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メモでの会話って素敵だと思います。
というより、言葉無しの会話が素敵だと思う。
一度やってみたかったんですよ!
本当はメールでの会話を書いてみたかったのですが…
ちょっとね。小学生の初々が書きたかったんですよ。ういうい。
だったらやっぱり、メールとかじゃなくてメモでの会話が素敵かなぁ…って。
ってな感じで!
もめごとでメモメモ〜♪
恋人設定(何も進んでないよー)
というより、言葉無しの会話が素敵だと思う。
一度やってみたかったんですよ!
本当はメールでの会話を書いてみたかったのですが…
ちょっとね。小学生の初々が書きたかったんですよ。ういうい。
だったらやっぱり、メールとかじゃなくてメモでの会話が素敵かなぁ…って。
ってな感じで!
もめごとでメモメモ〜♪
恋人設定(何も進んでないよー)
「はるか…」
近付いてくる八雲の顔。
「っ……」
その距離が近過ぎて、初めての行為に緊張してしまって…
私はぎゅっと目を瞑った。
あぁ…こういうとき、目って雰囲気で閉じるんじゃなくて。
堪えるために閉じるんだ…
頬に掛かる熱い吐息。
きっと、八雲君も緊張しているのだろう。
緊張して、息が上がっているんだ。
とうとうその吐息が、緊張で乾燥した唇を撫でた。
この唇も、数秒後には八雲君の唇に…
「や、やっ!」
反射的に晴香は、目一杯その身体を押した。
静寂に包まれる、見慣れた部屋。
…ここは私の家。
デートの帰り、家が近くだったこともあり部屋に誘い…
二人きり…というムードがそうしたのかは分からない。
分からないが、成り行きでベッドに腰掛け、キスする一秒前まで行った。
そして…
「………」
ベッドに尻餅を付いた八雲が、鳩が豆鉄砲くらったような…
ポカンとした表情を浮かべてコチラを見ている。
正直に言うと、私も同じような顔をしている自信がある。
「すっ…すすすまないっ!」
突然、八雲がらしくない顔をしながら、壁まで下がって頭を下げた。
それを見て正気を取り戻した晴香も、慌てて謝ろうとした。
だが、まだ緊張が溶け切っていないのか…口がうまく動かない。
「最低、だよな…」
左目に負けじと真っ赤な顔をした八雲が、ゆっくりと頭を上げた。
「君の気持ちも聞かず…勝手にコトを進めようなんて…」
けれど、視線は膝元に落ちたまま。
「僕は…最低な男だ」
違う。
その言葉が出なくて、なんだか泣きたくなってきた。
「…すまない」
最後にそう言うと、八雲は静かに立ち上がった。
「ど、どこに行くの!」
言葉が出てきてくれて、やっと謝ろうと思ったとき。
「帰るよ」
その言葉は、胸に鋭く尖ったものを突き刺さしていった。
遠くで聞こえた、扉が閉まる重たい音。
それが合図だったかのように、晴香はベッドに倒れる。
「ぐすっ…違う、のにっ…」
枕に顔を埋めて、声を押し殺して泣いた。
翌日。
晴香はいつものように、映画研究同好会の前に立っていた。
今まで、何度深呼吸をしただろうか…
これが最後…と自分自身に言い聞かせ、晴香は戸に手を掛けた。
いつもはなんとも思わない戸が、今日は重たい鉄の戸にすら感じる。
やっとの思いで開けた戸の先には…
いつものように、八雲がいた。
「や、やぁ!」
気付いているのかいないのか、分からないが見事に無視。
…昨日、真っ赤になっていた八雲が、偽物なんじゃないかと感じる。
そう、昨日…
「っ……」
顔が熱くなるのを感じ、慌てて八雲から目を離す。
そして、慌てて席に着く。
変に…思われたかな?
胸が締め付けられるように痛い。
呼吸が辛くなる。
いつもは居心地の良い場所なのに、すぐにでも立ち去りたい…
そう思った矢先、八雲が静かに何かを机の上に置いた。
「…?」
何かが気になり、チラリと視線を上げる。
…あったのは、折り畳まれた一枚の赤い紙切れ。
よくよく見てみれば、これは折り紙じゃないか。
「…開けてみろ」
今日初めて聞いた声に、思わず呼吸が震えた。
視線を、折り紙から八雲に移す。
頬杖をした八雲が、眠たそうに欠伸をしていた。
「………」
言われた通りに折り紙に手を伸ばし、畳まれたままの折り紙を見つめた。
最後に深呼吸を一つし、恐る恐る開いてみる。
「!」
そこには、細くて女性みたいな文字で、文章が書かれていた。
この字…細くて、書いた本人にソックリだ。
「読んで…良い?」
そっぽを向きながら、こくりと頷く。
それが頷きなのか、船を漕いでいるのかは分からない。
でも頷いたんだ…
晴香は、文章の始めに目を向けた。
『昨日は本当にすまなかった。
君の気持ちも聞かずに、自分がやりたいように進めてしまって…
反省している。本当にすまなかった』
読み終えたのを悟ったのか、すっ…と出されるシャープペンシル。
それを受け取った晴香は、八雲の文章の下に同じように文字を書いていった。
『ううん。謝らないといけないのは私の方だよ。
本当にごめんなさい…
でもね、嫌だったんじゃないの。
それだけは分かって?』
読み直してから、渡されたときのように畳んで八雲に渡す。
それを受け取った八雲が、静かに読んで、静かに続きを書き出した。
…なんだか、手紙を書いているみたいだ。
小学校の頃なんか、メモ帳にくだらないことを書いて、友達に渡したような…
本当に小さな手紙。
『でも、僕は君を泣かせてしまった…』
「え…?」
八雲からの手紙に、晴香は声を出してしまった。
慌てて口を塞ぎ、書くことに集中する。
『どうして泣いてたこと知ってるの?』
泣いたのは、八雲が帰ってから…
あの重たい扉の音を聞いてからのはず。
『目、赤いからだよ』
言われてから目を押さえる。
…そんなことしたって、赤いことには変わりないのに。
そして、続きの文章に目を向けた。
『隈が出来てるし、昨日は眠れなかったんじゃないか?』
…八雲君は凄いと思う。
今日出会って、まともに顔を合わせていないと言うのに…
こうも私のことを知っている。
…それだけ、見ていてくれた。
何だか嬉しくなって、小さく笑った。
よく見ているのは、私だってそうだ。
『それは八雲君もじゃないの?』
その返事に、八雲がここまでか!ってくらい、表情を歪めた。
『何故そう思う?』
『いつもより眠たそうだから』
『僕はいつも眠い』
わざとらしく欠伸を一つ。
『私ね。
八雲君が本気で眠いときと違うときの見分け、つくんだよ?』
『そんな見分け、ついたって役に立たないだろ』
『役に立たなくても、八雲君が大好きだから。
これからも、色々発見するんだからね!』
深い深い溜め息が聞こえた。
“呆れ”の溜め息のはずなのに、どこか嬉しそう。
『許して、くれるのか?』
『許してくれるも何も。私、怒ってないよ?』
数十秒前と同じ溜め息のはずなのに、今度は“安堵”の溜め息。
あることを思い出した晴香が、そんな八雲から折り紙の手紙を奪う。
『やっぱり怒ってる』
『すまない…』
何度見たか分からない謝罪文。
それに返す返事はひとつ。
『キス、止めちゃったから』
『…あれは君が拒んだんだろ』
眉を寄せながら、手紙を返してくる。
その頬が赤いのは、私も一緒であろう。
『ああ言う場合、男なら無理にでもキスするものよ』
『…それで、どうしたら許してくれるんだ?』
まるで、ワガママなお姫様に振り回される執事顔。
ならば私は、その執事様とやらに、最高のワガママを言ってやろう。
『キス、して?』
それを見た八雲は、苦虫を噛んだみたいな顔をした。
返事を書こうとペンを握り、折り紙を広げる。
晴香の眼差しは、折り紙にお熱。
…だが、その折り紙に続きが書かれることはなく…
腕を強く引かれて引き寄せられて、あっと言う間に口付けられた。
ファーストキスは、不意打ちに。
END。
本当は交換日記が書きたかったんです。
でも毎度ながら、脱線したんす^^
この後は…“男なら〜”に習って、無理矢理ごふごふ。
近付いてくる八雲の顔。
「っ……」
その距離が近過ぎて、初めての行為に緊張してしまって…
私はぎゅっと目を瞑った。
あぁ…こういうとき、目って雰囲気で閉じるんじゃなくて。
堪えるために閉じるんだ…
頬に掛かる熱い吐息。
きっと、八雲君も緊張しているのだろう。
緊張して、息が上がっているんだ。
とうとうその吐息が、緊張で乾燥した唇を撫でた。
この唇も、数秒後には八雲君の唇に…
「や、やっ!」
反射的に晴香は、目一杯その身体を押した。
静寂に包まれる、見慣れた部屋。
…ここは私の家。
デートの帰り、家が近くだったこともあり部屋に誘い…
二人きり…というムードがそうしたのかは分からない。
分からないが、成り行きでベッドに腰掛け、キスする一秒前まで行った。
そして…
「………」
ベッドに尻餅を付いた八雲が、鳩が豆鉄砲くらったような…
ポカンとした表情を浮かべてコチラを見ている。
正直に言うと、私も同じような顔をしている自信がある。
「すっ…すすすまないっ!」
突然、八雲がらしくない顔をしながら、壁まで下がって頭を下げた。
それを見て正気を取り戻した晴香も、慌てて謝ろうとした。
だが、まだ緊張が溶け切っていないのか…口がうまく動かない。
「最低、だよな…」
左目に負けじと真っ赤な顔をした八雲が、ゆっくりと頭を上げた。
「君の気持ちも聞かず…勝手にコトを進めようなんて…」
けれど、視線は膝元に落ちたまま。
「僕は…最低な男だ」
違う。
その言葉が出なくて、なんだか泣きたくなってきた。
「…すまない」
最後にそう言うと、八雲は静かに立ち上がった。
「ど、どこに行くの!」
言葉が出てきてくれて、やっと謝ろうと思ったとき。
「帰るよ」
その言葉は、胸に鋭く尖ったものを突き刺さしていった。
遠くで聞こえた、扉が閉まる重たい音。
それが合図だったかのように、晴香はベッドに倒れる。
「ぐすっ…違う、のにっ…」
枕に顔を埋めて、声を押し殺して泣いた。
翌日。
晴香はいつものように、映画研究同好会の前に立っていた。
今まで、何度深呼吸をしただろうか…
これが最後…と自分自身に言い聞かせ、晴香は戸に手を掛けた。
いつもはなんとも思わない戸が、今日は重たい鉄の戸にすら感じる。
やっとの思いで開けた戸の先には…
いつものように、八雲がいた。
「や、やぁ!」
気付いているのかいないのか、分からないが見事に無視。
…昨日、真っ赤になっていた八雲が、偽物なんじゃないかと感じる。
そう、昨日…
「っ……」
顔が熱くなるのを感じ、慌てて八雲から目を離す。
そして、慌てて席に着く。
変に…思われたかな?
胸が締め付けられるように痛い。
呼吸が辛くなる。
いつもは居心地の良い場所なのに、すぐにでも立ち去りたい…
そう思った矢先、八雲が静かに何かを机の上に置いた。
「…?」
何かが気になり、チラリと視線を上げる。
…あったのは、折り畳まれた一枚の赤い紙切れ。
よくよく見てみれば、これは折り紙じゃないか。
「…開けてみろ」
今日初めて聞いた声に、思わず呼吸が震えた。
視線を、折り紙から八雲に移す。
頬杖をした八雲が、眠たそうに欠伸をしていた。
「………」
言われた通りに折り紙に手を伸ばし、畳まれたままの折り紙を見つめた。
最後に深呼吸を一つし、恐る恐る開いてみる。
「!」
そこには、細くて女性みたいな文字で、文章が書かれていた。
この字…細くて、書いた本人にソックリだ。
「読んで…良い?」
そっぽを向きながら、こくりと頷く。
それが頷きなのか、船を漕いでいるのかは分からない。
でも頷いたんだ…
晴香は、文章の始めに目を向けた。
『昨日は本当にすまなかった。
君の気持ちも聞かずに、自分がやりたいように進めてしまって…
反省している。本当にすまなかった』
読み終えたのを悟ったのか、すっ…と出されるシャープペンシル。
それを受け取った晴香は、八雲の文章の下に同じように文字を書いていった。
『ううん。謝らないといけないのは私の方だよ。
本当にごめんなさい…
でもね、嫌だったんじゃないの。
それだけは分かって?』
読み直してから、渡されたときのように畳んで八雲に渡す。
それを受け取った八雲が、静かに読んで、静かに続きを書き出した。
…なんだか、手紙を書いているみたいだ。
小学校の頃なんか、メモ帳にくだらないことを書いて、友達に渡したような…
本当に小さな手紙。
『でも、僕は君を泣かせてしまった…』
「え…?」
八雲からの手紙に、晴香は声を出してしまった。
慌てて口を塞ぎ、書くことに集中する。
『どうして泣いてたこと知ってるの?』
泣いたのは、八雲が帰ってから…
あの重たい扉の音を聞いてからのはず。
『目、赤いからだよ』
言われてから目を押さえる。
…そんなことしたって、赤いことには変わりないのに。
そして、続きの文章に目を向けた。
『隈が出来てるし、昨日は眠れなかったんじゃないか?』
…八雲君は凄いと思う。
今日出会って、まともに顔を合わせていないと言うのに…
こうも私のことを知っている。
…それだけ、見ていてくれた。
何だか嬉しくなって、小さく笑った。
よく見ているのは、私だってそうだ。
『それは八雲君もじゃないの?』
その返事に、八雲がここまでか!ってくらい、表情を歪めた。
『何故そう思う?』
『いつもより眠たそうだから』
『僕はいつも眠い』
わざとらしく欠伸を一つ。
『私ね。
八雲君が本気で眠いときと違うときの見分け、つくんだよ?』
『そんな見分け、ついたって役に立たないだろ』
『役に立たなくても、八雲君が大好きだから。
これからも、色々発見するんだからね!』
深い深い溜め息が聞こえた。
“呆れ”の溜め息のはずなのに、どこか嬉しそう。
『許して、くれるのか?』
『許してくれるも何も。私、怒ってないよ?』
数十秒前と同じ溜め息のはずなのに、今度は“安堵”の溜め息。
あることを思い出した晴香が、そんな八雲から折り紙の手紙を奪う。
『やっぱり怒ってる』
『すまない…』
何度見たか分からない謝罪文。
それに返す返事はひとつ。
『キス、止めちゃったから』
『…あれは君が拒んだんだろ』
眉を寄せながら、手紙を返してくる。
その頬が赤いのは、私も一緒であろう。
『ああ言う場合、男なら無理にでもキスするものよ』
『…それで、どうしたら許してくれるんだ?』
まるで、ワガママなお姫様に振り回される執事顔。
ならば私は、その執事様とやらに、最高のワガママを言ってやろう。
『キス、して?』
それを見た八雲は、苦虫を噛んだみたいな顔をした。
返事を書こうとペンを握り、折り紙を広げる。
晴香の眼差しは、折り紙にお熱。
…だが、その折り紙に続きが書かれることはなく…
腕を強く引かれて引き寄せられて、あっと言う間に口付けられた。
ファーストキスは、不意打ちに。
END。
本当は交換日記が書きたかったんです。
でも毎度ながら、脱線したんす^^
この後は…“男なら〜”に習って、無理矢理ごふごふ。
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