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八雲と晴香って…お互い、誰かと付き合うと言うのは…
初めて…でしょうかね?
初めてだと良いですよね!そう願っています!!
初めて二人組だと、進むのがきっと遅かったりするんじゃないかと思います。
逆に、自重というものを知らず、ずかずか進めちゃうのも良いかと思います。特に八雲が。
実は、七巻時には付き合っていたとか…無くはないですよね!!
だって真人くんに訪ねられたとき、否定もしませんでしたし…
うーむ…八巻が楽しみだ!!
さて、そんな初心な二人のお話。
オープンな八雲も好きですが、、むっつりな八雲も好きです。
恋人設定
初めて…でしょうかね?
初めてだと良いですよね!そう願っています!!
初めて二人組だと、進むのがきっと遅かったりするんじゃないかと思います。
逆に、自重というものを知らず、ずかずか進めちゃうのも良いかと思います。特に八雲が。
実は、七巻時には付き合っていたとか…無くはないですよね!!
だって真人くんに訪ねられたとき、否定もしませんでしたし…
うーむ…八巻が楽しみだ!!
さて、そんな初心な二人のお話。
オープンな八雲も好きですが、、むっつりな八雲も好きです。
恋人設定
「ねぇ…うち、泊まりに来ない?」
ほんのり頬を染めながら誘われたのは、ちょうど一週間前。
「……は?」
突然の告白に、すっとんきょんな声を出してしまったのには、無理はない…
僕から告白して、一ヶ月が経つであろうか。
…それに、君が“YES”の返事を返してくれてからも、一ヶ月である。
付き合いだしてから一ヶ月となると、身体の関係にもなっていい頃だが…
僕らは、まだであった。
ついこの間、やっとキスをすることが出来たくらい。
二人とも、顔は真っ赤だけれど…
それは一旦置いておこう。
カラスがどこかで鳴いた、夕方過ぎ。
なんやかんやで、僕は彼女のマンションの前に立っていた。
事前に鍵を貰ったので、オートロックも彼女の家のドアも開けることが可能だ。
けれども僕は、ここで立ち止まっていた。
「…やはり、チャイムは鳴らした方がいいのか?」
そういう八雲の手には、衣服や寝袋が入ったカバン。
泊まるための、必要最低限のものやらが詰め込まれている。
「そうだよな…もし、風呂に入ってたりしたら…」
脳裏に浮かんだ彼女の姿を、慌てて振り払った。
それだけのことだというのに、頬がもの凄く熱い。
「くそっ…」
頬に手を当て、一刻も早くこの熱を冷まそうとする。
このままこの熱が下がらなかったら…
彼女に合わせる顔がない。
「あれ、八雲君」
そんなまさかのタイミングに、晴香がやってきた。
両手に膨らんだエコバックを持っているのを見る限り、買い物帰りだろう。
「ごめんね、待たせちゃった?」
「いや…いま来たところだ」
本当は、数十分も前からいる。
「でも……鍵上げたんだから、先に部屋に上がってても良かったんだよ?」
寒くなかった?…と、頬を冷ますために当てていた手を触れられる。
頬の熱さとは違う…晴香の手の暖かさに、慌てて手を引いた。
「…そう思うなら、早く開けてくれ」
顔を逸らすために、オートロック式の自動ドアを顎で指す。
「あ…うん、そうだね」
そういうと片手に持った荷物を置き、鍵を出す晴香。
置かれた荷物を、八雲が代わりに持つ。
「ありがとっ」
「……別に」
八雲は逃げるように、開いた自動ドアに向かった。
夕飯を食べ終えた八雲は、台所にて洗い物をしていた。
家事なんて出来ない僕には、これくらいしか手伝えることがない。
ちらりと向けた先にいる晴香は、洗濯物を畳んでいる。
その背中に、幼い頃見た、母親の背中が重なった。
「………」
じっと見ているのが気まずくなり、洗い物に集中することにした。
洗い物を終え、晴香がいる居間に行く。
居場所に困り右往左往していると、晴香に「おいで」と誘われる。
誘われるがままに、隣に腰を下ろした。
「………」
手伝おうと思ったが、衣服の山に隠れた下着を見つけ、手を引っ込める。
何か話題を探すも、何を話して良いのか分からない。
「その…夕飯、おいしかった、ぞ」
「てへへっ、ありがとう」
「………」
そこで会話が途切れてしまう。
「…えっと、隠し味とか何か入れたのか?」
「ううん。変なの入れて、八雲君の口に合わなかったら大変だもん」
「そう…か」
再び途切れる会話。
静かな部屋に、時計の音と衣服を畳む衣擦れの音。
その中で、何もせずに座っている僕…
気まずさに、八雲は隠れて溜め息を吐いた。
「ふふふっ」
「?…どうした?」
突然笑みをこぼした晴香に、小首を傾げる。
「なんだか、八雲君とこうやっていると…夫婦みたいだなぁ〜って!」
幸せそうに微笑み、手にしていた白いタオルをぎゅっと握りしめる。
「っ……」
それに比べて八雲は、“夫婦”という言葉に赤面していた。
晴香は気付いているのかいないのか…
真っ赤な顔の八雲を、不思議そうに見ていた。
顔の熱さが引いた頃。
八雲は思い出したように話しかけた。
「そういえば…なぜ、泊まりに来ないか、なんて誘ったんだ?」
「えっ」
八雲の言葉に、固まる晴香。
次の瞬間、ぼんっと晴香の顔が真っ赤になった。
「えっ、えっとねっ!」
動揺を隠しきれず、目が泳いでいる。
「…落ち着いて、喋ってみろ」
「うっ、うん…」
深呼吸を一つした後、改まるように正座で向き合われる。
相手が正座なのに、あぐらなのは気が引けて、こちらも正座になる。
「わ、私たち…付き合って一ヶ月になるでしょ?」
「そう、だな」
「その…そろそろ、進んでも良いかなって思って…」
「………」
「だから、少しでも進めるように…誘ったんだけど…」
ごにょごにょと、後になるに連れて聞き取り辛くなる声。
正直に言うと、聞いているこっちも恥ずかしかった。
「でも、何して良いかわかんないやっ」
頬を染めながらも微笑む姿が可愛くて…
つい、彼女に手を伸ばした。
「っ!」
腕の中の身体が、驚いたようにぴくりと跳ねた。
恋人同士として抱き合ったことが無いことを思い出す。
「やっ、やくもくん…」
困ったように眉を寄せ、上目遣いで見上げてくる晴香。
込み上げてくる何かに堪えながら、八雲は生唾を飲んだ。
「っ!!」
しばらくして、背中に腕が回ったかと思えば、抱き締め返された。
しかも、包むようなものではなく、ぎゅーっと独占するかのような強いもの。
「は、はるかっ!」
離そうとするが、ますます強く抱きしめられるばかり。
自分から抱きしめたと言うのに、困ったように眉尻を下げる八雲。
胸に押し付けられている柔らかいものに気付き、引いたはずの熱が蘇った。
「っぅ……」
晴香の肩に顔を埋め、肩で大きく息をする。
そんな八雲を見てか、小さな笑い声が聞こえた。
「八雲君…かわいいっ」
そう言われると、彼女から始めてのキスをされた…
真っ赤な頬に。
それからは、子供扱いするように、髪を撫でられたり背中を叩かれた。
その間も、抱きしめる力は弱められない。
彼女の匂いや柔らかさ、そのすべてに酔わされたみたいだ。
堪えきれないと奥歯を噛んだ八雲は、晴香の耳に口を寄せる。
「あと十秒以内に離れなかったら…襲うぞ」
最後に腰を引き寄せ、首に噛みつかせてもらった。
唇なんかにキスしてしまったら…
「わっ、私!お風呂入ってくるね!」
本当に実行してしまいそうな気がしたから…
「あぁ…くそっ」
身体の関係になるには、まだ時間が掛かるようだ。
END。
初心と初心だから…きっと時間がかかると思うんです。いろいろとね!
ほんのり頬を染めながら誘われたのは、ちょうど一週間前。
「……は?」
突然の告白に、すっとんきょんな声を出してしまったのには、無理はない…
僕から告白して、一ヶ月が経つであろうか。
…それに、君が“YES”の返事を返してくれてからも、一ヶ月である。
付き合いだしてから一ヶ月となると、身体の関係にもなっていい頃だが…
僕らは、まだであった。
ついこの間、やっとキスをすることが出来たくらい。
二人とも、顔は真っ赤だけれど…
それは一旦置いておこう。
カラスがどこかで鳴いた、夕方過ぎ。
なんやかんやで、僕は彼女のマンションの前に立っていた。
事前に鍵を貰ったので、オートロックも彼女の家のドアも開けることが可能だ。
けれども僕は、ここで立ち止まっていた。
「…やはり、チャイムは鳴らした方がいいのか?」
そういう八雲の手には、衣服や寝袋が入ったカバン。
泊まるための、必要最低限のものやらが詰め込まれている。
「そうだよな…もし、風呂に入ってたりしたら…」
脳裏に浮かんだ彼女の姿を、慌てて振り払った。
それだけのことだというのに、頬がもの凄く熱い。
「くそっ…」
頬に手を当て、一刻も早くこの熱を冷まそうとする。
このままこの熱が下がらなかったら…
彼女に合わせる顔がない。
「あれ、八雲君」
そんなまさかのタイミングに、晴香がやってきた。
両手に膨らんだエコバックを持っているのを見る限り、買い物帰りだろう。
「ごめんね、待たせちゃった?」
「いや…いま来たところだ」
本当は、数十分も前からいる。
「でも……鍵上げたんだから、先に部屋に上がってても良かったんだよ?」
寒くなかった?…と、頬を冷ますために当てていた手を触れられる。
頬の熱さとは違う…晴香の手の暖かさに、慌てて手を引いた。
「…そう思うなら、早く開けてくれ」
顔を逸らすために、オートロック式の自動ドアを顎で指す。
「あ…うん、そうだね」
そういうと片手に持った荷物を置き、鍵を出す晴香。
置かれた荷物を、八雲が代わりに持つ。
「ありがとっ」
「……別に」
八雲は逃げるように、開いた自動ドアに向かった。
夕飯を食べ終えた八雲は、台所にて洗い物をしていた。
家事なんて出来ない僕には、これくらいしか手伝えることがない。
ちらりと向けた先にいる晴香は、洗濯物を畳んでいる。
その背中に、幼い頃見た、母親の背中が重なった。
「………」
じっと見ているのが気まずくなり、洗い物に集中することにした。
洗い物を終え、晴香がいる居間に行く。
居場所に困り右往左往していると、晴香に「おいで」と誘われる。
誘われるがままに、隣に腰を下ろした。
「………」
手伝おうと思ったが、衣服の山に隠れた下着を見つけ、手を引っ込める。
何か話題を探すも、何を話して良いのか分からない。
「その…夕飯、おいしかった、ぞ」
「てへへっ、ありがとう」
「………」
そこで会話が途切れてしまう。
「…えっと、隠し味とか何か入れたのか?」
「ううん。変なの入れて、八雲君の口に合わなかったら大変だもん」
「そう…か」
再び途切れる会話。
静かな部屋に、時計の音と衣服を畳む衣擦れの音。
その中で、何もせずに座っている僕…
気まずさに、八雲は隠れて溜め息を吐いた。
「ふふふっ」
「?…どうした?」
突然笑みをこぼした晴香に、小首を傾げる。
「なんだか、八雲君とこうやっていると…夫婦みたいだなぁ〜って!」
幸せそうに微笑み、手にしていた白いタオルをぎゅっと握りしめる。
「っ……」
それに比べて八雲は、“夫婦”という言葉に赤面していた。
晴香は気付いているのかいないのか…
真っ赤な顔の八雲を、不思議そうに見ていた。
顔の熱さが引いた頃。
八雲は思い出したように話しかけた。
「そういえば…なぜ、泊まりに来ないか、なんて誘ったんだ?」
「えっ」
八雲の言葉に、固まる晴香。
次の瞬間、ぼんっと晴香の顔が真っ赤になった。
「えっ、えっとねっ!」
動揺を隠しきれず、目が泳いでいる。
「…落ち着いて、喋ってみろ」
「うっ、うん…」
深呼吸を一つした後、改まるように正座で向き合われる。
相手が正座なのに、あぐらなのは気が引けて、こちらも正座になる。
「わ、私たち…付き合って一ヶ月になるでしょ?」
「そう、だな」
「その…そろそろ、進んでも良いかなって思って…」
「………」
「だから、少しでも進めるように…誘ったんだけど…」
ごにょごにょと、後になるに連れて聞き取り辛くなる声。
正直に言うと、聞いているこっちも恥ずかしかった。
「でも、何して良いかわかんないやっ」
頬を染めながらも微笑む姿が可愛くて…
つい、彼女に手を伸ばした。
「っ!」
腕の中の身体が、驚いたようにぴくりと跳ねた。
恋人同士として抱き合ったことが無いことを思い出す。
「やっ、やくもくん…」
困ったように眉を寄せ、上目遣いで見上げてくる晴香。
込み上げてくる何かに堪えながら、八雲は生唾を飲んだ。
「っ!!」
しばらくして、背中に腕が回ったかと思えば、抱き締め返された。
しかも、包むようなものではなく、ぎゅーっと独占するかのような強いもの。
「は、はるかっ!」
離そうとするが、ますます強く抱きしめられるばかり。
自分から抱きしめたと言うのに、困ったように眉尻を下げる八雲。
胸に押し付けられている柔らかいものに気付き、引いたはずの熱が蘇った。
「っぅ……」
晴香の肩に顔を埋め、肩で大きく息をする。
そんな八雲を見てか、小さな笑い声が聞こえた。
「八雲君…かわいいっ」
そう言われると、彼女から始めてのキスをされた…
真っ赤な頬に。
それからは、子供扱いするように、髪を撫でられたり背中を叩かれた。
その間も、抱きしめる力は弱められない。
彼女の匂いや柔らかさ、そのすべてに酔わされたみたいだ。
堪えきれないと奥歯を噛んだ八雲は、晴香の耳に口を寄せる。
「あと十秒以内に離れなかったら…襲うぞ」
最後に腰を引き寄せ、首に噛みつかせてもらった。
唇なんかにキスしてしまったら…
「わっ、私!お風呂入ってくるね!」
本当に実行してしまいそうな気がしたから…
「あぁ…くそっ」
身体の関係になるには、まだ時間が掛かるようだ。
END。
初心と初心だから…きっと時間がかかると思うんです。いろいろとね!
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