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堂々と言えるか言えないか…
それが子供と大人の違いなんじゃないかなとか思ったりします。
そんな意味で、今日はちょいとおっとなーに片足突っ込んでるはりゅかさんだったりします。
まぁ…ね!はりゅかさんは年齢不詳だもんね!
大きさはちっちゃくとも、心は恋する乙女なんでね!!
それはそうと、本日はお洗濯話。
八雲の家に洗濯機があったような気もするのですが…無かったってコトでね!!
コインランドリーにおさんぽです。
恋に年齢なんて関係ないんです。
だってあなたがちゅきだからーっ
きょうのはるか
それが子供と大人の違いなんじゃないかなとか思ったりします。
そんな意味で、今日はちょいとおっとなーに片足突っ込んでるはりゅかさんだったりします。
まぁ…ね!はりゅかさんは年齢不詳だもんね!
大きさはちっちゃくとも、心は恋する乙女なんでね!!
それはそうと、本日はお洗濯話。
八雲の家に洗濯機があったような気もするのですが…無かったってコトでね!!
コインランドリーにおさんぽです。
恋に年齢なんて関係ないんです。
だってあなたがちゅきだからーっ
きょうのはるか
暖かくなり、過ごしやすくなってきた今日この頃。
暖かくなるのは良いこと。
窓を開けて、換気をすることが出来る。
冬なんかにしたら、小さな同居人がタオルにくるまりながら怒ってくるからな。
窓も開けられて、充分に換気が出来ているはずなのだが…
「おかしいな…」
日に日に暖かくなるにつれて、何故か部屋が臭くなっていく。
洗濯し忘れてるものがあるんじゃないかと散策するも、何も見つからない。
「くちゃー」
隣で鼻を摘みながら、僕のシャツを拾い上げる未確認生物。
頭にタオルなんて巻いて、どこの赤ずきんちゃんだ。
「ちゃちゅ。くちゃーっ」
…僕のシャツは良いんだ。
あと、二回は着れるはずだから。
「ん?」
そのとき、辺りに漂う悪臭が、より一層濃くなった。
「ちゃちゅ、くちゃー!」
臭いの元がする方にいたのは…
「お前かっ!」
「きゅっ!?」
小さな頭を掴み、タオルを被った頭に顔を押し付ける。
やはり、臭いの原因は晴香…
ではなく、頭に被ったタオルだった。
「はりゅ、くちゃー?」
「臭い」と言われたのがショックなのか、おどおどと涙を浮かべる。
「お前が臭いんじゃなくて…こいつが臭いんだ」
タオルを取り上げ、それを晴香に見せる。
くんくんと臭いを嗅ぎ、ぐしゃっと顔を歪めた。
「くちゃっ!」
「………」
その間に、晴香の秘密基地。
ダンボール内のタオルの臭いも嗅ぐ。
「くさっ」
予想通り、それも臭かった…
思ってみれば、こいつに上げてきたタオルは、全て使いかけだった。
ご飯のときはそのタオルで口を拭き、寝るときはしゃぶり…
外に持ち歩けば地面に落とし、泣きじゃくる時は涙を拭い。
…臭くないわけがない。
それプラス、一度も洗濯をした覚えがない。
「洗濯…か」
未だに臭いを嗅いでは「くちゃ」と連呼する晴香を放り、シャツを手にした。
晴香の言う通り、それも「くちゃ」だった。
「洗濯…しに行くか」
「てんたきゅ?」
問いかけてくる晴香を無視し、八雲はシャツを集めてカバンに押し込む。
「おちゃんぽ?おちゃんぽ?」
「あぁ。タオル、ポシェットの中に全部入れろよ」
「あいあいちゃー!」
またどっかで覚えてきたな…
苦笑を浮かべながら、八雲も洗濯の準備を始めた。
貧乏学生の元に洗濯機などなく、アパートに共同の洗濯場も無く…
二人が辿り着いたのは、八雲がよく通う、近所のコインランドリー。
先客がいたらしく、洗濯機が一台、ぐるぐると動いていた。
洗濯機が数台と、乾燥機が数台。
それから自販機が二台と、休憩するためのベンチが数台。
…どこにでもあるような、極々一般的なコインランドリーだ。
「くるくるちゅーっ!」
キラキラと目を輝かせながら、働く洗濯機に駆け寄る晴香。
人がいないところからすると、並んで建設された銭湯にでも入っているのだろう。
「こら、人の洗濯物をじろじろ見るんじゃない」
「あいー」
荷物をベンチに置き、洗濯物の前にいる晴香を抱えて座らせる。
ベンチにちょこんと座った晴香は、楽しそうに尻尾を揺らしていた。
「なに、なに?」
「洗濯だ…ほら、君もタオル出せ」
そう言いながら、カバンからシャツやらタオルやら出す。
それを見習い、晴香も自らのポシェットからタオルを出した。
…当たり前だが、全部は入りきらず、八雲のカバンに入れられてるのが殆ど。
それらを空いてる洗濯機の中に積め、小袋に入れてきた洗剤を入れた。
「やきゅー」
「ん?」
ぐいぐいとジーンズを引っ張られる。
見下ろした晴香は、何とも切なそうな顔をしていた。
「どうした?」
「たおりゅー…」
そう言い視線を、晴香からでは随分と上にある洗濯機に向けた。
「洗うだけだ。捨てる訳じゃない」
「きゅ…きゅっ」
それでも納得いかないらしく、何かを訴えるように口を結って俯いた。
こんなところで泣かれては困ると思い、しゃがみ込んで晴香と視線を合わす。
「君だって、体が汚れたら風呂に入るだろ?」
「………」
こくりと小さく頷く。
「タオルも、汚れたから洗うんだ」
「たおりゅ、くるくるちゅー…」
多分、タオルがクルクル回って可哀想…とでも言いたいのだろう。
「…お風呂、好きか?」
「きゅっ!」
自信満々に、元気な返事を返したのも一瞬のこと。
また尻尾がへにゃんと垂れた。
「なら、タオルもお風呂が好きなんだ」
「おふろ…?」
洗濯機を見上げ、不信そうに眉を寄せる。
「…タオルにとって、あれがお風呂なんだ」
「きゅー…」
タオルのお風呂…
洗濯機を見上げた晴香の尻尾が、パタパタと揺れ出した。
「…わかったか?」
「きゅっ!」
やっと納得してくれたらしく、良い返事が帰ってきた。
「…よし」
なでなでと頭を撫でると、気持ちよさそうに目を細める。
そして八雲は立ち上がり、お金を入れて洗濯機のスタートボタンを押した…
洗濯が終わるまで、ベンチに並んで腰を下ろして休む二人。
販売機で買った紙パックの牛乳を「きゅぷきゅぷ」言いながら飲む晴香。
だから八雲も、静かに休めるかと思いきや…
チラリと盗み見してくる眼差しが気になり、休むことが出来なかった。
「…なんだ?」
堪えきれなくなり、隣の晴香に訪ねる。
「おいじゃがいい」
ストローから口を離し、膝を指さす。
「膝に座りたいのか?」
「きゅ」
返事を聞き、晴香を抱えて膝の上に座らせた。
「てへへーっ」
「…まったく」
嬉しそうに笑う晴香の頭を撫でながら、八雲も隠れて笑った。
「牛乳、一口くれ」
「どーじょ!」
飲みやすいようにと、晴香が口元まで持ってきてくれる。
…誰かさんとは違うんだ。僕は一人で飲める。
でも、今日のところは甘えることにした。
「…ありがとう」
飲み終えたのを確認し、晴香が元の位置に戻す。
早速と言った勢いで口を付けようとしたが…
動きはそこで止まってしまった。
「どうした?」
不審に思い話しかける。
だが、帰ってくる返事は皆無であった。
「…ちゅー」
息を吐くように出た言葉の直後、ぼんっと言う音と共に晴香の顔が爆発した。
ついでに言うと、尻尾の毛が逆立っている。
…何か、怒らせるようなことしたっけ…
真っ赤に火照り返り、大口を開けて固まっている晴香。
「ど…どうした?」
無言でぶんぶんと首を横に振る。
「ないない!」
この場合は「何でも無い」とでも言っているのだろう。
「…?」
「きゅふー」
何でも無い…と言っているくせに、未だに頬は火照ったまま。
酔っ払いのようなとろんとした瞳。
その瞳が捉えたのは、120円で買ったパックの牛乳。
…こんな表情、始めて見たかもしれない。
少し心配になり、話しかけようとしたその時。
洗濯機が、終わりの合図を下した。
「っと……ゆっくり飲んでて良いぞ」
そう言い、八雲は洗濯機に呼ばれるがまま向かった。
「かちぇんちゅ…ちゅー…」
ストローを見つめた晴香は、ぽつりと呟いた。
そして、頬を染めながらも幸せそうにストローをくわえた…
間接キスをして、ますます赤くなった、晴香ちゃんなのでした。
END。
恋するお年頃なのです。
暖かくなるのは良いこと。
窓を開けて、換気をすることが出来る。
冬なんかにしたら、小さな同居人がタオルにくるまりながら怒ってくるからな。
窓も開けられて、充分に換気が出来ているはずなのだが…
「おかしいな…」
日に日に暖かくなるにつれて、何故か部屋が臭くなっていく。
洗濯し忘れてるものがあるんじゃないかと散策するも、何も見つからない。
「くちゃー」
隣で鼻を摘みながら、僕のシャツを拾い上げる未確認生物。
頭にタオルなんて巻いて、どこの赤ずきんちゃんだ。
「ちゃちゅ。くちゃーっ」
…僕のシャツは良いんだ。
あと、二回は着れるはずだから。
「ん?」
そのとき、辺りに漂う悪臭が、より一層濃くなった。
「ちゃちゅ、くちゃー!」
臭いの元がする方にいたのは…
「お前かっ!」
「きゅっ!?」
小さな頭を掴み、タオルを被った頭に顔を押し付ける。
やはり、臭いの原因は晴香…
ではなく、頭に被ったタオルだった。
「はりゅ、くちゃー?」
「臭い」と言われたのがショックなのか、おどおどと涙を浮かべる。
「お前が臭いんじゃなくて…こいつが臭いんだ」
タオルを取り上げ、それを晴香に見せる。
くんくんと臭いを嗅ぎ、ぐしゃっと顔を歪めた。
「くちゃっ!」
「………」
その間に、晴香の秘密基地。
ダンボール内のタオルの臭いも嗅ぐ。
「くさっ」
予想通り、それも臭かった…
思ってみれば、こいつに上げてきたタオルは、全て使いかけだった。
ご飯のときはそのタオルで口を拭き、寝るときはしゃぶり…
外に持ち歩けば地面に落とし、泣きじゃくる時は涙を拭い。
…臭くないわけがない。
それプラス、一度も洗濯をした覚えがない。
「洗濯…か」
未だに臭いを嗅いでは「くちゃ」と連呼する晴香を放り、シャツを手にした。
晴香の言う通り、それも「くちゃ」だった。
「洗濯…しに行くか」
「てんたきゅ?」
問いかけてくる晴香を無視し、八雲はシャツを集めてカバンに押し込む。
「おちゃんぽ?おちゃんぽ?」
「あぁ。タオル、ポシェットの中に全部入れろよ」
「あいあいちゃー!」
またどっかで覚えてきたな…
苦笑を浮かべながら、八雲も洗濯の準備を始めた。
貧乏学生の元に洗濯機などなく、アパートに共同の洗濯場も無く…
二人が辿り着いたのは、八雲がよく通う、近所のコインランドリー。
先客がいたらしく、洗濯機が一台、ぐるぐると動いていた。
洗濯機が数台と、乾燥機が数台。
それから自販機が二台と、休憩するためのベンチが数台。
…どこにでもあるような、極々一般的なコインランドリーだ。
「くるくるちゅーっ!」
キラキラと目を輝かせながら、働く洗濯機に駆け寄る晴香。
人がいないところからすると、並んで建設された銭湯にでも入っているのだろう。
「こら、人の洗濯物をじろじろ見るんじゃない」
「あいー」
荷物をベンチに置き、洗濯物の前にいる晴香を抱えて座らせる。
ベンチにちょこんと座った晴香は、楽しそうに尻尾を揺らしていた。
「なに、なに?」
「洗濯だ…ほら、君もタオル出せ」
そう言いながら、カバンからシャツやらタオルやら出す。
それを見習い、晴香も自らのポシェットからタオルを出した。
…当たり前だが、全部は入りきらず、八雲のカバンに入れられてるのが殆ど。
それらを空いてる洗濯機の中に積め、小袋に入れてきた洗剤を入れた。
「やきゅー」
「ん?」
ぐいぐいとジーンズを引っ張られる。
見下ろした晴香は、何とも切なそうな顔をしていた。
「どうした?」
「たおりゅー…」
そう言い視線を、晴香からでは随分と上にある洗濯機に向けた。
「洗うだけだ。捨てる訳じゃない」
「きゅ…きゅっ」
それでも納得いかないらしく、何かを訴えるように口を結って俯いた。
こんなところで泣かれては困ると思い、しゃがみ込んで晴香と視線を合わす。
「君だって、体が汚れたら風呂に入るだろ?」
「………」
こくりと小さく頷く。
「タオルも、汚れたから洗うんだ」
「たおりゅ、くるくるちゅー…」
多分、タオルがクルクル回って可哀想…とでも言いたいのだろう。
「…お風呂、好きか?」
「きゅっ!」
自信満々に、元気な返事を返したのも一瞬のこと。
また尻尾がへにゃんと垂れた。
「なら、タオルもお風呂が好きなんだ」
「おふろ…?」
洗濯機を見上げ、不信そうに眉を寄せる。
「…タオルにとって、あれがお風呂なんだ」
「きゅー…」
タオルのお風呂…
洗濯機を見上げた晴香の尻尾が、パタパタと揺れ出した。
「…わかったか?」
「きゅっ!」
やっと納得してくれたらしく、良い返事が帰ってきた。
「…よし」
なでなでと頭を撫でると、気持ちよさそうに目を細める。
そして八雲は立ち上がり、お金を入れて洗濯機のスタートボタンを押した…
洗濯が終わるまで、ベンチに並んで腰を下ろして休む二人。
販売機で買った紙パックの牛乳を「きゅぷきゅぷ」言いながら飲む晴香。
だから八雲も、静かに休めるかと思いきや…
チラリと盗み見してくる眼差しが気になり、休むことが出来なかった。
「…なんだ?」
堪えきれなくなり、隣の晴香に訪ねる。
「おいじゃがいい」
ストローから口を離し、膝を指さす。
「膝に座りたいのか?」
「きゅ」
返事を聞き、晴香を抱えて膝の上に座らせた。
「てへへーっ」
「…まったく」
嬉しそうに笑う晴香の頭を撫でながら、八雲も隠れて笑った。
「牛乳、一口くれ」
「どーじょ!」
飲みやすいようにと、晴香が口元まで持ってきてくれる。
…誰かさんとは違うんだ。僕は一人で飲める。
でも、今日のところは甘えることにした。
「…ありがとう」
飲み終えたのを確認し、晴香が元の位置に戻す。
早速と言った勢いで口を付けようとしたが…
動きはそこで止まってしまった。
「どうした?」
不審に思い話しかける。
だが、帰ってくる返事は皆無であった。
「…ちゅー」
息を吐くように出た言葉の直後、ぼんっと言う音と共に晴香の顔が爆発した。
ついでに言うと、尻尾の毛が逆立っている。
…何か、怒らせるようなことしたっけ…
真っ赤に火照り返り、大口を開けて固まっている晴香。
「ど…どうした?」
無言でぶんぶんと首を横に振る。
「ないない!」
この場合は「何でも無い」とでも言っているのだろう。
「…?」
「きゅふー」
何でも無い…と言っているくせに、未だに頬は火照ったまま。
酔っ払いのようなとろんとした瞳。
その瞳が捉えたのは、120円で買ったパックの牛乳。
…こんな表情、始めて見たかもしれない。
少し心配になり、話しかけようとしたその時。
洗濯機が、終わりの合図を下した。
「っと……ゆっくり飲んでて良いぞ」
そう言い、八雲は洗濯機に呼ばれるがまま向かった。
「かちぇんちゅ…ちゅー…」
ストローを見つめた晴香は、ぽつりと呟いた。
そして、頬を染めながらも幸せそうにストローをくわえた…
間接キスをして、ますます赤くなった、晴香ちゃんなのでした。
END。
恋するお年頃なのです。
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