちょ…やめろ!」

「やめませんーっ」

熱のせいで身体が思うように動かない。
そのせいで、シャツのボタンがみるみるうちに外されていく。

「わ…わかった!拭いて良いから…服だけは自分で脱ぐ!」

「身体の隅々まで…いいの?」

「っ……」

やっと言うことを聞いてくれたときには、もうクタクタで倒れそうだった。

「…ほら、拭くなら早く拭け」

この時期で上半身裸は寒いはずなのに、今日は丁度良く思える。
このまま寝たいとも思ったが、風邪をこじらせそうな気がして止めた。

「?…どうした」

なかなか拭かれず、不思議と思い振り返る。
そこには、タオル片手にポカンとした表情を浮かべる晴香。

「………」

「な、なんだよ…」

視線の先にあるのが自らの裸体と気付き、慌てて胸の前で腕をクロスさせる。
女でも男でも、裸体を見られるのは恥ずかしい。

「え…えっと…」

気まずそうに目をそらし、頬をポリポリと掻いた。
迷うように目を泳がせ、出された結果はタオルを押しつける。

「……?」

「や、八雲君…やっぱ自分で拭いて良いよ」

「………」

あれほど拭きたいと言っておいてこの変わり様。

不信に思い凝視するが、恥ずかしそうに目を反らされる。
ますます不信に思い、眉を寄せたところで…気が付いた。


彼女も女性で、異性の身体を見るのに慣れていない…


「…なるほど、な」

今までの風邪はどこへやら。
にやりと笑った八雲は、真っ赤な顔の晴香に近付いた。

元々近くにいたので、手を伸ばせば届く場所。
細い腰に手を伸ばし、互いの身体が触れあうぐらいまで引き寄せた。

「ほら、自分から言い出したんだ……拭けよ」

「や…やくっ……」

近いよ…と言う言葉を無視し、晴香を上から見下ろす。


後から思い返してみれば、あの時の僕は熱に浮かされていたのかもしれない。


「身体の隅々まで…綺麗にしてくれる、んだよな?」

「っ…!」

「じゃ、お言葉に甘えて…綺麗にしてもらおうじゃないか」

晴香の手を取り、強制的に身体を撫でさせようとしたそのとき。

「可愛い弟のためにリンゴ切って……って、あら?」

お約束のごとく開いた戸の先には、リンゴが乗った皿を持った美雪の姿。


美雪が見たのは、上半身裸の八雲と、その下に組み敷かれた晴香…
誰が見たって、それは八雲が晴香を無理矢理襲おうとするシーン。

楽しそうに後を付いてきた奈緒の目を押さえつけ、にやりと笑う。

その下を含んだ笑みのおかげで、現実に戻ることが出来た。

「どうやら、私たちはお邪魔みたいだったわね」

「違う!これはっ」

「な、ななな何が違うのよ!身体の隅々まで触れって命令したくせに!」

「さ、触れじゃない!拭くだろ!誤解を生むような言い方…」

「あらまぁ……事後だったの?」

「だからお前もっ…」


怒りや恥からのせいで、八雲の体温は上がり続けた…





「一緒に寝るつもりじゃないだろうな」

隣で布団を敷き始める晴香を、じろりと睨む。

「だ…だめ?」

「僕は病人だ……君に移ったら大変だろ」

「……八雲君、一人になんかさせられないもん」

「は!?」

「じ、じゃなくて!私が一人じゃ眠れないだけ!」

「……げほっ!」

「…大丈夫?」

「ん…まっ…」

「……えいっ」

「!?」


額に触れる、柔らかもの…


「早く治る…おまじないなんだからね!それ以外何でもないんだから!じゃ、おやすみ!!」

「………」

「あら?随分とお早いお休みね。夜の営みは終わったの?」

「誰がこいつなんかとっ!」

「み、美雪さん!?なんでここに…」

「奈緒ちゃんも一緒よ」

「…で、何しに来た」

「八雲君が熱に浮かされて、寝込みを襲わないか見張り番よ」

「誰がこんな奴…」

「数時間前の貴方に聞かせてやりたいわ」

「………」

「幼女に年上に同い年って…凄いハーレムね八雲君」

「熟女を超えた老婆の間違いじゃないか?」

「だまらっしゃいっ!この童貞!」

「っ……か、関係ないだろ!」

「どうてー?」

「君は知らなくて良い!」



風邪なんか忘れるまで、笑って怒鳴ってやろう…



END。



ちょこっと進めてみました。でこちゅーだけど。
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無題
へへへ←キモい
進みましね。この二人(笑)
朝、目が覚めたら晴香を抱き締めていて慌てると良いです
(≧ω≦)b
そして、お姉ちゃんに、からかわれる
シマちゃん 2009/03/29(Sun)23:47:01 編集
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