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エイプリルフールですね!
本館の方、ごちゃごちゃといじりました^^
そして、久しぶりな連日投稿。
パトラッシュ、僕もう疲れたよ…
今週中に、もう一つぐらいあげる予定です。
いやぁ…つい一ヶ月前は毎日更新していたんですね。
…よくやってたなぁ、自分。と、毎日更新止めてから気付きました。
うん…頑張った頑張った。
どのお話でエイプリルフールネタ書こうかと思った結果。リーマンにしました^^
去年は恋人設定でしたねぇ…ということは、来年は恋人未満?
もしくはパロかな?
早速、去年のエイプリルフール話を読み返してきましたよ。
ふふふ…八雲が騙されていましたね!
結局、襲われてましたね。
さて、今年は襲わられるか!?
なんかちょっと、去年と話が被ってr(ry
サラリーマン八雲
本館の方、ごちゃごちゃといじりました^^
そして、久しぶりな連日投稿。
パトラッシュ、僕もう疲れたよ…
今週中に、もう一つぐらいあげる予定です。
いやぁ…つい一ヶ月前は毎日更新していたんですね。
…よくやってたなぁ、自分。と、毎日更新止めてから気付きました。
うん…頑張った頑張った。
どのお話でエイプリルフールネタ書こうかと思った結果。リーマンにしました^^
去年は恋人設定でしたねぇ…ということは、来年は恋人未満?
もしくはパロかな?
早速、去年のエイプリルフール話を読み返してきましたよ。
ふふふ…八雲が騙されていましたね!
結局、襲われてましたね。
さて、今年は襲わられるか!?
なんかちょっと、去年と話が被ってr(ry
サラリーマン八雲
四月一日…
四月に入り、区切りの良い日でもあり…
エイプリルフールでもある日。
台所に立つ晴香は、朝からとある計画を立てていた。
エイプリルフールに便乗した、ドッキリ企画。
内容はこうだ。
まず、八雲君に「大嫌い」と言う。
エイプリルフールなんて知らない八雲君は、ここで大きなショックを受ける。
そして、ドッキリ番組のごとく、笑って終わらせる…というわけだ。
四月二日になったら打ち明ける…っていうのも、良いかもしれない。
でも、どうせ離れているのに堪えきれなくて…告白しちゃいそうだ。
「だって、大好きなんだもん!」
これは独り言…嘘ではなくて、本当のこと。
くすりと笑った晴香は、ベッドで眠る旦那さまを起こしに走った…
「ねむ…いっ…」
「ほら!ちゃんと朝ご飯食べて!」
朝ご飯を目の前に、椅子に座った八雲は、前後に船を漕ぐ。
そんな八雲の後ろで、晴香は髪のセットをしてあげていた。
四方八方に跳ねた髪。
一体、どう寝たらこんな髪型になるのだろうか。
手で解かしてみても、効かないのは百も承知。
仕方ない…と溜め息を吐き、クシを取りに行く。
「………」
戻ってくると、そこには背もたれに寄りかかって眠る八雲がいた。
スヤスヤと微笑ましく眠る姿に、つい布団を持ってきたくなる。
だが、今は朝で、会社に行く前なのだ。
「こら!寝ちゃだめでしょ!」
がしっ、と背もたれごと後ろから抱きしめる。
そして…わき腹を小刻みに擽った。
「っ!?」
これにはさすがの八雲も飛び起き、ジタバタもがく。
晴香は負けじと、擽るのを止めない。
「起きる?」
「おっ、起きる!起きま、すっ!」
ギブギブと腕を叩かれ、晴香はやっと離れた。
肩で息をする八雲に、もの凄い険相で睨まれたが、知らん顔。
作戦…決行だ。
「寝ちゃう八雲君がいけないんでしょ」
「…うるさいな」
よしよし、良い流れだ。
「八雲君なんか…」
大っ嫌い!
「や、やくもくんなんか…だ、だ」
「だ?」
「だ…だい、だいっ…」
嘘だと、自分でもわかっているはずなのに…
「だいっ…」
からかってやるだけなのに…
「だ、大根になっちゃえばいいのよっ!」
「大嫌い」の言葉を、口にすることが出来なかった…
「だい…こん?」
何を言っているんだ?…と凝視され、晴香は現実に帰ってきた。
結局口から出たのは、「大嫌い」ではなくて「大根」…
かぁーっと、顔がみるみるうちに赤くなる。
「み、味噌汁の大根になっちゃうばいいのよ!」
恥ずかしさやらなにやらで、もう自分が何を言っているのかわからない。
「いや…だから、何で僕が味噌汁の大根なんかに…」
「知ーらーなーいーっ!」
穴があったら入りたい。
そんな気持ちで、晴香は目と耳を塞いだ…
しょぼんと肩を落とし、ベッドに腰を下ろした晴香。
朝の…大根の一件以来、ずっとこの調子だ。
あの後も「大嫌い」と言ってやろうとしたのだが、どうもうまくいかず…
結局、八雲は会社に出かけ、半日が過ぎてしまった。
八雲が家に帰ってからも、何度も試みた。
結果は…「大豆」やら「大吉」やら…
その度に、晴香の落ち込み度も下がっていった。
「…本当なら、八雲君が落ち込んでるはずなのに…」
なんで、私が落ち込んでいるのだろう…
本日何度目になるかの溜め息を吐き、ベッドに倒れた。
そして、ベッドサイドの小棚に置かれた時計に目を向ける。
11時30分…
四月一日、エイプリルフールが終わるまで、あと30分。
「…はぁ」
「溜め息なんて吐いて、どうしたんだ?」
声がした方を振り返れば、肩にタオルを掛けた八雲。
いつもながらの…風呂上がりスタイル。
「……別に」
ごろりと寝返りを打ち、八雲に背を向けた。
「…嘘だな」
ベッドがギシリと軋み、晴香の身体に影が掛かる。
嫌な予感に恐る恐る振り返れば…
押し倒されたかのように、上にのし掛かった八雲がいた。
「や、やくっ!?」
「四月一日…」
薄い唇が描いた言葉に、つい息を飲んだ。
「エイプリルフール…だから、何かをしようとしていた……違うか?」
「っ……」
ということは…だ。
すべて読まれていたのだ。
この探偵さんに。
「い…いつから…?」
「というより、エイプリルフールに、君が何もしてこない訳がないだろ?」
「………」
私のすることなど、すべてお見通し…という訳か。
「で?君は何を言いたいんだ?」
よいしょ、と抱き起こされ、ベッドの上に座らせられる。
八雲の足の間に捕らわられ、逃げることが出来ない。
「もう…良いでしょ?」
バレちゃったんだし…
「良いから…言ってごらん?」
耳元で囁かれた甘い魔法に掛かり、自然と口が言葉を刻む。
「や…八雲君なんかっ…」
相手も嘘だとわかっている。
「ん?」
そう思うと…
「八雲君なんか…大っ嫌い!!」
意外にも、すんなりと吐けた。
今まで溜め込んでいたものと一緒に叫んだ晴香は、どこかすっきり顔。
「なーんちゃって」と言おうと顔を上げたら…
真面目な顔をした八雲がいて、正直固まった。
細くて長い指が頬に這い、感触を楽しむかのように唇に親指がかかる。
「僕は…大好きだ」
「え…」
「エイプリルフールだとしても……自分の気持ちに、嘘は付けない…」
「八雲君…」
すっ…と首の後ろに手が行き、強く強く抱きしめられる。
「君が、大好きだ…」
「私も…八雲君が大好き…」
この感情は…嘘じゃない。
この感情だからこそ、嘘が付けなかったのかもしれない。
だから…あんなにも「大嫌い」と言えなかったのだ…
「さて…と」
「!?」
「君は…僕に“嫌い”だと嘘を付いたな?」
「そ、それはエイプリルフールだから…」
「いくら嘘を付いて良い日でも、嘘を付いたのには変わりない」
「って…ちょっと!何して…」
「嘘を付いた罰に決まってるだろ?」
「明日、会社でしょ!」
「すぐに終わらせるよ」
「いっ…いやぁああ!!」
彼に、エイプリルフールなんて通用しない。
END。
八雲は知ってて楽しんでたんだと思います。
いつ嘘を付くかとかね^^
四月に入り、区切りの良い日でもあり…
エイプリルフールでもある日。
台所に立つ晴香は、朝からとある計画を立てていた。
エイプリルフールに便乗した、ドッキリ企画。
内容はこうだ。
まず、八雲君に「大嫌い」と言う。
エイプリルフールなんて知らない八雲君は、ここで大きなショックを受ける。
そして、ドッキリ番組のごとく、笑って終わらせる…というわけだ。
四月二日になったら打ち明ける…っていうのも、良いかもしれない。
でも、どうせ離れているのに堪えきれなくて…告白しちゃいそうだ。
「だって、大好きなんだもん!」
これは独り言…嘘ではなくて、本当のこと。
くすりと笑った晴香は、ベッドで眠る旦那さまを起こしに走った…
「ねむ…いっ…」
「ほら!ちゃんと朝ご飯食べて!」
朝ご飯を目の前に、椅子に座った八雲は、前後に船を漕ぐ。
そんな八雲の後ろで、晴香は髪のセットをしてあげていた。
四方八方に跳ねた髪。
一体、どう寝たらこんな髪型になるのだろうか。
手で解かしてみても、効かないのは百も承知。
仕方ない…と溜め息を吐き、クシを取りに行く。
「………」
戻ってくると、そこには背もたれに寄りかかって眠る八雲がいた。
スヤスヤと微笑ましく眠る姿に、つい布団を持ってきたくなる。
だが、今は朝で、会社に行く前なのだ。
「こら!寝ちゃだめでしょ!」
がしっ、と背もたれごと後ろから抱きしめる。
そして…わき腹を小刻みに擽った。
「っ!?」
これにはさすがの八雲も飛び起き、ジタバタもがく。
晴香は負けじと、擽るのを止めない。
「起きる?」
「おっ、起きる!起きま、すっ!」
ギブギブと腕を叩かれ、晴香はやっと離れた。
肩で息をする八雲に、もの凄い険相で睨まれたが、知らん顔。
作戦…決行だ。
「寝ちゃう八雲君がいけないんでしょ」
「…うるさいな」
よしよし、良い流れだ。
「八雲君なんか…」
大っ嫌い!
「や、やくもくんなんか…だ、だ」
「だ?」
「だ…だい、だいっ…」
嘘だと、自分でもわかっているはずなのに…
「だいっ…」
からかってやるだけなのに…
「だ、大根になっちゃえばいいのよっ!」
「大嫌い」の言葉を、口にすることが出来なかった…
「だい…こん?」
何を言っているんだ?…と凝視され、晴香は現実に帰ってきた。
結局口から出たのは、「大嫌い」ではなくて「大根」…
かぁーっと、顔がみるみるうちに赤くなる。
「み、味噌汁の大根になっちゃうばいいのよ!」
恥ずかしさやらなにやらで、もう自分が何を言っているのかわからない。
「いや…だから、何で僕が味噌汁の大根なんかに…」
「知ーらーなーいーっ!」
穴があったら入りたい。
そんな気持ちで、晴香は目と耳を塞いだ…
しょぼんと肩を落とし、ベッドに腰を下ろした晴香。
朝の…大根の一件以来、ずっとこの調子だ。
あの後も「大嫌い」と言ってやろうとしたのだが、どうもうまくいかず…
結局、八雲は会社に出かけ、半日が過ぎてしまった。
八雲が家に帰ってからも、何度も試みた。
結果は…「大豆」やら「大吉」やら…
その度に、晴香の落ち込み度も下がっていった。
「…本当なら、八雲君が落ち込んでるはずなのに…」
なんで、私が落ち込んでいるのだろう…
本日何度目になるかの溜め息を吐き、ベッドに倒れた。
そして、ベッドサイドの小棚に置かれた時計に目を向ける。
11時30分…
四月一日、エイプリルフールが終わるまで、あと30分。
「…はぁ」
「溜め息なんて吐いて、どうしたんだ?」
声がした方を振り返れば、肩にタオルを掛けた八雲。
いつもながらの…風呂上がりスタイル。
「……別に」
ごろりと寝返りを打ち、八雲に背を向けた。
「…嘘だな」
ベッドがギシリと軋み、晴香の身体に影が掛かる。
嫌な予感に恐る恐る振り返れば…
押し倒されたかのように、上にのし掛かった八雲がいた。
「や、やくっ!?」
「四月一日…」
薄い唇が描いた言葉に、つい息を飲んだ。
「エイプリルフール…だから、何かをしようとしていた……違うか?」
「っ……」
ということは…だ。
すべて読まれていたのだ。
この探偵さんに。
「い…いつから…?」
「というより、エイプリルフールに、君が何もしてこない訳がないだろ?」
「………」
私のすることなど、すべてお見通し…という訳か。
「で?君は何を言いたいんだ?」
よいしょ、と抱き起こされ、ベッドの上に座らせられる。
八雲の足の間に捕らわられ、逃げることが出来ない。
「もう…良いでしょ?」
バレちゃったんだし…
「良いから…言ってごらん?」
耳元で囁かれた甘い魔法に掛かり、自然と口が言葉を刻む。
「や…八雲君なんかっ…」
相手も嘘だとわかっている。
「ん?」
そう思うと…
「八雲君なんか…大っ嫌い!!」
意外にも、すんなりと吐けた。
今まで溜め込んでいたものと一緒に叫んだ晴香は、どこかすっきり顔。
「なーんちゃって」と言おうと顔を上げたら…
真面目な顔をした八雲がいて、正直固まった。
細くて長い指が頬に這い、感触を楽しむかのように唇に親指がかかる。
「僕は…大好きだ」
「え…」
「エイプリルフールだとしても……自分の気持ちに、嘘は付けない…」
「八雲君…」
すっ…と首の後ろに手が行き、強く強く抱きしめられる。
「君が、大好きだ…」
「私も…八雲君が大好き…」
この感情は…嘘じゃない。
この感情だからこそ、嘘が付けなかったのかもしれない。
だから…あんなにも「大嫌い」と言えなかったのだ…
「さて…と」
「!?」
「君は…僕に“嫌い”だと嘘を付いたな?」
「そ、それはエイプリルフールだから…」
「いくら嘘を付いて良い日でも、嘘を付いたのには変わりない」
「って…ちょっと!何して…」
「嘘を付いた罰に決まってるだろ?」
「明日、会社でしょ!」
「すぐに終わらせるよ」
「いっ…いやぁああ!!」
彼に、エイプリルフールなんて通用しない。
END。
八雲は知ってて楽しんでたんだと思います。
いつ嘘を付くかとかね^^
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