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高校生日記…としても、何ヶ月ぶりです。
高校生ういういむらむらはこっちが先だと言ってみせる!(妙な対向心
いやぁ…本当はもっと早くにでも、上げる予定だったんですがねぇ…
真田先輩(しょーご先輩)と志乃ちゃんのキャラがうまく掴めず。
なんだか色々と妄想していたら、こんなに遅れてしまいました^^
天命二巻発売後に書いたから、もっと早く上げられるはずだったのになぁ…
それにしても、コラボ日記の楽しさが再発してきましたよ。
いやさ!普段はあっちの方の会話なんて高校生な八雲出来ないからさ!
真田先輩が良いキャラなのです。
ってなわけで、高校生コラボ日記。
もしかしたら、前回と呼び方が違う…かも!
高校生コラボ日記
高校生ういういむらむらはこっちが先だと言ってみせる!(妙な対向心
いやぁ…本当はもっと早くにでも、上げる予定だったんですがねぇ…
真田先輩(しょーご先輩)と志乃ちゃんのキャラがうまく掴めず。
なんだか色々と妄想していたら、こんなに遅れてしまいました^^
天命二巻発売後に書いたから、もっと早く上げられるはずだったのになぁ…
それにしても、コラボ日記の楽しさが再発してきましたよ。
いやさ!普段はあっちの方の会話なんて高校生な八雲出来ないからさ!
真田先輩が良いキャラなのです。
ってなわけで、高校生コラボ日記。
もしかしたら、前回と呼び方が違う…かも!
高校生コラボ日記
一日の授業が終わり、放課後を知らせるチャイムが響く教室。
呼び出しを食らっていた八雲は、帰りの支度をしていた。
教室には、まだ何人か生徒が残っている。
けれど、八雲に話しかける人は一人もいなかった…
いつも煩いお節介も、今日は部活か何か知らないがいない。
寂しい…なんて思った自分を、慌てて振り払う。
「おっ、いたいた」
そのとき、語尾に音符マークでも付きそうな声とともに誰かが近づいてきた。
気付かないフリをし、逃げようとするも、それも虚しく捕まってしまった…
「八雲。今日、お前んち遊びに行くぞ」
「…勝手に決めるな」
振り返り、ギロリと睨み付ける。
…そう、そこにいたのは、謎の転校生真田省吾。
何がおかしいのか、ケラケラと笑っている。
隙を付いて逃げ出そうとしたが、すぐに捕まってしまった。
「…一体何だ」
「良いもん拾ったから、ちょっと付き合え」
「僕は忙しい」
「晴香ちゃんとデートか?」
“晴香ちゃん”…
その言葉に、八雲は明らかに嫌そうに眉を寄せた。
「…誰が、あいつなんかと…」
掴まれた腕を無理矢理払いのけ、鞄を手にし教室を出る。
「正直になれよって」
後ろから追いかけてきた真田は、深い溜め息を吐き、冷めた目で見てきた。
「…僕はいつも正直だ」
「天の邪鬼の間違いじゃねぇのか?」
「お前こそ、真面目に答えてやったらどうだ?」
こんな阿呆な奴に恋をした、これまた変わりものの女生徒。
同じ学校に通う、学年が下の…
中西志乃とかいう、黒髪少女。
運命の出会いがうんぬんで、こいつを白馬に乗った王子様のように見ている子だ。
「何に正直になりゃ良いんだ?」
「………」
だが、当の王子様がこうでは、恋の花が咲くのには時間が掛かるであろう。
…そこは、もしかしたら僕と同類の人間なのかもしれない。
「…もう良い」
「じゃ、八雲んち行くのに決定〜」
「もう勝手にしろ…」
ガリガリと髪を掻き回した八雲は、靴箱の前で足を止めた。
自分よりも、何個か前の靴箱…
白いテープに小沢晴香と書かれた靴箱には、まだ靴が残っていた。
「…部活か」
「なんか言ったか?」
「もう幻聴が聞こえるのか?」
「うるせーよ」
真田に背中を思い切り押され、転びそうになった。
「あら、お友達が来るなんて珍しい」
満面の笑みで迎えた美雪に、吐き気を感じた。
それを悟ったのか、八雲にだけ凄まじい睨みがやってくる。
「こんにちは。八雲のお姉さん」
「真田くん…だったかしら?八雲が迷惑かけてない?」
「大丈夫ですよ!」
「あら、良いお友達を持ったわね〜。八雲君?」
「………」
話を振られ、慌てて目を逸らす。
「…ほら、上がりなさい」
「お邪魔しまーすっ」
居間に美雪が消え、八雲の肩にのし掛かった何かが消えた気がした。
「いやぁ、良い姉ちゃんだな!俺のとことは大違いだ」
「…どこが良いか、僕には理解出来ない」
「優しいし、美人だし、グラマーだし!ありゃD…Eはあるかな」
「あんなおばさんのどこが…」
「知らねーのか?最近は熟女も流行ってんだ」
いち早く靴を脱いだ真田が、ずかずかと人の家だというのに入っていく。
…八雲の肩に、また何か重たいものがのし掛かった気がした。
「おーい、ここがお前等の部屋かー?」
「勝手に入るな…」
部屋に入った八雲は、鞄を隅に放り投げ、学ランをハンガーに掛ける。
「へぇ…ここが八雲と晴香ちゃんの愛の巣…」
「あいつが勝手に居座ってるだけだ」
「んなこと言って、追い出さないくせに」
部屋の中を見渡す真田に気付き、慌てて部屋の中央に連れてきた。
「…で、何の用があって来た」
「おっとそうだった」
鼻歌混じりに、鞄の中を漁る真田。
お目当てのものはすぐ見つかったらしく、不気味につり上がる口。
嫌な予感に、止めに入ろうとしたそのとき。
「じゃじゃーんっ!」
ハイテンションな掛け声と共に鞄から出てきたのは…
「なっ…!」
一冊の、桃色のオーラを醸し出す雑誌…
通称、エロ本なるもの。
「な、ななななんだそれはっ!」
「静かにしねぇと、姉ちゃんが来るぞ」
注意され、慌てて手で口を塞いだ。
そして、恐る恐る写真集に目を向ける。
水着を着た女性が表紙のそれ。
それだけを見れば、アイドルか何かの写真集に見える。
…だが、本の題名や雰囲気が、明らかに年齢指定ものであった。
「…どうしたんだ、それは」
あくまでも平然を保ち、なるべく目を逸らす。
けれど、チラチラと見てしまうのは…男の悲しい性。
「更衣室に落ちてたんだよ。ほら、あそこって忘れ物とか放置されまくりだろ?」
「………」
脳裏に浮かんだのは、ゴミや忘れ物が放置された更衣室。
体育が合同のため、着替えるのは自分の教室or隣の教室。
そのために滅多に使われなず、忘れ物などが放置されてそのまま…
ということが多々あるのだ。
“宝探し”とか言って、更衣室を漁るものも少なくはない。
「時間内に着替えられなくてさぁ、放課後に更衣室使ったんだ」
午後の授業中、上はブレザー、下は体育着という変なファッションだった。
それを見た志乃が、流行っているのかと勘違いしていた。
「で、見つけたってわけ」
真田が近づいてきたかと思えば、隣に腰を下ろす。
すっ…と、写真集が畳の上に置かれる。
「…一人で楽しめば良いだろ」
ぐいと真田に押し返す。
「こういうもんは、複数で見てこそ楽しいんだろ」
二人の間に戻される写真集。
「人を巻き込むなっ」
「誘ってやってんだよ。どうせエロ本なんて読んだことねぇチキンなんだろ?」
「っ……」
その言葉に、反発することが出来なかった。
何度か、美雪のイタズラで、机の中に仕込まれていたことがある。
でも、手を着けたことはないのだから。
「………」
写真集の表紙に目を向ける。
水着姿の女性が、こちらを見て微笑んでいた。
薄っぺらい紙を捲ったら、そこには何があるのだろうか…
一体、どこまでのことが、この紙に描かれているのだろう。
「…じゃ、心の準備は良いか?」
ニヤリと笑った真田の頬を、タイミング良く汗が垂れていく。
「っ……」
バクバクと、心臓の音がうるさい。
顔が、燃えているんじゃないかと疑うくらいに熱い。
表紙の端に、手を伸ばす真田。
ごくりと生唾を飲み込み、ページが捲られるのを待つ。
「………」
「………」
「………」
「……?」
今か今か…と期待していた訳ではない。
だが、あまりの遅さに、真田に目を向けた。
そこには、顔を…首までも真っ赤にさせた真田がいた。
「や、やっぱパス」
「はっ!?」
ご丁寧にも、雑誌を手渡しで渡される。
「いや、寂しい寂しい八雲君のために持ってきたわけだし…な!」
「お前が勝手に拾ってきたんだろ!」
渡されたそれを、慌てて押し返す。
「この部屋はお前の部屋だろ!?お前がやれよ!」
「関係ないだろ!」
雑誌が二人の間で受け渡しされる間に、それは宙を舞って畳の上に落ちる。
気付いてはいたが、妙な対抗心が湧き、気にせずに言い争い続けた。
そのとき、がらりと戸が開く。
「やぁ!なんで先に帰っちゃうのよ」
そこに現れたのは、この部屋の居候、小沢晴香…
「こ、こんにち…」
ひょこりと後ろから出てきたのは、恋するお姫様、中西志乃令嬢。
真田の姿を見つけ、雪のように白い肌がほんのり染まった。
「さっ、さささ真田先輩っ!?」
「んお?」
言い争うのを止め、志乃の方を向く真田。
目が合った瞬間、ぼんっと真っ赤に染まる志乃の顔。
「あ、真田君も来てたんだ」
「お邪魔してまーすっ」
手を振り、スマイルを送る。
その笑みを見た志乃は、下を向いて何かを堪えているようだった。
「……?なにか落ちてるよ?」
何かに気が付き、しゃがみ込んで雑誌を拾う晴香…
「って、ちょっと待て!」
止めようとしたときには、もうすでに遅く…
まだ僕らが開いたことのない雑誌を、ぺらりと捲ってしまった。
「なっ…」
晴香の顔が、志乃とは別の意味で真っ赤に染まる。
「どうしたんです?」
その後ろから、志乃までもが覗き込んだ…
「あ」
真田も気が付いたらしく、顔が青ざめる男二人。
そんな男性陣に比べ、女性陣は真っ赤な顔。
もう…全てが終わったような気がした。
男二人は、心の奥底で呟いた…
「なっ、なによこれ!」
「違う!これはこいつが勝手に…」
「おっ、俺じゃねぇよ!」
「嘘を付くな!」
「え、えっちなのは…いけないと思いますっ…」
END。
ドタバタギャグラブコメを目指してみました!
呼び出しを食らっていた八雲は、帰りの支度をしていた。
教室には、まだ何人か生徒が残っている。
けれど、八雲に話しかける人は一人もいなかった…
いつも煩いお節介も、今日は部活か何か知らないがいない。
寂しい…なんて思った自分を、慌てて振り払う。
「おっ、いたいた」
そのとき、語尾に音符マークでも付きそうな声とともに誰かが近づいてきた。
気付かないフリをし、逃げようとするも、それも虚しく捕まってしまった…
「八雲。今日、お前んち遊びに行くぞ」
「…勝手に決めるな」
振り返り、ギロリと睨み付ける。
…そう、そこにいたのは、謎の転校生真田省吾。
何がおかしいのか、ケラケラと笑っている。
隙を付いて逃げ出そうとしたが、すぐに捕まってしまった。
「…一体何だ」
「良いもん拾ったから、ちょっと付き合え」
「僕は忙しい」
「晴香ちゃんとデートか?」
“晴香ちゃん”…
その言葉に、八雲は明らかに嫌そうに眉を寄せた。
「…誰が、あいつなんかと…」
掴まれた腕を無理矢理払いのけ、鞄を手にし教室を出る。
「正直になれよって」
後ろから追いかけてきた真田は、深い溜め息を吐き、冷めた目で見てきた。
「…僕はいつも正直だ」
「天の邪鬼の間違いじゃねぇのか?」
「お前こそ、真面目に答えてやったらどうだ?」
こんな阿呆な奴に恋をした、これまた変わりものの女生徒。
同じ学校に通う、学年が下の…
中西志乃とかいう、黒髪少女。
運命の出会いがうんぬんで、こいつを白馬に乗った王子様のように見ている子だ。
「何に正直になりゃ良いんだ?」
「………」
だが、当の王子様がこうでは、恋の花が咲くのには時間が掛かるであろう。
…そこは、もしかしたら僕と同類の人間なのかもしれない。
「…もう良い」
「じゃ、八雲んち行くのに決定〜」
「もう勝手にしろ…」
ガリガリと髪を掻き回した八雲は、靴箱の前で足を止めた。
自分よりも、何個か前の靴箱…
白いテープに小沢晴香と書かれた靴箱には、まだ靴が残っていた。
「…部活か」
「なんか言ったか?」
「もう幻聴が聞こえるのか?」
「うるせーよ」
真田に背中を思い切り押され、転びそうになった。
「あら、お友達が来るなんて珍しい」
満面の笑みで迎えた美雪に、吐き気を感じた。
それを悟ったのか、八雲にだけ凄まじい睨みがやってくる。
「こんにちは。八雲のお姉さん」
「真田くん…だったかしら?八雲が迷惑かけてない?」
「大丈夫ですよ!」
「あら、良いお友達を持ったわね〜。八雲君?」
「………」
話を振られ、慌てて目を逸らす。
「…ほら、上がりなさい」
「お邪魔しまーすっ」
居間に美雪が消え、八雲の肩にのし掛かった何かが消えた気がした。
「いやぁ、良い姉ちゃんだな!俺のとことは大違いだ」
「…どこが良いか、僕には理解出来ない」
「優しいし、美人だし、グラマーだし!ありゃD…Eはあるかな」
「あんなおばさんのどこが…」
「知らねーのか?最近は熟女も流行ってんだ」
いち早く靴を脱いだ真田が、ずかずかと人の家だというのに入っていく。
…八雲の肩に、また何か重たいものがのし掛かった気がした。
「おーい、ここがお前等の部屋かー?」
「勝手に入るな…」
部屋に入った八雲は、鞄を隅に放り投げ、学ランをハンガーに掛ける。
「へぇ…ここが八雲と晴香ちゃんの愛の巣…」
「あいつが勝手に居座ってるだけだ」
「んなこと言って、追い出さないくせに」
部屋の中を見渡す真田に気付き、慌てて部屋の中央に連れてきた。
「…で、何の用があって来た」
「おっとそうだった」
鼻歌混じりに、鞄の中を漁る真田。
お目当てのものはすぐ見つかったらしく、不気味につり上がる口。
嫌な予感に、止めに入ろうとしたそのとき。
「じゃじゃーんっ!」
ハイテンションな掛け声と共に鞄から出てきたのは…
「なっ…!」
一冊の、桃色のオーラを醸し出す雑誌…
通称、エロ本なるもの。
「な、ななななんだそれはっ!」
「静かにしねぇと、姉ちゃんが来るぞ」
注意され、慌てて手で口を塞いだ。
そして、恐る恐る写真集に目を向ける。
水着を着た女性が表紙のそれ。
それだけを見れば、アイドルか何かの写真集に見える。
…だが、本の題名や雰囲気が、明らかに年齢指定ものであった。
「…どうしたんだ、それは」
あくまでも平然を保ち、なるべく目を逸らす。
けれど、チラチラと見てしまうのは…男の悲しい性。
「更衣室に落ちてたんだよ。ほら、あそこって忘れ物とか放置されまくりだろ?」
「………」
脳裏に浮かんだのは、ゴミや忘れ物が放置された更衣室。
体育が合同のため、着替えるのは自分の教室or隣の教室。
そのために滅多に使われなず、忘れ物などが放置されてそのまま…
ということが多々あるのだ。
“宝探し”とか言って、更衣室を漁るものも少なくはない。
「時間内に着替えられなくてさぁ、放課後に更衣室使ったんだ」
午後の授業中、上はブレザー、下は体育着という変なファッションだった。
それを見た志乃が、流行っているのかと勘違いしていた。
「で、見つけたってわけ」
真田が近づいてきたかと思えば、隣に腰を下ろす。
すっ…と、写真集が畳の上に置かれる。
「…一人で楽しめば良いだろ」
ぐいと真田に押し返す。
「こういうもんは、複数で見てこそ楽しいんだろ」
二人の間に戻される写真集。
「人を巻き込むなっ」
「誘ってやってんだよ。どうせエロ本なんて読んだことねぇチキンなんだろ?」
「っ……」
その言葉に、反発することが出来なかった。
何度か、美雪のイタズラで、机の中に仕込まれていたことがある。
でも、手を着けたことはないのだから。
「………」
写真集の表紙に目を向ける。
水着姿の女性が、こちらを見て微笑んでいた。
薄っぺらい紙を捲ったら、そこには何があるのだろうか…
一体、どこまでのことが、この紙に描かれているのだろう。
「…じゃ、心の準備は良いか?」
ニヤリと笑った真田の頬を、タイミング良く汗が垂れていく。
「っ……」
バクバクと、心臓の音がうるさい。
顔が、燃えているんじゃないかと疑うくらいに熱い。
表紙の端に、手を伸ばす真田。
ごくりと生唾を飲み込み、ページが捲られるのを待つ。
「………」
「………」
「………」
「……?」
今か今か…と期待していた訳ではない。
だが、あまりの遅さに、真田に目を向けた。
そこには、顔を…首までも真っ赤にさせた真田がいた。
「や、やっぱパス」
「はっ!?」
ご丁寧にも、雑誌を手渡しで渡される。
「いや、寂しい寂しい八雲君のために持ってきたわけだし…な!」
「お前が勝手に拾ってきたんだろ!」
渡されたそれを、慌てて押し返す。
「この部屋はお前の部屋だろ!?お前がやれよ!」
「関係ないだろ!」
雑誌が二人の間で受け渡しされる間に、それは宙を舞って畳の上に落ちる。
気付いてはいたが、妙な対抗心が湧き、気にせずに言い争い続けた。
そのとき、がらりと戸が開く。
「やぁ!なんで先に帰っちゃうのよ」
そこに現れたのは、この部屋の居候、小沢晴香…
「こ、こんにち…」
ひょこりと後ろから出てきたのは、恋するお姫様、中西志乃令嬢。
真田の姿を見つけ、雪のように白い肌がほんのり染まった。
「さっ、さささ真田先輩っ!?」
「んお?」
言い争うのを止め、志乃の方を向く真田。
目が合った瞬間、ぼんっと真っ赤に染まる志乃の顔。
「あ、真田君も来てたんだ」
「お邪魔してまーすっ」
手を振り、スマイルを送る。
その笑みを見た志乃は、下を向いて何かを堪えているようだった。
「……?なにか落ちてるよ?」
何かに気が付き、しゃがみ込んで雑誌を拾う晴香…
「って、ちょっと待て!」
止めようとしたときには、もうすでに遅く…
まだ僕らが開いたことのない雑誌を、ぺらりと捲ってしまった。
「なっ…」
晴香の顔が、志乃とは別の意味で真っ赤に染まる。
「どうしたんです?」
その後ろから、志乃までもが覗き込んだ…
「あ」
真田も気が付いたらしく、顔が青ざめる男二人。
そんな男性陣に比べ、女性陣は真っ赤な顔。
もう…全てが終わったような気がした。
男二人は、心の奥底で呟いた…
「なっ、なによこれ!」
「違う!これはこいつが勝手に…」
「おっ、俺じゃねぇよ!」
「嘘を付くな!」
「え、えっちなのは…いけないと思いますっ…」
END。
ドタバタギャグラブコメを目指してみました!
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