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また貴方に会いたくなるよ。
なんだっけなぁ…この歌。
ポテチのCMソングだったのは憶えている。
なんだったか…この歌。思い出せそうで思い出せない。
今年もあのポテチは期間限定で売っていたのだろうか…
さてさて。気付けば夏の終わりまっしぐら。
全国の学生の皆さん。宿題は終わりましたか?
終わった方。お疲れさまです。
終わっていない方。まだ私も終わっていません。
宿題は夏休み終了、一週間前にやるものなのだーっ!!(違
私の場合。
七月後半「よし。今年は早く終わらせよう」(プリント数枚終わらせる)
↓
八月前半「…ここまで頑張ったのだから、大丈夫だろう」(飽きる)
↓
八月後半「あれ……おわんね」(orz)
……みたいな?
さて、夏も終わりってことで連載!
何回か続きますかと。よろしくーねっ。
恋人未満
なんだっけなぁ…この歌。
ポテチのCMソングだったのは憶えている。
なんだったか…この歌。思い出せそうで思い出せない。
今年もあのポテチは期間限定で売っていたのだろうか…
さてさて。気付けば夏の終わりまっしぐら。
全国の学生の皆さん。宿題は終わりましたか?
終わった方。お疲れさまです。
終わっていない方。まだ私も終わっていません。
宿題は夏休み終了、一週間前にやるものなのだーっ!!(違
私の場合。
七月後半「よし。今年は早く終わらせよう」(プリント数枚終わらせる)
↓
八月前半「…ここまで頑張ったのだから、大丈夫だろう」(飽きる)
↓
八月後半「あれ……おわんね」(orz)
……みたいな?
さて、夏も終わりってことで連載!
何回か続きますかと。よろしくーねっ。
恋人未満
「やぁ!八雲君!」
「嫌だ」
「ま、まだ何も言ってないじゃない…」
「いいや、何を言うか分かっている」
言葉に出さなくても通じあえる、素晴らしき以心伝心。
…言葉に出さなくたって分かる。
「プールに行きたい…だろ」
彼女の抱えた、浮き輪を見れば。
以心伝心…
晴香の脳裏に、そんな四字熟語が浮かび上がった。
「正解…」
さすが、頭脳明晰その美貌。
ついつい拍手をしてしまえば「甘く見るな」と叱られた。
確かに、抱えた浮き輪を見れば、誰だってプール…
もしくは海に行くと分かるであろう。
「じゃ、早速プール行こ!」
「嫌だと言うのが分からないのか?」
「えー。…なんでそんなに嫌なの?」
立っているのも何で、八雲の目の前の椅子に腰を下ろす。
浮き輪の置き場所に困り、取りあえず上から輪投げみたいに被る。
これで、いつ水没したとしても助かる。
「…僕は運動が嫌いなんだ」
「別に授業じゃないんだから、浮かんでるだけでいいんだよ?」
何なら、浮き輪貸して上げようか?
「……実は、カナヅチなんだ」
「…川に落とされたとき、泳いで助けてくれたじゃない」
「………。水着が無い」
「心配ご無用!」
そんなこともあろうかと、ここに来る前にある場所に寄ってきた。
口元が緩むのに堪えながら、鞄の中を漁る。
「じゃじゃーん!」
効果音付きで、取り出したのは…
「………」
半ズボンのような形をした、トランクス型の水着。
もちろん、それは男物な訳で。
その黒を中心にしたシンプル且つ地味な水着に、八雲も見覚えがあって。
八雲は眉を寄せながら、晴香と水着を凝視した。
「それ…どこから…」
「一心さんから預かってきました!」
ここに来る前、寄ってきた場所。
それは、八雲の実家でもある斉藤家。
事前にプールに行くことを伝えておいたため、すぐに水着は出てきた。
「本当は奈緒ちゃんも一緒に行こうと思ったんだけど…」
“奈緒”──
その名前を聞いた刹那、八雲の表情がぱっと明るくなった。
…このロリコンめ。
「残念ながら、ご用があるそうで欠席とのことですっ」
見るからに八雲の表情が曇った。
「…行きたくない」
“行かない”から“行きたくない”に進化した。
でも、そう簡単に諦めるわけもなく。
「良いじゃない。減るものじゃないんだし…」
「貴重な夏休みが減る。君なんかとプールに行くなら、寝る方がマシだ」
「寝る方がマシって…この引きこもりめ!」
「遊ぶ友達も恋人もいない。寂しい君に言われたくないな」
「うっ…」
痛いところを突かれた。
「だ、だから!友達である八雲君を誘ってるんじゃない!」
いつか“友達”の部分が、恋人に変わると良いな。
そんな、微かな願いを込めて“友達”部分を強調した。
「友達…ね」
八雲はポツリと呟くと、溜め息を吐きながら椅子に身体を預ける。
ぼんやり見上げた先には、一体何があるのだろうか。
気になりはしたが、目を反らしては逃げられそうで、八雲を見つめ続ける。
「…わかったよ」
努力の眼差し攻撃が効いたのか、しぶしぶだが了承してくれた。
「やった!」
「だから、その気持ちの悪い眼で僕を見るな」
「き、気持ち悪いってね!」
あぁ、もう話を聞いていない。
大きな欠伸をしながら、めんどくさそうに立ち上がり、冷蔵庫に向かう。
「早くしないと、置いてくぞ」
「うんっ!」
投げられた鍵をキャッチし、晴香は八雲の後ろ姿を追いかけた。
「…で、プールまでどうやって行くんだ?」
面倒くさいことに巻き込まれた。
後ろを追いかけてくる晴香を横目に見ながら、八雲は溜め息を吐く。
「自転車!」
「…は?」
後ろから聞こえてきた声に、電池が切れたみたいに止まる足。
続けて、背中にぶつかる彼女。
急に止まらないでよ!なんて文句を言われるも、そんなこと耳に入らない。
「自転車…?」
「一心さんちで借りてきたの」
そう言って見せられたのは、見覚えのあるキーホルダーと鍵。
「…叔父さんめ」
「学校の前に止めてあるから、早く行こ!」
あぁ、そんな格好で走るな。
ワンピースが捲れるだろ。
夏らしい白いワンピース。
君にしては珍しい、女の子らしい格好…
「…やばい」
「どうしたの?」
「君が女に見えた」
「なっ…私はいつでも女ですっ!」
あぁ、そんな格好で蹴りを入れるんじゃない。ばか。
夏で火照りまくった顔を見られないように、八雲は駆け足で校門へ向かった。
校門に付くと、そこにはやはり見覚えのある自転車が一台。
使い古されたような、錆び付いたママチャリ。
「一台…?」
そこであることに気付き、遠くに見える晴香を振り返った。
「おい!一台しかないぞ!」
嫌な予感がするも、あえて気付かないフリ。
「一台しかないに決まってるじゃない〜」
疲れた。
八雲に追いついた晴香が、肩で大きく息をしながら言った。
「私一人で、一心さんちからここまで持ってきたのよ?」
一台に決まってるじゃない。
「…なら、どうやってプールまで行くんだ?」
あぁ、聞かなければ良かった。
「そりゃ…」
八雲が運転手さんで、私がお客さん。
にこりと笑いながら言う姿は、ままごとで役柄を決める姿に見えた。
だが現実、そう甘いものじゃなくて。
「…帰る」
「えぇーっ!?」
晴香の言葉を待たず、すたすたとプレハブ小屋に向かって歩き出す。
けれども、そう簡単に逃げられるわけはなく…
「な、何でよ急に…」
僕の右手は、彼女の両手に捕まった。
「何でも糞もあるか!」
ふんと鼻を鳴らし、その腕を振り払おうとする。
だが、一度捕まっては、ピラニアみたいな君は離してくれない。
「っ…重たい君を乗せて走れるほど、僕に体力は無いんだ」
「なっ、失礼な!そんなに私は重くありませんーっ」
「君の体重は、象と良い勝負なんじゃなかったか?」
「いい加減にしてよね!」
大声で怒鳴られても知らん顔。
「僕は事実を述べたまでだ」
「…ふん、そんなこと言って…」
怪しく歪む晴香の口元。
まさか…バレたか?
……何がだ。
彼女にバレて悪いことなど、一つも無いはず…
……いいや、訂正しよう。
彼女に、この気持ちがバレてたまるか。
そんな焦りから、冷や汗が垂れたと同時に、晴香の口が動いた。
「八雲君が体力のない、もやし君だからじゃないの?」
「………」
あぁ、彼女は馬鹿だ。
良く言えば天然。悪く言えば馬鹿。
でも、今はその天然馬鹿に感謝を覚えた。
「じゃ、プールにレッツゴー!」
「…勝手に決めるな」
ゆっくり平穏に過ごそうと思っていた夏休み。
だがその平穏は、一人のトラブルメーカーによって破壊された。
END。
次回、プール編!
「嫌だ」
「ま、まだ何も言ってないじゃない…」
「いいや、何を言うか分かっている」
言葉に出さなくても通じあえる、素晴らしき以心伝心。
…言葉に出さなくたって分かる。
「プールに行きたい…だろ」
彼女の抱えた、浮き輪を見れば。
以心伝心…
晴香の脳裏に、そんな四字熟語が浮かび上がった。
「正解…」
さすが、頭脳明晰その美貌。
ついつい拍手をしてしまえば「甘く見るな」と叱られた。
確かに、抱えた浮き輪を見れば、誰だってプール…
もしくは海に行くと分かるであろう。
「じゃ、早速プール行こ!」
「嫌だと言うのが分からないのか?」
「えー。…なんでそんなに嫌なの?」
立っているのも何で、八雲の目の前の椅子に腰を下ろす。
浮き輪の置き場所に困り、取りあえず上から輪投げみたいに被る。
これで、いつ水没したとしても助かる。
「…僕は運動が嫌いなんだ」
「別に授業じゃないんだから、浮かんでるだけでいいんだよ?」
何なら、浮き輪貸して上げようか?
「……実は、カナヅチなんだ」
「…川に落とされたとき、泳いで助けてくれたじゃない」
「………。水着が無い」
「心配ご無用!」
そんなこともあろうかと、ここに来る前にある場所に寄ってきた。
口元が緩むのに堪えながら、鞄の中を漁る。
「じゃじゃーん!」
効果音付きで、取り出したのは…
「………」
半ズボンのような形をした、トランクス型の水着。
もちろん、それは男物な訳で。
その黒を中心にしたシンプル且つ地味な水着に、八雲も見覚えがあって。
八雲は眉を寄せながら、晴香と水着を凝視した。
「それ…どこから…」
「一心さんから預かってきました!」
ここに来る前、寄ってきた場所。
それは、八雲の実家でもある斉藤家。
事前にプールに行くことを伝えておいたため、すぐに水着は出てきた。
「本当は奈緒ちゃんも一緒に行こうと思ったんだけど…」
“奈緒”──
その名前を聞いた刹那、八雲の表情がぱっと明るくなった。
…このロリコンめ。
「残念ながら、ご用があるそうで欠席とのことですっ」
見るからに八雲の表情が曇った。
「…行きたくない」
“行かない”から“行きたくない”に進化した。
でも、そう簡単に諦めるわけもなく。
「良いじゃない。減るものじゃないんだし…」
「貴重な夏休みが減る。君なんかとプールに行くなら、寝る方がマシだ」
「寝る方がマシって…この引きこもりめ!」
「遊ぶ友達も恋人もいない。寂しい君に言われたくないな」
「うっ…」
痛いところを突かれた。
「だ、だから!友達である八雲君を誘ってるんじゃない!」
いつか“友達”の部分が、恋人に変わると良いな。
そんな、微かな願いを込めて“友達”部分を強調した。
「友達…ね」
八雲はポツリと呟くと、溜め息を吐きながら椅子に身体を預ける。
ぼんやり見上げた先には、一体何があるのだろうか。
気になりはしたが、目を反らしては逃げられそうで、八雲を見つめ続ける。
「…わかったよ」
努力の眼差し攻撃が効いたのか、しぶしぶだが了承してくれた。
「やった!」
「だから、その気持ちの悪い眼で僕を見るな」
「き、気持ち悪いってね!」
あぁ、もう話を聞いていない。
大きな欠伸をしながら、めんどくさそうに立ち上がり、冷蔵庫に向かう。
「早くしないと、置いてくぞ」
「うんっ!」
投げられた鍵をキャッチし、晴香は八雲の後ろ姿を追いかけた。
「…で、プールまでどうやって行くんだ?」
面倒くさいことに巻き込まれた。
後ろを追いかけてくる晴香を横目に見ながら、八雲は溜め息を吐く。
「自転車!」
「…は?」
後ろから聞こえてきた声に、電池が切れたみたいに止まる足。
続けて、背中にぶつかる彼女。
急に止まらないでよ!なんて文句を言われるも、そんなこと耳に入らない。
「自転車…?」
「一心さんちで借りてきたの」
そう言って見せられたのは、見覚えのあるキーホルダーと鍵。
「…叔父さんめ」
「学校の前に止めてあるから、早く行こ!」
あぁ、そんな格好で走るな。
ワンピースが捲れるだろ。
夏らしい白いワンピース。
君にしては珍しい、女の子らしい格好…
「…やばい」
「どうしたの?」
「君が女に見えた」
「なっ…私はいつでも女ですっ!」
あぁ、そんな格好で蹴りを入れるんじゃない。ばか。
夏で火照りまくった顔を見られないように、八雲は駆け足で校門へ向かった。
校門に付くと、そこにはやはり見覚えのある自転車が一台。
使い古されたような、錆び付いたママチャリ。
「一台…?」
そこであることに気付き、遠くに見える晴香を振り返った。
「おい!一台しかないぞ!」
嫌な予感がするも、あえて気付かないフリ。
「一台しかないに決まってるじゃない〜」
疲れた。
八雲に追いついた晴香が、肩で大きく息をしながら言った。
「私一人で、一心さんちからここまで持ってきたのよ?」
一台に決まってるじゃない。
「…なら、どうやってプールまで行くんだ?」
あぁ、聞かなければ良かった。
「そりゃ…」
八雲が運転手さんで、私がお客さん。
にこりと笑いながら言う姿は、ままごとで役柄を決める姿に見えた。
だが現実、そう甘いものじゃなくて。
「…帰る」
「えぇーっ!?」
晴香の言葉を待たず、すたすたとプレハブ小屋に向かって歩き出す。
けれども、そう簡単に逃げられるわけはなく…
「な、何でよ急に…」
僕の右手は、彼女の両手に捕まった。
「何でも糞もあるか!」
ふんと鼻を鳴らし、その腕を振り払おうとする。
だが、一度捕まっては、ピラニアみたいな君は離してくれない。
「っ…重たい君を乗せて走れるほど、僕に体力は無いんだ」
「なっ、失礼な!そんなに私は重くありませんーっ」
「君の体重は、象と良い勝負なんじゃなかったか?」
「いい加減にしてよね!」
大声で怒鳴られても知らん顔。
「僕は事実を述べたまでだ」
「…ふん、そんなこと言って…」
怪しく歪む晴香の口元。
まさか…バレたか?
……何がだ。
彼女にバレて悪いことなど、一つも無いはず…
……いいや、訂正しよう。
彼女に、この気持ちがバレてたまるか。
そんな焦りから、冷や汗が垂れたと同時に、晴香の口が動いた。
「八雲君が体力のない、もやし君だからじゃないの?」
「………」
あぁ、彼女は馬鹿だ。
良く言えば天然。悪く言えば馬鹿。
でも、今はその天然馬鹿に感謝を覚えた。
「じゃ、プールにレッツゴー!」
「…勝手に決めるな」
ゆっくり平穏に過ごそうと思っていた夏休み。
だがその平穏は、一人のトラブルメーカーによって破壊された。
END。
次回、プール編!
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