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お花見シーズン話、第二弾!
あ、拍手は入れないでね!!
本日は恋人設定なお花見のお話です。
でも、やっぱり八雲は初心なのです。
恋人未満に恋人設定に…次は新婚かな?もしくはパロ。
うーん…ここのところ、初心な八雲でいっぱいです。
黒えろな八雲も好きですよ!!好きなのですが…何故か、ここのところは初心八雲にお熱。
自己満足で書いていってますからね!!一種に片寄ることが多々あるのです。
一時期、えろりばっかだったりパロばかりだったり…自己満足万歳!
初心というよりも、おどおどに近いかもしれない。
いや…晴香が主権を持っているような?
そんな感じのお話ばかり。
さて、ってなわけでお花見話。
お花見話は…いつまで書いてても大丈夫なのかな?
恋人設定
あ、拍手は入れないでね!!
本日は恋人設定なお花見のお話です。
でも、やっぱり八雲は初心なのです。
恋人未満に恋人設定に…次は新婚かな?もしくはパロ。
うーん…ここのところ、初心な八雲でいっぱいです。
黒えろな八雲も好きですよ!!好きなのですが…何故か、ここのところは初心八雲にお熱。
自己満足で書いていってますからね!!一種に片寄ることが多々あるのです。
一時期、えろりばっかだったりパロばかりだったり…自己満足万歳!
初心というよりも、おどおどに近いかもしれない。
いや…晴香が主権を持っているような?
そんな感じのお話ばかり。
さて、ってなわけでお花見話。
お花見話は…いつまで書いてても大丈夫なのかな?
恋人設定
「今週、花見にでも…行かないか?」
「え…」
「別に…嫌なら良いんだが…」
「う、ううん!行きたい!」
「…そうか」
「ねぇ…」
「なんだ?」
「それって…デートのお誘い?」
「…そう、感じたなら……そうだ」
「…そっか」
それは。
不器用な彼からの、初デートのお誘い…
デート時間、五分前。
集合場所である、大学の校門目掛けて晴香は走っていた。
本当はもう少し早く出たかったのだが…
初デートということもあり、服を選ぶのに時間が掛かってしまった。
あまりにもオシャレをしては、楽しみにしていた雰囲気丸出しなので…
少し控えめな、春っぽい桃色を中心にした、ワンピースとカーディガン。
…楽しみにしていたのは事実だけれど、それは少し恥ずかしいのだ。
最後に手鏡で髪型を整え、校門に向かう。
形は急いではいるが、実際は足がなかなか進まない。
どうやって挨拶をしよう…だとか、自然と考えてしまうのだ。
どうせ、八雲のことだから平気で遅刻してくるだろうし…
「あ!」
そう思っていたのにも関わらず、見事に予想は外れた。
休日で学校が休みである今日。
滅多に学校に近寄る者はいない。
そんな中、校門に立つ一人の影…
晴香は早足でその影に近付いた。
「!」
足音に気付き、振り返る人影。
それは、予想通りの人物…恋人である、斉藤八雲本人であった。
「や、やぁ!」
とりあえず、いつも通りに話しかける。
すると向こうも、「あぁ」だか「やぁ」だか返してくれた。
「ごめんね、待たせちゃった…」
ふと何かを感じ、八雲を上から下まで見渡す。
そこにあったのは、ワイシャツジーンズの八雲ではなく…
「そんなに…じろじろ見るな…」
白いシャツに、黒いジーンズのコートを羽織った八雲がいた。
下は普段通りのジーパンだが、上が変わっただけで、印象ががらりと変わる。
いくら、手にしているものがレジャーシートがはみ出た手提げだとしても…
その姿は、そこらの若者が集まる街にいるような姿である。
白いシャツから覗く鎖骨と、あと少しで見えそうな胸元に目が奪われた。
「変なら変と言っても…構わない、ぞ?」
隠すようにコートのファスナーを閉める手を押さえ、ぶんぶん首を左右に振る。
「へっ、変じゃないよ!…ただ…」
気のせいか、髪も整っている気がする。
「ただ?」
「か…かっこよすぎて……見惚れちゃった、だけ…」
八雲に見惚れてか、自らの言った言葉にか…
かぁーっと頬が熱くなるのを感じた。
「…君こそ……かわいい、ぞ?」
しばらくして聞こえた声に、晴香は顔を上げた。
すると、慌ててそっぽを向く八雲。
その顔が、耳まで赤いことに気付き、晴香は小さく笑った。
「じゃ、行こっか」
「そうだな…」
二人並ぶのが恥ずかしくて、一人先に行こうとする。
だが、すかさず腕を掴まれて足が止まった。
「?」
小首を傾げていると、差し出される手。
「ほら……手、繋いでくぞ」
「あ…」
「別に…嫌なら良いが…」
気まずそうに引かれる手を、晴香は慌ててぎゅっと掴んだ。
「ううん!繋ぎたい!」
「……早く行くぞ」
「うんっ!」
八雲がを歩く速度を遅くしてくれてることに気付き、一歩近付いた。
気付かないのか気付かないフリなのか…
八雲は何も言わなかった。
本当は、大学内でお花見をする予定であった。
休日の校内であり、二人きりということもあって…
だが、もし人に出会ったら知っている人である可能性が高く…
こうやって、近所の公園に来ていた。
来ていたのだが…
「わぁ…凄い人の数…」
公園に入っての一言目はそれであった。
「本当に…凄いな…」
隣の八雲が、ポツリと呟き眉を寄せるのを見逃さない。
八雲がこんな表情を見せるくらい…公園は混んでいた。
桜の木の下には、必ずと言って良いほどのブルーシート。
そして、その上に座って花見を楽しむ人の数々…
地面であるグリーンの芝生が人とブルーシートで埋め尽されている…
と言っても、過言ではない量だ。
それに、酒に寄った人たちが大声で叫びや歌いで、花見気分ではない。
「どこか…座れる場所あるかな?」
辺りを見渡すも、桜の木が無い場所まで人で埋め尽くされている。
この様子では、この公園内は人ばかりなのだろう。
「どうしよっか?」
少し上を見上げながら、八雲を見上げる。
「…少し、回ってみよう」
そういうと、晴香は八雲に引かれるように連れて行かれた…
途中、何度か八雲が女性の人たちに誘われていたが…
見事に無視をしていた。
恐るべし、斉藤八雲の美貌。
「やっぱり、どこも空いてなかったね…」
溜め息混じりに吐き、ベンチに腰掛ける。
ぐるぐると公園内を見歩いた結果、空いている場所はトイレ周辺と…
晴香たちがいる、公園の隅に置かれた裏口周辺だけであった。
この場所からは桜も見えず、浮かれた人々の声も届かない。
「本当に…すまない…」
先にベンチに座っていた八雲が、肩を落として口に出した。
足に肘を付き俯いていて、絵に描いたような落ち込みポーズ。
晴香には、青黒いオーラが見えた。
「八雲君が謝ることじゃないよ?」
猫背になった背中を優しく撫でてやる。
「僕が先に行って、場所取りしていれば…」
「そんなんじゃ意味ないよ」
頬に手を当て、顔だけでも上げさせた。
けれど、目は虚ろで、眉なんて八の字に歪んでいる。
「でも…」
ここまで落ち込んだ八雲なんて、初めて見たかもしれない。
いつもは強気で、人を見下している八雲が…
こんな表情をするとは。
「でもじゃないの」
また俯こうとし、それを防ぐように抱きしめた。
ふわりと香る、石鹸の匂い…
こんなにも大きな身体なのに、今日は子供のようだ。
「ふー…」
落ち着いたのか、腕の中の身体が少し柔らかくなった気がした。
それを見計らい、小さく息を吐く。
「それにね…」
胸板を軽く押し、真正面から八雲を見つめる。
少しずつその顔に、綺麗な左目に近付き…
半開きだった唇に、キスを落とした。
私からは初めてのキス…
「!」
「あんなに人がいたら…こういうことも出来ないでしょ?」
キスというのは、する前も恥ずかしいけれど…
した後の方がもっと恥ずかしく、それを隠すように抱きついた。
小さい八雲が、ぎゅっと抱き締め返してくれるのがわかる。
それに気付き、もっと強く抱き締めた…
「今日は…お花見じゃなくて、デートなんだから…」
八雲君と一緒にいるだけで、私は幸せなんだよ?
END。
ここのところの八雲が弱々しい^^
「え…」
「別に…嫌なら良いんだが…」
「う、ううん!行きたい!」
「…そうか」
「ねぇ…」
「なんだ?」
「それって…デートのお誘い?」
「…そう、感じたなら……そうだ」
「…そっか」
それは。
不器用な彼からの、初デートのお誘い…
デート時間、五分前。
集合場所である、大学の校門目掛けて晴香は走っていた。
本当はもう少し早く出たかったのだが…
初デートということもあり、服を選ぶのに時間が掛かってしまった。
あまりにもオシャレをしては、楽しみにしていた雰囲気丸出しなので…
少し控えめな、春っぽい桃色を中心にした、ワンピースとカーディガン。
…楽しみにしていたのは事実だけれど、それは少し恥ずかしいのだ。
最後に手鏡で髪型を整え、校門に向かう。
形は急いではいるが、実際は足がなかなか進まない。
どうやって挨拶をしよう…だとか、自然と考えてしまうのだ。
どうせ、八雲のことだから平気で遅刻してくるだろうし…
「あ!」
そう思っていたのにも関わらず、見事に予想は外れた。
休日で学校が休みである今日。
滅多に学校に近寄る者はいない。
そんな中、校門に立つ一人の影…
晴香は早足でその影に近付いた。
「!」
足音に気付き、振り返る人影。
それは、予想通りの人物…恋人である、斉藤八雲本人であった。
「や、やぁ!」
とりあえず、いつも通りに話しかける。
すると向こうも、「あぁ」だか「やぁ」だか返してくれた。
「ごめんね、待たせちゃった…」
ふと何かを感じ、八雲を上から下まで見渡す。
そこにあったのは、ワイシャツジーンズの八雲ではなく…
「そんなに…じろじろ見るな…」
白いシャツに、黒いジーンズのコートを羽織った八雲がいた。
下は普段通りのジーパンだが、上が変わっただけで、印象ががらりと変わる。
いくら、手にしているものがレジャーシートがはみ出た手提げだとしても…
その姿は、そこらの若者が集まる街にいるような姿である。
白いシャツから覗く鎖骨と、あと少しで見えそうな胸元に目が奪われた。
「変なら変と言っても…構わない、ぞ?」
隠すようにコートのファスナーを閉める手を押さえ、ぶんぶん首を左右に振る。
「へっ、変じゃないよ!…ただ…」
気のせいか、髪も整っている気がする。
「ただ?」
「か…かっこよすぎて……見惚れちゃった、だけ…」
八雲に見惚れてか、自らの言った言葉にか…
かぁーっと頬が熱くなるのを感じた。
「…君こそ……かわいい、ぞ?」
しばらくして聞こえた声に、晴香は顔を上げた。
すると、慌ててそっぽを向く八雲。
その顔が、耳まで赤いことに気付き、晴香は小さく笑った。
「じゃ、行こっか」
「そうだな…」
二人並ぶのが恥ずかしくて、一人先に行こうとする。
だが、すかさず腕を掴まれて足が止まった。
「?」
小首を傾げていると、差し出される手。
「ほら……手、繋いでくぞ」
「あ…」
「別に…嫌なら良いが…」
気まずそうに引かれる手を、晴香は慌ててぎゅっと掴んだ。
「ううん!繋ぎたい!」
「……早く行くぞ」
「うんっ!」
八雲がを歩く速度を遅くしてくれてることに気付き、一歩近付いた。
気付かないのか気付かないフリなのか…
八雲は何も言わなかった。
本当は、大学内でお花見をする予定であった。
休日の校内であり、二人きりということもあって…
だが、もし人に出会ったら知っている人である可能性が高く…
こうやって、近所の公園に来ていた。
来ていたのだが…
「わぁ…凄い人の数…」
公園に入っての一言目はそれであった。
「本当に…凄いな…」
隣の八雲が、ポツリと呟き眉を寄せるのを見逃さない。
八雲がこんな表情を見せるくらい…公園は混んでいた。
桜の木の下には、必ずと言って良いほどのブルーシート。
そして、その上に座って花見を楽しむ人の数々…
地面であるグリーンの芝生が人とブルーシートで埋め尽されている…
と言っても、過言ではない量だ。
それに、酒に寄った人たちが大声で叫びや歌いで、花見気分ではない。
「どこか…座れる場所あるかな?」
辺りを見渡すも、桜の木が無い場所まで人で埋め尽くされている。
この様子では、この公園内は人ばかりなのだろう。
「どうしよっか?」
少し上を見上げながら、八雲を見上げる。
「…少し、回ってみよう」
そういうと、晴香は八雲に引かれるように連れて行かれた…
途中、何度か八雲が女性の人たちに誘われていたが…
見事に無視をしていた。
恐るべし、斉藤八雲の美貌。
「やっぱり、どこも空いてなかったね…」
溜め息混じりに吐き、ベンチに腰掛ける。
ぐるぐると公園内を見歩いた結果、空いている場所はトイレ周辺と…
晴香たちがいる、公園の隅に置かれた裏口周辺だけであった。
この場所からは桜も見えず、浮かれた人々の声も届かない。
「本当に…すまない…」
先にベンチに座っていた八雲が、肩を落として口に出した。
足に肘を付き俯いていて、絵に描いたような落ち込みポーズ。
晴香には、青黒いオーラが見えた。
「八雲君が謝ることじゃないよ?」
猫背になった背中を優しく撫でてやる。
「僕が先に行って、場所取りしていれば…」
「そんなんじゃ意味ないよ」
頬に手を当て、顔だけでも上げさせた。
けれど、目は虚ろで、眉なんて八の字に歪んでいる。
「でも…」
ここまで落ち込んだ八雲なんて、初めて見たかもしれない。
いつもは強気で、人を見下している八雲が…
こんな表情をするとは。
「でもじゃないの」
また俯こうとし、それを防ぐように抱きしめた。
ふわりと香る、石鹸の匂い…
こんなにも大きな身体なのに、今日は子供のようだ。
「ふー…」
落ち着いたのか、腕の中の身体が少し柔らかくなった気がした。
それを見計らい、小さく息を吐く。
「それにね…」
胸板を軽く押し、真正面から八雲を見つめる。
少しずつその顔に、綺麗な左目に近付き…
半開きだった唇に、キスを落とした。
私からは初めてのキス…
「!」
「あんなに人がいたら…こういうことも出来ないでしょ?」
キスというのは、する前も恥ずかしいけれど…
した後の方がもっと恥ずかしく、それを隠すように抱きついた。
小さい八雲が、ぎゅっと抱き締め返してくれるのがわかる。
それに気付き、もっと強く抱き締めた…
「今日は…お花見じゃなくて、デートなんだから…」
八雲君と一緒にいるだけで、私は幸せなんだよ?
END。
ここのところの八雲が弱々しい^^
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