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って、どこだーっ!!
狼八雲の住んでいる隠れ家、いまいち部屋の間取り図を考えてない^^
とりあえず、現在あるものは…ベッドと暖炉?
あと台所ですね!最初無かった気がするのは気のせいにしておくよ!
それから…机とか?
…と言う感じで、本日はお風呂についてです。
お風呂と言うより、水浴びですが…ね。
狼だし…ま、いっかな!
付き合いだしてからというもの、この二人は少しラヴイチャし過ぎてる気がします。
ラヴイチャというか…襲われてるんですね。
ど、どうにか襲われないお話を書こうとするのですが…
八雲は狼なんでね!無理です!ごめん!晴香ちゃん!!(棒読
…ラヴイチャというか、一方通行じゃないか。
八雲が一方的に年中発情期なだけじゃないか!!
これから春だというのに…本当、ごめん。晴香ちゃん。(棒読
さて、本日も(一方通行に)ラヴイチャしています。
後付け設定が多すぎる^^
赤ずきん
狼八雲の住んでいる隠れ家、いまいち部屋の間取り図を考えてない^^
とりあえず、現在あるものは…ベッドと暖炉?
あと台所ですね!最初無かった気がするのは気のせいにしておくよ!
それから…机とか?
…と言う感じで、本日はお風呂についてです。
お風呂と言うより、水浴びですが…ね。
狼だし…ま、いっかな!
付き合いだしてからというもの、この二人は少しラヴイチャし過ぎてる気がします。
ラヴイチャというか…襲われてるんですね。
ど、どうにか襲われないお話を書こうとするのですが…
八雲は狼なんでね!無理です!ごめん!晴香ちゃん!!(棒読
…ラヴイチャというか、一方通行じゃないか。
八雲が一方的に年中発情期なだけじゃないか!!
これから春だというのに…本当、ごめん。晴香ちゃん。(棒読
さて、本日も(一方通行に)ラヴイチャしています。
後付け設定が多すぎる^^
赤ずきん
雪が溶け出した、三月の終わり…
晴香は、いつものように森の中…川沿いを歩いていた。
迷子になっても大丈夫。
森に流れる小川の川上に、狼さんの家がある。
この間、狼さん家の裏に、小川が流れているのに気が付いた。
だから…この川を上がっていけば、狼さんちに着くんだ。
…見逃さない限り。
もし通り過ぎていたとしても、川を下っていけば帰れるはずだ。
…多分だけどね。
普段は穏やかな小川だが…
雪解け時期のため、水かさも高く、流れも早い。
「落ちたら大変そう…」
ポツリと呟き、充分注意を払いながら、岸辺に駆けた。
バスケットを地面に置いてから岸辺に腰を下ろし、川の中を覗く。
透き通った透明の水は、太陽の光に反射し、宝石のように輝いている。
改めて見てみると、それ程流れが強いわけでは無さそうだ。
「あ、寝癖立ってる」
鏡みたいに反射した水辺を使い、身だしなみチェック。
寝癖なんて立っていたら、寝癖のスペシャリストに笑われてしまう。
「よしっ!」
最後に軽く濡らせようと、水面に手を伸ばすが…
「つめたっ!」
すぐに引っ込めてしまった。
…川の冷たさで。
思ってみれば雪解けシーズン。
水温が低くて当たり前。
手に息を吹きかけ、擦り合わせる。
ここのところ暖かくなってきたので…久しぶりな行為だ。
「止めようかな…」と、再び水面を覗き込む。
…そこには、直したはずの寝癖が、ぴょんと跳ねた自身がいた…
「…やっぱり、水で直さなくちゃ…」
一瞬、頭をよぎった“諦める”という考えを、溜め息と共に振り払う。
手でお皿を作り、水面に手を埋めていく。
「っ…」
ぶるりとした震えに襲われたが、水に慣らしていくうちに消えていった。
…けれども、冷たいのには変わりない。
手の感覚が無くなる前に引き下がり、濡れた手で髪を解かしていく。
「こんな感じ…かな?」
水面に映った姿を確認し、よし…と頷いた。
ついでに手のお皿で水をすくい、口の中に流し込んでいく。
冷たい川の水が、すーっと身体に染みていくようである。
「さすが川の水…ね」
我が家の水も、この小川から引いているらしいが…
直接飲むものに、敵うわけがない。
とても冷たくて、どこか甘いそれは、まるで狼さんのよう…
「って、なんで狼さんが出てくるのよ!」
すぐに狼さんのことを考えてしまう自分が恥ずかしくて…
迷わずに川の水で顔を洗った。
「つめたいっ!」
今は、この冷たさが…
どこかちょうど良い。
川沿いを歩いて数十分…
いくら晴香でも疲れが溜まり、足を止めた。
「…本当に、この川を辿れば着くのかな?」
弱音を溜め息と共に吐く。
溜め息と一緒に疲れも取れてくれれば良かったのだが…
そう、うまくはいかない。
「ふぅ…」
川沿いに置かれた岩に腰を下ろし、空を見上げた。
青い空が…どこまでもどこまでも続いている。
…春は、すぐそこまで来ているみたいだ。
微かな空腹を感じ、バスケットに視線を向ける。
今朝焼いたばかりの、焼きたてパン。
狼でも甘いものが好きということに気付き、メープル味を作った。
美味しそうに食べる姿を想像して笑う辺り、恋する乙女だと実感する。
その時だ。
視界の隅を何かが遮り、慌ててそちらを振り返る。
そちらとは…流れる川の方。
だが、そこには何もない。
けれども引く気になれない晴香は、止まることのない川に視線を巡らせた。
「あ!」
そして見つけたのは…
白い、一枚のバスタオル。
石に引っかかり流れることはないが、ゆらゆら揺れる様は今にも流されそう。
迷いながらも岩から飛び降り、石に引っかかっていたタオルを手に取った。
「…どこから流れて来たんだろ…」
広げて見て見るも、名前なんて書いてない。
特徴も何もない…よくあるシンプルなバスタオル。
ポタポタと水滴が垂れるバスタオルを絞ると、滝の様に水がこぼれ落ちた。
「狼さんの…かな?」
でも、なんでバスタオル何かが川で流れているんだ。
考えられることと言えば…
「川で洗濯でもしてたのかな?」
腕捲りをし、洗濯板で洗濯をする姿を想像して笑う。
まさか、そんなことはない。
「もしかしたら、他の住民のかもしれないし…持っていってみよ」
地面に置いたバスケットを手に取り、疲れが吹き飛んだ足を動かした。
それからすぐのことだ…
ずっと先の川の上で、何かが動いたのを晴香は捕らえた。
目を凝らしてよく見るも、その正体が“何か”まではわからない。
「も、もしかして…川の上を歩く宇宙人?」
微かな興味心を隠しきれない晴香は、“何か”に近付いていった。
近付くごとに、“何か”が人型であることが、うっすら分かってくる。
あと少し!…というところで、人型の“何か”が消えてしまった。
「え!?」
慌てた晴香は、地面に転がる石に躓きながら、“何か”が消えた場所に走る。
川の中に入るのは気が引け、岸から精一杯に目を凝らして探す。
反対側の岸、青い空の上…思い浮かぶ場所はすべて見渡すも、どこにもいない…
諦めかけた、その時。
「っは…!」
「!?」
“何か”が、水面から飛び出した。
黒い髪に白い肌。
対比されたかのような姿に…
肌を、髪を滴る水滴に、思わず見とれてしまった。
「狼さん…」
呟いた名は、水滴のようにポツリとしていた。
そう、川にいたのは狼さん…コト、斉藤八雲。
「ない…な」
向こうは気付いていないのか、なにやらボツボツと呟いている。
話しかけようとはしたが…その、女性が羨む美貌に目が奪われ、口が動かない。
「やはり…流されたか…」
髪が濡れているため、その髪はストレートヘアー。
別心なのではないかと疑ったが、本人以外の何者でもない。
なによりの証拠は、頭の上の三角の耳と、尾てい骨から伸びた尻尾。
尾てい…骨?
嫌な予感がした晴香は、恐る恐る視線を下げた。
やけに白い首元を通り、背骨にそって大きな背中を通過していく。
そして…背骨の終わり、尾てい骨から生えた尻尾…
「きっ、きゃーっ!!」
「っ!」
悲鳴を聞き、こちらを振り返ってくる八雲。
「こ、こっち向かないでよーっ!」
目を両手で隠し、その場にへたりとしゃがみ込んでしまう。
身体の力が抜ける…とは、このことだ。
「…君は何をしている?」
「それはこっちの台詞ですよ〜っ」
何故…
何故、川に全裸でいるのだ。
「何って…久しぶりに身体を洗っていたんだが?」
ペタペタと、こちらに向かって歩いてくる音。
「うぅ…」
「…それより、そのタオルは?」
何のことかと思ったが、バスタオルを手にしていたことを思い出す。
「川沿いを歩いてきたら…流れてきたんです」
狼さんのですか?と、小声で訪ねる。
「あぁ……返してくれないか?」
「んっ!」
胸に抱えるようにしていたのに気付き、タオルを持った手を突き上げた。
見ないように…あくまで、上を向かないようにして。
「……もう、良いぞ」
八雲に言われ、恐る恐る顔を上げる。
そこには、まるで風呂上がりのように、腰にタオルを巻いた狼さんがいた。
今までは腰タオルと言うと良い印象は無かったが…一瞬にして変わった。
「…なんだ?見たいのか」
そう言うとタオルの結び目に手を伸ばしたのを見て、ぶんぶんと顔を横に振る。
「見せてやっても良いぞ?」
その代わり、君も見せることになるけど…
「遠慮します!…それより、川で身体を洗うって…寒くないんですか?」
これ以上、桃色の空気を増幅させてはいけないと察し、話題をすり替える。
立ち上がるも、目の前が胸板で、つい視線を反らす。
「正直に言うと寒い」
「なら、どうして…」
すり替えたつもりなのだが…
すり替えきれなかったみたいだ。
「君がいるから…な」
ぐいっと引き寄せられ、反らしていた胸板に押し付けられた。
「っ!?」
逃れようとしたが、腰に まで手が伸ばされてしまう。
「あったかい…」
「おっ、おおかみさん!」
川の水で濡れているため、首やら太股やらに掛かる水滴が冷たい。
身体自体も濡れていて…ワンピースはすぐにビショビショになった。
「ぬ、濡れちゃったじゃない!」
「濡れたなら…」
「……?」
「濡れたなら、脱げば良いだろ?」
「え…って、なに脱がしてるのよ!」
「本番までには家に帰る」
「ほっ、本番ってねぇ!」
「…うるさくすると、タオルで口…塞ぐぞ?」
「っ…!」
「お着替え…しなくちゃな?」
最後に向けられた笑みは、柔らかく…冷たいものだった…
「…私、狼さんが身体を洗った水、おいしいって言ったんだ…」
「君が身体を洗った水だったら…大歓迎で飲むぞ」
「変態ーっ!」
「……ちなみに、どっちがおいしかったか?」
「…何と何よ」
「身体を洗った水と…こっちの汁」
「モノが違いすぎでしょ!」
「…ということは、嫌いじゃないってことで…」
「え!えぇっ!?」
END。
川で身体を洗うシチュ好きです。でも寒そう。
晴香は、いつものように森の中…川沿いを歩いていた。
迷子になっても大丈夫。
森に流れる小川の川上に、狼さんの家がある。
この間、狼さん家の裏に、小川が流れているのに気が付いた。
だから…この川を上がっていけば、狼さんちに着くんだ。
…見逃さない限り。
もし通り過ぎていたとしても、川を下っていけば帰れるはずだ。
…多分だけどね。
普段は穏やかな小川だが…
雪解け時期のため、水かさも高く、流れも早い。
「落ちたら大変そう…」
ポツリと呟き、充分注意を払いながら、岸辺に駆けた。
バスケットを地面に置いてから岸辺に腰を下ろし、川の中を覗く。
透き通った透明の水は、太陽の光に反射し、宝石のように輝いている。
改めて見てみると、それ程流れが強いわけでは無さそうだ。
「あ、寝癖立ってる」
鏡みたいに反射した水辺を使い、身だしなみチェック。
寝癖なんて立っていたら、寝癖のスペシャリストに笑われてしまう。
「よしっ!」
最後に軽く濡らせようと、水面に手を伸ばすが…
「つめたっ!」
すぐに引っ込めてしまった。
…川の冷たさで。
思ってみれば雪解けシーズン。
水温が低くて当たり前。
手に息を吹きかけ、擦り合わせる。
ここのところ暖かくなってきたので…久しぶりな行為だ。
「止めようかな…」と、再び水面を覗き込む。
…そこには、直したはずの寝癖が、ぴょんと跳ねた自身がいた…
「…やっぱり、水で直さなくちゃ…」
一瞬、頭をよぎった“諦める”という考えを、溜め息と共に振り払う。
手でお皿を作り、水面に手を埋めていく。
「っ…」
ぶるりとした震えに襲われたが、水に慣らしていくうちに消えていった。
…けれども、冷たいのには変わりない。
手の感覚が無くなる前に引き下がり、濡れた手で髪を解かしていく。
「こんな感じ…かな?」
水面に映った姿を確認し、よし…と頷いた。
ついでに手のお皿で水をすくい、口の中に流し込んでいく。
冷たい川の水が、すーっと身体に染みていくようである。
「さすが川の水…ね」
我が家の水も、この小川から引いているらしいが…
直接飲むものに、敵うわけがない。
とても冷たくて、どこか甘いそれは、まるで狼さんのよう…
「って、なんで狼さんが出てくるのよ!」
すぐに狼さんのことを考えてしまう自分が恥ずかしくて…
迷わずに川の水で顔を洗った。
「つめたいっ!」
今は、この冷たさが…
どこかちょうど良い。
川沿いを歩いて数十分…
いくら晴香でも疲れが溜まり、足を止めた。
「…本当に、この川を辿れば着くのかな?」
弱音を溜め息と共に吐く。
溜め息と一緒に疲れも取れてくれれば良かったのだが…
そう、うまくはいかない。
「ふぅ…」
川沿いに置かれた岩に腰を下ろし、空を見上げた。
青い空が…どこまでもどこまでも続いている。
…春は、すぐそこまで来ているみたいだ。
微かな空腹を感じ、バスケットに視線を向ける。
今朝焼いたばかりの、焼きたてパン。
狼でも甘いものが好きということに気付き、メープル味を作った。
美味しそうに食べる姿を想像して笑う辺り、恋する乙女だと実感する。
その時だ。
視界の隅を何かが遮り、慌ててそちらを振り返る。
そちらとは…流れる川の方。
だが、そこには何もない。
けれども引く気になれない晴香は、止まることのない川に視線を巡らせた。
「あ!」
そして見つけたのは…
白い、一枚のバスタオル。
石に引っかかり流れることはないが、ゆらゆら揺れる様は今にも流されそう。
迷いながらも岩から飛び降り、石に引っかかっていたタオルを手に取った。
「…どこから流れて来たんだろ…」
広げて見て見るも、名前なんて書いてない。
特徴も何もない…よくあるシンプルなバスタオル。
ポタポタと水滴が垂れるバスタオルを絞ると、滝の様に水がこぼれ落ちた。
「狼さんの…かな?」
でも、なんでバスタオル何かが川で流れているんだ。
考えられることと言えば…
「川で洗濯でもしてたのかな?」
腕捲りをし、洗濯板で洗濯をする姿を想像して笑う。
まさか、そんなことはない。
「もしかしたら、他の住民のかもしれないし…持っていってみよ」
地面に置いたバスケットを手に取り、疲れが吹き飛んだ足を動かした。
それからすぐのことだ…
ずっと先の川の上で、何かが動いたのを晴香は捕らえた。
目を凝らしてよく見るも、その正体が“何か”まではわからない。
「も、もしかして…川の上を歩く宇宙人?」
微かな興味心を隠しきれない晴香は、“何か”に近付いていった。
近付くごとに、“何か”が人型であることが、うっすら分かってくる。
あと少し!…というところで、人型の“何か”が消えてしまった。
「え!?」
慌てた晴香は、地面に転がる石に躓きながら、“何か”が消えた場所に走る。
川の中に入るのは気が引け、岸から精一杯に目を凝らして探す。
反対側の岸、青い空の上…思い浮かぶ場所はすべて見渡すも、どこにもいない…
諦めかけた、その時。
「っは…!」
「!?」
“何か”が、水面から飛び出した。
黒い髪に白い肌。
対比されたかのような姿に…
肌を、髪を滴る水滴に、思わず見とれてしまった。
「狼さん…」
呟いた名は、水滴のようにポツリとしていた。
そう、川にいたのは狼さん…コト、斉藤八雲。
「ない…な」
向こうは気付いていないのか、なにやらボツボツと呟いている。
話しかけようとはしたが…その、女性が羨む美貌に目が奪われ、口が動かない。
「やはり…流されたか…」
髪が濡れているため、その髪はストレートヘアー。
別心なのではないかと疑ったが、本人以外の何者でもない。
なによりの証拠は、頭の上の三角の耳と、尾てい骨から伸びた尻尾。
尾てい…骨?
嫌な予感がした晴香は、恐る恐る視線を下げた。
やけに白い首元を通り、背骨にそって大きな背中を通過していく。
そして…背骨の終わり、尾てい骨から生えた尻尾…
「きっ、きゃーっ!!」
「っ!」
悲鳴を聞き、こちらを振り返ってくる八雲。
「こ、こっち向かないでよーっ!」
目を両手で隠し、その場にへたりとしゃがみ込んでしまう。
身体の力が抜ける…とは、このことだ。
「…君は何をしている?」
「それはこっちの台詞ですよ〜っ」
何故…
何故、川に全裸でいるのだ。
「何って…久しぶりに身体を洗っていたんだが?」
ペタペタと、こちらに向かって歩いてくる音。
「うぅ…」
「…それより、そのタオルは?」
何のことかと思ったが、バスタオルを手にしていたことを思い出す。
「川沿いを歩いてきたら…流れてきたんです」
狼さんのですか?と、小声で訪ねる。
「あぁ……返してくれないか?」
「んっ!」
胸に抱えるようにしていたのに気付き、タオルを持った手を突き上げた。
見ないように…あくまで、上を向かないようにして。
「……もう、良いぞ」
八雲に言われ、恐る恐る顔を上げる。
そこには、まるで風呂上がりのように、腰にタオルを巻いた狼さんがいた。
今までは腰タオルと言うと良い印象は無かったが…一瞬にして変わった。
「…なんだ?見たいのか」
そう言うとタオルの結び目に手を伸ばしたのを見て、ぶんぶんと顔を横に振る。
「見せてやっても良いぞ?」
その代わり、君も見せることになるけど…
「遠慮します!…それより、川で身体を洗うって…寒くないんですか?」
これ以上、桃色の空気を増幅させてはいけないと察し、話題をすり替える。
立ち上がるも、目の前が胸板で、つい視線を反らす。
「正直に言うと寒い」
「なら、どうして…」
すり替えたつもりなのだが…
すり替えきれなかったみたいだ。
「君がいるから…な」
ぐいっと引き寄せられ、反らしていた胸板に押し付けられた。
「っ!?」
逃れようとしたが、腰に まで手が伸ばされてしまう。
「あったかい…」
「おっ、おおかみさん!」
川の水で濡れているため、首やら太股やらに掛かる水滴が冷たい。
身体自体も濡れていて…ワンピースはすぐにビショビショになった。
「ぬ、濡れちゃったじゃない!」
「濡れたなら…」
「……?」
「濡れたなら、脱げば良いだろ?」
「え…って、なに脱がしてるのよ!」
「本番までには家に帰る」
「ほっ、本番ってねぇ!」
「…うるさくすると、タオルで口…塞ぐぞ?」
「っ…!」
「お着替え…しなくちゃな?」
最後に向けられた笑みは、柔らかく…冷たいものだった…
「…私、狼さんが身体を洗った水、おいしいって言ったんだ…」
「君が身体を洗った水だったら…大歓迎で飲むぞ」
「変態ーっ!」
「……ちなみに、どっちがおいしかったか?」
「…何と何よ」
「身体を洗った水と…こっちの汁」
「モノが違いすぎでしょ!」
「…ということは、嫌いじゃないってことで…」
「え!えぇっ!?」
END。
川で身体を洗うシチュ好きです。でも寒そう。
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